土木の工程と人材成長

土木建設の工程管理や組織運営、そして人材成長の話題や雑学を紹介します

日本の軍事力増強を前に考えておくべきこと

2023-02-09 10:28:51 | 人生経営
防衛予算GDP2%計上が走りだしている。予算を増やすということは、武器を増やし、軍人の数を増やすということだ。万が一戦争になれば、最前戦で闘う人を増やすということでありながら、しかし、核の時代であれば最前線の戦闘員だけではなく、国民全体が闘いの舞台に否応なく押し出される。シェルターを持たない日本人は、身を隠す場所がないのだ。これらの覚悟の上に立っての議論がなされているのであろうか。

先崎彰容は、文芸春秋2月特大号で「新・富国強兵論」を提示している。この中で、「米中対立と言っているけれども、いつ何時米中が和解するのかについても、警戒しておくべきだと、歴史事実や世界情勢を踏まえて論じている。また、中国は、世界をリードした経験がない。この経験の未熟さが生みだす齟齬こそが決定的に危険だ」とも言う。さらに、明治維新後の歴史を俯瞰し、日本は米に追随するだけではなく、台湾から東アジア、ニュージランド、オーストラリアまでを巻き込んだ、新アジア連合(=西太平洋連合=中小国による第三極の地位確保)を主導すべきだとする。これこそが、日本の平和を維持する道であるとしている。これは、先賢の論を踏まえて先崎が出した結論である。先崎は、「日本は核を持つべきではない」といも言い切る。その理由についても述べられている。

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