土木の工程と人材成長

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日本の新型コロナ感染者の少なさファクターXについて

2020-08-25 14:57:03 | 人生経営
 山中伸弥氏が、感染率が低い要因をファクターXと呼んでいたが、これまでXとしてあげられているのはBCG接種、過去に類似のコロナに感染していた交差免疫、米食などによる体質(腸が長い、だから抵抗する腸内細菌が多く免疫力が強い)、遺伝子の違い、マスクや手洗いなど衛生的な生活習慣、などがあがっている。

 当初、若い人の罹患者が少ないなどと言われていたが、最近は20代、3代の若い人に感染が広がっている。若さゆえに群れたりして、かつ感情の爆発で接近するし、行動範囲も広く、手洗い回数も少ないという調査結果があるので、こもっている高齢者よりも感染が高くなるのは当然なのだろう。

 安倍首相は、根拠もなく日本方式が功を奏したと胸を張ったが、説得力はなく、諸外国と比べて感染者が少なかったのは、政府の政策が良かったからだとは、どのように考えたとしても言えず、安部首相の言う意味とは違うところにあると思う。

 それにしても、日本を含めアジア地域の国々で感染者が少ないことについて、未だはっきりと解明されていないのが不思議である。そろそろ分かってもいいころではないか。

 新型コロナの交差免疫については、スウェーデンで2019年に採血した25人の内の28%から新型コロナを攻撃するT細胞を見つけたとの報告がある。オランダやイギリスでも同種の研究成果が発表されている。2~5割の人に可能性があるとも言う(2020年8月21日日経3面)。このようなことがわかれば安心して行動できる人が多くなり、経済活動もよくなっていくのは当然だろう。感染しても無症状者がいるというのは、このようなことが関係しているのかも知れない。

 それにしてもなんだかもどかしい思いばかりがする。解明は有効なワクチンができて、安心して分析できるようになるまで待たなければいけないのだろうか。