土木の工程と人材成長

土木建設の工程管理や組織運営、そして人材成長の話題や雑学を紹介します

成功思考習慣

2018-07-20 13:45:54 | 人生経営
 ジョン・マクスウェル『すごい「考える力」』知的生きかた文庫、三笠書房、2008.5.10,PP19-20には、こう書かれている。

 「私はあなたのかわらぬ友である。私はあなたの最大の支援者。そして最大の重荷である。私はあなたの背中を押すこともあれば、失敗へと引きずり込むこともある。私は完全にあなたの思いのままである。あなたがする仕事の半分は私に託されるだろう。そうすれば私はすばやく、かつ正確にその仕事を片づけることができる。あなたが私に対して毅然とした態度をとっていれば、私は扱いやすい。どのようにして欲しいかを正確に示してくれれば、少しの訓練で自動的に与えられた仕事をこなすことができる。

 私はすべての偉大な人物の召使いである。そして、悲しいかな、すべての破綻者の召使いでもある。偉大な人物は、私のおかげで偉大になることができたのであり、破綻者は私のせいで破綻に追い込まれたのだ。

 私は機械ではないが、人間の知性と機械のような正確さで仕事をこなす。あなたが利益を求めて私を働かせようが、破綻に向かって働かせようが、私にとって変わりはない。私を利用し、訓練し、毅然とした態度で接すれば、私は世界をあなたの足元にひざまずかせてみせよう。私をなおざりにすれば、私はあなたを破綻に追い込むだろう。

 私は何あろう、習慣である。」

 そして、「いいニュースをお伝えしよう。どんな複雑な人生であれ、困難な人生であれ、成功思考を習慣にすれば何かが変わるはずだ。プラス思考からはプラス思考が生まれる。成功できないのは、成功するための行動を習慣にしていないからなのだ。」と。

 なーーーるほど、そうだったんだーーーっ!習慣の力の凄さが衝撃のように伝わってきた。

 ところで、ステーヴン・ガイズに「小さな習慣」 ダイヤモンド社、2017.4.27がある。小さな習慣とは、例えば長年運動をしてこなかった人が、急に毎日ジムにかようなどは困難性が高い。しかし、1日腕立て伏せ1回なら簡単に習慣になるだろう。まずは、小さな習慣からはじめるべきだと言う。

また、原田隆史は「生活」とすることと言い、司馬遼太郎は「性格」だと言っている。つまり、日常の生活になっていること、性格として定着していることは習慣なのである。「習慣」侮るなかれ、恐るべしっ!

大谷翔平の修正力はどから生まれたか?

2018-07-08 09:09:21 | 人生経営
 大谷翔平が肘のケガで1ケ月休んだ。打者として復帰した2018年7月4日の第1戦目では4打席無安打3三振を喫した。だが、あくる日の復帰2戦目で2安打2打点と修正してきた。この精神力はどこから出てくるものだろうか。スランプに陥るとなかなか回復できない選手がいる。あのイチローも時にスランプに陥ったことがある。

 リチャード・シェル「ウォートン・スクルールの本当の成功の授業」、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2015.1.25、PP235-272では、自信には2種類あると言う。それは幼児期に形成されることが多い自己意識と関連したものと、努力や試行錯誤、失敗から学ぶことによって獲得する2つだと言う。

 子供が自信を持つようになる育て方として、親が「賢いね」と誉めるより「がんばったね」と言う方がいいという。「賢いね」と言われた子供は努力をしなくなり、「がんばったね」と言われた子供は、たとえ失敗しても再チャレンジするようになると言うのだ。

 大谷翔平は、恐らく後者の良い環境で育てられたのではないだろうか?そして、上記の2種類の自信を身につけているように思われる。

 ところで、自信はゆらぐことがあると言う。では、自信を取り戻す方法はあるのだろうか?シェルの言うところによると、第一の自信は「人生を大きな視点で見つめ直す」など、そして第二の自信は「イメージトレーニングをする」ことや、イチローなどがやっている「本番前の儀式」などだそうだ。

あなたの成功(幸せ)とは何ですか?

2018-07-04 11:30:06 | 人生経営
 あなたは、成功に向かって進んでいますか?あなたの成功とは何でしょうか?その成功は、自分自身が、心からそう想っているものでしょうか?家族や世間によって枠組みされた成功ではないですよね。人生は一度しかありません。今通り過ぎていった一秒は二度と返ってきません。1日を喜びを持って生きることができていますか?

 ところで仕事には、労働(=給料を得る手段)、キャリア(未来の自分に近づくため)、天職(やりがいのあること)という、3つの捉え方がある。「やりがいのある仕事(=天職)」とは、報酬が得られること、才能と強みを生かせること、情熱を燃やせることの3つが合わさった点、スウィートスポットにあると言う。人によっては、さらに哲学・美学的なものを加える者もいる(ジェームズ・コリンズ「ビジョナリーカンパニー(特別編)」日経BP社2006.6,P52)。ともあれ、現在携わっている仕事が「やりがいのある」と認識している人は幸せだろう。

 幸せには3つあると言う。それは、「瞬間的幸せ」と「総合的幸せ」、そして「魂の経験」だと言う。だが、ブッダが悟ったことは、「人生の本質は、苦痛と不満を生きることである」とのこと。だから、「成功」を「幸せ」という観点だけで考えると、人生を有意義にする要素を除外してしまう可能性があると言う。病気になることもあれば、思いどおりに行かないことは多々ある。しかし、目標に向かって努力するその過程にこそ「幸せ」があるのだろう。同じ仕事をしていても、ある人は喜びを持ち、他の人は苦痛を感じている人もいる。今の仕事に対してどのような意義を見出すか、あるいは自分の価値観と異なる場合には転職してやりがいの感じられる仕事に就くか、どちらかの道選ぶことが、成功(=幸せ)になる道なのだと思う。だが、転職を早まってはいけない。下記の参考文献を読み、見極めて欲しい。

(リチャード・シェル「ウォートン・スクールの本当の成功の授業」ディスカバー、2015.1.25を引用・参考)