土木の工程と人材成長

土木建設の工程管理や組織運営、そして人材成長の話題や雑学を紹介します

新型コロナウイルスよりも、もっと怖いウイルスが待ち受けていることを忘れないようにしたい

2020-04-14 12:28:24 | 人生経営
 4月2日に「新型コロナウイルスは本当に怖いのか?」を書いた。自分なりに客観かつ冷静に感染状況を見てそう思ったからだ。まだ感染拡大しており、元気な人が急に重篤化するので怖いのは怖い。だが、マスコミと世間は大騒ぎの呈であるが、これが収まった後が恐ろしいと、私はそう思っている。と言うのは、今回の新型コロナウイルスの感染が、日本や韓国では、季節性インフルエンザと比べて然程ではないような様相なのは、BCG接種との相関関係が言われており、早晩因果関係として解明されるのではないかと思っている。問題はその後である。

 ウイルス感染に対して、米国では人工呼吸器を誰から付けるのかがスコアで方針化されており、歯科医までも動員する体制が組まれている。また、インフルエンザが流行した場合、全国民3億人分のワクチンを製造する体制が取られており、誰から先に打つかのトリアージも決められている。ところがトランプ政権になって、事前準備と緊急対応予算が削減され、弱体化したとの報道がなされている。台湾はSERSの経験から、今回の死亡者は5名(4月4日現在)と抑え込んでいる。それは、日本政権の素人集団とは異なり、台湾政権には医学の専門家がいるからだという。

 日本では、ウイルス感染に対して、専門家の話によれば、まったく準備がなされていないと言っていいようだ。SERSやMERSを経験しなかったことが、日本人を能天気にしている。東京の荏原医師会が142名の会員に対し、品川区の発熱センターに協力できるかどうかのアンケートを行ったところ、協力できると答えた医師は、僅か15人だったと言う。6割が協力できないとのこと。理由は「専門外だから」とか、「感染の危険があるから」などだ。防護服を付けると、息苦しさなどで3時間程しか診察できないと言う。米国では歯科医も対応する体制が取られていると言うのは羨ましい。と言うよりも、日本の医の倫理はどこにいったのであろうか。命を懸けて仕事をしているのは、自衛隊をはじめ、消防、警察、そして、日常的にもそうであるが、特に災害救援の建設業の方々等がおられるではないかっ!

 iPS細胞研究者の高橋政代氏は、「新型コロナは幕下級、これから来る横綱級ウイルスの出現に備えよ」と、4月10日のプレジデントオンラインで述べている。
https://president.jp/articles/-/34370

 今回の新型コロナウイルスの感染は、今後適切な対応が取られたならば、恐らく1年くらいたてば収束するのではないかと思われるが、収まった途端に、これから襲われるであろう横綱級を忘れてしまうことを恐れる。福島原発が、建設当初から経済性優先で、まったくバカなことの数々を行ってきたと同じように、経済優先の元通りに戻ってしまうと、横綱ウイルスに襲われたときには目も当てられない惨状となるだろう。新型コロナウイルス騒ぎだけで収束させることなく、為政者も国民も共に冷静にこのことを見据えていただき、適切に対応できる方向に向かうことを念願したい。狼少年ではないかと言われても仕方がないが、過去の歴史を振り返り、地球の現状を見れば予想できることだ。何時かくる横綱級のウイルスに対しても、BCGか何かが感染にブレーキをかけてくれるとは限らない。

新型コロナウイルスは本当に怖いのか?

2020-04-02 10:51:42 | 人生経営
 昨日は、リーダー論で感情的に書いてしまったが、冷静に事実をみて見ると、これまで日本の新型コロナウイルス感染による死亡者は、NHKの発表では80名となっている(4月2日2時45分現在でクルーズ船含む)。ところが、昨年,
2019年のインフルエンザ感染による死亡者は、1月が1,685名、2月が1、107名となっている。この数値を見ると、新型コロナウイルスよりも、むしろインフルエンザの方が怖いのではないかと、現時点においてはそう思う。

 ちなみに、厚生労働省のホームページによると、直接的及び間接的に季節性インフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念の推計によるインフルエンザの年間死亡者数は、日本で約1万人、世界で約25~50万人と推計されている
(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html)。

 今回の新型コロナウイルスでは、世界で4月1日現在83万人が感染し、4万1千人が死亡している。今から100年前のスペイン風邪では、世界で5億人が感染し4千万人が死亡、日本でも38万人が死亡している。また、第2波の感染数が多かったことが報告されている。このことから、感染拡大の要因を冷静に分析して対処しなければならないことは言うまでもない。

 ところで人は、新しいことに興味を示す。人間が生き延びるための本性だと言えよう。しかし、本当に怖がることが新しいことだけかと言うと、そうではない場合があるだろう。刺激が続くとマンネリになって、感じなくなってしまうのも人間である。

 とは言え、新型コロナウイルス感染によって重篤な肺炎を発症し死にいたっている人がいる。治療薬が無いので怖いとは思う。私は70歳を過ぎ、糖尿で冬中風邪ぎみという免疫力が極端に低下している人間である。新型コロナに感染するとイチコロだろうと覚悟はしている。

 他方、国内の事故による死者数を見ると、2017年の転倒事故死者数9,673人、2017年の溺死者数8,163人、2019年の交通事故死者数3,215人、2010年の熱中症死者数1,731人、2012年の凍死者数1,294人となっている。これを見ると、年齢にも関係するだろうが、高齢者である私にとっては、転倒や溺死により気をつける必要があるようだ。だが、私の不注意によって、他人さまにご迷惑をかけ、医療崩壊を起こすような真似だけはしないようにしなければと思っている。そこで毎日体温を測り、行動を記録している。手洗いと消毒をいつもより念入りにかつ回数を増やしている。

危機時のリーダーの発言

2020-04-01 16:48:18 | 人生経営
 チャーチルは第二次世界大戦中、「現在我々は悪い時期を通過している。事態は良くなるまでに、おそらく現在より悪くなるだろう。しかし我々が忍耐し、我慢しさえすれば、やがて良くなることを私は全く疑わない。」「事前にあわてふためいて、あとは悠然と構えているほうが、事前に悠然と構えていて、事が起こった時にあわてふためくよりも、利口な場合がある。」と言ったらしい。

 今回の新型コロナウイルス感染問題でのトランプは、「死亡者が10万人なら、我々はよくやったと言える」と、とんでもないことを言った。当初は「アメリカはコロナを跳ね返す」と強気の発言もしていた。米国の事態は、今や大変な局面にあると言える。

 小池東京都知事は、なぜ3連休の前に、鈴木北海道知事や吉村大阪府知事のような自粛声明を発表しなかったのだろうか。その失策の付けは悲惨な状況として現れている。さらに、小池知事は昨日あたりから、「国家としての判断が今求められているのではないかと思います」と、他人事を言っている。私はリーダーとして失格だと思う。