2月末に博多在住の親友のMちゃんから突然電話があった。
「退職届の書き方を教えて!!」
今まで1年間勤めてきた会社を2月末で退職するとのことだった。
久々の電話だったし、積もる話がいっぱいあった。
3月に入っても携帯電話でいろいろと話をしていく中で、
彼女が3月の中旬から新しい仕事を見つけて、
1ヶ月の研修期間の土日は時間が取れることがわかった。
私もたまたま土日を公休日にすることが出来たので、
これは会って話をしたほうがいいな!!って思ったので、
福岡に遊びに行くことにした。
だけど、ただ会って話をして博多の街をブラブラするのももったいないと思った私は、
思い切って一泊二日旅行の企画を提案した。
行き先は、佐賀。
3月某日(土)
新幹線で博多に向かい、西鉄バスセンターがあるソラリアでお昼頃、Mちゃんと待ち合わせ。
前回Mちゃんと会ったのは、私が始めて手術をした翌年の3月頃。
だから、調度5年前のことだ。
その頃の私は、体重も50kg台の前半でほっそりとしていた。
それが久々に私と会ったMちゃんは、私のふっくらとした顔を見て、
「どうしたの?あの頃の細かった○○ちゃんが懐かしいよ!!」
この5年間で薬の副作用で約10kg以上太った私を見てMちゃんは言った。
親友だから、何を言われても全然かまわない。
Mちゃんは5年前とちっとも変わっていない。
相変わらす若い頃の体形をキープしている。
お昼時だし、おなかが空いているので、
ソラリアのグルメストリートで軽くランチを取って、近くの公園で時間つぶし。。。
佐賀までの交通機関をいろいろと考えて、今回は高速バスで移動することにした。
行き先は、呼子。
バスの出発時間は、14:02。
片道1,600円だけど、4枚つづりの回数券5,000円を購入したので、
一人当たり1,250円で行けちゃうんです。
これって安いよね。所要時間も1時間半くらい。
ちなみに電車を利用すれば、博多から姪浜まで地下鉄で行って、
姪浜から西唐津までJRまで行って、さらに西唐津から呼子まではバスに乗りついて行きます。
所要時間は約2時間。
高速バスの方が乗り換えなしで行けるので、お勧めかも。。。
呼子のバス停にバスが到着し、下車した目前は呼子港だ。
イカ釣りの漁船が停泊している。
今晩のお宿に向かって、海沿いを歩いていきます。
呼子町の特産物でもある、イカの一夜干しです。
今晩のお宿「
ふく萬坊」
和を基調とした、ツインベッド。
ドレッサーも鏡が小さいことを除けば、まあまあ。
アメニティグッズもそこそこに充実している。
夕食までに時間があったので、
観光遊覧船に乗ってみることにした。
だけど、それが『恐怖の始まり』とも知らずに…。。。(-_-;)
呼子に到着した当初は天気も良くってほんまに春の陽気を感じさせるほど、爽やかだった。
夕方になり、少し曇ってきた。
始めてきた呼子なので“思い出作りに!!”と思い、観光船に乗ったのに、
風が強くなり、小雨が振ってきた。
私達、素人は防波堤の内側にいるので、防波堤の外側の波がどんなになっているかは、
全く想像がつかない。
防波堤を過ぎてから、波がどんどん高くなり、イカ丸は上下に揺れ、
私達は両手で手すりをしっかり持っていないと船の中を転げてしまうのではないかと思うほど、
身体が上下に浮き上がっていた。
だけど、船長は私達の恐怖心なんかちっとも気にかけずに、
ガムをクチャクチャしながらイカ丸を操縦している。
私達の他に外国人男女4人組、日本人の高齢者カップルと中高年の二人連れなんだけど、
女性はキャーキャー言っているのにね。
こんな恐怖を感じたのは初めてだった。
思わず救命胴衣が何処にあるか船内を見渡した。
幸い、船の真ん中に救命胴衣がすぐに手に届くようどっさりと積んであるのを確認できた。
出来ればその救命胴衣を着用して、座席に座っていようかと思ったくらいだ。
そして、やっとイカ丸は減速して、神秘の洞窟・七ツ釜の近くまで迫ってきた。
思わずホッとした。このままゆっくりペースでずっと走行して欲しいと思った。
ちなみに奇岩景勝の地として古来より知られる七ツ釜の洞窟は、
まるで7つのカマドを並べたような海蝕洞窟。
柱状の玄武岩が積層した断崖は、まさに自然のつくった芸術品。
さあ、帰りのことを思ったら、さらに恐怖が募ってくる。
行きしなにキャーキャー言ったものだから、
口の中がからからで喋るのもままならず、船酔いの一歩手前の超気分が悪い状態。
水分補給をしようにも、高々40分のクルージングだから、
何も持ってきていない。
とにかく、早く呼子港に着かないかなぁ~!!と祈るばかり…(-_-;)
イカ丸クルージングが終わり、陸に足が着いたときには、ちょっとフラフラでした。
Mちゃんと2人で『この恐怖の観光船は絶対忘れられないよね~』って言うことで、
2人の呼子での思い出の忘れられないランキング№1になりそうだ。。。
夕食は、個室で頂きます。
ちょっと食べちゃったけど、お造り…。。。
待ってましたぁ~。
呼子名物のイカのお造り。
アラ炊きとふく萬坊名物のイカシュウマイ。
うにの炊き込みご飯。
先ほど全部食べれなかった、イカをてんぷらにしてもらいました。
お料理の量はそんなにびっくりするほど多くなかったけど、
締めにデザートのゼリーを頂いて、ちょうどおなかいっぱいで量的にはまあまあでした。
港町に宿泊するのは始めてかも…。。。
なので、夜の港町を散策します。
時刻は7時半ぐらいなんだけど、人っ子一人、姿が見えません。
皆、観光に来てもわざわざ宿泊せずに日帰りで帰ってしまうんでしょうね。
3月某日(日)
朝食も個室で頂きました。
ご飯のお代わりが出来たのですが、
調度いい量でした。美味しく頂きました。
これといった観光も思いつかなかったので、
9:30発の博多行きの高速バスで帰ることに…。。。
車窓から撮ったハウス栽培のイチゴです。
博多に戻った私達は、街をブラブラしてウインドーショッピングを楽しんだ。
夕方、博多駅のグルメ通りで軽く一杯飲むことにした。
そのときにMちゃんが言った言葉が印象に残った。
「私、博多に来たときは、○○ちゃんと同じように何でも喋れる友達がすぐにできると思ってた。
確かに友達はできるんだよ。
だけど、表面的な付き合いで本音で話すこともないし、
愚痴ばっかり聞かされて会うのが億劫になってだんだん疎遠になって、
しまいには会わなくなったり…。。。
だから、○○ちゃんとこうして普通にお買い物して一緒にご飯食べて、
普通の休日を過ごすっていうのが久々なんだぁ~。。。」
まったく同感です。
私もMちゃんと同じように何でも喋れて気心の知れる友達がすぐにできると思ってた。
そういう意味では、離れていてもお互いに昔のように戻れる友人は本当に必要だなぁ~って思った。
とにかく一緒にいて気が楽なのだから………。。。
これからも時間を見つけて会うようにしようと約束して、私達は別れた。
今度こそ、温泉に一緒に行きたいと思った。
次回の旅行の企画を楽しみにしててね。。。(^^♪