Time Machine ～1985～

今回は、1985年の今ごろ、
チャートインしていた曲、
UTFOの"Roxanne, Roxanne"です。
（Pop #75 R&B #10）



N.Y.出身のラップチーム、
UTFOの、同年リリースの
デビューアルバム
"UTFO"からのカットですね。

Full Forceの公式チャンネルに
アップされておりますが、
そのFull Forceがプロデュースして、
デビューさせたのが、この、
UTFOでありました。

Full Forceは、70年代から、
活動をスタートさせていたようですが、
自分たちの1stアルバムが、
世に出たのは、同じ年の、
このあとでしたので、自分たちよりも、
先にデビューさせていたのが、
このUTFOだったわけで、
まさに、一心同体みたいな
関係だったのかもしれません。

この"Roxannne, Roxnanne"は、
もともと、アルバムからの1stカット
"Hanging Out"というナンバーの、
カップリング曲だったようなのですが、
こちらのほうが人気になって、
最終的には、AB面逆に
なっていたみたいですね。

ラップのほうは、デートに誘ったのに、
無視した女の子、Roxanneに対して、
文句タラタラみたいな内容のようですが、
このあと、女性ラッパーの
先駆けになった、Roxanne Shanté
という人が、アンサーソングという形で、
"Roxanne's Revenge"なる曲を発表し、
こちらも、R&Bチャートで、
22位まで上がるヒットになったもので、
界隈で、虚実入り混ざったバトル、
Roxanne's Warなるものが発生して、
他にも、いろいろ曲が作られたりました。

やたらとこの時代、
Roxanneの名が入った、
ラップソングが多いのは、
そのせいだったんですね。

また、"Roxanne's Revenge"のほうを
プロデュースしていたのは、
このあと、80年代後半以降に、
Hip-Hop界の大物プロデューサーになる、
Marley Marlだったみたいであります。



UTFOは、5枚のアルバムをリリースし、
92年に、解散したようですが、
中心メンバーだった、
Kangol Kidという人は、
のちにボーカルグループになる、
ラップグループ"Whitsle"を
プロデュースしてデビューさせた人
としても知られておりますね。

しかし、そのKangol Kidさんも、
2021年に、病のために、
残念ながら、55才の若さで、
この世を去っているようです。

1985年3月16日付けのビルボードHot100です。

1位は、あのバンドの、
あの、「涙」の名曲です。

85年も、キラキラ感ハンパ無し♪

＜1985年3月16日、何があったか？＞

先日のアカデミー賞授賞式、いろいろと、
物議を醸し出した場面のひとつ、
主演女優賞授与のときに、
プレゼンターのひとりとして登場した、
Sally Fieldさん主演の映画
『プレイス・イン・ザ・ハート』が、
日本公開されたのが、
この日だったようです。

https://eiga.com/movie/48994/
『プレイス・イン・ザ・ハート』
（映画.com）

※次回は、ベースプレーヤーの、
T.M. Stevensさん追悼です。