



昨夕はオペラのガラコンサートを聞きに行った。8月末に自分達の公演が終わった後、観に来てくれた友人が「こんなのあるけど行かない?」と紹介してくれ、ふたつ返事で乗ったしだい。演目が「道化師」がメインだったこと、場所が東京オペラシティーだったこと、オーケストラがボローニャのオペラ専門の楽団だということ、ソリスト4人がイタリア人だということ、それに料金が一番安い席で2000円で聞かせてくれるということ、これだけ揃ったら行くでしょう。かみさんもだいぶオペラづいてきたようで、聞いてみたいとついてきた。
すばらしかった。何がいいって、全てが良かった。演奏された曲がすべて馴染みがあって聞きやすい。道化師はつい先日まで聞きまくってた曲だから自分が聞いてた音との差を感じながら聞き惚れた。やはり「生声」にまさるものはないし、普段しゃべってる母国語で歌うからその自然なこと。オケもさすがオペラ専門だけに一般のオーケストラより抑揚を強調してるようで、オペラの世界をしっかり演出してた。ソリストさんはさすがイタリア人のオペラ歌手、立ったままで歌うなんてできないんだね。それなりに体が動いてしまう。抱擁する場面んなんてもうオペラの舞台を見てるよう。
女性ソプラノの声もステキなんだが、あらためて男性テノール、バリトンの素晴らしさを思った。「鍛えた人の声は楽器以上に楽器」だと思ってるのだが、声には「幅(=太さ)」の要素があって、幅が広い方がその幅の中で装飾できるように聞こえる。パバロッティなんかはその最たる人じゃないかと考えるようになった。自分があんな声で歌えるようになるとは思わない。でもやるなら少しでもと叶わぬ思いを抱く。
昨日の男性3人のソリストさんもすばらしかった。ついつい「ブラーボ」を連呼してた。これはオペラ鑑賞のマナーだと思ってる。福島にボエームの公演に行った時、バリトンの若いソリスト君に桜で客席から「ブラーボ」を送ったら、公演後の飲み会で「あれすごっくうれしいんですよね」と喜ばれて依頼の僕のオペラ哲学。
道化師の最後の場面は後ろに村人の歌(恐怖の声)が入るのだが村人がいない舞台、口づさめる自分が楽しかった。アンコールでは4人のソリストそろって「椿姫」の「乾杯の歌」を合唱してくれたが、ここも後に合唱が重なる。ソリストさんから手拍子の要求があって会場はにぎやか。僕は歌いましたね。ここで思った。ここまで会場をもりあげるなら、「歌える方は舞台の周りにどうぞ。御一緒に歌って下さい」までやればいいのに。それもオペラの楽しみ方じゃないかな、まだまだマイナーな日本ではそうやってファンを増やしていくのもいいんじゃないか。
今回の公演は「さわかみオペラ芸術振興財団」というところが「企業のメセナ活動」として毎年やってる公演の1日らしい。今回も京都、姫路城で公演をしてきた後のようで、姫路城では「ガラ」ではなく「屋外でのオペラ公演」だっようだ。企業のメセナだからお安く見せていただけるのかな。来年の予告もちらっとあった。「平城京跡で5000人を集めてトゥーランドット」をやるらしい。1年先の話だが興味がある。かみさんと「行こうか」と話しをした。
東京オペラシティー どうなのかな? ぼくには音響がいいようには思えなかったのだが。音が舞台の上に留まっていて、客席の方に響いてこないように思う。それと人の声よりオケの音により強く共鳴するようだったが。ホール天井の形、構造が影響してないかな。会場も狭くないか?
それと他の公演のチラシをひと荷物と思うほどくれた。おいおい社会的無駄だぜ。それを会場の席の下に置いてく人がいたのはもっと悪。
最後に「さくらさん ありがとう。こんな素晴らしい歌が聴けました。」
臨場感あふれる、すばらしいりポート、わくわく読みました。プログラムもありがとう。これなら、バッハのバイオリン無伴奏を聞くんだと、いそいそ出かけた男などほおって、ひとりで行って、ハイアットか京王プラザに泊まってもよかったな。最近、行動力低下、アップしなければ。岳さん、年だからと書かないでね。出がけに、貴方のブログを気にしていたので、このページをプリントして、逃がした魚の大きさを後悔させたい。なにしろ、家ではパソコンはさわらず、携帯も持たずのアナログ人間。音楽と、登山と、ワインと、読書、考古学関係しか能のない男ですから。本題にもどります。かみさん、OPAにはまってくださったようで、うれしいです。ハマり人が増えること、いいことです。段落ごとに、コメントしたいことたくさんありますが、道草ばかりの私です。どうしたものか。手だて考えます。取り急ぎ、感動をありがとう。さて、今晩スコットランド、連夜の興奮は65歳には、いかがなものか。早めにお休みください。わたしは、MJB岩隈さんの二桁勝利で満足してます。
何度でも読み返し、興奮を自分のものとしていただくもよし、喧嘩の材料にお使いいただくもよしです。
どうしてどうして、今晩は今晩で別の興奮を味わうのです。「ちきしょう」と言って寝るのでしょうが。
いずれにせよ興奮がつづく日々なんてなんと喜ばしいことかです。
負けは残念。敵は初戦(開催国の利)、こっちは中3日、初戦のようなキレに欠けたかな。後半は疲れだね。
サクラさんはこのBLOGを覗きにきて知り合った女性。1度だけいっしょに山に行ったな。あちらの計画に入れてもらった。今回の公演を紹介してくれ、切符を買ってもらった方です。実際に会ったのは3回目かな。10年ほどNETではつきあってるけど。
日記が夫婦の精神的ぶつかり合いの癒し剤になれば幸い。
こちらこそお世話さまでした。
どこぞの誰かさんが、オペラ練習の様子を毎日ブログにアップしてくださったおかげで
知人の歌う姿を覗いてみようという野次馬気分で
いつぞやは相模線の駅から座間のホールまで
独りで歩いて往復し(帰りはちょっと怖かった)
道化師ってどこかで聴いたメロディだったな・・・
くらいの教養ない私です。
でもそのおかげで自宅に来ていたさわかみファンドのパンフの裏が目にとまり
おお、ここにも道化師って書いてある・・・
有名な曲なんだな~くらいの気持ちで
ガラコンサートだけれど破格の安さと
オペラシティホールのパイプオルガンみたさに
道化師オペラに熱心だった岳さんに連絡し
ご一緒することになった次第です。
当日耳にうろ覚えの曲が多かったせいで
幸いなことに眠くもならず
お隣の席のブラボーのタイミングに納得し
ちょっと知らない世間を広げることが出来ました。
非日常の世界だけれど、ちょっと面白い
そんな空間でした。
空間は、確かに想像していたより狭かったけれど、
席が音響的には良くない場所だったのではないかと思うので(二階の張り出し?の下)また違う場所で聴く機会があればと思います。
というところで、無料のパイプオルガンのランチタイムコンサートがあるのも見つけました
日々のしがない悩み事や心配事も忘れてはいけないのだけれど、音楽の気持ちを解きほぐす力は絶大だと思います。
手土産の品美味しくいただきました。
お付き合い有難うございました。
では、また次回・・・平城京ちょっと興味あります。
昨夕はNHKでオーストリアで開かれる年1回の「湖上のオペラ」を見ました。またまたオペラの世界の奥深さをみましたよ。「こんなのもありなんだ」「こんなの演出するのは楽しくてしょうがないんだろうな」の感想。
何日か前にかみさんがNHKの深夜のオペラ放送を録画してくれました。それを昨日「世界で一番美しい瞬」で特集してたよう。「トゥーランドット」を勉強したのと、録画をじっくり鑑賞しようと思えたこと、野外オペラのスケールに感心したこと、そしてやはり夢は来年の平城京につながりましたね。
ますますオペラにはまって行きそうです。
ワインでも飲んで、ゆっくり寝て、明日また健康な精神で目覚めましょう。