きょう22日は冬至です。
唐突ながら、韓国では冬至には小豆粥(あずきがゆ)(팥죽)を食べるのだそうですね。
先週、韓国語の先生に聞きました。
ただ、その「小豆粥」は日本の「ぜんざい」のように甘いものでなく、むしろ塩味が効いたものとのことでした。
このことを一つの話題として、友人へのメールの最後に付け加えたら、しばらくしてその友人からこんな返信が来ました。
「『朝鮮歳時記』(許南麒著、同成社)という本を調べてみたら、韓国では小豆粥に白玉を入れて、歳の数だけ食べる風習がある(あった?)ようだよ」
小豆粥に白玉(団子)を入れる・・・なるほど、日本でもぜんざいに白玉を入れたりしますが、朝鮮にも同じようなものがあったのですね。日朝の文化交流の一例でしょうか。
ついでにNAVER(韓国の検索サイト)で팥죽(小豆粥)を調べてみると、동지팥죽(冬至小豆粥)という言葉があり、たくさんのサイトが見つかりました。
それらのサイトには小豆粥に白玉をのせたもののほかに、小豆とご飯(コメ)とをいっしょに炊いた粥もあって、それらの作り方に触れたものもありました。
あちこちのサイトをつまみ食いすると、朝鮮(韓国)の「冬至小豆粥」とは、以下のようなもののようです。
「小豆を冬至の日に粥として炊く赤い色の절식(節食―節気の食?)のこと。豆と赤い色は역귀(疫鬼)を払うのによい。中国から伝わった風習だが、いつの時代に朝鮮に伝わってきたかは定かには分からない」
つまり小豆粥には、疫病神を払い、日々を健康に幸せに過ごせるように、という願いが込められているのですね。
日本では、冬至にはカボチャ(と小豆)を煮て食べたり、柚子湯に入ったりします。
わが家でも、冬至の日にかぎらずこの時季になると、時どきカボチャと小豆を煮て食べ、柚子湯にも入ります。
今日はしばらくぶりに、柚子湯に入ろうかな。
「なりき責め」・・・それはびっくりです。
「小正月にかきなどの果樹の豊熟を祈念する行事」など、百科事典にも
載っているようです。(ネット情報)
「文化は周辺に残っていく」・・ほんとうにその通りですね。
最上一平さんの『山からの伝言』に、それと同じような行事の記述があるのですが、最上さんに、夫の実家の小豆がゆの話しをしたら、とてもびっくりされていました。山形では、もうそういうことをすることはないそうです。文化って、やっぱり周辺に残っていくものなんですね。今はきっと新潟でもやっていないかもしれません。なりき責めという行事らしいです。
塩味の小豆がゆで思い出しました。