興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

紅葉は里から町へ

2019-11-24 | 季節の移ろい

ここ二、三日、冷たい雨が降っていましたが、きょうは午後からやっと上がりました。

ひさしぶりにウォーキング。

先々週の会津・白河への旅で食べすぎて、二日で1キロほども体重が増えてしまいました。
ふだんは少食なのに、旅行中は昼も夜も、翌日の朝も昼も、ガッツリ食べてしまったからです。

その後二週間、家で自分では食べる量を減らしているつもりでも、体重はなかなか減りません。

‘ふとるは易く、やせるは難し’ ですね。

これからは、晴れの日には、一生懸命歩くぞ。(と宣言しておこう)

 

 

    

紅葉が里から町へやってきました。もう落葉も進んでいます。

 

 

    

これは昨日、近くの公民館から見た紅葉。雨は落葉を早めるようです。


会津・白河、湯と酒と人情を味わう旅 2

2019-11-21 | 散歩、時々旅

(前回よりつづく)

会津湯野上温泉「温泉民宿赤ひげ」は、ユニークで、明るい雰囲気の宿でした。

ご夫妻で切り盛りしているこの民宿は、奥さんがとても元気で明るい方でした。
夕食のときも、この日の10人ほどの泊り客にきめ細かく目をくばり、大きな声で話しかけていました。

上の写真は、われわれのグループのとなりの席です。
料理は山の幸を中心に、とても盛りだくさん。馬刺しもあり、希望者にはなんとシカ汁が出されました。

 

 



   

2日目、最初に行ったのは、「茅葺き屋根の駅」として有名な会津鉄道会津線の湯野上温泉駅。

駅舎を背景に若い人たちが、プロのモデルと思しき女性を撮影していました。三脚まで使って本格的です。
雑誌かPR誌用の写真でしょうか。

湯野上温泉郷は、有名な「大内宿」や「塔のへつり」にも近いのですが、われわれはすでに行ったことがあるので、今回は省略。次の目的地、白河市に向かいました。

 

 


 

途中、西郷村・甲子温泉(かしおんせん)の旅館大黒屋で、ふたたび日帰り入浴。

上の写真は本館から数十段階段を降りたところにある大黒屋の「大岩風呂」。広くて底の深い風呂です。
(手前側はほかの客がいて全景は写せなかった)

湯船の真ん中に、なでると子宝が授かるという「子宝石」が沈んでいました。
(上の写真には写っていません。もっとかなり手前)

白っぽい大きな石が、湯面の下に見えたので、わたしはこれから子宝がほしいわけではありませんが、湯の中をゆっくり歩いていって近づき、手をぐうっと伸ばして触り、なでてきました。  

 

 

   

途中の甲子高原からの眺望。前方に望めるのが白河方面のようです。

 

 



    

   

白河市に着いて、まだ昼前でしたが、白河ラーメンの店「海」で昼ご飯。

‘白河ラーメン’ はいわゆるご当地ラーメンの一つなのですね。しかもかなり有名な。知りませんでした。

わたしが食べたのはワンタンメン。太めの縮れ麺で、美味しかった。

 

 


   

市内の天恩皇徳寺には「小原庄助さん」のお墓があるとのことで、やってきました。
徳利にお猪口でふたをしたユニークな形のお墓です。

そばの案内板には、こんなことが書いてありました。

「会津塗師 久五郎(伝小原庄助)の墓。戒名は<米汁呑了信士>。   
 辞世の句『朝によし 昼になおよし晩によし 飯前飯後その間もよし』が墓石に刻まれている」

小原庄助さんは、大酒のみではあったけれども、きっと周りの人たちから愛されていたのでしょう。 お墓をつくった人たちの庄助さんに対する愛情と、諧謔精神が伝わってきます。

毎年、酒蔵巡り、湯宿巡りをくり返しているわれわれも、小原庄助さんの域を目指そうか。(お前だけでやれ、と言われそう)

 

 



 

このあとわれわれは、江戸中期の白河藩主、松平定信公が作庭し、領民に開放した日本最初の公園といわれる「南湖公園」を車から見て、そのまま小峰城跡へ。
(白河藩の小峰城は、1868年、戊辰戦争白河口の戦いで焼失した)

石垣の右端に見える城は、復元された三重櫓。ここにも上ってきました。

 

 



  

石垣がまるで西洋の城郭のよう。石積みもきれいで、お城自体きっと、堅固で美しい城だったのでしょう。

 

 

 


    

今回の旅で買ってきた酒。

右が「自然郷 大吟醸 無濾過原酒」(矢吹町、大木代吉本店)、左が「寿々乃井 特別純米 寿月ひやおろし」(天栄村、寿々乃井酒造店)です。 (本記事完)

*写真協力:Y.T.氏。

本記事の前半。
 https://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/6f30e346d986150c4a97a7046ce83781


会津・白河、湯と酒と人情を味わう旅 1

2019-11-18 | 散歩、時々旅

先々週、一泊で福島県の会津・白河方面に行ってきました。

毎年秋に、男ばかり5人の同じメンバーで、車での会津一泊旅を重ねてきましたが、それが今年でなんと8回目、8年も続いたことになります。
飽きもせず、よくまあ・・・。

考えるにそれは、毎年行く先々の湯と酒、食と人びとの人情に触れ、その魅力を感じてくることがきたからと言えるでしょう。

今回訪れたのは、福島県の県央部、矢吹町、天栄村、下郷町、西郷村、白河市の各市町村。
2日間天候にも恵まれ、楽しい旅となりました。

上の写真は、東北自動車道を矢吹ICで下り、JR矢吹駅にある矢吹町観光案内所で町の情報を得てから、最初に訪れた大木代吉本店。酒の醸造元です。

工場見学まではできませんでしたが、店頭の即売コーナーでは女性の方(たぶん社長の奥様でしょう)に丁寧な応対をしていただきました。
東日本大震災のときには、いくつもある蔵が全壊する被害に遭ったとのことでした。

ここでわたしは、「自然郷 大吟醸無濾過原酒 4合瓶」を購入。

 

 

 

    

矢吹神社に寄って旅の安全祈願。

 

 

 

   

       

昼食は蕎麦屋「有限会社 大伸工業」で天もりそば。

店名も店構えも事務所風で、蕎麦屋らしくないユニークな店。
でも、天ぷらも盛りだくさんで、とても美味しかった。

矢吹町観光案内所で教えてもらった隠れた名店です。

 

 

 

    
   

矢吹町を流れる隈戸川(くまとがわ)沿いの断崖に彫られた、滝八幡三十三観音摩崖仏群。
案内板に「18世紀後半の造立とみられる」とありました。江戸中期ですね。

隈戸川は先月の台風19号による増水で、土手がけずられ、立ち入り禁止になったままの箇所がありました。
幸いにも摩崖仏群は無事だったようです。

このあと温泉旅館「観音湯」に立ち寄り、日帰り入浴。しばしゆっくりしました。

 

 

    

観音湯を出て、天栄(てんえい)村へ。
ここでも酒蔵に寄りました。寿々乃井酒造店です。

突然の訪問なのに、ご年配の会長ご夫妻に温かく迎えていただきました。
蔵の前の道は旧会津街道で、かつては会津の殿様が参勤交代で通った道なのだそうです。

今見るととても狭く感じますが、当時は寿々乃井酒造店入り口(上の写真)にあるような趣のある松が、随所にあったのかもしれません。

ここでは「特別純米 寿月ひやおろし 4合瓶」を購入。

 

 

 

   

宿泊する下郷町の会津湯野上温泉に向かう道は、山道になりました。

上の写真は途中で見えた羽鳥湖。
灌漑用、発電用に、鶴沼川(つるぬまがわ)をせき止めて造った人造湖です。

 

 

     

湯野上温泉でわれわれが泊まった「温泉民宿赤ひげ」。

 

 

   

いったん宿に荷を置いて外出し、橋の上から見た湯野上温泉郷夕景。
下を流れるのは阿賀野川の上流です。

まだ時間は5時少し前なのに、もう薄暗くなって、ぐっと冷え込んできました。  
(この記事、次回につづく)

*写真協力:Y.T.氏。


ジョウビタキがやってきた

2019-11-13 | 季節の移ろい

ジョウビタキのオスです。

ふだん見ない鳥だなと思い、急いでデジカメを向け、シャッターを押しました。
枝にとまるとすぐに飛び立ってしまい、動きが機敏なので、うまく写っているか心配でしたが、なんとか撮れていました。

ネットで調べると、ジョウビタキは「冬鳥」とのこと。シベリア方面から秋に来て冬を越し、春に去る渡り鳥です。

とまってもすぐに飛び立つのは、人に対する警戒心の表れでしょうか。

 

 

 

   

これは2か月ほど前に写したカラス。
近づいても逃げようともしません。警戒心ゼロ。

カメラを向けたら襲われるかと、逆にこちらのほうがびくびくしてしまいます。

こういうふてぶてしさは、わたし好きじゃないなあ。