興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

酒は舐めて飲め

2010-10-31 | 余白の創作ことわざ

(写真は神楽坂 「伊勢藤」 にて。 本記事とは直接関係ありません)

「余白の創作ことわざ」 の第11回です。

酒は舐めて飲め
  さけは なめて のめ

<意味>
酒は舐めるように、ゆっくり飲むのがよい。 そのほうが酒をよりよく味わうことができ、飲み過ぎを防ぐこともできる。

<さらに一言>
「焼酎は噛うで(噛んで) 飲め」 ということわざが種子島にあるそうです。 (古市春彦編 「種子島のターキ<ことわざ>」 による)
噛むようにして味わって飲め、ということでしょう。

また、わたしの敬愛する大先輩に、吟味した日本酒を、ススッと啜(すす) るように口にする方がいらっしゃいます。
美酒はそのほうがたしかに香りが立ち、より深く味わうことができるのです。

酒は、とくに日本酒は、啜って、舐めて、噛んで・・・、ゆっくり味わいながらいただくのがいいようです。

<もう一言>
ところが、わたしには、これがとてもむずかしい。 ついハイピッチで飲んでしまいます。
これは、本当は、わたし自身が 「自戒のことば」 としなければならない ‘ことわざ’ なのです。


Smoking OK

2010-10-30 | チラッと世相観察

「店内喫煙できます」
という看板を掲げたカフェを、JR大宮駅の ‘駅ナカ’ で見つけました。

喫煙席が “売り” になる時代になったのですね。



 

最近は、若い人が大勢でワイワイ楽しめる大型居酒屋店が増えてきました。
おじさんが一人で飲める店が、減ってきたように思います。

一人酒 できます」
という看板を掲げる店が、出てこないかなあ。 (こないって


意思表示

2010-10-24 | チラッと世相観察

日曜日お昼12時ちょうど、ここ銀座通りの 「歩行者天国」 が、今始まりました。

銀座二丁目、風月堂の店員さんが、テーブルとイスとパラソルを、通りの真ん中に出し始めたところです。








このあと、有楽町での 「小沢一郎氏を支援するデモ」 に参加してきました。

検察とマスコミの、常軌を逸した “小沢叩き” に対する抗議の意思を、他者の目に見える形でわたしも示したかったからです。

マスコミの世論調査だけが “民意” ではないのです。

このデモ、千人ほども人が集まったのに、マスコミは報道してくれるのでしょうか。
報道陣らしき人たちは、見当たりませんでした。
メディア批判を含む集まりとはいえ、「これも民意」 として大きく伝えてほしいのですが・・・。

ともあれ、「デモ」 と名のつくものに参加したのは生まれて初めてです。 ちょっと勇気が要りました。


銀座プランタン前に、消防車が何台も集結していました(写真)。 ボヤでもあったのでしょうか。


秋たけなわ

2010-10-22 | 季節の移ろい
赤とんぼ。

トウガラシではありません。







ナカヨチ~

おんなじ蜜吸おうネ。

ヒメアカタテハです。








コミスジでしょうか。






ベニシジミ。






コサギ。

しょっちゅうこの場所に来ています。
水しぶきの上がっているところが好きなようです。

「真の静寂は、水しぶきの中にあるのじゃ」
と言っているようです。

山古志(村)秋景

2010-10-20 | 散歩、時々旅


17、18日、一泊で長岡 (新潟県) に行ってきました。 同級会出席のためです。

泊まった蓬平(よもぎひら)温泉は、6年前の新潟県中越地震で、全村民避難を余儀なくされた山古志村の近くです。
翌日帰路、その山古志地区(その後長岡市に編入) に寄ってみました。

上の写真は、地震のとき川がせき止められ水没した木籠(こごも)集落。  水の引いた今も半分土砂に埋まった家が残されていました。
(ここの地区の人たちは新しく造成された地へ移転)









「山古志村のマリ」 のモデルになった犬だそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=cIJT3Jx5qr0&feature=related



ところで、蓬平温泉で旧友たちと泊まった宿 「和泉屋」 さん、とても良かったです。

湯も料理も、何よりも接客に心がこもっていて、また来たいなと思わせてくれる宿でした。
お蔭さまで、いい同級会ができました。







長岡の市街地へ戻り、駅の近くの蕎麦の小嶋屋で昼食。

写真は野菜のてんぷらとへぎ蕎麦。 新蕎麦がとても美味しかったです。


上村松園展

2010-10-16 | 時には芸術気分
竹橋の東京国立近代美術館に 「上村松園展」 を観に行ってきました。

雅びと洗練の極致。

美しいものに言葉は要りません。




観覧料は一般1300円。
高いといえば高い。 高くないといえば高くない。

入場券売り場の窓口で、わたしの前の、年配のおじさんが、
「シルバーはないの?」
と聞いていました。

ここは映画館ではないのです。
(せめてシニアと言ってください)

*上村松園展は明日17日まで





(これはパンフレットを写したものです)

秋の香り

2010-10-06 | 季節の移ろい

わが家の金木犀が咲きました。

朝、散歩に出ようとして、「香り」 で気付きました。

その年がどんなに暑い夏だったとしても、秋は確実に訪れるのですね。
自然は “粛々と” 移りかわっていくのです。



 






ユーカリの葉にとまるキアゲハ。

「たまには葉っぱにもとまるがゼヨ」
‘竜馬アゲハ’ はノタマいました。

ほとんど動かないので、疲れて休んでいるという感じもしないではありません。

キアゲハの季節は、あとどのくらい続くのでしょうか。


♪ 海は凪海、向こうは佐渡よ

2010-10-04 | 散歩、時々旅

きのうは日帰りで新潟に行ってきました。

新潟はわたしの ‘ふるさと’ です。
新潟出身の作家坂口安吾は、 「ふるさとは語ることなし」 と言っていますが、わたしも新潟に来るとさまざまな思い出がこみ上げてきて、 「なんも言えねえ」 くなります。

思い出は、それを共有していないと、他者に語っても容易に理解せしめ得ないもののようです。
(安吾の言葉の意味とは違うかもしれませんが・・・)

写真は小針浜から見た昼下がりの日本海。
昼前は晴れていたのに、しだいに雲が厚くなってきました。

水平線上に佐渡ヶ島がうっすらと見えます。 新潟の浜から佐渡を見たのは、何十年ぶりかになります。


花中の宴

2010-10-02 | チラッと世相観察

このコスモス、花の中にも花びらがあります。
だれかが挿していったわけでもなさそう。

にぎやかで結構。






白いコスモス

“清楚” を絵に描いたような花ですね。

「清楚」 を辞書で引いてみると、

【大辞泉】 飾りけがなく、清らかなこと。 また、そのさま。
【広辞苑】 清らかでさっぱりしたさま。 飾りけのないさま。

ということになります。

両方ともなにか、「清らかだけど、素っ気ない」 といった響きがあります。
わたしなら、下記のような意味を付与したい。

【余白辞書】 しとやかでキレイだ。 おとなしそうだけど、芯はしっかりしている。 控え目だが、品がある。 洗練されていて、野暮ったさのカケラもない・・・。







“「あたたかい」 始めました”

自販機に、温かい飲み物が登場してきました。




一方、街のラーメン屋さんではきっと、

“冷やし中華、終わりました”

ということになっていることでしょう。


 





俳優の小林桂樹さんが、先月お亡くなりになりました。 享年86。

小林桂樹さんで思い出すのは、ラジオで聞いた小林さんへのインタビューです。
もう、十年以上も前のことです。 たまたまタクシーに乗っていて、それを聞きました。

話の内容はまったく覚えておりませんが、若い (と、敬意を表した言葉遣いから明らかにそう判る) インタビューアーのアナウンサーに、

「はい」

と相槌を打ち、一つひとつ丁寧に受け答えしていたのです。
「ええ」 でも 「うん」 でもなく、 「はい」 と言っていたのが印象的でした。

それまで小林さんの出演した映画やドラマを熱心に見ていたわけでも、人柄を知っていたわけでもなかったのですが、それを聞いて、「この人はきっとエラぶることをしない謙虚な人なのだろう」 と思わせられました。

実際、そのような方だったのでしょう。

合掌。
                        
                        (写真は有楽町の映画館「TOHOシャンテ」脇の小広場にある著名人の手形敷石スペースで)