興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

アオサギのくる川

2019-10-31 | 散歩、時々旅

アオサギです。

 

 

   

水しぶきのかかる石の上にたたずんで、ジッと動きません。

石にぶつかり砕け散る水の、ジャブジャブ、シャワシャワという大きな音が、辺りを支配しています。
その中にあってアオサギは、独り静寂を聴き瞑想にふけっているようでもあり、獲った小魚を食べおわり、腹一杯になって ‘食休み’ しているようでもあります。

5分たっても、10分たっても微動だにしません。

アフリカにハシビロコウという ‘動かない鳥’ がいるそうですが、このアオサギはそれに負けていませんね。
(ハシビロコウについては、先日NHKの「チコちゃんに叱られる」という番組で紹介しているのを見て、初めて知りました)

 

 



   

これは、上のアオサギを見た3週間ほどあとに、ふたたび見たアオサギです。

同じアオサギか、別のアオサギか。
羽の付け根と目の周辺の黒模様を見ると、どうやら違うアオサギのようです。

わたしはこの川の近くに住んで30年余、コサギはときどき見るのですが、アオサギを見たことは一度もなかったのに、見だすと続くものですね。

このアオサギ、このときは瞑想には入らず、すぐに飛び去っていきました。


朝焼け

2019-10-26 | 随感・偶感・歳時感

今朝の朝焼けです。

朝焼け、夕焼けは、大気に水蒸気が多いと見られる現象といわれます。
この朝焼けはきのう一日、台風20号の影響で雨が強く降ったからかもしれません。

それにしてもこの10月は、台風の多い月でした。各地に多大な被害をもたらしてしまった。

「かつて経験したことのないほどの豪雨、強風」といった言葉が今年は多く聞かれました。
それは近年の異常気象のせいともいわれます。

ついでながら、国は、それを前提にした防災対策、治水対策、被災者救援対策を、今から細部にわたって練り直し、抜本的な改善・強化をはかっていくべきなのでしょう。

 

 


 

   

午前中に近くの公民館から見た富士山です。

つい先日、富士山初冠雪のニュースが流れましたが、もうこんなに積もっています。

ここ埼玉南部から富士山がこんなにはっきり見えたのは、わたしの知るかぎりここ数年で初めてです。
きのうの雨が大気中のチリを洗い流してくれたのでしょうか。


韓国風刺身の店

2019-10-22 | 美酒・美味探訪
先週土曜日、韓国語の社会人講座でいっしょに勉強した友人たち7人で、韓国料理を食べに行きました。

ここは新大久保の韓国風刺身の店「海雲台ヘウンデ)2号店」です。

見てください、この豊富な料理。品数。
アワビ、ホヤ、タコなどのほか、大皿にカンジャンケジャン(カニの醤油漬け)。そのほかキムチや海苔の入ったチヂミなど、テーブルに載せきれないほどです。(全品覚えきれなかった)

生ダコの足の ‘踊り食い’ もありました。わたしにとっては初めての体験で、切られたタコの足がゴニョゴニョ動いていたのにはびっくり。
でもゴマ油(かな?)につけて食べると、それなりに美味しく食べることができました。
 
 
 
 

(だと思う)の刺身もこのボリューム。前半の料理の皿がだいぶ片付いてから出てきました。

切り身に韓国風の辛めの薬味を付けて、好みで生ニンニク片、きざんだ唐辛子を添え、サンチュなどの葉っぱにくるんでかぶりつくのが韓国流の食べ方。
醤油にワサビの日本式とはまた違った味わいで、たまにはこれもいいものです。
 
 
 
   

「海雲台(ヘウンデ)2号店」は、刺身が新鮮で量も多く、美味しいお店でした。

お客は韓国人が多いようで、隣席の男性7~8人のグループと家族連れと、そのどちらも韓国語で話していました。
ここは本場の人も認める美味しい店なのでしょう。


ところで、韓国語社会人講座でわたしがともに学んだ友人たちとの付き合いも、もう何年にもなります。
わたし自身はなかなか上達しませんが、親しくなって、ときにはこうしていっしょに食事ができるのは、一つの幸せにちがいありません。

 
 
   

メンバーのなかに、山形県の酒田から駆けつけてくれた人もいました。
上の写真はその人の皆へのお土産、酒田米菓の「オランダせんべい」。
うるち米100%の、‘うす焼きせんべいの元祖’ だそうです。
庄内地方では「私たち」のことを方言で「おらだ」といい、それを少しもじって「オランダ」としたようです。
塩味でパリッと軽い歯ごたえの、美味しいせんべいでした。

*写真協力 M.S.氏。

セレベスの収穫

2019-10-18 | 美酒・美味探訪

わが家の菜園から、セレベス(赤芽芋とも呼ばれるサトイモ)を収穫してきました。

菜園は家内がやっていますが、掘り出すのは(たまに)わたしの仕事。
今回は畝に全部で5株(束)あるうち、一番手前の1株を掘り出しました。

 

 

   

葉を切って、周囲を掘り進みます。

 

 

   

頃合いを見て、前後左右に揺らし細かい根を切りながら、ぐいと倒します。

 

 

   

土を振るい落として収穫。
根(芋)が赤いのがセレベスの特徴です。

 



   

今年は去年、一昨年に比べると親芋も子芋(親芋にくっついている小さい芋)も小ぶりでした。

狭い場所に株がかたまり過ぎたのか、暑い夏、水やりが不足したのか。これも試行錯誤のうち、ということなのでしょう。

さっそく煮物でいただきました。
ねっとりし過ぎないホクホク感。今年のセレベスも、例年に負けない美味しさでした。


金木犀が香りはじめる

2019-10-16 | 随感・偶感・歳時感

今朝(16日)はぐっと冷え込みました。

もう暖房がほしいくらいです。
ついこの間まで暑くてしかたなかったのに。

外に出ると、金木犀の香りが辺りにたちこめていました。

 

 

 

  

金木犀は、今がちょうど満開です。歩いているとそこかしこから香ってきます。
‘満開’ は、桜の花のためにだけある言葉ではなかったのですね。

今年は金木犀の開花が少し遅かったようです。
例年は9月終わりから10月の初め。過去のブログ記事を見返してみると分かります。
遅かった分、今年はいっせいに花開いたのかもしれません。

 

 


   

柿も色づいてきました。


カニカマの魅力

2019-10-09 | 美酒・美味探訪

いまカニカマ(カニの身を模した魚肉の練り物)が人気である。
いろいろな食品会社から、味も形もさまざまなカニカマが出されている。

ひと月ほど前、テレビ番組「マツコの知らない世界」でもカニカマが取り上げられ、そのせいもあってか、わたしの家の近くのスーパーには「カニカマコーナー」までできている。

カニカマはそのままサラダの添え物や酒のつまみになることは、一般的に知られているだろうが、「マツコの知らない世界」では、カニカマがしゃぶしゃぶなどいろんな料理の素材としても使えること、余計な添加物がないこと、安くて栄養価が高いことなど、カニカマの魅力をアレコレ紹介していた。

上の写真はわが家の朝食のサラダに添えた「焼がに風味(カニカマ)」。
名前のイメージ通り味が濃く、なかなか美味しかった。

 

 


   

おもしろいのはカニカマの ‘ネーミング’ である。

「匠のカニカマ」「大人のカニカマ」「まるでカニのほぐし身のようなカニカマ」「カニカマ倶楽部」「焼がに風味」など、どれも作り手が製品そのものだけでなく、名前にも工夫をこらしているのが分かる。

 

 

    

わたしがいちばんおもしろいネーミングと思ったのは、「ほぼカニ」だ。
簡明で、カニカマの本質をピタリと表していて、ユーモラスな感じさえある。

少し塩味の効いた「カニ酢」が付いているので、それをつけてそのまま酒のアテになる。(すぐ上の写真)


ところで、このさまざまなネーミングを見ていて、わたしもいくつかカニカマの名前を考えてみたくなった。
無い知恵をしぼったので、以下それを列挙してみる。

 「カニそっくりさん」
 「これをなんと呼ぶか? カニでしょ」
 「たかがカニカマ されどカニカマ」
 「カニカマと茶碗酒の時間だよ」
 「さながらカニのごとし」
  ・・・・・

こうして並べて見てみると、どれも独創性に乏しく、製品の個性も見えないね。却下。


コスモス色に染め上げて

2019-10-05 | 季節の移ろい

コスモス色のコスモスの、周辺の花もコスモス色です。

周辺の花も含めて、辺り一帯が同じ色だったので、そこが面白くてパチリ。

この色をコスモス色と言っていいのか、それとも「赤紫色」と言うべきか、「萩色」と言うべきか・・・。
自己主張が強すぎない素敵な色です。

周辺の花はなんという花でしょうか。キク科の花のようでもあり・・・。
ご存知の方がいらっしゃれば、お教えください。


菜園は冬仕様

2019-10-04 | 季節の移ろい

近くに借りているわが家の菜園です。(家内がやっています)

夏野菜が終わって、今は冬仕様。ブロッコリー、ニンジン、ダイコン、九条ネギ、ハクサイなどが順調に育っています。

 

 


   

これはキャベツ。

 


 

   

これはセレベス(赤芽芋・サトイモの一品種)

大きな葉っぱなのに、台風にもめげず育っています。
10月末から11月にかけて収穫の予定。ホクホク感に加えサクサク感があり、わたしの好みです。

 

 

   

クリは、この菜園の地主さんのクリ林にできたものをいただきました。

 



   

皮は固いが、中ホクホク。最高に美味しいクリでした。

秋の実りは、わたしの ‘腹の実り’ になること間違いなしです。


黄色いヒガンバナ

2019-10-01 | 季節の移ろい

近くの家の庭に見つけた黄色いヒガンバナ(彼岸花)

黄色いヒガンバナを見たのは初めてです。

 

 

   

ヒガンバナは曼殊沙華とも呼ばれますが、死人花(しびとばな)、幽霊花などという異名もあるのですね。(デジタル大辞泉)
日陰や庭のすみ、道端などの目立たないところに咲くことが多いからか、赤色が毒々しさを感じさせるせいか、わたしの個人的な感想としては、何となく不気味な感じをぬぐい去ることができません。

でも最近、白い色のヒガンバナを見ることも多くなったし、このように黄色のヒガンバナを見るにいたっては、その印象も変わってくるかもしれません。