興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

菜園からジャガイモがやってきた

2023-05-28 | 美酒・美味探訪

家内がやっている菜園で、ジャガイモの収穫が始まった。

今年はいろいろな種類のジャガイモを作ったようだ。

少しずつ穫ってきて、家に持ってきてならべたのが上の写真。

上段の中央にあるのがデジマ。そこから時計の反対回りに、皮の赤いのがアンデス赤、掘りたての土つきが とうや、下段中央がキタアカリ、その右があかね風、その上がインカのめざめ。

男爵とメークイーンしか知らなかったわたしとしては、昨今のジャガモの種類の多様化は発見である。
これから順次、味を比べてみたいと思う。

 

 

   

さっそくキタアカリとアンデス赤を茹でてみた。
上の写真、右の皮の赤いのがアンデス赤。左がキタアカリ。

バターをつけて食べてみると、どちらも旨く、甲乙つけがたい。
ただ、ホクホク感から言うと、キタアカリが上か。

ポテトサラダが大好きなわたしとしては、この二つの中ではポテサラにはキタアカリがより向いているかとも思う。

アンデス赤、キタアカリ以外のジャガイモも、楽しみに味ってみたい。味覚にはあまり自信のないわたしではあるが。


清らかな香り ザ・ピルグリム

2023-05-19 | 随感・偶感・歳時感

今朝早く雨戸を開けに庭に出ると、夜明けの澄んだ空気の中に、甘く清らかな香りが漂ってきた。

マイヤーレモンや温州みかんなど、柑橘類の花の先日までの強いにおいが終わったので、今漂ってくるとすればこの花の香りであろう。(上の写真)

「ザ・ピルグリム」という名前のバラだ。
わたしは鼻の利くほうではないが、近寄って嗅いでみるとやはりそのようである。

ピルグリムには「聖地巡礼者」という意味がある。

巡礼者には、宗教的理想を追い求める人というイメージがある。利欲に走らず、人々の幸せを祈り、みずからは道を修め、清らかな生き方をする人たちである。
ザ・ピルグリムというバラの命名には、そのような意味が込められているのであろうか。

宗教といえば 、「どんな御利益があるのか?」 にしか思いのいたらない俗人のわたしではあるが、せめてザ・ピルグリムの清らかな香りに浴したときくらいは、清らかな心を取りもどしたいものだ。

 

 

   

これはアナベルという名前のアジサイ。
花びらの一つ一つがだいぶ大きくなって、緑色が少し白っぽくなってきた。

あと何日かすれば、花の一かたまり全体がもっと大きくなって、次々に真っ白になる。
アナベルも、清廉潔白を絵に描いたような花だ。

きょうは昼前から雨になり、時折雨脚のつよくなる一日となった。気温がグッと下がり、きのうまでの暑さがウソのよう。

雨はあすの朝まで続き、あとは晴れる予報。今の時季の「適度な」雨は、花にとっても野菜にとっても恵みの雨となる。
何事も適度がいい。


菜園は春から夏へ・・収穫も始まる

2023-05-11 | 季節の移ろい

わが家の菜園に、今年も行灯(あんどん)群が登場。
植えたばかりの苗を、根がしっかりつくまで、強い風と寒さから守る。

肥料の袋で作った手製の行灯の中には、トマトやナス、キュウリなどの苗が入っている。
(手前の畝はタマネギ)

 

 

    
    トマト。

    
    ピーマン。(トウガラシか)

    
    キュウリ。

    
    ナス。

 ♪ そっとのぞいて 見てごらん
   みんなで ぬくぬく しているよ

二三日前には寒くて風の強い日が続いた。肥料の袋で作った行灯は、その役目を果たしてくれた。

でも、もうそろそろ取り外してもいいころである。

 

 

   

これは昨年から育てていたグリンピース。(うすいエンドウ)

実が鈴なりだ。

 

 

   

収穫して家に持ってきたところ。

キャベツとイチゴも穫ってきた。

イチゴは大きくなる前に、虫か小動物かに食べられたようで、ほとんど残っていなかった。
犯人は不明。味の濃いイチゴだったのに、残念。

 

 

 

   

グリンピースご飯も ‘豆だくさん’ になった。

グリンピースは大きくなると、甘みが増す。
昆布を入れて炊いたご飯は出汁が効いて、わずかな塩味にほのかなバターの香りがする。
最高に美味しいグリンピースご飯になった。

 

 

   

きょうはニンニクの一部を収穫。近づくとプンとニンニクの匂いがする。
(手前は「ホワイト6片」、奥は「くまモンニンニク」)

春から夏へ、菜園は本格的な収穫の季節を迎えた。


飲み口のやわらかい素直な酒

2023-05-05 | 美酒・美味探訪

写真の酒は「参乃 越州(えっしゅう) 純米吟醸」。新潟県は長岡、朝日酒造の酒である。

先日、長岡在住の中学生時代の同級生T君が、わざわざ持ってきてくれたものだ。
T君はこれの箱入り4合瓶を、なんと4本、大きなリュックに入れ、東京まで遠路かついできた。

その日は、わたしを含めた首都圏在住の同級生4人の会があり、T君は飛び入り参加したのだ。越州は4人へのお土産である。

「友情が重荷を軽減した」かどうかは分からないが、T君はわれわれのために ‘重さを物ともせず’ かついできたのだ。

その友情に感謝し、新潟の酒文化に思いを馳せつつ、わたしは次の日、家で越州を味わった。それが上の写真。

冷や(燗をしない)で飲んだ越州は、吟醸酒然としたクセがなく、飲み口のやわらかい素直な酒であった。グイと飲みこんだあとには、ほんのり甘みが広がった。

鯛や南蛮海老(新潟の甘えび)などの、繊細な日本海の魚に、いかにも合いそうな美酒である。

 

 


     

後日、ぬる燗で飲んでみると、‘冷や’ よりやや味が濃くなり、一段と旨さが増したことを付け加えておこう。