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後藤さんら浮かばれず…「人質事件」検証は“中身ゼロ”の茶番

2015-05-23 13:54:13 | IS  中東

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/160062

後藤さんら浮かばれず…「人質事件」検証は“中身ゼロ”の茶番

 ぜひ一読を勧めたい。21日公表された政府の「邦人殺害テロ事件の対応に関する検証委員会」の最終報告書。イスラム過激派組織「イスラム国」に湯川遥菜さんと後藤健二さんが斬首された事件について、安倍政権の対応は最初から最後まで〈適切だった〉と評価したのである。おいおい、いったい何を検証したの?

■「対応は適切だった」と政府を礼賛

 まあ、やる前から“結論”は見えていた。

「委員会には5人の有識者が参加。中でも宮家邦彦・立命館大客員教授は第1次安倍内閣で、首相公邸連絡調整官として昭恵夫人をサポートした安倍首相の“親友”です。今回も有識者に選ばれる前から、政府の対応について『初動から瑕疵はない』と援護射撃を続けていた」(官邸事情通)

 報告書では、昨年8月の湯川さんの行方不明発覚から、今年1月に湯川さん殺害動画が公開されて以降も、イスラム国と直接交渉できず、右往左往するばかりだった政府内の体制構築は〈適切に行われた〉。

 情報収集や分析についても〈体制を十分に構築した〉などと“礼賛”している。

「ヨルダンの現地対策本部で本部長を務めた中山外務副大臣は、事件の最中にツイッターやフェイスブックに自分の写真をアップ。対応に困って携帯電話の電源を切っていたとか、日本に国際電話をかけて『米を送れ』と言ったなんて“疑惑”も持たれていました」(前出の官邸事情通)

 それなのに、報告書では〈本部長の下、24時間体制を構築した〉と胸を張っている。

 そもそも、現地対策本部をイスラム国の敵対国で親米のヨルダンに置いたのが失敗という批判も噴出したが、それも〈適切と考えられる〉。
 
 極め付きは、安倍首相の中東外遊だ。

 安倍首相は湯川さんらが拘束されていることを知りながら、中東にノコノコ出かけ、カイロで「イスラム国と戦う周辺国に2億ドルを支援する」と演説。揚げ句、イスラム国から2億ドルの身代金を要求され、2人は斬首されたが、安倍首相の訪問は〈時宜を得たもの〉で、〈日本の存在感を強めることにつながった〉。

 それにスピーチ案を検討した時点では〈犯行主体を(イスラム国と)特定するには至って〉おらず、〈ISIL(イスラム国)関連部分を含む総理の中東政策スピーチの内容・表現には、問題はなかった〉。

 何を今更だ。よくまあここまで安倍をかばうというかヨイショできるもので、報告書は〈政府による判断や措置に人質救出の可能性を損ねるような誤りがあったとは言えない〉と総括している。「現代イスラム研究センター」理事長の宮田律氏がこう言う。
 
「報告書は〈速やかに必要な体制が整備され〉といった抽象表現が多く、責任の所在もはっきりさせていない。とても検証したとは言い難いというのが、読んだ率直な感想です。安倍首相の演説がイスラム国を刺激したのは明らかで、いくら政権のスポークスマンが作った報告書にしても、より具体的に検証、反省しない限り、同じ過ちを繰り返すだけでしょう」

 安倍政権の無反省ぶりは今に始まったことじゃないが、ひどすぎる。こんな出来レースが許されるようでは、犠牲になった湯川さん、後藤さんも浮かばれまい。
 
 
 
 

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