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木島英登さん、バニラ・エア問題を振り返る「障害を理由にあきらめたくなかった」 〔huffingtonpost.jp 2017.7.30〕

2017-07-30 23:25:45 | 命 人権 差別

 

http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/29/hidetou-kijima_n_17629944.html?ncid=fcbklnkjphpmg00000001より転載

木島英登さん、バニラ・エア問題を振り返る「障害を理由にあきらめたくなかった」

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投稿日: 2017年07月30日 12時21分 JST 更新: 2017年07月30日 14時19分 JST
 
奄美空港で6月、車いすの木島英登さん(44)=大阪府豊中市=が格安航空会社(LCC)「バニラ・エア」の旅客機に搭乗することを拒否され、自力でタラップをよじ登って乗り込んだ出来事は大きな反響を呼んだ。

批判の矛先はバニラ・エアだけでなく、木島さんにも向けられ、「クレーマー」「プロの障害者」などの中傷が相次いだ。一連の事態について木島さんはどう感じたのか。改めて本人に聞いた。

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インタビューに応じた木島英登さん=大阪府豊中市

——問題が報道された後、木島さん自身もソーシャルメディアなどで批判されました。

ネット上だけではありません。自宅に匿名の批判電話がかかってきましたし、誰かが私になりますまして登録したと思われるダイレクトメールやメルマガも届きました。自分が運営する団体の住所と電話番号をインターネットで公開していたので悪用されたんだと思います。

被害を受けて急きょ非公開にしましたが、ネット上には私を「プロの障害者」「クレーマー」呼ばわりする誹謗中傷が大量に残ったまま。売名目的で取材を受けたんだろうとか、講演で儲けている、けしからんとか。

今回の騒動自体もわざと起こしたんだと言われました。バニラ・エアの奄美-関空路線では自力で歩けない人の搭乗を拒否することを知っていて、それを告発するためにやったんやろうと。これもまったくの事実無根。純粋に友人たちと奄美に遊びに行っただけです。

事実でないもの、悪意を感じるもの。便所の落書きと変わらないですよ。本物の便所の落書きはいつか消えますが、ネット上のそうした書き込みはずっと残るわけですから。

正直、今回のバッシングは人生最大の出来事一つかもしれません。私が歩けなくなったのは、高校のラグビー部の練習中にけがをしたのが原因でした。当時、リハビリセンターで大学に行きたいと打ち明けたら、ほかの障害者から「いけるわけないやろ」と言われて悔しかったのを思い出しました。大学はおろか、仕事も難しい、電車だって乗れない、「すいません」と頭を下げながら生きなきゃいけないって言われて。

でもあの時、逆に「自分のやりたいことをとことんやってやる」って開き直ったんです。自己実現できる社会が理想だと思って生きてきました。車いす生活になってから世界158カ国を訪れたし、ハンドサイクルやチェアスキーにも挑戦しました。とにかく、障害を理由にあきらめたくなかったんです。

——木島さんが、車いす利用者だとバニラ・エア側に事前連絡しなかったことを批判する人もいました。

わざとしなかったわけではないですよ。航空券はネットで購入したんですが、そのとき気づかなかっただけです。メディアの取材でも明らかになりましたけど、たとえ事前連絡してもバニラ・エア側は乗せなかったわけですよね。事前連絡という仕組みが、障害がある人を排除するための、ある種のフィルターになっている場合もある。

昨年、障害者差別解消法が施行され、障害者に対して合理的な配慮をするよう義務付けられています。でもね、私は何も法律ができたからバニラ・エアは改善せなあかんと言いたいわけではないんです。法律ができる前から改善されるべきだと思いますし。法律は一つの基準でしかないですよ。逆に法律を守っていたらそれでいいのか、ってことではないですよね。やっぱり、人としてどう思うのか、人権意識の問題として考えることが大事だと思うんです。

「会社のルール」をたてに、代替案も示さずに杓子定規に「乗るのはだめ」というのは納得できませんでした。乗るのはだめって、かつてアメリカで黒人が差別されてた時代に、バスの座席が制限されてましたよね。これと似てる気がします。バスの話でいうと、車いすマークがついているノンステップバスなのにもかかわらず、事前連絡がないから利用を断られた事例が今でもあると聞いたこともあります。

日本の社会て、「できる」ためになんとかしようとするのではなくて、「できない」ことを言うために、あれこれ理屈を並べようとする風潮がある気がします。

今回の騒動でも同じだと思うんですよ。自分では歩けないから同行者に車いすを担いでもらおうとしたらだめと言われ、自力で上がろうとしたらそれもだめと。こちらはどうやったら乗れるか知りたいし、それによって提案もできるわけですよ。「いつもやっていることだから大丈夫です」とかも言えるし、最後は自己責任でという覚悟もある。でも「危険」「規則で決まっている」の一点張りでしょ。なら、杖ついてる人も、酔っ払っている人も、スマホ見てる人も危ないですよね。その人たちも乗せないんですかね。

——以前にも同じようなことがありましたね。いったん搭乗拒否され、あわや乗り損ねるという。

2002年のことです。航空会社はANAで、空港は伊丹でした。「歩けない人が1人で乗ることはできない」「事故があったときに助けられない」という説明でした。

別に手伝ってくれと言ってるわけではないんですよ。助けてもらえないのならそれでいい。床をはって乗ればいい。「設備がない」というのも、こちらは設備を求めているわけではない。世界中の空港を利用してきましたが、設備がない小さな空港でも乗れなかったことはないです。要は、航空会社側に乗せる気があるのか、ないのかということなんです。結局この時は粘り強い交渉の末、乗れることになりましたけど。

それから15年ですよ。また同じような出来事に出くわしたわけです。今回は同行者がいても乗ることができないという話だったのでびっくりしました。

車いす利用者が飛行機に乗る時、よく質問攻めにあうんですね。「どうして車いすに乗ってるんですか」とか「どうして歩けないんですか」とか。障害のことをあからさまに聞かれ、本当に嫌な思いがします。そんなことまで言わなあかんのですかね。そんなとき、私は航空会社の職員に対して「目が見えない人には『なんで目が見えないんですか』、足がない人には『なんで足がないんですか』と聞くんですか」と尋ね返しています。ちなみに、世界の空港では障害の理由を聞かれることはありません。

単純に「どのようなお手伝いが必要ですか」と聞いてくれたらいいんです。自分のことは自分が一番よくわかるから。車いす利用者と言っても様々な人がいます。

——木島さんは障害を負ってから世界各地を訪問していますね。各国と日本とを比べて障害者に対する接し方は違いますか。

まず、飛行機の搭乗問題でいうと、構造的な課題があると思うんです。他国のハブ空港では、障害者や高齢者、子ども、妊婦、けが人たちのサービスを専門に担当する空港の職員がいるんですよ。応対にも慣れている。ところが日本では各航空会社がそれぞれやってますよね。

それと何より、人々の問題が大きいと思います。日本は無関心で、当事者に責任があるという考え方が強いと思います。障害者だけでなく、何か困った人がいたら、日本人は他国と比べて見て見ぬ振りをする人が多い気がします。

個人的な意見ですが、助けられた経験が乏しいのも影響してるのかなと。SOS出すのも下手な気がしますよ。ちょっと声を出してお願いすればいいのに、恥ずかしいのか、あまりしない。道に迷ったら周りの人に聞けばいいのに、スマホを頼りにする人も増えましたね。人と人との関係が希薄な社会です。自らも助けられてみるという体験が、障害者や困っている人の立場を理解する鍵だと思います。

障害者の対義語としての健常者という言葉は嫌いです。障害者が助けられることが多いのは事実ですが、障害者だって人を助けることはできます。

「お互いさま」の気持ちが大事だと思います。いろんな立場に自分を置くことで他の人の気持ちを理解する。そんな社会になったらうれしいです。

hidetou kijima

木島英登(きじまひでとう)

大阪府出身。高校3年生のとき、ラグビー部の練習で脊髄を損傷して下半身不随になり、車いす生活となる。大学卒業後に大手広告代理店に勤務。退社後、バリアフリー研究所を設立。158カ国を訪問したほか、ハンドサイクルやチェアスキーにも取り組む。自身の活動についてホームページでも情報発信している。著書に「空飛ぶ車イス」「秘境の車イス」など。

 

 

 


横浜市長選での山尾志桜里議員について(小林よしのり)7.30 /  「山尾ショック」はなぜ起きるのか(中野 晃一)7.27

2017-07-30 18:38:25 | 政治 選挙 

【衝撃】民進・山尾しおり議員が横浜市長選で林文子候補(自公推薦)の応援演説!野党支持者は大混乱

なぜ山尾さんが自民党と一緒に林文子を応援しているのか。
理解に苦しみます。ショックを受けている支持者がたくさんいます。ぜひご説明を(2017.7.27)

 

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意見をつなぐ、日本が変わる。BLOGOShttp://blogos.com/article/237592/転載より転載

記事 小林よしのり
  • 2017年07月30日 15:35

横浜市長選での山尾志桜里議員について


 横浜市長選で民進党の山尾志桜里議員が与党候補の林文子候補を応援している。
これに「ゴー宣道場」の門弟も、ライジング読者も激怒している。
ネットの中でも相当話題になっていて、今回の山尾議員の行動には失望しているようだ。

山尾議員が待機児童対策に熱心なことは誰でも知ってるから、違和感がありすぎる。
それはよく分かる。怒ればいいと思う。 

そして、横浜市長選は対立候補を勝たせればいい。
山尾議員の応援する候補に票をいれないことだ。
それでいいのだ。

ただし、皇位継承問題では今後も山尾議員を応援する。
そして共謀罪での戦いぶりは素晴らしかったという評価は覆らない。

わしは共謀罪について、今でも自公維新に怒っていて、これは「もう終わったから仕方がない」とは考えていない。
今でも、「表現者として」怒りを持続し続けていて、こんなものを通した連中に対して恨みを持っている。

今、描いているSpecial本も動機は共謀罪である。
共謀罪の本ではないが、動機はそれだ。
まあ、見てるがいい。 

山尾志桜里議員には、わしはまだ大いに期待している。
組織の中で「個」を貫くのがどんなに大変か、それは『脱正義論』に描いた通りだ。
山尾議員も「1人政党」ではない。組織人である。
「個」を貫いて、組織全体を引っ張るほどの実力はまだないということだ。

 

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【「山尾ショック」はなぜ起きるのか】

中野 晃一氏FBコメント

7月28日 9:37 · 
 

議員や候補者の視点から、有権者は組織票と浮動票に分かれます。組織票を固めて、その上に浮動票を呼び込んでいけるか、という発想になります。特に小選挙区では、とにかく2位候補より1票でも多く取れるかが焦点になりますから、こうした票読みはシビアです。

組織票は、典型的には、原子力ムラ、中小企業、商店街などの後援会、労組、創価学会など利益団体で、理念がないわけではないけど利益優先の組織です。首長が再選をすると、地方政府と良好な関係を築き、うまみを吸いたいと思う、あらゆる利益団体の支持を受けだし、相乗り候補として多選を重ねるようになっていくのはこのためです。

候補者からしても、まずは確保したいのが組織票です。浮動票はその名の通りアテにならないので。浮動票だけで当選できる人はほとんどいません。いたとしても蓮舫さんのようなネオリベ・TVセレブだけで、政治家本人が浮動しちゃう人。

さて、山尾志桜里さんですが、2009年当選、2012年落選、2014年当選と、まだまだ「若手」選挙に強いわけではありません。電力総連の支持を得ていないと言っても、愛知県という土地柄で、連合という組織票のすべてを敵に回して勝てるわけではありません。

横浜市長選挙において、連合神奈川は林文子を支持、2年後に再選を控える牧山弘恵民進党参議院議員も連合神奈川から応援要請があったら断れない。そして連合や牧山議員から山尾さんに応援要請があって、ということでしょう。

ここでリベラル層が山尾さんや民進党に幻滅する、という展開になっているわけですが、これを議員や政党の視点から見ると、ようはいまだリベラル層が浮動票の一部に過ぎないことに問題の根っこがあるわけです。

山尾さんだけでなく、リベラルと目される(正確なのかはともかく)議員で、リベラル票だけで小選挙区で当選できる人は皆無でしょう。辻元清美さんもムリ。なので、組織票も必要。

そして最大の問題は、リベラル層が組織票となっていない、ということ。だから後回しにされる。共産系の団体は組織票になっているし、基本的には比例区が中心なので、共産党は筋を通せる。民進党、そしてどんな政党であろうとリベラルな立ち位置でしかも政権党となることを狙うのであれば、最低条件としてリベラル層が浮動票たることを脱却して、一定数が組織化しないとどうにもならず、第二、第三の「山尾ショック」が繰り返されることになります。

ということで、「山尾ショック」に震えるリベラルな皆さん、FacebookやTwitterを閉じて、地域レベルの市民連合的な運動に身を投じてください!

 

 

 

 


【悲報】 NHKが「問答無用で全PC・スマホ所持世帯から受信料徴収」する方針を決定 〔buzzap 2017.7.26〕

2017-07-30 14:13:10 | 報道 NHK 民放

http://buzzap.jp/news/20170726-nhk-webcast-payment2/より転載

【悲報】NHKが「問答無用で全PC・スマホ所持世帯から受信料徴収」する方針を決定

NHKがJASRACと同じ発想で受信料徴収を目論んでいます。詳細は以下から。


NHKは7月25日の有識者委員会において、テレビとインターネットによる番組の同時配信が実現した場合の財源徴収に関する最終答申を発表しました。

それによると、既にテレビの受信料契約を結んでいる世帯に対しては追加負担を求めませんが、契約を結んでいない世帯に対しては受信料を徴収すべきだと提言しました。

受信料契約のある世帯の人がネット視聴をする場合はスマホやPCなどの端末を「同一世帯内の2台目、3台目のテレビ」と同等の扱いをするというもの。これは当然納得のいくものです。

しかし、問題は受信料契約を結んでいない世帯の場合。端末の有無に応じて徴収する「受信料型」か利用に応じて徴収する「有料対価型」が考えられるとした上で、「受信料型を目指すことに一定の合理性がある」としたのです。

これはつまり、インターネットに接続可能なPCやスマホ、タブレットなどの端末を保有している世帯は問答無用で受信料を徴収するということ。

JASRACがPCやスマホで音楽を聴けるから持っているだけで楽曲使用料を徴収すると主張したことと同様の主張で、大きな反発が起こることは間違いありません。

現在ネットではAmazon Prime Video、Netflix、Hulu、dTVなど、動画配信サービスが数多く存在しています。これらはいずれも視聴者が選択して対価を払って閲覧する有料サービスとなっており、端末を持っているからといって自動的に金銭を徴収されることはありません。

NHKが行おうとしているのも同様の動画配信サービスであり、望む人が対価を払って閲覧できるようにするのが筋でしょう。

テレビはNHKを見ないと主張する人も受信料を払う必要がありますが、PCもスマホもタブレットも動画の視聴のみを目的とする端末ではなく、これらを保持しているからといって強制的に受信料を徴収されるのは筋が通りません。

現在のNHKが公共放送の名に値するかという議論は置いておくとしても、2019年という時代にそぐわない方針であることは厳しく指摘される必要があります。

ネット視聴も世帯負担=同時配信で提言-NHK有識者委:時事ドットコム

NHKをぶっ壊す! 受信料不払い編―日本放送協会の放送受信料を合法的に支払わないための放送法対策マニュアル
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