ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岡田克也さん「黙って聞け!」と言いながら、28秒間沈黙 大島理森議長「討論を続けてください」

2016年04月28日 21時53分19秒 | 岡田克也、旅の途中

[画像]衆議院インターネット審議中継内の動画からスクリーンショット。

 野党・民進党の岡田克也代表(ネクスト総理)が平成28年2016年4月28日(木)の衆議院本会議で、与党・自民党議員に

 「黙って、聞け」と発言。

 その後、一瞬だけ「2012年~~」と言った後、28秒間にわたり沈黙する場面がありました。

 黙って聞けと言いながら、本人は28秒間沈黙。

 この後、「今から説明するから黙って聞きなさい」と語りました。

 この間、大島理森衆議院議長は、岡田さんが「黙って聞け」と言った直後に「静粛にしてください」と発言。

 その後の28秒間の沈黙中には何も発言せず、岡田さんがしゃべりだした途端に「討論を続けてください」と述べました。

 岡田さんが自民党席を黙らせたのは、外相時代の平成22年2010年2月4日の、自民党の石原伸晃幹事長に対する答弁以来=下に掲載=。

 ところで、大島議長とのやりとりには伏線がありました。

 民進党は3月29日、大島理森衆議院議長に結党あいさつに行っています。この時の映像は、民進党YouTubeサイトに頭撮りのわずかな部分だけ公開されています。

 このとき、岡田克也代表と、江田憲司代表代行、蓮舫代表代行、長妻昭代表代行と目で見てすぐわかる通り、3人の代表代行を従えているのにもかかわらず、どういうわけか、大島議長は「代表代行は2人ですか?」と質問。

 参議院議員の蓮舫代行が、「3人です」と説明する場面がありました。

 
[画像]民進党YouTubeサイト内動画からスクリーンショット、吹き出しは筆者・宮崎信行が追加。

 大島議長のジャブに、本会議上で岡田さんが返した格好です。









[当ブログ内から関連エントリー引用はじめ]

【代表質問】岡田大臣、仁王立ち 石原さんに 二大政党制幕開け

2010年02月04日 15時54分05秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導

【政府4演説に対する代表質問 2010年2月1日~3日 衆参本会議】

 1月29日の鳩山由紀夫首相の施政方針演説は、唐突にガンジーの話が出てくるなど不出来なものでした。

 しかし、それを受けて、衆参で2月1日~3日に行われた代表質問は内容が濃いものとなり、私は存分に満足しました。

 特に与野党の実力者の振る舞いから、二大政党制の幕開けを感じることができたのがうれしかったです。

 2月1日の衆院本会議では自民党の石原伸晃さんと民主党の岡田克也外相の同期当選対決がありました。石原元国交相がアフガニスタン支援は「小切手外交だ」「大盤振る舞いだ」と挑発すると、答弁に立った岡田外相は、議員席からヤジを飛ばす石原元国交相をにらみつけ、仁王立ちになり、およそ10秒沈黙した後、左手で「静粛にしてください」と制しました。(冒頭の写真)

 
[画像]岡田外相の答弁を聞く、石原元国交相ら自民党=衆院インターネット中継からキャプチャー

 岡田外相は、アフガニスタン支援のうちの「20億ドルは麻生政権のもとで決定されたものであります」と、畳みかけました。

 これまでは与党の大臣は、少しでも早く予算を通して欲しいと野党を牽制することは見られませんでした。石原質問では、「国民は政権交代ある二大政党制をのぞんだのであって、民主党をのぞんだのではない」という昨年夏の総選挙の的確な総括がありました。

 岡田さんとしても、早ければ3年以内に、自民党に政権を奪われてしまうかもしれないという考えがあるはずです。

 1990年の第39回総選挙で、岡田克也さんは自民党公認候補として、石原伸晃さんは公認漏れの無所属候補として初当選をしました。その後一貫して自民党にいる石原さんは行革担当大臣、国交大臣、政調会長とつねに日の当たる坂道を昇ってきました。一方の岡田さんは、石原大臣に大きく水をあけられ、政務次官すら経験することなく野党一筋15年に耐えてきました。

 施政方針演説の後、岡田外相が登壇し、外交演説を始めると、民主党の「小沢チルドレン」、最近では別名「フラワーロック隊」とも揶揄されていますが、「小沢チルドレン」からの拍手が少なくなりました。岡田外相のことを個人的に知る議員は少ないし、拍手をすると、一新会から叱られると思ったのでしょう。しかし、20分間の演説の後半になると、拍手はどんどん大きくなっていき、間の手も増えました。ひな壇の菅直人副総理がそれを悔しそうに見ていました。小沢チルドレンにも生活があります。次の選挙で落選したら無職です。鳩山総理のイマイチな演説の後、岡田さんが良い演説をしたので、岡田さんに次の選挙などでの活路を見いだしたのでしょう。

 ◇

 これに先立ち質問に立った谷垣禎一・自民党総裁は、民主党の「小沢独裁」を批判。「国民にとってこの4カ月余りの新婚旅行はいかがなものだったでしょうか」「仲人がいつの間にか影のように寄り添い、旅行計画は好き放題に変えられ、約束されたおみやげも買えませんでした」とレトリックを交えて指摘しました。これは谷垣さんの言うとおりだと、私は思います。

 谷垣さんは「総理、小沢独裁と呼ばれる現状にあって、あなたは本当にこの国の為政者なんですか」と呼びかけました。

 2月2日の参院本会議では、参院らしさがありました。参院自民党の谷川秀善幹事長が答弁者として総理の他に、同じ参院議員で、関西出身の直嶋正行・経産相を指名しました。

 その一方で、輿石東・民主党参院議員会長が岡田外相に2問質問するという異例の出来事がありました。輿石さんは国から参院会派へ振り込まれていた立法事務費を党本部に上納するよう岡田さんに言われて大げんかになったことがあり、不仲で知られています。輿石さんは7月に改選を迎え、落選の可能性もあるので、岡田さんに秋波を送ったのかもしれません。

 2月2日の衆院本会議2日目では、公明党の井上義久幹事長がガンジーについて熱弁。高校時代に伝記を読み発憤し、大学で学びながら、セツルメント活動をしたということですから、「昨年12月インドに行きました」だけの鳩山演説が許せなかったのでしょう。ただ、ここは国会論戦の難しいところ。ガンジーで攻めて攻めて、「ガンジー解散」にはなりません。持ち時間の中で、自分の志をぶちながら、いやみったらしく与党を攻めなければいけないんですね。井上幹事長は赤松広隆農相に、本会議で取り上げるほどとは思えない質問をしました。赤松さんは野党・民主党の選対委員長時代から、たびたび公明党との協力に言及しており、赤松さんと公明党の距離感の近さが実証されました。これはこれで、赤松さんの力なんだなあ。僕も少し大人になりましたよ。

 与党・社民党の重野安正幹事長は、社民党党首の福島みずほ国務大臣にたくさん質問しました。そして、答弁に立った前原誠司・国交大臣は「(社民党の)辻元清美副大臣を中心にやってもらっています」とリップサービスをしました。

 みんなの党の渡辺喜美代表が「国債整理基金に積みます必要がないのではないか」への菅財務相の答弁は、官僚原稿棒読みだし、内容も納得できないし、そもそも理解していないのがハッキリしていました。この財政状況では、国債整理基金の積み増しは必要なく、それを“フローの埋蔵金”として使うべきだと思います。これは予算審議の中で、また書いていこうと思います。

 2月3日の参院本会議2日目は、2人の質問者が「友人の自殺」に触れるという異例の展開となりました。とくに自民党議員から「建設業の友人の自殺」を引き合いに「コンクリートから人へ」の撤回を迫るというなんとも難しい提案がありました。こういうときこそ、人間として信頼できる強いリーダーシップが必要だと思います。

 吉田茂さん、佐藤栄作さん、中曽根康弘さんら戦後長期政権を実現した首相はみんな性格が悪いです。そして、性格が良い首相は短命政権になります。その例は羽田孜さんです。岡田さんは当選2回生としてそれを目の当たりにしています。

 岡田さんには、どんどんどんどん、嫌なやつになってほしいと思います。追いかけていく人は必ずいますから。

[当ブログ内から関連エントリー引用おわり] 

 この記事の本文は以上です。 

昭和19・20年度朝鮮総督府特別会計決算が審議入り、改正児扶手法週明け成立へ【4月28日(木)】

2016年04月28日 19時43分19秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

[写真](おととしの)5月1日の国会議事堂、筆者・宮崎信行撮影。

 連休入りかと思いきや、週明け月曜日5月2日に、参議院では本会議などが入るようです。衆議院は休み。

 特商法・消契法の改正案は思いがけず2日間で採決され全会一致で可決。児童扶養手当法改正案も参委で可決し、月曜日成立へ。

【平成28年2016年4月28日(木)】

【衆議院決算行政監視委員会】

 「平成26年度決算」と「平成26年度予備費使用総調書その1」及び「その2」、そして、「昭和19年度朝鮮総督府特別会計決算」と「昭和20年度朝鮮総督府特別会計決算」が審議入り。麻生太郎財務相が趣旨説明し、河戸会計検査院長が検査報告しました。

 この昭和19年度ないし20年度の朝鮮総督府特別会計というのは、麻生さんの説明によると、戦後の動乱で会計資料が散逸したため、昭和21年(1946年)の法律で決算承認の延期が認められていたそうです。なお、財務省の予算書・決算書データベースにこれは載っていないのですが、財務省のウェブサイトに概要が載っています。

【衆議院消費者問題に関する特別委員会】

●特商法と消契法の改正案は、今国会成立の気配

 意外にも、「特定商取引法改正案」(190閣法44号)「消費者契約法改正案」(190閣法45号)の質疑が終局。採決の結果、全会一致で可決しました。消費者庁執筆法案はたいていの場合全会一致です。今国会成立の気配が出てきました。

【参議院厚生労働委員会】

●改正児童扶養手当法は週明け月曜日に成立

 「児童扶養手当法改正案」(190閣法26号)が全会一致で可決しました。週明け5月2日(月)に成立、10月1日施行、12月支給分から適用。

【衆議院本会議】

 本会議ではまず、平成28年春の統一補欠選挙で初当選した議員の紹介。

 「地球温暖化対策推進法改正案」(190閣法51号)の委員会審査結果が報告され、「昨年末のCOP21パリ協定条約により、国内のCO2を4割削減しなければならない」。採決は民進党・共産党が反対し、自民党と公明党が賛成して賛成多数で可決し、参議院に送られました。

 「森林法改正案」(190閣法50号)は共反対、自公民賛成、「合法伐採木材等の流通法案」(190衆法29号)は全会一致で可決し、参に送られました。

 「国家戦略特区法改正案」(190閣法53号)は民共反対、自公賛成多数で可決し、参へ。

 自公が提出した「衆区割り審設置法及び公職選挙法改正案」(190衆法26号)と、民が提出した「衆区割り審設置法及び公職選挙法改正案」(190衆法25号)。討論では、民進党の岡田克也さんが自の若手議員に対して「黙って聞け!」と諭す場面がありました。採決の結果、自公案が賛成多数で可決し、参へ。民進党案は廃案。

 「フィンテックとビットコインの銀行法及び資金決済法改正案(190閣法43号)」は共反対、自公民賛成多数で可決し、参送付。

 「宅建業法改正案」(190閣法34号)は全会一致で可決し、参へ。

 「日独租税協定の承認を求めるの件」(190条約4号)「日本チリ租税条約の承認を求めるの件」(190条約5号)「日印租税条約の改定議定書の承認を求めるの件」(190条約6号)は、おのおの、共反対、自公民賛成で承認し、参へ。私の認識では、「条約と協定」の国際法上の定義は無いと思いますが、外務省がどういう考えで、条約と協定を使い分けているのか、説明してほしいところです。たぶん同省の体質からして、できないと思います。

【参議院外交防衛委員会】

 「日本オマーン投資協定の承認を求めるの件」(190条約2号)と「日本イラン投資協定の承認を求めるの件」(190条約3号)が審議入り。なお、衆では一体だった、日本イラン受刑者移送協定は、審議入りせず。毎国会、参外防委で繰り広げられる与野党の駆け引きが始まりました。今国会はもうTPPは参に来ないし、防衛省の法案はありませんので、ほどほどにがんばってくださいね。

【参議院文教科学委員会】

 「JSC法およびtoto法改正案」(190閣法31号)が共反対、自公民賛成多数で可決しました。週明け月曜日に成立。この法案は公布日に施行ですので、ひょっとすると、5月6日(金)に公布、施行かも?補正予算案編成など、霞が関は今年はゴールデンウィークは忙しいようです。

【参議院国土交通委員会】

 「流通総合効率化法改正案」(190閣法14号)が、共反対、自公民賛成多数で可決しました。週明け月曜日成立。 共産党は討論で「省力化が進み過ぎると、雇用が無くなる」と語りました。

【参議院法務委員会】

 「刑事訴訟法改正案」(189閣法42号)。報道によると、週明けにヘイトスピーチ規制法案が与野党合意で可決するはこび。1年以上にわたるたたかいが結論に近づいて来たようです。

【参議院内閣委員会】

 「特定国立研究開発法人による研究開発等の促進に関する特別措置法案」(190閣法32号衆修正)が審議入り。答弁は島尻科技相。衆委での宇宙法案とともに、連休明けは衆参とも島尻大臣が答弁することになります。

【参議院経済産業委員会】

 「使用済み核燃料再処理法改正案」(190閣法17号衆修正)が趣旨説明されました。

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ビットコイン銀行法や宅建業法の改正案可決、特商法・消契法改正ついに審議入り【4月27日(水)】

2016年04月27日 17時25分50秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 連休前国会は残り2日間となりました。きょうは園遊会に3割程度の国会議員が参加するため、早めに終わりました。

【平成28年2016年4月27日(水)】

【衆議院財務金融委員会】

●フィンテックとビットコインの銀行法改正案は1日で審議が終わり、衆委可決、連休明け成立へ
 「フィンテック」金融Finaceと情報技術Information Technologyが融合したフィンテックと、仮想通貨ビットコインを規制する、銀行法改正案(190閣法43号)は1日だけで審議おわり、採決。共反対、自公民賛成多数で可決しました。明日の本会議で可決し、連休前に参送付。連休明けまもなく成立へ。

[追記 2016年5月11日]銀行法改正案の議案番号に間違いがありましたので、直しました。[追記おわり]

 次回のこの委員会は、5月10日(火)午後1時40分から。

【衆議院国土交通委員会】

●インスペクション宅建業法改正案も全会一致で可決

 インスペクション、中古住宅の診断をしたかどうかを重要事項説明に義務付ける、宅地建物取引業法改正案(190閣法34号)は全会一致で可決しました。あすの本会議で可決し、参へ。参では1本法案が先にありますが、5月中の成立は確実。だいたい「士業」に関する法案は、毎年連休前に衆でかけこみ処理される雰囲気を感じます。

【衆議院消費者問題に関する特別委員会】

●特商法と消契法改正案がついに審議入り。

 大型法案である、「特定商取引法改正案」(190閣法44号)と「消費者契約法改正案」(190閣法45号)がついに審議入りしました。TPP審議の影響、熊本地震の影響で2週以上遅れました。

 河野太郎消費者相は、「罰則の法定刑を引き上げる」「判例が積み上がってきたので反映する」と説明しました。

 民進党の中根康浩さんは「趣旨説明の後にすぐ質疑するのは異例であり先例にしないでほしい。河野消費者相が防災相を兼ねていることから、国益を考えて特別に勘案した」としました。河野消費者相は野党の質問中にも、内閣委の質疑に呼ばれましたが、松本副大臣が答弁し続けるという異例の対応がとられました。

 ただ、この法案は参考人質疑もあるでしょうし、参院の委員会は地方創生も兼ねていることから、今国会(6月1日まで)での衆参可決成立は難しいのではないかと考えます。なお、今国会は参院選を前にしているため、仮に衆から参に送られて間に合わなければ、参は継続調査をとらず廃案となってしまいます。このため、衆に留め置いて閉会中審査として秋の臨時国会に先送りするか、衆参で可決し成立するかのいずれかの措置が取られると考えます。与野党国会対策委員会ではすでに決まっているかないし連休明けの早い時期に判断されるとみられます。

【衆議院法務委員会】

 「外国人技能実習生機構法案」(189閣法30号)と「出入国管理法改正案」(189閣法31号)

【衆議院厚生労働委員会】

 趣旨説明された法案がありますが、きょうは一般質疑のみで終わりました。

【衆議院内閣委員会】

 一般質疑の後、「人工衛星の打ち上げ及び管理法案」(190閣法41号)と「衛星リモートセンシング法案」(190閣法42号)が島尻宇宙相から趣旨説明されました。

【衆議院経済産業委員会】

 「FIT再生可能エネルギー買い取り法改正案」(190閣法28号)の参考人質疑がありました。石川和男参考人は「もともとの法律は東日本大震災の前に閣議決定されたものだ。ただ、そのときと原発のエネルギーミックスの構成比が変わっている。今回の法案には賛成だ。今後の見直しも必要だ」という趣旨の陳述をしました。

【衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会】

 今井雅人・民進党幹事長代理が提出した「衆区割り審設置法及び公職選挙法改正案」(190衆法26号)は自公反対、民共賛成少数で否決されました。あすの本会議で採決し、否決、廃案へ。

 細田博之・自民党幹事長代行が提出した「衆区割り審設置法及び公選法改正案」(190衆法25号)は自公の賛成多数で可決しました。 

【衆議院外務委員会】

 まず一般質疑として、民進党の武正公一さんが日本海呼称問題に関する外務省の対応を確認し、連休明けにも再度確認することになりました。

 20分後から、条約の質疑になりました。

 「日独租税協定の承認を求めるの件」(190条約4号)「日本チリの租税条約の承認を求めるの件」(190条約5号)「日印租税条約の改定議定書の承認を求めるの件」(190条約6号)が共反対、自公民賛成多数で承認されました。共産党は「多国籍に活動する経団連関連企業の税逃れを促進するものだ」としました。

【参議院本会議】

●引退する直嶋正行元経済産業大臣が卒業質問

 「使用済み核燃料再処理法改正案」(190閣法17号)が林経産相から趣旨説明されました。7月25日で引退する、直嶋正行元経済産業大臣が質疑しました。自動車総連の働く仲間の代表として24年。政権交代後に、岡田克也幹事長と直嶋政調会長の2人が官邸を訪れ、河村建夫官房長官と引継ぎをしたシーンは日本憲政史の名場面と言えそうです。元新党友愛。これが本会議では卒業質問となりそうですが、経産委員会での質疑が続きます。

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特区法改正案と温暖化対策推進法改正案は民進党が反対も、衆委可決【4月26日(火)】

2016年04月26日 21時43分43秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 医師から少し休養を取った方がいいと言われたので、簡潔に書くことにします。

【平成28年2016年4月26日(火)】

【衆議院環境委員会】

 「温暖化対策推進法改正案」(190閣法51号)の質疑が終局。民進党と生活の党が修正案を提出。採決の結果、修正案は民生の賛成、自公共の反対多数で否決。政府原案は、民共生の反対、自公の賛成多数で可決しました。附帯決議付き。

【衆議院地方創生に関する特別委員会】

 「特区法改正案」(190閣法53号)が民共の反対、自公の賛成多数で可決しました。

【衆議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会】

 大臣の所信に対する質疑がありました。岸田文雄外相がきょうも答弁しました。私が外相に聞きたいのは、いつ北方領土と普天間基地が帰ってくるのか。それだけです。

【衆議院財務金融委員会】

 一般質疑の後、「銀行法及び資金決済法改正案」(190閣法43号)を趣旨説明しました。フィンテックを進めるために、IT会社を銀行グループが完全子会社化することができるようになるとともに、仮想通貨ビットコインを初めて法律に位置付けます。質疑はあす午前9時から。

【衆議院本会議】

 「特定国立研究開発法人による研究開発等の特別措置法案」(190閣法32号)が修正可決し、参議院に送られました。

 「特定B型肝炎ウイルス感染者給付金法改正案」(190閣法27号)が可決し、参に送られました。

【衆議院農林水産委員会】

 「森林法改正案」(190閣法50号)が質疑終局。討論では共産党が「5つの法案を一括して改正するものであり、一部は賛成できるものもあるが、本来ならば現場の声をくみ上げて丁寧に議論すべし」と反対しました。自公民の賛成多数で可決しました。附帯決議付き。

 続いて、「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律案」(190衆法おそらく29号)を委員長が起草しました。全会一致で可決し、衆本に提出へ。

【衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会】

 「衆区割り審設置法及び公選法改正案」(190衆法26号)と「衆区割り審設置法及び公選法改正案」(190衆法25号)について、元有識者会議座長の東大名誉教授らに参考人質疑しました。

【衆議院災害対策特別委員会】

 平成28年熊本地震に関する一般質疑。

【衆議院総務委員会】

 一般質疑。

【衆議院法務委員会・厚生労働委員会連合審査会】

 「外国人技能実習生機構法案」(189閣法30号)と「入国管理法改正案」(189閣法31号)の連合審査がありました。

【参議院法務委員会】

 「刑事訴訟法改正案」(189閣法42号=参先議(継続調査))と、「ヘイトスピーチ規制法案」(190参法6号)が審議されました。ヘイトスピーチ規制法案について、提出者の自民党西田昌司さんは、「この後、午後4時から与党で修正協議をする」とし、歩み寄りの兆しが出てきました。

【参議院厚生労働委員会】

 「児童扶養手当法改正案」(190閣法26号)を審議。女性の貧困全般への対策も話し合われました。

【参議院財政金融委員会】

 「JBIC(ジェービック)国際協力銀行法改正案」(190閣法31号)が趣旨説明されました。この法案は、公布日に施行されることになっています。

【参議院文教科学委員会】

 本会議から付託された「JSC法およびtoto法改正案」(190閣法31号)が馳文科相から趣旨説明され、そのまま、質疑が一巡しました。

【参議院国土交通委員会】

 「流通業務総合効率化法改正案」(190閣法14号)が議題となりました。 

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やはり岡田さんは官邸が似合う 4年ぶりの二大政党党首会談、熊本復旧補正で合意 平成28年度第1次

2016年04月26日 20時07分47秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

[写真]党首会談の写真が民進党ウェブサイトで公開されましたので付け加えました=午後8時追記。

 岡田克也・民進党代表(ネクスト首相)は、平成28年2016年4月26日(火)、首相官邸で安倍晋三首相(自民党総裁)と二大政党党首会談を開きました。

 会期が少ない今国会(6月1日まで)で、熊本地震復旧のための、平成28年度第1次補正予算案を提出し、その審議・成立に民進党も協力するというもの。

 政府自民党・公明党が、5月中にまとめる政策パッケージ「1億総活躍社会プラン」の歳出メニューは盛り込まない、という趣旨の話もあったと思われますので、後で、ぶら下がり会見などがYouTubeで公開されたら、確認してみます。

 補正の規模感(ボリューム感)は5000億円程度ではないかとみられています。

 二大政党党首会談は、第46期衆議院では一度もなく、第47期衆議院でも、1年半経って初めてとなります。

 二大政党党首会談は、平成24年2012年10月19日、野田佳彦首相(民主党代表)と谷垣禎一・自民党代表(シャドウ首相)が両党幹事長とともに、国会内常任委員長室で会談して以来。このときは、特例公債法案に関して、野党修正を依頼しています。しかし不調に終わったため、野田首相は翌月14日の解散表明に追い込まれてしまいました。

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フィンテックとビットコインの銀行法改正案が審議入り、あす質疑、会期内成立の公算

2016年04月26日 16時58分42秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 麻生太郎金融担当大臣は、平成28年2016年4月26日(火)の衆議院財務委員会で、午後4時半過ぎ、「銀行法と資金決済法の改正案」(190閣法43号)を趣旨説明しました。きょうの審議はここまでとし、あす27日(水)の午前9時から、法案の質疑に入ることになりました。

 法案は、フィンテックとビットコインに対応。フィンテックのために、銀行がIT会社を買収して100%子会社にすることが法律で許されます。イノベーションを1銀行が囲い込むことも可能になります。

 そして、ビットコインなど仮想通貨がはじめて法律で定義づけられます。これにともない、ビットコインの監督官庁は金融庁になる見通し。

 麻生財務相は趣旨説明の中で「G8サミットの要請をふまえ、仮想通貨について、マネーロンダリング対策と利用者保護を盛り込む」と法案の意義を強調しました。

 この法案の審議入りへの関心は高く、当ブログにも、法案の審議入りに関する情報を求めるアクセスが増えていました。

 財金委員会は内閣提出法案はほかになく、衆参とも審議し、6月1日までの会期内に可決、成立する見通し。ただし、参議院財政金融委員会では、野党民進党が、「法人税の多額納税企業や租税特別措置適用企業の企業名公表」「国の財務諸表の充実」「社外取締役の拡充」の議員立法を出しており、この審議を与党・自民党がおろそかにすると、法案が参で間に合わないかもしれません。

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岸田外相が参拉致特別委で所信、岡田民進党代表「外相出席、与野党で削減を」【4月25日(月)】

2016年04月25日 18時47分21秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 岡田克也さんは外相在任中(2009年9月から2010年9月まで)に、外相出席の委員会が多すぎると感想を語っていました。

【平成28年2016年4月25日(月)参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会】

 参・拉致特の委員長は、新潟県選出の自民党・中原八一さんです。岸田外相=画像・2016年4月25日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット=と、加藤拉致相の所信を聴いただけで散会しました。

 嫌な顔をせず、3世議員らしくそつなく委員会に出席し続ける岸田外相。

 民進党の岡田克也代表は、先週末の記者会見で「私が外務大臣の時も随分多いということは言っておりました」と理解を示しました。大前提として、「特別委員会の設置は国会が始まる時に各党で協議して決めるものです。基本的には一国会の会期の中で決めていくというのが今までのルールだと思います」。そのうえで、「それだけ外務大臣の職が重要だということの結果でもあると思いますが、そういったことは与党・野党間でよく話し合って決めていけばいいと思います」と語り、外相の出席委員会の整理に理解を示しました。

【参議院決算委員会】

 参・決算委は、平成26年度決算の省庁別審査5日目です。財務省、国土交通省、金融庁、日本政策投資銀行、国際協力銀行。

 又市征治さんの質問に答えて、麻生太郎財務大臣は平成28年度第1次補正予算案について「熊本地震復旧等予備費を設ける。5月中旬の国会提出を目指す」と答弁しました。予備費が2本立てになるのは、民主党政権時代以来となります。

【衆議院地方創生に関する特別委員会・農林水産委員会連合審査会】

 衆地方創生特別委と農水委の連合審査会として、森山農相と石破地方創生相が出席して、「特区法改正案」(190閣法53号)の企業の農地所有に関して質疑がありました。

【衆議院地方創生に関する特別委員会】

 連合審査会終了後に、衆・地方創生特で、「特区法改正案」(190閣法53号)の質疑が続きました。

【衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会】

 自民党の細田博之幹事長代行らが提出した「衆区割り審設置法及び公職選挙法改正案」(190衆法26号)と民進党の今井雅人幹事長代理らが提出した「衆区割り審設置法及び公職選挙法改正案」(190衆法25号)の審査が続きました。

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岡田克也・民進党代表初陣は1勝1敗、民共合作で戦争法廃止に弾み 平成28年春の統一補欠選挙

2016年04月24日 22時17分48秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]NHK総合テレビさん映像からスクリーンショット、2016年4月24日

 NHKは、2016年4月24日午後8時00分01秒過ぎ、「衆院京都3区補選 民進党・泉健太氏6回目の当選確実」と報じました。

 この後、午後10時過ぎ、北海道5区では自民党が公認し、公明党と日本の心を大切にする党が推薦した、自民党最大派閥かつ総裁派閥の領袖の娘婿が初当選することが確実になったと報じました。

 北海道5区は補選としては稀な高投票率になりました。しかし補選は比例復活がありません。それは告示前から分かっていたことです。負けは負けです。

 4月第4日曜日の、春の統一補欠選挙、京都3区と北海道5区で行われました。

 筆者・宮崎信行が唯一絶対のご忠誠をお誓い申し上げる、岡田克也さんが、2015年1月に最大野党党首(ネクスト総理)になってから初めての国政選挙でした。

 初陣の京都3区大勝で、参院選、衆院選に弾みがつきました。

 (2014年)7月1日の閣議決定後に総選挙がありましたが、戦争法(平和安全法制)成立後では初めての国政選挙。地球の裏側に自衛官を送り込み、武器を輸送し、弾薬を補給する戦争法に国民が強い不信感を持っていることが明らかになりました。

 

[写真]日本共産党の志位和夫幹部会委員長と、民進党の岡田克也代表、2015年7月10日、国会議事堂中央部常任委員長室、筆者・宮崎信行撮影。

 民共合作は一定の成果を収めました。

○泉さんは北海道出身で京都3区で41歳6期、池田さんは東京出身で北海道5区で出馬。ともに40歳代前半。

 党営選挙の民進党らしく、北海道5区の池田真紀候補は東京都板橋区出身、京都3区の泉代議士は北海道出身です。

 英国庶民院の二大政党は、保守党は党本下傘、労働党は県連公募が比較的多いのですが、岡田さんが敷いた、党本部ないし県連の公募方式がしっかりと根付き、小選挙区ゆえに逆に非世襲でも当選しやすい土壌が現実のものとなりました。党営選挙なので、泉さんは早々に比例近畿ブロック選出議員としての辞職、補選出馬を決断。これにより、泉健太(泉ケンタ)さんは41歳にして「当選6回生」「閣僚適齢期」という金看板を手に入れました。これにより、世襲の方が当選期数の出世が早くなるという弊害も解消されつつあります。

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2016年度第1次補正予算案、参院選前の今国会成立に首相言及、民進党代表も応じるかまえ

2016年04月23日 20時16分24秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 NHKニュースによると、安倍晋三首相(自民党総裁)は、平成28年2016年4月23日(土)、熊本地震の視察先で、平成28年度第1次補正予算案の今国会(6月1日まで)での成立に前向きな姿勢を示しました。

 平成28年度熊本地震の激甚災害指定を、月曜日の前倒し臨時閣議(閣議の定例日は火、金曜日)で決定することを明言しました。

 安倍首相は「復興事業に取り組む地方自治体を全面的に支援するため、激甚災害の指定をあさって月曜日に閣議決定する。すべての被災地の皆さんが安心して暮らせる、その日がやってくるまで、できることはすべてやる。財政面でもできることはすべてやっていきたい」と述べました。

 偶然、同日に熊本地震の視察に行っていた民進党の岡田克也代表も、「政府・与党が必要だと判断するのであればもちろん協力したい。中身については議論があると思うが、今の国会中に補正を組むということは否定するつもりは全くない」と語り、補正予算の審議に応じるかまえを見せました。この発言もNHKが報じました。

 政府自民党が来月閣議決定する「一億総活躍社会アクションプラン」に盛り込まれる政策メニューを、1次補正案に前倒して計上することも考えられ、震災復旧・復興のみならず、景気対策の前倒し計上についても、民進党は審議、採決に応じるものと考えられます。

 予算書の検算・印刷には、当初予算で3週間以上、補正でも2週間前後かかることから、連休前に首相が指示することになりそうです。安倍首相率いる官邸自民党としては、政府外議員から歳出圧力をはねのける思惑もみてとれます。

[追記 2016年4月24日 午前6時]

 初エントリーから10時間以上、タイトルが「補正予算」となっていましたが、「補正予算案」の誤りでした。すでに直しました。

[追記終わり]

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国会傍聴取材支援基金の会計報告 昨年10月10日(土)から2016年4月11日(月)まで

2016年04月23日 05時23分43秒 | 国会傍聴取材支援基金 会計報告


 国会傍聴取材支援基金は、おおむね半年に1度会計報告をすることになっています。

 2015年10月10日(土)から2016年4月11日(月)までの間、ご寄附はいただけませんでしたので、前の期から繰越金のみを収入としました。

 この中から、交通費として5000円(領収書あり)を支出し、残りの金額は次の期への繰越金とさせていただきました。





以上、ご報告申し上げます。

 平成23年9月26日付で、「国会傍聴取材支援基金」(こっかいぼうちょうしゅざいしえんききん)=代表者 宮嵜信行の口座を開設しました。ぜひ国会傍聴取材と当ブログの更新を継続するために支援基金へのご協力をお願いいたします。

■郵便局から振込みの場合

口座: ゆうちょ銀行
記号/10080 番号/70606861
口座名 国会傍聴取材支援基金(コッカイボウチョウシュザイシエンキキン)


■銀行から振り込みの場合
口座/ゆうちょ銀行
店名/008(「ゆうちょ銀行」→「支店名」を読み出して『セ』を打って下さい、「008支店」です。

店番/008 預金種目/普通預金 口座番号/7060686 
口座名 国会傍聴取材支援基金(コッカイボウチョウシュザイシエンキキン)

連絡先・お問い合わせメールアドレス 
miyazaki@wa2.so-net.ne.jp

私が国会傍聴とそれにもとづくブログ執筆のため、時間の確保と、交通費、資料代などに充てるため、本日、上の口座を開設しました。ぜひとも、このブログを続けるために、ご支援をいただきたく存じます。ぜひ、ご支援をお願いいたします。

(1)口座 ゆうちょ銀行 総合口座 「国会傍聴取材支援基金(代表者 宮嵜信行)」
(2)政治団体ではありませんので、支援者のご住所・お名前のご連絡は必要ございません。
(3)会計報告は半年ごとを予定しています。
(4)寄付金控除の対象にはなりません。

国会傍聴取材支援基金 規約

①(名称)

本会の名称は「国会傍聴取材支援基金」と称する。
②(所在地)
 本会は、東京都(以下略)に置く。
③(目的)
本会は、国会ジャーナリスト・宮崎信行の国会傍聴取材活動の支援を目的とする。
④(会員)
本会に、次の役員を置く。
 会長 1名。
(役員の職務)
 会長は、本会の代表者として本会の活動全般を代表し、会計を把握し、監査する。
 (役員の選任および任期)
 役員は総会の決議に基づき選任し、任期を一年とする。
(運営)
 国会傍聴取材支援基金総会は年一回開催し、役員の改選、年間計画の報告、会計報告、予算について審議する。
(変更)
この規約は総会において、出席者の3分の2以上の承認があれば変更できる。
 (設立年月日) 平成23年9月26日
本規約は平成23年9月26日から適用する。

以上

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民進党の岡田克也代表が提案し実現した児童扶養手当増額法「これで終わりではない」

2016年04月22日 19時56分28秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

[写真]民進党の岡田克也代表、2016年4月22日午後4時半過ぎ、東京永田町の民進党本部、筆者・宮崎信行撮影。

 民進党の岡田克也代表は、平成28年2016年4月22日(金)、定例記者会見を定刻より1時間半遅く午後4時半から行いました。

 シングルマザーなどひとり親世帯への、児童扶養手当の多子加算(第2子、第3子・・・)の倍増法について、「実現したのは歓迎する」と語りました。

 法案は今週、衆本で全会一致で可決。参議院では既に委員会で審議入りしたことから、今国会での成立は確実、12月支給分から適用へ。

 具体的には、第1子の月4万2000円は変わりませんが、第2子が月1万円、第3子が月6000円になります(年収227万円超は漸減)。

 岡田代表は「本会議の代表質問でも取り上げたわけですが、ようやく1年経って可決したのは歓迎します。ただし、中身を見ると額が少ない。 第2子が月1万円、第3子は月6000円になり、安倍さんの「倍増」しているというのはたしかにその通りですが、第3子は1日200円で、それでどうやって生活していくというのか」と語りました。

 岡田さんは第2子、第3子の「差別」解消を訴えました。

 さらに、現在の4カ月に1回支給では「まとめて出して3~4カ月やっていくことは厳しいから頻度を増やすべきだ」と語り民進党対案(廃案)にあった「毎月支給」の採用を要求。「ただちに毎月支給が難しければ、年金のように2か月に1回という手もある」としました。

 岡田民進党の今後の方向性としては、

 児童扶養手当の増額と、第2子以降の「差別」を解消。

 毎月ないし2か月に1回支給。

 「18歳まで」から「20歳まで」へ。

 の3点を引き続き訴えていくことになりそうです。

 ことし12月支給分からの増額はもともと、岡田さんの衆議院本会議での提案を、昨年10月に、公明党政務調査会長に新しく就任した石田祝稔さんがはじめてのNHK日曜討論で賛同。これを受けて、自民党の塩崎恭久厚労大臣が第3次安倍第1次改造内閣発足後の、「1億総活躍社会パッケージ」に入れ込みました。

 岡田さんは政府提出法案に「我々はやむなく賛成したが、これで終わりではない」と決意を語りました。

 当ブログ内の関連エントリー2本を以下、ご紹介します。

児童扶養手当法改正案提出、与野党に機運 第2子以降増額、2016年通常国会

2015年11月13日 16時02分08秒 | 第190回通常国会(2016年1月~)

[写真]官邸・国会に続く、初夏の坂道、2015年6月、筆者・宮崎信行撮影。

 児童扶養手当法改正案提出の機運が与野党に高まってきました。

 児童扶養手当法(昭和36年法律238号)は、その第5条で「手当は月4万1000円とする」「2人以上の場合は、それぞれ3000円、そのうち1人は5000円とする」と書いてあります。

 要するに、母子(シングルマザー)・父子など寡婦のひとり親世帯では、子ども1人なら月4万1000円ですが、2人だと月4万6000円、3人だと月4万9000円。2人以上のひとり親世帯の負担感が問題となっていました。

 今週の衆議院予算委員会閉会中審査では、公明党の石田祝稔・政務調査会長が質問しました。石田さんは前月に5年間務めた前任者が入閣したため、政調会長になり、NHK日曜討論に続き、テレビ入り予算委でもトップバッターとなりました。

 石田さんの質問に対して、塩崎厚労相は「年末までに加算額の拡充も含めて検討したい」と答弁しました。

 これを受けて、民主党の岡田克也代表は12日(木)の記者会見で、「国会に法案を出すことも含めて検討したい」と語り、政府から閣法が提出されない場合も、民主党独自の議員立法を、平成28年2016年通常国会に提出するかまえを見せました。このため、いずれにせよ、児童扶養手当法改正法案が提出される公算が高まりました。

 塩崎厚労相の発言は、今月とりまとめる政策パッケージ「1億総活躍社会」に入れ込んで、補正予算案のメニューに入れることを念頭に置いた可能性があります。これについて、岡田代表は「補正だと1回きりになる。恒常的な制度が必要だ」とし、補正ではなく、本予算で対応すべきだとの基本を明示しました。

 子どもの貧困は、今さらながら、今年になってから、世論の関心が高まっており、一気に解決するチャンスです。ただ、厚生労働委員会は積み残しが多く、とくに残業代ゼロの労働基準法改正案とのかけひきが予想されます。かけひきですが、「残業代ゼロよりも、子どもの貧困対策だ」との世論が高まれば、参院選を前に政府・自民党も柔軟な国会対策に応じ、政策実現につなげることはできそうです。

児童扶養手当法改正案提出、第2・3子恒久倍増 石田祝稔公明党政調会長の提案

2016年02月09日 23時59分59秒 | 第190回通常国会(2016年1月~)

(このエントリーの初投稿日時は10日午前7時で、それから2016年2月9日付にバックデートしました)

[写真]公明党の石田祝稔政務調査会長と、民主党の岡田克也代表=ともに衆議院ウェブサイトから。

 政府は、「児童扶養手当法改正法案」(190閣法26号)を平成28年2016年2月9日(火)の閣議を経て、衆議院に提出しました。

 ひとり親世帯の児童扶養手当を、月額で、第1子4万2000円に重ねて、第2子が1万円(現在は5000円)、第3子以降が6000円(現在は3000円)とする法案。成立すれば、8月1日に施行し、12月支給分から適用。年収227万円から460万円にかけて漸減するのは現在と同様。

 法案の概要は、厚労省ウェブサイトに載っています。

 国会での審議は、「労働基準法改正案」(189閣法69号)よりも先行するとみられますが、より多くの人の負担を減らす「雇用保険法改正案」(190閣法9号)を前に持ってくる気配があり、第190回通常国会(6月1日まで)での成立は半々、といったところでしょうか。

 2015年11月の当ブログ内エントリー(児童扶養手当法改正案提出、与野党に機運 第2子以降増額、2016年通常国会)にもある通り、11月の衆議院予算委員会閉会中審査で、公明党の石田祝稔(いしだ・のりとし、シュクネン)政務調査会長が、就任早々、提案。塩崎厚労相の答弁は、補正予算案での対応と思われるものでしたが、民主党の岡田克也代表が記者会見で「民主党単独でも、国会に法案を出すことも含めて検討したい」と後押ししたことが実現しました。石田政調会長と岡田代表は、衆議院初当選同期で、新進党結党メンバー。

 岡田さんのお母さんは、母子家庭の3人娘で、岡田さんはひとり親世帯のバックアップに初当選以来取り組んでいます。

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インスペクション重説の宅建業法改正案が審議入り、中小企業生産性向上法案は先送り【4月22日(金)】

2016年04月22日 15時13分58秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 宅地建物取引法改正案が審議入り。参から衆に回った中小企業の生産性向上法案については、衆の委員会で別の法案が審議入りしたため、連休前の成立は困難な情勢となりました。2016年春の統一補欠選挙(衆北海道5区、衆京都3区)の投票日(あさって24日)前の最後の国会となりました。

【平成28年2016年4月22日(金)】

【衆議院国土交通委員会】

 衆国交委では、「宅地建物取引業法(宅建法)改正案」(190閣法34号)が、石井啓一国土交通大臣から趣旨説明されました。中古住宅の診断インスペクションをしたか、していないかを重要事項説明(重説)に入れることを義務化する宅建業法2016年改正案。法案審査は、来週27日(水)の午前9時から。

【衆議院経済産業委員会】

 衆経産委では、「FIT再生可能エネルギー買い取り法改正案」(190閣法28号)が審議入り。太陽光発電の入札など、固定価格買い取りの普及による手直し。審議は、27日(水)9時から。

 なお、条件を備えた機械設備の固定資産税免除を盛り込んだ中小企業生産性向上法案が参から回ってきていますが、衆委では審議入りせず、連休前の成立は絶望。 

【参議院本会議】

 「日比(日本フィリピン)社会保障協定の条約承認を求める件」(190条約7号)が投票総数223、賛成223、反対0の全会一致で両院承認されました。

 「改正PCBポリ塩化ビフェニール処理法」(190閣法40号)が投票総数222、賛成222、反対0の全会一致で可決し、成立しました。3か月以内に施行し、処理を加速化。

 これに先立ち、「JSC法およびtoto法改正案」(190閣法31号)を、馳浩文部科学大臣が趣旨説明しました。国会議事録データベースによると、馳さんの参・本登壇はこれが3回目。馳さんは「国際的なスポーツの活躍は国民に活力を与える」として、東京オリンピックパラリンピックのための新国立競技場の整備資金確保に理解を求めました。

 代表質問では、民進党の大島九州男さん(任期は2019年夏まで)が、「法案提出の前提となった、新国立競技場の整備費膨張への反省がない」とし、「集団的自衛権の行使により、東京オリパラがテロの標的になる可能性が拡大した」とオリパラの総合的な対策を問いました。

【参議院地方・消費者問題に関する特別委員会】

 「第6次地方分権一括法案」(190閣法52号)が趣旨説明されました。今国会は衆参とも、本会議での質疑から、委員会での趣旨説明まで迅速に行われているように思えます。

【衆議院本会議】

 「個人情報保護法を改正してビッグデータを匿名加工情報として民間に売り渡す法案」(190閣法48号)が共社反対、自公民賛成多数で可決し、参に送られました。

 この後、自民党の細田博之さんらが提出した「衆小選挙区区割り審設置法および公職選挙法改正案」(190衆法26号)、民進党の今井雅人さんらが提出した「衆小選挙区区割り審設置法および公職選挙法改正案」(190衆法25号)が同時に議題となり、趣旨説明と代表質問が行われました。

【衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会】

 「衆小選挙区区割り審設置法および公職選挙法改正案」(190衆法26号)と、民進党の今井雅人さんらが提出した「衆小選挙区区割り審設置法および公職選挙法改正案」(190衆法25号)。

【衆議院厚生労働委員会】

 衆厚労委では「特定B型肝炎ウイルス感染者給付金法改正案」(190閣法27号)が全会一致で可決。この後、「障害者総合支援法改正案」(190閣法39号)が審議入りしました。質疑は後日。

【衆議院内閣委員会】

 「特定国立研究開発法人による研究開発促進法案」(190閣法32号)の質疑。終局後、与野党が修正案を提出し、「給与水準の適正化を図る」「政府があり方を検討し、必要ならば再度改正案を出す」と法案を手直ししました。採決は、共産党反対、自民党、公明党、民進党の賛成多数で修正可決しました。

【衆議院法務委員会】

 「外国人技能実習生機構法案」(189閣法30号)と「入国管理法改正案」(189閣法31号)の専門家からのヒアリングである、参考人質疑。

 この法案について、26日(火)午前9時から、衆法務委と衆厚労委の連合審査会を開くことを決めました。入管法改正案は外国からの介護人材の受け入れ促進が入ってます。

【衆議院外務委員会】

 「日独租税協定の条約承認を求める件」(190条約4号)、「日本チリ租税協定の条約承認を求める件」(190条約5号)、「日印租税協定の条約承認を求める件」(190条約6号)が趣旨説明されました。質疑は後日。

【衆議院環境委員会】

 「地球温暖化対策推進法改正案」(190閣法51号)の参考人質疑がありました。

【衆議院東日本大震災復興特別委員会】

 一般質疑がありました。

【衆議院地方創生に関する特別委員会】

 特区法改正案(190閣法53号)を審議しました。農地の会社保有特区が入っていることから、25日(月)午後1時から、農水委と地方創生特別委の連合審査会を開くことにしました。

【衆議院環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会(衆議院TPP特別委員会)】

 「TPP条約の承認を求める件」(190条約8号)と「TPP一括法案」(190閣法47号)。条約の交渉にあたった、鶴岡駐英大使も参考人として出席。定足数割れで審議が止まることがあったようです。

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参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)

衆議院議案(衆議院ウェブサイト

今国会情報(参議院ウェブサイト)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

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イランイスラム革命後初めての日イラン条約2本承認、衆から参へ10議案送付【4月21日(木)】

2016年04月21日 17時03分50秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 ホメイニさんにイスラム原理主義革命がつくった「イラン・イスラム共和国」と日本国との間の二国間条約「日本イラン受刑者相互移送協定」が衆議院で全会一致で承認され、30日以内の国会承認が決まりました。

 児童扶養手当法改正案、第6次地方分権一括法案など7法案が、衆から参に送られ、連休前から連休明けに向けての国会日程が見えつつあります。

【平成28年2016年4月21日(木)】

【衆議院本会議】

 衆・本会議では、まず、新議員の紹介。民進党の北神圭朗さんが紹介されました。

 国土交通委員長が、人手不足解消のための「流通業務の総合化・効率化促進法改正案」(190閣法14号)と大型客船誘致の「港湾法改正案」(190閣法19号)を報告。共産党の反対、自民党・公明党・民進党の賛成多数で可決し、参に送られます。

 「JBIC国際協力銀行法改正案」(190閣法25号) は共反対、自公民賛成多数で可決し、参送付。海外で現地の通貨による融資ができる法案。

 これは海外なのでいいのですが、上述の国交省の法案などは、国内に向けての融資機能強化。財政難で、直接の補助金よりも融資する方向性になっているのですが、長期的に国民を縛ることになるので、私は慎重な考え方です。

 衆本に戻って、「第6次地方分権一括法案」(190閣法52号)は、共反対、自公民賛成多数で可決し、参へ。

 「東京オリパラの新国立競技場建設費補充のための、JSC法およびサッカーくじtoto法改正案」(190閣法31号)も可決し、参へ。共産党と社民党が反対し、自公民が賛成しました。ここだけ、社民党の賛否を書くのは、文部科学委員会は社の委員がいるからです。衆の場合、本会議場では、自公民以外の賛否は現地でも、インターネットでも目視での確認することは困難です。 

 「使用済み核燃料再処理法改正案」(190閣法17号)は、附則の「5年後見直し」を「3年後見直し」に修正することを委員長が報告。採決の結果、共反対、自公民賛成で、衆が修正した政府案を参に送ることになりました。 

 「児童扶養手当法改正案」(190閣法26号)と「民進党対案」(190衆法16号)。まず、「民進党対案」は自公の反対、民共の賛成少数で否決。衆で廃案となり、参には送られません。この後、「児童扶養手当法改正案」は全会一致で可決し、参送付。

 「日本イラン受刑者協定の承認を求める件」(189条約15号)は全会一致で承認されました。次に、「日本オマーン投資協定の承認を求める件」(190条約2号)と「日本イラン投資協定」(190条約3号)は共反対、自公民賛成多数で承認されました。

【参議院厚生労働委員会】

 参厚労委はまず、一般質疑。

 この中で、自民党の武見敬三さん(東京選挙区選出、日本医師会組織内)の質疑中に、自民党の石井みどりさん(日本歯科医師会組織内)が週刊誌のコピーを読んでいる姿が=画像・参議院インターネット審議中継からスクリーンショット=。



 自民党公認の山田宏候補予定者に愛人と隠し子がいるとの報道で、山田さんはすでにTwitterで事実を認めました。「現職優先」はどこもそうですが、参議院自民党はそれが特に強い所という印象を持っています。非改選の医師会議員の横で非改選の歯科医師会議員が、選挙番の新人の愛人隠し子報道を眺めている姿。

 一般質疑の後、同日衆本を通過したばかりの、「児童扶養手当法改正案」(190閣法26号)が付託され、塩崎厚労相が趣旨説明。参考人質疑の三原じゅん子委員長への一任も決めました。

【衆議院総務委員会】

 衆総務委は、けっこう大事な法案。「ビッグデータ利活用のための個人情報保護法改正案」(190閣法48号)の質疑が終局。討論では、「民間企業に行政が応えて、個人情報を売却する理由が、立法事実として審議で明らかにならなかった」「昨年の平成27年改正法から続き、個人情報の利活用に傾き過ぎている」との意見が出ました。

 討論では、共社反対、自公民賛成多数で可決されました。次の衆本で可決し参へ。附帯決議つき。

【衆議院農林水産委員会】

 衆農水委は、一般質疑のみで散会しました。この委員会では独立行政法人設置の法案が趣旨説明されていましたが、与野党理事間でなんらかの折衝があり、法案審査はせず、きょうは一般質疑になったようです。

【衆議院原子力問題調査特別委員会】

 衆原子力特別委は、一般質疑をしました。

【参議院外交防衛委員会】

 参外防委は、条約1本を審査終了しました。「日比社会保障協定の承認を求める件」(190条約7号)は全会一致で承認することに決まりました。

 この審議のなかで、一つ気になったことがありました。アントニオ猪木さんが、「私は60歳までアメリカで年金保険料を払っていたが、申請て手続きが煩雑で、年金受給を断念した。友人の中では今でも争っている人がいる」。政府は、日本は各国語のパンフレットをつくっていると答弁しました。この件に関して、以前、30代半ばまで日本で働き、米国に渡って働いている友人が日本に一時帰国した際に、私が聞いたことがあります。日米社会保障協定で、日本での厚生年金保険料と、アメリカでの厚生年金保険料がつながるので、年金はある程度受給できる見通しとのこと。ただ、それ以前の問題として、日米社会保障協定の名前を知っていて、それを話題にした日本人は私がはじめてとのことでした。30歳代半ばで渡米すれば、その間の日本での年金加入期間はどう考えても25年未満でしょう。ならば、年金がどうなっているのか気になるものではないかと私は考えます。誰もそのことに気づかないものなのでしょうか。きょう、アントニオ猪木さんが申請が煩雑で受給を断念したとの話を聞いて、グローバリゼーション化の社会保障について、ちょっと考えてしまいました。

【参議院内閣委員会】

 参内閣委は、一般質疑として、「子ども子育て」に関する参考人質疑がありました。

【参議院法務委員会】

 参法務委は、「刑事訴訟法改正案」(189閣法42号)の濃厚な審議。岩城法相の答弁はやや不安定か。次回は参考人質疑をすることになり、散会しました。

【参議院環境委員会】

 参環境委は、まず、丸川珠代大臣が熊本でのがれき処理などについて報告。

 続いて、「PCBポリ塩化ビフェニール処理法改正案」(190閣法40号)。質疑の後、採決。全会一致で可決しました。3か月以内の政令で定める日に施行。

このエントリー記事の本文は以上です。

(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

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安倍晋三首相が民進党代表と「党首会談」 政権交代後4年で初めて 首相官邸

2016年04月20日 23時59分59秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

[写真]民進党の岡田克也代表(左から4人目)と安倍晋三首相(自民党総裁、右から3人目)、2016年4月20日=民進党ウェブサイトから。

(この記事の初エントリーは2016年4月23日午後8時で、それから20日付にバックデートしました) 

 民進党の岡田克也代表は、平成28年2016年4月20日(水)、首相官邸に安倍晋三首相(自民党総裁)をたずねました。

 首相官邸ウェブサイトの「総理の一日」は「平成28年4月20日、安倍総理は、総理大臣官邸で民進党「熊本地方地震災害対策本部」による緊急申入れを受けました。と報じました。


[写真]岡田克也代表と会談する安倍晋三首相、2016年4月20日、首相官邸ウェブサイトから。

 正式な党首会談ではありませんが、安倍首相(自民党総裁)が政権交代後に、最大野党党首(海江田万里代表と岡田代表)と官邸(国会内大臣室も含めて)で会談したのは、2012年12月の政権交代後、初めてのこととなります。

 岡田代表はこれについて、22日の定例記者会見で「総理、官房長官ともわりとていねいに話を聞いていただいた」と語りました。

 ただ、「もう少しこういう機会があればよかった」と述べました。これは、昨年の大型連休での首相訪米によるガイドライン(日米防衛協力のための指針)改訂と米議会演説に先立って、国会や野党党首に説明すべきだ、と主張していた経緯を踏まえたものです。

 安倍首相は第2次・第3次政権になってから、海江田万里代表や岡田代表とこれまで一度も「党首会談」をしておらず、安倍内閣の七不思議だとされていました。

 この記事の本文は以上です。 


佐々木隆博「TPP審議は学ぶという姿勢が大事だ」、児童扶養手当法案衆委可決【4月20日(水)】

2016年04月20日 17時17分18秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

[画像]民進党の佐々木隆博さん、2016年4月20日、衆議院TPP特別委、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 きょうはもともと議題になっていた法案は、TPP以外の議案はすべて、委員会で採決、処理されました。

 中盤国会真っ盛りですが、このところ、ブログのPV(ページビュー)は安定しているのですが、IP(アイピー、ユニークアドレス)が900台に落ち込んでいます。更新通知RSSを使っている方が減っているだろうし、補選中、対決法案が少ないなどの理由があるかと思います。まあ、このところ意図的にキャッチ―な見出し(タイトル)をつけていないこと、Twitterアカウントのフォロワーが1・9万から50人へと激減したことが要因でしょう、ただ、基本的には、今まで通り発信していこうと考えています。

【平成28年2016年4月20日(水)衆議院環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会(TPP特別委)】 

 衆北海道6区(旭川市、富良野市など)の佐々木隆博さんは、旧民主党政権時に農林水産政務官をつとめ、2012年に議席を失いましたが、2014年12月の総選挙で、小選挙区勝ち上がりで国政復帰しました。このパターンの議員はほかにもおり、開票直後の海江田万里代表の記者会見で、指摘し、海江田さんからは「1か月回って民主党の農業政策が支持されていることが良く分かった。私はもっと訴えるべきだったかもしれない」との答えをもらいました。なお、この会見では私以外は57議席から73議席(占有率15・4%)にとどまったことから、代表の進退を問う質問が相次ぎましたが、私だけ違う質問をしました。もちろん、私は、この数時間以内に、違った形で代表の地位が変わるのではないかとの予感を持っていて、あえて違う質問をしたのは事実です。

 さて、TPP慎重派として国政復帰した佐々木隆博さんがTPP特別委に登場。議題の「TPP条約の承認を求める件」(190条約8号)と「TPP条約の国内実施一括法案」(190閣法47号)について「きょうはテレビが入っていないが、北海道では固唾をのんでこの審議に注目している」とし、「政府は何か隠しているのではないか。外交交渉だからすべて開示しろ、とは言わないが、どうも出そうという姿勢が感じられない」と語り、「開かれた場で議論をすることで、TPPを学ぶという姿勢が大事だ」と強調しました。

 私も、法的拘束力のない委員会決議よりも、条約の中身をもっと知りたいと思います。時間をかけた審議に期待したいところです。

【平成28年2016年4月20日(木)衆議院厚生労働委員会】

 「児童扶養手当法改正案」(190閣法26号)と「民進党対案」(190衆法16号)。

 ひとり親世帯の、第2子第3子・・・以降の児童扶養手当てを倍増する法案は自公民共賛成の全会一致で可決しました。会期内成立は確実。12月支給分から適用へ。

 初鹿明博さんほか8名が提出した法案は、民共賛成、自公反対の、反対多数で否決されました。次の本会議で報告され、採決の結果、否決され廃案になる見通し。手当を4カ月に1回支給から、毎月支給にする法案で、総額は変わらないのに、受給者の生活の安定、安心につながる画期的法案だと思いました。初鹿先生、残念でしたね。

 この後、「特定B型肝炎ウイルス感染者給付金法改正案」(190閣法27号)が趣旨説明されました。 

【平成28年2016年4月20日(水)衆議院地方創生に関する特別委員会】

 「第6次地方分権一括法案」(190閣法52号)が可決しました。次の本会議で可決し、参院に送付。会期内に成立の見通し。

 討論では、共産党が「地方版ハローワークに反対。公立大学法人の付属高校が、教育委員会ではなく市長部局直轄になることも反対だ」としました。採決は共産党の反対、自公民の賛成多数で可決しました。

 ところで、この委員会では、6次一括法案と特区法改正案が同時に趣旨説明されましたが、その後、一括法案を切り分けて議題にしていたものと思います。おおさか維新の会の伊東信久さんが地方での薬剤の遠隔指導がどうしたという話をしているので、私も当惑したのですが、これは特区法案を混同した質疑のようで、委員室でもかなり「違うよ」という声がかかっていたようです。別段、おおさか維新の会がどうこうということではなく、伊東さんには以前から思っていることがあったので付け加えて書きました。

【平成28年2016年4月20日(木)衆議院国土交通委員会】

 「港湾法改正案」(190閣法19号)が共反対、自公民賛成で可決しました。非常に細かい改正で、小刻みに法案を出し、国の融資機能を高めていく霞が関の姿勢には、私はブレーキをかけたいと感じます。

【平成28年2016年4月20日(木)衆議院経済産業委員会】 

 「原子力発電における使用済み燃料再処理の積立金法改正案」(190閣法17号)の野党質問。民進党から阿部知子さん、落合貴之さん、逢坂誠二さん、中根康浩さんの4人が登場し、同党の関心の高さを感じさせました。質疑は意外にも、きょう終局。

 ここで、自民党、公明党、民主党、おおさか維新の会が「附則の5年後見直し規定を、3年後見直しにする」とした修正案を提出しました。

 採決の結果、共反対、自公民お賛成多数で修正可決しました。附帯決議は長いものになりました。

【平成28年2016年4月20日(木)衆議院文部科学委員会】

 東京オリパラのための「JSC法およびtoto法改正案」(190閣法31号)。文科省所管のサッカーくじの利益のうち、新国立競技場建設費に回せる割合を増やす法案です。

 共産党比例東京ブロック単独の宮本徹さんは、「自治体のバイブルと言われる、逐条地方自治法によると、国が国立競技場をつくるのが大変だから、自治体に負担してほしいというのは、地方財政法にもとる」としました。

 討論。共産党は「新国立競技場の建設費が高すぎる。それが前提になっている」のが最大の反対理由だとしました。社民党も法案以前に建設費などを問題視。向こう数年以上、東京オリパラとしんk採決は、共社反対、自公民賛成多数で可決。民進党の長島昭久野党側筆頭理事(衆東京21区)が附帯決議案を提出し、採択されました。

【平成28年2016年4月20日(木)衆議院財務金融委員会】

 黒田東彦日本銀行総裁の報告に対する質疑がありました。一般質疑・金融に関する件。とくだんもう市場も反応しないようです。黒田さんにいろいろ言いたいのは分かりますが、今国会少し食傷気味です。

【平成28年2016年4月20日(木)衆議院外務委員会】

 まずは一般質疑(国際情勢に関する件)。

 この後、既に趣旨説明されていた、「日本イラン受刑者移送協定の条約承認を求める件」(189条約15号)、「日本オマーン投資協定の条約承認を求める件」(190条約2号)、「日本イラン投資協定の条約承認を求める件」(190条約3号)。

 民進党の小熊慎司さんによれば、オマーンの王族は日本人の血が混じっているそうです。東日本大震災では、被災地企業に発注したうえで、「現地で使ってください」という支援をしてくれたそうです。

 採決の結果、上の3条約とも承認されました。

【平成28年2016年4月20日(木)参議院本会議】

 「有人国境離島地域の保全と地域社会の維持に関する特別措置法」(190衆法18号)が投票総数228、賛成227、反対1の賛成多数で可決しました。委員会審査で山本太郎さんが財政負担について確認していました。

 「国立大学法人法改正案」(190閣法35号参先議)が投票総数230、賛成214、反対16の賛成多数で可決し、衆に送付。 

 「改正NICT国立研究開発法人情報通信研究機構法」(190閣法38号)が投票総数230、賛成219、反対11の賛成多数で可決し、成立しました。

【平成28年2016年4月20日(木)参議院決算委員会】

 平成26年度決算の省庁別審査4回目。

 国会、会計検査院、復興庁、環境省。

 民進党の吉川沙織さん(議院運営委員会野党側筆頭理事兼務)の質疑に対して、中村剛事務総長が、内閣提出法案の附帯決議に対して大臣が所信を述べなかったことは、昭和43年1968年以降で2回ある(2回しかない)ことを答弁しました。

【平成28年2016年4月20日(木)参議院災害対策特別委員会】

 河野防災相が平成28年度熊本地震に対して、報告し、散会しました。

【平成28年2016年4月20日(水)官報】

 「改正地域再生法」が平成28年法律30号として公布されました。

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