ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

きょう結婚の宮崎岳志さんがつないだ「命のバトン」

2010年02月28日 21時24分59秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導



 民主党衆院議員の宮崎岳志さん(群馬1区)がきょう2月28日、結婚しました。

 上州では自民党から4人の総理大臣が出ていますが、民主党も負けていられないということで、媒酌人は羽田孜元総理大臣でした。

 さて、さる2月19日、衆院厚生労働委員会で初質問に立った宮崎さんが、「命のバトンタッチ」をしました。

【衆院厚生労働委員会 2010年2月19日】

 民主党群馬1区の宮崎岳志さんが初質問に立ち、冒頭、「日本での薬の承認遅れ(ドラッグラグ)」について質問しました。

 承認を心待ちにしながら、昨年1月に卵巣癌のため、38歳で亡くなった友人の意思を国会に取り次ぎました。

 宮崎岳志さんは、初当選前の昨年年初のブログに次のように記しています。

 (宮崎岳志さんのブログから全文引用はじめ)

2009年1月4日(日曜日) 友の死

 初詣やら年始回りやらについて書こうと思ったのだが、それどころではなくなった。

 元旦、古い友達が亡くなった。

 私の学生時代に、ある大学の弁論部で、代表をつとめていた女性だ。私にとっては「天下国家を語り合った仲」ということになる。

 死因は、卵巣ガンの転移だった。

 彼女は、保険未適用の抗ガン剤に、望みをかけていた。世界的に効果が証明されている薬でも、日本では手続きがきわめて遅く、煩雑であるため、使うことができない。

 これを「タイムラグ」ならぬ「ドラッグラグ問題」という。

 保険適用がなくても、自費診療ならまったく違法ではないが、実際のところ、たとえ本人の希望であっても、こころよく使ってくれる医療機関は少ない。カネ次第で「なんでもOK」な民間クリニックもあるようだが、公的な病院となると、簡単にはいかない。

 私は彼女から頼まれて、保険未適用の薬を試してくれる、それも信頼性の高い医療機関を手配し、予約を入れた。彼女が倒れたのは、なんと、その病院で診察を受ける前日だった。

 あと半年、長生きしていれば、新しい薬が使えたかも知れないのに。はっきり言おう。官僚の「事なかれ主義」や、医学会の重鎮の「メンツ」のために、今日も本当は助かったはずの人が死んでいる。助かるはずの命が、一日一日と、失われている。

 ドラッグラグ問題。いつか、ブログにちゃんと書く。そして、政治家を目指す者として、改善に本気で取り組む。

(全文引用おわり)

 そして、昨年2月4日付のブログには、次のように書いています。

(引用はじめ)

2009年2月4日(水曜日)
天国の友と、ドキシル承認
カテゴリー: 気になる話- miyazaki @ 19時46分08秒

 今年1月4日のブログで、元旦に亡くなった友人(女性)のことを書きました。

(中略)

 私自身、彼女が新薬による治療を受けられるよう手を尽くし、実現寸前までこぎつけましたが、体力の消耗は深刻で間に合いませんでした。己の無力さに、内心、忸怩たるものがあります。

 さて、1月30日の毎日新聞に、こんな記事が載りました。

<卵巣がん>抗がん剤「ドキシル」承認へ 80カ国先行販売

(中略)

 ドキシルは、彼女が最も使いたがっていた薬です。もちろん、使ったら助かったとは限りません。しかし、希望は抱けたでしょう。

 彼女はドキシルが早く承認されるよう、病躯をおして、患者の立場から国への働きかけすら行っていました。

 あと、1カ月長生きしていたら(もし助からなかったにせよ)、「ドキシル、承認へ」というニュースは聞けたのになあ……

(後略)

(引用おわり)

 岳志さんの2月19日の質問の中には出てきませんが、この方のお名前は、渡邉彩子さん、旧姓・黒須彩子さんとおっしゃいます。  

 実は、黒須さんは、私の友人(先輩)でもあります。私は大学1年生のときに、台湾国民党と日本自民党が定期的に開催していた台湾学生訪問団に参加したことがあります。この事業は今はもうありません。

 私が参加した1年前の団に参加した4人がグループで、「もっと台湾のことを知りたい」と自主的に部分的に同行しました。その一人が黒須さんでした。旦那さんの渡邉さんもその4人の1人だったと記憶しています。黒須さんはその後も継続して台湾を何度も訪問していました。

 私も1993年初訪台以来、台湾に関心を持ち、合計3回・合計28日間台湾に滞在経験があります。最近は台湾の方には、ご無沙汰していますが、台湾に関する勉強会に参加していた時期もありました。

 黒須さんと顔を会わすと、いつも気さくに声をかけてもらいました。彼女はけっして机上の議論に満足する人ではなく、草の根での人的交流を、自然体にできるばらしい女性でした。台湾の人と織り物を服に合わせて楽しむ写真を見せてくれながら、「織り物一枚から始まる文化交流もあるんだよ」と教えてくださいました。私がたまに元気なさそうにしていると、本気で心配してくれました。いい人ほど早く亡くなる、とはこのことだなと感じました。彼女の死で、わが国は貴重な「民間日台(日華)大使」を失ったと思います。

 このブログを書くにあたって、一つ、知らなかったことを知りました。台湾では既に新薬が承認されていて、彼女は、台湾での治療の可能性も探っていたそうです。

 政治家と厚労省の医官って人の命を何だと思っているんでしょうね。

 岳志さんも、当選後、若干、顔が上を向いている感じがあり、敵(自民党)の大票田の沼田市を本気で切り崩している気配も感じられず、少し心配しておりましたが、こうやって初質問で共通の友人の「命」をつないでくれて、初心を忘れていないんだと、安心しました。

 国会とは、人間交差点。

 「命をつなぐ政治」という原点を、民主党は一日たりとも忘れてはいけません。

 宮崎岳志さん、ご結婚おめでとうございます。


経産相・直嶋正行さんが「自動車産業の回復」緊急アピール発表

2010年02月27日 12時31分59秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏

[写真]民主党の直嶋正行・経済産業大臣

 今夏の第22回参院選(7月11日投票が有力)に出馬する、直嶋正行・経済産業大臣は、2月26日付のメールマガジンで「自動車産業の回復と日本経済の立て直しに向けて」と題するアピール文を発表しました。

 トヨタ自動車の電子制御の不具合に関して、豊田章男・社長が米下院委員会の公聴会に出席した直後のタイミングで発表されました。これは“直嶋アピール”と呼ぶべき文章ではないでしょうか。

 “直嶋アピール”では「一昨年の世界不況以降、国民の皆様は改めて自動車産業の重要度を体感されたことと思います」と指摘。私も同感です。そして、これからの「日本経済の立て直しには裾野の広い自動車産業の盛り返しが不可欠です」と訴えました。

 そして、

 ・昨年末の政府・民主党がはじめてまとめた税制改正大綱で自動車に関する税制の簡素化とグリーン化を実現した。

 との実績をアピールするとともに、

 今後は、
 ・昨年末の「新成長戦略」を6月までに具体化することで、自動車産業を日本経済のけん引役にする。

 ことで、国民生活の向上と自動車産業の発展を両立させる

 ことを約束しました。

 直嶋さんはトヨタ自動車(旧トヨタ自動車販売)のサラリーマン出身で、全トヨタ労連・自動車総連の支援で、参院当選3回。民社党→新進党→新党友愛→民社党。東京では、岡田克也外相と同じマンションに住んでいます。

 大臣になった今も、こうやって自分の“故郷”を第一に考える直さんは人間としてすばらしいと思います。何でも抱え込みがちな民主党政務三役ですが、直さんはイチバン役所の使い方がうまいとされています。

 当ブログはこれからも引き続き、トヨタと自動車総連と直嶋正行さんを応援します。 

(直嶋アピール全文引用)

「自動車産業の回復と日本経済の立て直しに向けて」

 内閣府より発表されたH21年10-12月度の実質GDP速報値は、年率で+4.6%と数値的には回復傾向ですが、実感としてはまだまだ厳しい状況です。出来るだけ早く、足下経済を回復しなければなりません。

 そのために、92兆円にのぼる極めて「景気刺激型予算」のH22年度当初予算案と、7.2兆円のエコカー補助金制度の延長等を盛り込んだH21年度第2次補正予算、合わせて100兆円にのぼる景気刺激策をすみやかに実行していくことで、今年度末から4月までには、何とか日本経済を回復軌道に乗せたいと思っております。

 一昨年の世界不況以降、国民の皆様は改めて自動車産業の重要度を体感されたことと思います。日本経済の立て直しには裾野の広い自動車産業の盛り返しが不可欠です。その意味で、昨年末の税制改正大綱では、自動車関係諸税の簡素化、グリーン化、負担低減等を行う方向で、さらに抜本的な見直しを目指す方針を織り込みました。実現に向けて、全力で取り組んで参りますので、自動車産業には日本経済の牽引役として、頑張っていただきたいと思います。

 中長期的な観点では、新たな需要と雇用の創出に向け、昨年末に発表した「新成長戦略(基本方針)」を6月までに具体化すべく、内閣一丸となって取り組んでおります。「新成長戦略」は、過去20年に及ぶ経済の停滞・低迷から脱し、成長するアジア諸国と共に成長軌道を歩み、地球環境をはじめとする人類の課題を解決する「課題解決型国家」として世界に貢献しようとするものです。そのためには日本自身も変わらなければなりません。世界に開かれた国として規制や制度改革を大胆に進めていきます。10年後の日本を見据えた「新成長戦略」を着実に実行することで、国民の生活向上と自動車産業の発展につなげて参ります。

 引き続き、皆様方のご理解・ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


岡田外相、先週末は豪州、今週末は参院選弾丸ツアー

2010年02月26日 12時31分43秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]岡田克也外相(三重3区)と改選を迎える芝博一参院議員(三重選挙区)

 今週末は、政権交代が実現した第45回衆院選(8月30日)から、ちょうど半年を迎えます。

 先週末の長崎県知事選・町田市長選の大惨敗は民主党に動揺をもたらしています。

 さて、岡田外相は2月11日の祝日には、韓国、先週末はオーストラリアと弾丸外交を展開していますが、今週末の2月27日(土)は、選挙区の三重3区を弾丸ツアーします。10時間で6会場を巡るというハードスケジュールです。

岡田かつや公式ウェブサイトから引用はじめ)

【日 時】
2010年2月27日(土)

10:30~ 久米・桑部・在良・七和  久米地区市民センター

13:00~ 橋北地区 ばんこの里会館3階

14:00~ 神前地区 神前地区市民センター

15:00~ 県地区  下海老公民館

18:30~ 城南地区 城南公民館

19:30~ 長島町 Aコープ長島店2階

(引用おわり)

 これは今夏改選を迎える芝博一・参院議員を引き回すのが最大の目的です。

 芝さんは第20回参院選の三重選挙区(1人区)で、得票率52・1%を獲得し、次点の自民党候補に10万票余りの差をつけて初当選しました。

 親しみやすい人柄ですから、参院民主党の国対委員長代理を務めるなど実績を積んできました。

 ところで、岡田さんの地元事務所では、政権交代後に大きな変化がありました。岡田さんはナント、与党になるやいなや、地元事務所の秘書の担当地区を全部入れ替えるという大人事異動をしました。

 銀行などでは情実融資を避けるために、2~3年で担当地区を入れ替える人事異動は当たり前ですが、政界でそれをやった岡田さんには、いつもながら驚かされます。15年ぶりに「岡田事務所」が与党になったことで、支持者の方との間で、情実に動かされないで、国政とのパイプ役を務め、新しい支持者も発掘したいという考えが、岡田さんにあるのだと思います。

 地元支持者の間では、「岡田さんらしい」とおおむね好意的に受け止められているようですが、支持者によっては、前任者に話したことを「岡田事務所に話したから事務所全員が知っている」と思っている人がいて、「引き継ぎはされていないのか?」と不満をおっしゃる方もおられるようです。

 さて、岡田さんは外相就任後も地元で、「オープンセミナー」を何度か開き、外交の話なのに、百数十人の聴衆を集めたりしています。

 「オープンセミナー」と違い、「国政報告会」は地区ごとに秘書に動員ノルマが課せられます。人事異動後では初めての「国政報告会」ということで、三重事務所の秘書は、参加のお願いや会合の運営などドキドキしているでしょう。

 10時間に6会場で芝博一・候補内定者を引き回して、お披露目する。ちなみに芝さんの初当選したときの民主党代表は岡田克也さんで、全国的に岡田ブームが小泉旋風を抑えた選挙でした。

 6年経って、岡田さんは外相として、6月~7月の参院選挙でも三重に張り付くことは出来ません。政権交代から半年、参院選まで4ヶ月のタイミングで国政報告会を開くことは、芝博一陣営にとっても、岡田かつや三重事務所にとっても、岡田かつや後援会にとっても、しっかりと目標を共有できます。

 投票日から逆算してスケジュールを組んでやるのが選挙というものです。

 岡田克也という一人の人間の中に共存する「やさしさ」と「きびしさ」。岡田さんから「食事に行こうよ」と声をかけられた民主党議員はマレでしょうが、日本のトップリーダーにふさわしい資質は何か? 長崎・町田ショックにうちひしがれている民主党議員にはよく考えて欲しいと思います。

 三重県連では、参院選の準備が着々と進んでいるようです。他の都道府県連はどうでしょうか?

福田衣里子さん、「小沢流選挙」を暗に批判 

2010年02月23日 19時58分17秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏


 長崎2区選出の福田衣里子さんは、長崎県知事選惨敗後、初めてブログを更新し、謝罪のうえ、「終わってみて、冷静に振り返り考えることもありました」と吐露しました。

 その結果、政権交代が起こった「新しい政治のあり方」「命をつなぐ政治」に立ち返りたい、との思いを強調しました。

 これは、利益の誘導と組織のしめつけを重視した小沢一郎幹事長や地元選出の一新会系参院議員を暗に批判したものと思われます。

Piquer ~Ennrico’s  room:こんばんは - livedoor Blog(ブログ)

(上記ブログから抜粋引用はじめ)

(前略)

このたびの長崎県知事選挙では、ご支援いただいた皆様には、大変申し訳ない結果となってしまいました。

(中略)

今回、初めての応援で、終わってみて、冷静に振り返り考えることもありました。

なぜ、政権交代が起こったのか。そのことを今一度、政権を任された私たちは、考えなければいけないと思います。

新しい政治のあり方を求めたものであったと思います。

そのためにも、私は私の思う「命をつなぐ政治」の実現のため、頑張っていこうと気持ちを新たにしました。

(引用おわり)


 やはりこの人はセンスがいいなと感じました。

 長崎県知事選では、長崎1区の高木義明さんらが選挙区とする長崎市と、福田さんの選挙区である長与町の2自治体だけ“民主党票”が“自民党票”をおさえて、トップになりました。

 高木さんは連続当選7回生の面目を、福田さんは「政権交代の象徴・エリー」の異名を保ちました。

 高木さんは、衆院議運委の筆頭理事をさしかえてまで地元に張り付きました。その是非は別として、応援議員が電話作戦を手伝ったところ、「三菱重工長崎造船所」などの名前を出して、「組合から聞いていますよ~」と応じてくれる人が多かったそうで、高木さんの働く仲間には候補者名がよく浸透していたようでした。

 小沢流選挙とは、「総決起集会に1万人集めたのに、投票所の記載台で違う名前を書かれて落選する選挙」です。

 右肩下がり経済の日本。そもそも「利益」が少ないし、ボスの睨みも利きません。投票所で別の名前を書いてしまうので、現在では「しめつけ」は効果がありません。町村など小規模の自治体では、期日前投票所・当日投票所ともに狭くて投票立会人が知り合いということもあり、多少効果はありますが、県単位の知事選や参院選では「しめつけ」は不可能です。このことは12年前ぐらいにも、連合内の会議で侃々諤々やっていました。

 第21回参院選の勝利には、大型連休(ゴールデンウィーク)前後の小沢幹事長辞任が必須で、予算の審議をみながら、倒閣ならぬ「倒幹運動」が勢いを増していくと思われます。


子ども手当法案が審議入り 衆院本会議

2010年02月23日 14時40分37秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導

[画像]子ども手当法案の趣旨説明をする長妻昭厚労相、衆院本会議

【衆院本会議 2010年2月23日】

 長妻昭厚労相が、「平成22年度における子ども手当法案」(閣法)の趣旨説明をし、審議がスタートしました。

 マニフェストの目玉政策を具体化する時限立法で、中学生以下の子ども一人あたり月額1万3000円を支払う内容です。

 恒久法案は、秋の臨時国会か来春の通常国会に先送りされたことから、2011年度(平成23年度)以降の支給額「2万6000円」に関しては再度議論される可能性が出てきています。

 子ども手当法案は、この後、衆院厚生労働委員会に付託され審議、可決。参院に送付され、参院厚労委で審議、可決し、年度内に成立する見通しです。

 ◇

 子ども手当法案には、受給者、基本的には両親ということになるでしょうが、受給者の責務が書き込まれています。

第2条 子ども手当の支給を受けた者は、前条の支給の趣旨にかんがみ、これをその趣旨に従って用いなければならない

 趣旨というのは、第1条、

この法律は、次代の社会を担う子どもの健やかな育ちを支援するために

 とあります。

 子どもは社会の共有財産です。
 「次代の社会を担う子ども」のための手当ですから、「何に使おうが勝手だろ!」との理屈は通用しません。パパ・ママのみなさん、どうぞよろしく。

 そしてまた、パパ・ママだけでなく、社会のみんなが、子どもが、社会のルールに背いたり、転んでつまずいたりしたときには、もっと関与できる社会をつくる、あるいは昔の社会の良さを取り戻すというべきかもしれませんが、社会のメンバー全員で子育てする社会をつくっていきたいと、私は考えています。


「勝てる」と発言した陣営幹部がいたことが明らかに

2010年02月22日 21時12分53秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏
 2月21日(日)投開票の長崎県知事選、町田市長選で民主党推薦候補が敗北しましたが、応援弁士に対して「勝てます」と発言した幹部がそれぞれの陣営にいたことが22日、明らかになりました。

 どんな選挙でも、投票箱のフタが閉まるまでは、何があるか分かりません。

 選挙中の「勝てる」は絶対に禁句です。

 基本的には、「五分五分です」と言い換えるべきです。

 僕の場合は、「勝てます」なんて言う人は、選挙どころか人間としても信用しません。

町田市議会の佐藤和彦・候補(南成瀬)

2010年02月20日 21時21分59秒 | その他
[写真]町田市議候補の佐藤和彦さん

 町田市の向こう4年間の市長と市議会議員(市議)を選ぶ選挙が、2月21日(日曜日)午前7時から午後8時まで、投票されます。
http://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/senkyo/100221sigisityou/index.html

 この選挙には、

 佐藤和彦(さとうかずひこ)候補

http://www.senkyo.janjan.jp/bin/candidate/profile/profile.php?id=207042
(リンク先は「ザ選挙」

 が初出馬しているので、気になっています。

 民主党公認の新人です。

 佐藤候補とは、一昨年の忘年会で親友から紹介されました。当時は「トヨタレンタリース東京」の社員(サラリーマン)でした。「選挙に出たい」ということなので、私は、①鈴木精七さんの『選挙参謀手の内すべて』(講談社)を入手して、その後の公選法改正と照らし合わせながら、熟読すること②まずは同窓会をすること③他の市議の住所(なわばり)を地図にマーカーで記して確認しておくこと。その3点が大事だと申し上げました。

 佐藤候補は、昨年11月11日に私が講師としてお話しさせていただいた勉強会にもひょっこり来てくださいました。その時は、民主党の公認申請などいろいろと準備しているとのことでした。

 さきほども書きましたとおり、佐藤和彦(さとうかずひこ)候補は、トヨタレンタリース東京の社員(サラリーマン)として働きました。全トヨタ労連の組合員でもあったそうです。南成瀬在住。37歳。

 私は日経新聞在籍中、政治記者としても、経済記者としても、労使双方のトヨタマンとご縁がありました。トヨタマンは志は高く、手は低く。日々しっかりキッチリ働いて、そして働きに応じたご褒美をもらう。正直、私は自分がトヨタマンになるのは「大変だなあ」と思うけど(^^;)、トヨタマンを尊敬するし、日本人として誇りに思います。

 トヨタで通用する人は、どんな社会でも、必ず通用します。

 佐藤和彦候補の初陣の結果がどうなるか。ドキドキしています。

【追記 2010年2月22日】

 佐藤かずひこさん当選。2,823票(案分票切り捨て)
http://www.city.machida.tokyo.jp/cgi-bin/senkyo/sokuho/kouho.cgi?thread=a

 おめでとうございます。

箇所付けペーパーを作成したのは役所

2010年02月20日 19時50分39秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
 鳩山由紀夫総理(民主党代表)が「民主党らしさを取り戻したい」と話しておられるようですが、「箇所付け漏洩事件」は、もっとも民主党らしくない事件です。

 さて、1月29日に民主党の阿久津幸彦副幹事長が47都道府県に配布した(漏洩した)「箇所付け」の資料の中、「海猿」でおなじみ海上保安庁が作成したとみられるペーパーが入っていたことが分かりました。当ブログが独自に分析した結果、分かりました。

 政府が1月22日に提出した「平成22年度一般会計予算」の848ページには、海上保安庁の「船舶建造費」として「244億円」が計上されています。この細目については、予算書の中にはありません。で、この細目が「箇所付け」になります。将来的には、予算書提出の段階で細目まで入る方がベストです。

 民主党幹事長室が1月29日に配ったペーパーには、この244億円でどんな船をつくり、うち、22年度はいくら予算執行するか、が書かれた一覧表があります。

 例えば、中型巡視船(350トン型)建造4隻に全体事業費「98億円」で、平成22年度は「57億円」などと書いてあります。「海猿」なんかは「小型巡視艇20メートル型」などに乗るでしょうが、これは4隻建造し、全体事業費・平成22年度予算ともに「13億円」がついています。

 また、大型巡視船(1000トン型)建造2隻は平成22年度「0」となっており、予算が付いていないようです。

 そして、この一覧表の金額を電卓で叩くと、243億円となります。このエントリーの冒頭にも書いたように、予算書には「244億円」と書いてあります。このペーパーは、端数を切り捨てた箇所付けの仮配分表で、それが、衆院での予算案の審議入り前に流出していた、ということで間違いないでしょう。

 造船会社経営者ならぜひ欲しい情報ですが、民主党支持者には、造船会社の労働者が多いのです。小沢一郎幹事長は今後は経営者と付き合っていくつもりなんでしょうか。

 また、1月29日のペーパーには不自然な点があります。

 「河川」に関するペーパーには、「(案)」「部内限り」

 「道路」に関するペーパーには、「(参考)」「部内限」

 「港湾」に関するペーパーには、「(参考)」「部内限」

 「船舶」に関するペーパーには、「(案)」「部内限」

 と書いてあります。つまり様式が不揃いなのです。

 ということは、それぞれ、河川局、道路局、港湾局、海上保安庁の各部局がワープロ打ちしたペーパーを、阿久津副幹事長ら民主党幹事長室がコピーをして、47都道府県に分けて、ホッチキスで留めて、封筒に詰めたのではないかという疑念が生じてきます。

 この場合、国家公務員法の守秘義務との関係が問われます。しかも、問われるのは、幹事長室からせっつかれた、国交省政務三役になってしまうという不条理な話になります。

 鳩山総理は16日のぶら下がりで「「民主党らしさ」とは、野党時代の歯切れの良さみたいなもの。その姿が与党になると、なかなか隠れてしまいがちだ」と答えています。平野博文官房長官の箇所付け事件に関する衆院予算委での答弁は歯切れ悪いどころではありません。

 来週の衆院も箇所付け問題が引き続き争点になりそうです。

小山展弘・衆議院議員がまさに順風満帆の初質問

2010年02月19日 20時41分39秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導


【衆院財務金融委員会 2010年2月19日(金)】

 小山展弘さんの初質問が昨日急きょ決まり、政策秘書さんから連絡をもらったので、駆けつけてきました。

 小山さんは国会議員になってすぐ、民主党の不名誉な歴史に名を連ねてしまいました。与党として初めて迎えた法案採決が強行採決となってしまい、起立賛成者のひとりとなりました。質問したり、討論に立つことは一切ありませんでした。議事録には「出席議員」として名前が残りました。2009年11月19日のことです。

 それから、ちょうど3ヶ月後のきょう、初質問のチャンスを得ました。

 この日の財金委は午前9時に始まり、小山さんの質問は午後12時21分から。

 玄葉光一郎委員長が「次に小山展弘君」と呼ぶと、亀井静香・金融担当大臣から「なんだよ、まだ終わりじゃねえのかよ!」とのぼやき声が・・・しかし、小山さん全く動じませんでした。まあ、緊張で耳に入らなかったようですが。

 
[画像]小山議員を指名する「玄葉光一郎・衆院財務金融委員長(民主党)」

 小山君は与党議員ですから、「菅財務大臣への質問の予定はありませんので、どうぞご休憩下さい」と促し、菅直人さんは昼食に向かったようです。

 小山君は、最初の質問を「中小企業金融等円滑化法が施行されて最初のヤマ場である年末年始を越えました」と切り出しました。あの強行可決した法律のフォローから入ったのです。

 この質問は政治的にも金融的にも日程感覚にすぐれた質問だと思います。

 また実績の数字を副大臣に答えさせ、その評価を大臣に答えさせました。合理的ですね。

 
[画像]小山議員に答弁する亀井静香・内閣府特命担当大臣(国民新党代表)

 
[画像]小山議員に答弁する大塚耕平・内閣府副大臣(民主党)

 ずっと答弁者の目を見ながら聞いていた小山君。最初はガチガチでしたが、だんだんと饒舌になり、

 「リーマン・ショック前には、『融資は投資だ』という言葉が投資銀行ではやったらしいが、それは違う。

 お客様と一緒に成長していく、高度成長期のようにはいかないけど・・・でも、そういう姿勢を持つことが、金融機関のあるべき姿なんです。」

 農林中央金庫職員としての経験を国政につなげました。委員会室にいた政務三役、与野党の先輩議員たちが「あれ、こいつ面白いかもな」という表情をしていたように、私には感じられました。

 質問するだけではありません。自己ピーアールも十分でした。

 新銀行東京への金融検査に関して、大塚耕平さんに質問。野党時代は、追及チーム座長、現在は金融副大臣。大塚さんも答弁できてうれしいという風情でした。

 そして、「新銀行東京」と対比させるかたちで、JF漁協(漁業協同組合)について言及。「今、50年間1回も不正融資をせずにコツコツとやってきた漁協がどんどん廃業に追い込まれています」との現状を国政に届けました。

 実は、JAバンク(農協)だけでなく、JFマリンバンク(漁協)の預貯金も農林中金が運用しています。で、小山議員がしらみつぶしに調べた結果、「漁協」関連団体職員出身の国会議員は彼ひとりのようなんです。ちゃっかりアピールしています。静岡3区で自民党の柳澤伯夫元金融相を5万票近くの差でかわした実力の一端を感じました。

 最後は、ゆうちょ銀行の預け入れ限度額(1000万円)引き上げは、信金・信組・JAバンク・JFマリンバンクの経営を圧迫すると指摘しました。

 亀井郵政改革担当大臣から「私どもは、郵便局が栄えて、信金、信組、あるいは保険の代理店が廃れるような改革はしません。それぞれ相まって地域社会を守っていくことができる郵政事業にはどうしたらいいか。私どもとしては、信金、信組、あるいは第二地銀が協力し合っていけるように、大塚副大臣を中心にどういう協力が出来るのか協議をしています」との答弁を引き出しました。この「大臣から答弁を引き出す」という姿勢は、政府外与党議員(バックベンチャー)の手本となるものだと思います。

 一回だけ、「委員長!」と言い忘れた小山さん。前日の衆院本会議中、質問時間の22時間前にチャンスをもらったたった15分間の質問ですが、十分及第点だったでしょう。

 筆頭理事の篠原孝さん、国対副委員長の高山智司さんら、よい先輩に恵まれていることも、よく見て取れました。

  → 
 [写真]去年の夏       [画像]今年の冬

 小山展弘34歳、ひとりの代議士として、自分の脚で一歩を踏み出しました。

 ◇

 午前中の委員会では、自民党の野田毅さん(昭和39年大蔵省入省)が菅財務大臣に6月に策定する「中期財政フレーム」について質問。菅財務大臣が「第45回衆院選の任期中は消費税を上げない」と言明すると、「ならどうやって(衆院選任期切れ後の2013年度以降の中期財政フレームを計算するのか?」と追及。これは大きな難問が浮上しました。

 ◇

 菅財務大臣は、19日午後の衆院財金委で、「所得税法改正案」「粗特透明化法案」など予算関連(日切れ)3法案の趣旨説明をしました。来週以降、日切れ法案を審議するベースが整ったことで、予算審議は与党ペースになってきました。


小山展弘さんら「政権交代チルドレン」が初質問へ

2010年02月18日 20時04分56秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
[写真]小山展弘・衆院議員(静岡3区)

 このブログは、私の大学のゼミの3級後輩である「小山展弘さん」の日常活動や選挙運動を通じて、代議士の誕生の姿をお伝えしてきましたが、いよいよあす(2月19日)の午後12時15分~12時30分に小山代議士(34)が衆議院・財務金融委員会で初めての質問に立つことになりました。

 生中継は下のリンク先「財務金融委員会」で。

 http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php

 後から見る人は、カレンダーの「2月19日」をクリックして、「財務金融委員会」をクリック、さらに「小山展弘(民主党・無所属クラブ」をクリックしてください。

【第45回総選挙中のエントリー】

静岡3区は金融政策を占う選挙区、JAバンク出身の小山展弘さんが郵政見直しを訴える

午後7時からの演説会待ち

【総選挙直前ゴールデンウィークの日常活動】

【静岡にて】前哨戦のお手伝い&デモクラシーの勉強中です

静岡3区の小山展弘さんのスポット演説、とても良い反応でした。

 ◇

 衆院はきょう(18日)、本会議を開き、自民党が提出した「鹿野道彦・予算委員長解任決議案」を否決しました。

 衆院はあす(19日)、予算委員が大阪府・新潟県に出張して「地方公聴会」を行い、予算採決の手順を踏んでいくことになります。

 各大臣の体が空くのを利用して、各常任委員会で、通常国会にあたっての大臣の所信表明や一般質疑などが行われます。財務金融委員会だけは既に菅直人財務大臣、亀井静香金融担当大臣の所信表明が終わっています。

小山さんのほかにも、多くの民主党新人議員が初質問に立つ予定です。

田中眞紀子さんら政府外4議員、「政調」復活を申し入れ

2010年02月18日 14時19分33秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
[写真]左上から時計回りに田中眞紀子元外相、筒井信隆さん、生方幸夫さん、城島光力さん

 田中眞紀子さんら、政府外の民主党4議員が17日、鳩山代表(総理)と小沢幹事長に「政調復活」を申し入れました。

 当ブログは、要望ペーパーの全文を入手しましたので、その内容をお伝えします。

 報道では、小沢一郎幹事長は「今の各省政策会議で十分だ」として、消極姿勢を示したとされますが、私としては、「民主党らしさ」を取り戻すためにも、政調復活を応援します。

 要望書のタイトルは「民主党政策研究所設立の要望」で「2010年2月17日付」で、差出人は「民主党衆院議員有志」となっていますが、実際に、申し入れたのは、田中眞紀子さん、筒井信隆さん、城島光力さん、生方幸夫さんの4人です。それぞれ衆院文科委員長、農水委員長、「拉致問題」特別委員長、民主党副幹事長を務めています。

 要望書は、「民主党活性化のため、『民主党政策研究所』の設置を要望します。なお、それまでの間、政策調査会を復活させることを求めます」となっています。

 下部組織として、①政策審査委員会、②基本政策委員会、③議員立法委員会、④地方議員交流委員会、⑤マニフェスト委員会のほか、正式な研究所発足後には、⑥世論調査委員会、⑦党外(との)交流委員会--を設けるよう提案しています。

 ①政策審査委員会は、15部会(予算、財務、経産、金融、農水、厚労、国交、文科、外務、安全保障、防衛、法務、総務、環境、内閣部会)を設けて、国会に提出された法案と党の方針との一体性について調査・助言し、賛否などを審査する、としています。

 ②基本政策委員会は、国会の会期にかかわらず長期的な視野から、社会保障、環境、経済成長、安全保障、外交方針などの小委員会をつくって、議論するよう提案しています。

 ③議員立法委員会については、要望書で「民主党の立党時には一議員一政策という考え方があった。いわば議員立法は民主党の原点」「議員でなければ発想できない法案はたくさんある」として、そのサポート機関を設置するよう求めています。

 ④地方議員交流委員会は、自治体選挙のマニフェスト(ローカル・マニフェスト)について、党全体との整合性をチェックするとともに、定期的に地方議員団と国会議員の協議の場を作るとしています。

 ⑤マニフェスト委員会は、マニフェストの実行状況を点検しながら、次期マニフェストの作成を担当する部門とスタッフの常設を求めています。

 「研究所」発足後には、①~⑤に加えて、

 ⑥世論調査委員会に「調査室」を設けて、専門スタッフと議員が国民・党員のメール、電話に対応し、その情報を集約・分析して、党の方針と政策につなげる、としています。

 ⑦党外交流委員会は、党外の大学・研究機関や海外の政党などと定期的に情報交換する委員会を設けるとしています。

 政調会事務局の職員は、鳩山政権発足後に国家公務員として採用されて、各省政策会議を担当しています。今回の要望書では、メンバーは衆参両院議員と政策スタッフとしており、「政策研究会長」として政治家が統括。政策研究所長は、長期的な観点から政策を論じられるよう政治家以外の専門家が就任するとしています。

 民主党は選挙に勝って、国からの政党助成金・立法事務費が増えたので、政調復活・政策研究所新設の予算はあるでしょう。小沢幹事長は、政調会・研究所で、政府外議員が影響力をつけることを警戒しているものと思われます。

 自民党の与党時代は、入閣前の当選3・4回生などが部会長を務めて、閣僚経験者らの意見も集約して、政策をまとめて力をつけてきました。民主党も入閣前議員に力をつけさせ、閣僚経験者には正式な場で意見を言う機関を設ける必要があると思います。

 この4議員の提案が大きなうねりとなることに期待したいです。 

【有料ブログ】今後の政治日程を更新しました。

2010年02月17日 18時32分03秒 | その他

 会員制ブログ(有料)の方に「今後の政治日程」をアップしました。

http://regimag.jp/b/sample/list/?blog=65&entry=10750

 会員数はちょっと増えて、9人になりました!ありがとうございます。

 なかなか、会員登録が難しいとの声がございます。問い合わせは、「メディア・インデックス社」にお願いします。

 「今後の政治日程」を中心にほそぼそとやっていこうと思います。堅実に。

租特透明化法案が衆院で審議入り

2010年02月16日 14時24分53秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導

[写真]粗特透明化に取り組んできた古川元久さん=内閣府副大臣

【衆院本会議 2010年2月16日】

 予算関連法案、いわゆる「日切れ指定法案」が審議入りしました。2010年度予算案の成立後の予算執行に必要な法律の案です。3月31日までの衆参可決・成立が必要となります。国の税財政を担当する菅直人・財務大臣、地方の税財政を担当する原口一博・総務大臣が法案の趣旨説明をしました。

 野党時代の民主党税制調査会(税調)が準備していた「粗特透明化法案」が衆院本会議で審議入りしました。内閣提出法案(閣法)ですが、これは「古川法案」と呼ぶべきではないでしょうか。

 政権交代したのですから、私は法人への課税を強化すべきだと思います。とくに法人税(国税)が、欠損企業(赤字企業)ではゼロになるというのは納得できません。均等割や外形標準課税を用いて、赤字企業にも一定額の税の負担を求めるべきだと考えております。

 粗特透明化は、これとは別の話です。

 租税特別措置は、自民党税制調査会が、昔あった香港の九龍城(くーろんじょう)のように屋上屋を架してきたクモの巣のような「見えない企業への補助金」です。

 粗特というと、揮発油税のように「臨時増税」という顔がありますが、大企業に対しては「臨時減税」というもう一つの顔を持っています。

 粗特減税は、「日本企業の国際競争力を高める」という美名の下に、「ナフサの減税」といった大企業総務部しか知らない様々な特別減税をちりばめています。この「隠れた補助金」を守るために、経団連が自民党に企業献金をあっせんしてきたのが、自民党政権の本質だと思います。

 法案の第3条には、「法人税申告書を提出する法人」に対して、「粗特の適用額明細書」を提出する義務が課せられています。

 また、第4条では財務大臣に対しては、「適用額明細書に記載された事項を集計することにより」その適用法人数とその適用額の実態を調査することを求めています。

 衆院本会議では、これについて、自民党の田中和徳・衆院財務金融委員会筆頭理事が「適用額明細書の提出は人手不足の中小企業の負担になる」などとして、自民党として粗特透明化に反対する意向を示しました。

 昨年12月のNHKスペシャルで、税調で粗特を担当する古本伸一郎・財務政務官が実態調査のために、対象企業に足を運び、「仮にナフサの粗特がなくなったら」と経営者に問うと、「会社は潰れます」と断言され、言葉を失うシーンがありました。

 もちろん、必要な減税措置はあると思いますが、やはり大企業の「隠れた補助金」は排除して、しっかりと税金を納めてもらわないと困ります。そのためには、まず「伝票を集める」、すなわち粗特透明化法が必要です。

tags 第174国会15号閣法「租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案」


民主党政調が復活へ 玄葉光一郎さんが主導

2010年02月16日 13時32分23秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
 民主党常任幹事会が15日開かれ玄葉光一郎さんが「政策決定のプロセスで中長期的なテーマについて、調査会をつくってほしい」と発言しました。

 玄葉さんは民主党常任幹事(東北ブロック選出)です。衆議院では財務金融委員長を務めています。

 常任幹事会は隔週月曜日に、党役員会の後に開かれています。党大会、党両院議員総会に次ぐ、民主党の最高意思決定機関です。

 玄葉さんは「政策調査会をきちっと復活させて、議論の蓄積をしていくことが今求められている」と述べており、有志の署名を添えて小沢一郎幹事長に提出する意向です。

 16日付朝日新聞4面が報じました。

 与野党各党に設置されている政調会は鳩山内閣発足の2日後、突如、小沢さんによって廃止されました。民主党本部の職員は人事異動がありません。政調会職員は、議員会館に仕事場があり党本部からのコントロールが利かなかった面があります。

 また、菅直人さん、岡田克也さん、仙谷由人さん、枝野幸男さんらが政調会で仕事をして力をつけたのに対して、鳩山由紀夫さん、小沢一郎さん、平野博文さんといった面々は、党幹事長室や選挙対策委員会など、党本部ビルでの党務で力を発揮してきたことから、政調会を廃止し、職員を政府に入れることで小沢幹事長主導の体制を整えようとしたのではないしょうか。旧政調会職員は国家公務員となりながらも、給料は党本部から出ており、「紐付き」にすることで政府の情報を党幹事長室に一元化しようという考えがあったと、私は推測しています。

 政調会の代わりに設置された、各省政策会議は政務三役からの一方的な説明に終わることが多く、これに抵抗して、政府外の衆院常任委員長らがつくった「質問等研究会」も任意の勉強会にとどまっています。

 力のある政府外議員のストレスを民主党の前進力にするためにも政調復活が必要です。

 自民党でいう総務会に当たる組織は、民主党常任幹事会ですが、玄葉さんがこのように発言してくれたことで、常任幹事会も野党時代のように談論風発になるかもしれません。

 談論風発型政党に戻らないと、民主党政権の雲行きは怪しくなるばかりです。

2月15日(月)のつぶやきその2

2010年02月16日 00時13分09秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
16:29 from web
#kokkai 共産党穀田国会対策委員長が質問しているが、「トヨタ憎し」を感じる。共産党の階級闘争のような雰囲気は遺憾に感じる。
16:43 from web
#kokkai 衆院予算委。みんなの党の柿沢未途さんが登場。
16:45 from web
柿沢未途さん、ツイッター議員が登場すると親しみを感じるのは事実。最近は議員会館でも「うちの先生もツイッターをやろうかどうか・・・」という相談を受けます。私はツイッターはやるならやる、やらないならやらないという姿勢が大事だと思う。やはり野党向きかな?
16:57 from web
#kokkai 衆院予算委。柿沢未途さんは少し緊張気味か。公務員制度改革と日航問題で質問。
16:58 from web
#kokkai 柿沢未途さん(みんなの党)、日航の債権問題で、リストラをするのに、売上高が上がる計画は不自然だと指摘。
17:06 from web (Re: @310kakizawa
@310kakizawa 未途さんちょっと緊張しちゃったかな。#kokkai 衆院予算委員会は散会。あすも午前9時から一般的質疑です。ぜひネットでご覧ください。http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php
17:08 from web
与党・民主党も総務会を設ければ、箇所付け問題などを議論して、党内で処理できるのに・・・ RT @ichita_y ~自民党与党時代に、総務会で「観光庁の創設」に慎重意見を述べた記憶がある~委員会で質問~野党議員の使命だもの
17:10 from web
文部科学省の中川正春・副大臣と高井美穂政務官。ともに大好きな政治家。きょう、映画「学校」シリーズで有名な学校を視察するという情報をいただく。ところが、今夜は、私は珍しく会食予定なので、行けない。フリーランスの僕には、政務三役の情報は過疎気味・・・。どんどん教えてくださいませ。
17:12 from web
僕は会食を極力避ける人なので、情報提供者に「今夜は会食なので行けません」と言うと悔しそうにされた。ごめんなさい・・・
17:15 from web
阿久津・民主党副幹事長の取材拒否が続く。民主党に言いたいのは最初に情報を隠す姿勢を示すと、ずるずる追及されるということ。これは覚えておいた方がいい。なぜなら、それで済んだら、マスコミは仕事が出来なくなるからだ。
17:39 from web (Re: @Watts_1898
@Watts_1898 論点をまとめると、?1月29日の党資料の備考欄「知事から要望」はどういう意味か??1月29日の党資料は、国交省役人がワープロ打ちした物か??2月10日に国交省が予算委に提出した資料が9日夜に政務三役に届けられた資料を「これ幸い」と出したのではないか?
17:41 from web
現時点では「見せかけの透明性」ですね。国民が期待した「行政の透明性の確保」を忘れると、民主党政権(鳩山内閣)は倒れる可能性があります。もっと危機感を持ちなさい!と思います。 RT @Watts_1898 民主党の透明性は見せかけ過ぎやしませんか。
17:42 from web (Re: @Watts_1898
@Watts_1898 それと平野博文官房長官がマスコミ報道のせいにしたり、答弁中に野党議員のヤジに反応したりするのはいただけません。前原国交相の「党が漏洩するとは思わなかった」という答弁には同情する面もあります。とはいえ、大事なのは、「経緯を調査すること」です。
18:03 from web
菅財務大臣の「消費税発言」はあからさまなパフォーマンス。オリンピック中の連休の谷間の土日を利用して、「菅直人」の露出を増やすために決まっています。ないしは早くも財務官僚に取り込まれたか?改革のスピードを下げる菅発言にイエローカード!
18:46 from Keitai Web (Re: @310kakizawa
@310kakizawa ドンマイ未途さん次がある!
19:21 from Keitai Web (Re: @310kakizawa
@310kakizawa 日航の再生計画。リストラするのに売上高が増える計算はおかしいですよねえ。