【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

2016年度第1次補正予算案、参院選前の今国会成立に首相言及、民進党代表も応じるかまえ

2016年04月23日 20時16分24秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 NHKニュースによると、安倍晋三首相(自民党総裁)は、平成28年2016年4月23日(土)、熊本地震の視察先で、平成28年度第1次補正予算案の今国会(6月1日まで)での成立に前向きな姿勢を示しました。

 平成28年度熊本地震の激甚災害指定を、月曜日の前倒し臨時閣議(閣議の定例日は火、金曜日)で決定することを明言しました。

 安倍首相は「復興事業に取り組む地方自治体を全面的に支援するため、激甚災害の指定をあさって月曜日に閣議決定する。すべての被災地の皆さんが安心して暮らせる、その日がやってくるまで、できることはすべてやる。財政面でもできることはすべてやっていきたい」と述べました。

 偶然、同日に熊本地震の視察に行っていた民進党の岡田克也代表も、「政府・与党が必要だと判断するのであればもちろん協力したい。中身については議論があると思うが、今の国会中に補正を組むということは否定するつもりは全くない」と語り、補正予算の審議に応じるかまえを見せました。この発言もNHKが報じました。

 政府自民党が来月閣議決定する「一億総活躍社会アクションプラン」に盛り込まれる政策メニューを、1次補正案に前倒して計上することも考えられ、震災復旧・復興のみならず、景気対策の前倒し計上についても、民進党は審議、採決に応じるものと考えられます。

 予算書の検算・印刷には、当初予算で3週間以上、補正でも2週間前後かかることから、連休前に首相が指示することになりそうです。安倍首相率いる官邸自民党としては、政府外議員から歳出圧力をはねのける思惑もみてとれます。

[追記 2016年4月24日 午前6時]

 初エントリーから10時間以上、タイトルが「補正予算」となっていましたが、「補正予算案」の誤りでした。すでに直しました。

[追記終わり]

 この記事の本文は以上です。  



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