ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【大阪16区】北側一雄さん引退へ、山本香苗議員が衆転へ 石井啓一幹事長ら主導で前倒し決定

2023年05月31日 23時01分27秒 | 第50回衆院選(2025年11月より前)
[写真]大阪3区の先輩、佐藤国対委員長の報告を指で机をたたきながら聞く、新・埼玉14区立候補予定の石井啓一公明党幹事長、きのう、国会内で宮崎信行撮影。

 公明党は、きのうの代議士会を北側一雄代議士会長が欠席して国対委員長が代行し、あすが定例の中央幹事会を前倒して持ち回りで第50回衆院選の選挙区公認を発表しました。中央幹事会議長でもある北側さんは地元・大阪堺で記者会見し、山本香苗候補予定者(参議院議員)を紹介しました。

北海道10区 稲津久
埼玉14区 石井啓一 
東京29区 岡本三成
愛知16区 伊藤渉
大阪3区 佐藤茂樹
大阪5区 国重徹
大阪6区 伊佐進一 
大阪16区 山本香苗 新人(衆転) 
兵庫2区 赤羽一嘉 
兵庫8区 中野洋昌
広島3区 斉藤鉄夫

 なお、今月から、衆議院各党は3年ぶりに代議士会の開催を再開。自民党番記者から「私、代議士会出たの初めてだ」との声も出ています。きのうの公明党代議士会は、党職員が番記者も含めた廊下の記者に「これから、代議士会が始まりますが、入りますか」と声掛け。私は排除されないように、柱の陰に隠れて直前に滑り込んで取材しました。公明党本部は2011年以降、私の取材を拒んでおり、12年ぶりの取材となりました。同党職員は職業ですので、事なかれ主義で取材制限が厳しく、一般で通用しない言葉遣いで取材を拒否してきましたが、新・東京29区をめぐる報道が自民党からの情報中心となったことから、じわり方針転換したようです。でも、この記事を書いたから、私はまた出入り禁止になるでしょう。


[写真]突き抜ける青空のもと演説しながら、「記者さん来ている」と記者を警戒する呆れ果てた閉鎖性を見せる石井さん、先週土曜日、新埼玉14区で、宮崎信行撮影。


[写真]大阪3区の先輩、佐藤国対委員長の報告を指で机をたたきながら聞く、新・埼玉14区立候補予定の石井啓一公明党幹事長、きのう、国会内で宮崎信行撮影。

 以上です。

立憲民主党幹事長、市民連合を介した立憲支部・共産支部の協定「地域ごとに内容は違いますし、いろいろな支持団体が、来てくださいと、いろいろ話し合いましょうということは十分あり得る」

2023年05月31日 22時32分42秒 | 立憲構成員である読者を想定した2021-22選挙・組織情報
[写真]前回衆院選の前哨戦(2021年10月)で、東京都の23区東部での街頭演説会場で市民連合の地域世話人としてスピーチした菩提寺壮年住職に、演説会終了後に歩み寄り挨拶する菅直人(東京18区)最高顧問。

 立憲民主党の泉健太代表が「次期衆院選150議席」を掲げた際、「立憲民主党で、地方レベルにおいて、(立憲支部と共産支部が)勝手に協定を結ぶとかということは、普通あり得ないと考えております」と語ったことについて、岡田克也幹事長がきのう30日の記者会見で「地域ごとに内容は違います」とくぎを刺しつつも、市民連合を介した、立憲支部と共産支部の協定は[「中身次第でありうる」との見解を示しました。

 「安保法制を廃止し立憲主義を回復する市民連合」は地域ごとに世話人がいます。6年前の東京都議会議員選挙で、旧民主党都議が都民ファーストの会(小池ゆり子顧問)に大量移籍し、わずか6都議になってしまい、新人もそろわず壊滅的敗北をした東京では、2年前、複数区で共産現職に譲り立憲2人目の新人を見送ったり、区長選で共闘態勢を組んで当選したりするなどの了解事項が現在も有効な地域が一部にあります。



 例えばこの写真は、前回の衆院選の前哨戦で、東京23区東部の小選挙区の応援弁士にきた菅直人元首相が、地域の市民連合の世話人としてスピーチした菩提寺壮年住職に歩み寄り挨拶しているところです。住職は街頭でのスピーチの機会は限られていますから「2014年の閣議決定を思い出してください」と掘り起こした演説で喝采を浴びました。菅元総理の方から挨拶に行く関係で、この選挙の獲得議席は97にとどまったことを振り返ると、事前に室内で準備しておけよ、という感じもしますが、この日の時点では150超の情勢も観測されていたので、枝野幸男前代表が掲げた「草の根からのボトムアップの政治」に近づいたような新鮮さがありました。

 岡田さんはきのうの会見で「市民連合と一口に言っても、地域ごとに内容は違いますし、いろいろな支持団体が、来てくださいと、いろいろ話し合いましょうということは十分あり得ることなので、一般論としてなかなか言うのは難しいと思います」と語りました。

[やりとり]
【フリーランス・宮崎記者】
 地域ごとの「市民連合」や「ママの会」が介入をして、立憲民主党や共産党やれいわや社民党の地方組織で政策協定を結びませんかというふうに「市民連合」が介入するということは今後認められるのか。
【幹事長】
 「市民連合」といってもいろいろな中身がありますので、一概には言えないと思います。
 いろいろな協力してくれる団体と文書を交わすということはよくある話です。問題はその中身だと思います。
【フリーランス・宮崎記者】
 そうすると、「市民連合」の人が立憲民主党の地域組織と共産党の地域組織と話すということはいいのか。
【幹事長】
 話す。
【フリーランス・宮崎記者】
 市民連合が介入・先導して、次の選挙に向けて、小選挙区に向けて、こういった安保法制の廃止と立憲主義の回復だとか、そういった形で連名で署名をしてほしいが、その準備会合に来てくださいといったときに、立憲民主党の地域の代表者は行っていいということになるか。
【幹事長】
 「市民連合」と一口に言っても、地域ごとに内容は違いますし、いろいろな支持団体が、来てくださいと、いろいろ話し合いましょうということは十分あり得ることなので、一般論としてなかなか言うのは難しいと思います。
【フリーランス・宮崎記者】
 更問いはこれで最後だが、地域によってはできる、地域によってということか。
【幹事長】
 中身次第です。
[やりとり終わり]

 以上です。

不協和音、「竹橋国対」マイナンバー立憲「反対」維・国「衆で賛成したけど問題」公明党・佐々木さやか「緊急事態条項要らない」

2023年05月31日 20時16分49秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
 不協和音というのは和音の一つ。ソロコンサートを催せるバイオリン奏者は不協和音を操れる名手ということになります。コロナ禍明けで活発になったベテランが多い終盤国会ですが、「マイナンバー」「入管法」「防衛増税」「LGBT」が散漫となり、野党国対は焦点を絞り切れていません。

【参議院地方創生・デジタル特別委員会 きょう令和5年2023年5月31日(水)】【厚生労働委員会】
 きのう、自民、立憲の国対委員長が「マイナンバー法改正案」(211閣法46号)の採決日程に合意したと報じられました。本部がある場所から「竹橋」の隠語で呼ばれる日教組組織内議員が操る参議院立憲国対は、自民党以上にガーシー前議員に厳しかったのですが、世論に鈍感なようです。
 厚生労働との連合審査、河野太郎大臣への締めくくり質疑の後に暫時休憩となりました。再開して、質疑終局が宣言されました。討論で立憲の杉尾秀哉さんは「とにかくマイナポイントを優先して、河野大臣が突っ切った」として立ち止まるべきだと反対討論。衆議院で賛成した維新、国民も参議院段階で問題が増えたとの認識を討論で示しました。採決の結果、立憲・共産が反対し、自民・公明・維新・国民が賛成して可決すべきだと決まりました。附帯決議は杉尾さんが提案して賛成多数で決まりました。

【本会議】
 国土審議会委員に、立憲民主党の森本真治・議院運営委筆頭理事が充てられました。
 「国立健康危機管理研究機褒法」(211閣法49号・211閣法50号)が立共反対、自公維国賛成多数で可決し、成立しました。
 「孤独・孤立対策推進法」(211閣法36号)はれいわが反対し、それ以外の賛成多数で可決し、成立しました。
 「改正道路整備特別措置法」(211閣法18号)は立共れ反対、自公維国賛成多数で可決し、成立しました。審議では複数の国会議員から「ドラえもんが3歳になっているから空飛ぶ車でできていて高速道路は要らないのではないか」との指摘が出ました。
 重要広範議案「GX原発60年超ルール原子力規制法及び電気事業法を改正する電源法」(211閣法26号衆議院修正)は立共反対、自公維国が賛成して衆議院修正通りに可決し、成立しました。原子力の平和利用ではなく気候変動枠組みのための原子力発電として経済産業省の裁量が増える法律ですが、原発を60年超使わなければならないという規定はありません。

【憲法審査会】
 今国会での改憲発議や国民投票法再改正はなさそう。
 「参議院の緊急集会について」参考人質疑がありました。
 公明党の佐々木さやかさんは「さきほどの西田実仁委員に続いて質問するにあたって、自分の考えを述べるが、参議院の緊急集会や議員任期の延長は現行憲法で足りるのではないか」と語りました。衆議院側では公明党の北側一雄さんが前任期で視察したウクライナ憲法の緊急事態条項をグーグル日本語翻訳で読むよう働きかけ、軌を一にしてきた一年間でしたが、公明党内にも不協和音があるようです。

【衆議院懲罰委員会】
 大串博志委員長が開会。各党大物の委員は国対委員にさしかわっていました。櫛渕万里さんに対する懲罰を審議。立憲は「公開議場における戒告とする」動議を出しましたが、否決されました。維新が提出した「10日間の登院停止とする」動議を自公維が賛成して議決されました。

【厚生労働委員会】
 「良識かつ適切なゲノム医療を国民が安心して受けられるようにするための施策の総合的かつ計画的な推進に関する法律案」(211衆法 号)が起草され、全会一致で本会議に提出すべきだと決まりました。
 「戦没者遺骨収集推進法延長法案」(211衆法  号)が全会一致で議決し、提出されるはこびとなりました。
 また、マイナンバーをめぐる連合審査を行うてはずも整えました。
【国土交通委員会】
 「貨物自動車運送事業法の改正案」(211衆法 号)が起草され、可決のはこびとなりました。
【経済産業委員会】
 「商工中金民営化法案」(211閣法55号)が共反対、自公立維国賛成多数で可決すべきだと決まりました。
【法務委員会】
 「民事訴訟デジタル化法案」(211閣法60号参議院先議)が趣旨説明されました。
 これに先立ち「裁判所の記録の保存・廃棄の在り方に関する調査検討結果」について、最高裁事務総局総務局長から報告がありました。
【外務委員会】
 国際情勢に関する一般質疑が5時間コースでありました。マルチラテラル多国間国際会議の乱立で世界情勢がどんより。

【参議院東日本大震災特別委員会】
 「福島復興再生特別措置法改正案」(211閣法7号)を共産・れいわ反対、それ以外の賛成多数で可決すべきだと決めました。あさって成立。政府は、3月までに成立させてほしいこめじるし法案として提出しましたが、東北差別もあってか、議了が遅れました。

●明日の予定
 衆議院の本会議、憲法審査会、参議院の第1種常任委員会はほとんど開かれます。今国会の解散はまずないでしょう。2年半先延ばされるかもしれないので、節約しようという話も現職の一部浮上しています。

 以上です。

「1枚目は自民党候補」「2枚目は公明党」はおかしいだろ、岡田克也・立憲幹事長、自公と有権者を挑発

2023年05月30日 22時31分22秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]岡田克也・立憲民主党幹事長、きょう令和5年2023年5月30日、宮崎信行撮影。

 立憲の岡田幹事長は、きょう令和5年2023年5月30日(火)の定例記者会見で、

「今まで衆院選挙をしてましても、自民党の候補者が、小選挙区は当然自分に投票してくれと言うんですが、比例は公明党と言っておられた結構がいらっしゃいますよね。これやはり、政党政治として明らかに間違ってる。邪道ですよね。自分のじゃない党に入れてくださいっていうケース。まず、それが当たり前みたいなんだなって気も本来はあってはならないやり方ではないか」

 と語り、1枚目は自民党公認候補、2枚目は公明党とする街頭演説などの手法を批判しました。統計を見れば一目瞭然ですが、投票所に行った人100人のうち15人がこのような投票行動をしています。

 公明党は全国600万票超で、創価学会員のうち「活動家マルK」が200万人いて、2人の「F(エフ=フレンド)」を説得して、合計600万票とっていると考えられます。1小選挙区当たり2万票。この2万票が自民党候補から剥がれると289選挙区中58選挙区を落とす計算になります。


[写真]「新・埼玉14区」「新・愛知16区」で茂木・自民幹事長との会談の内容を話す石井啓一・公明党幹事長、きょう、同党衆議院控室で宮崎信行撮影。

 岡田さんの初当選前から連れそう、政策担当秘書・国会地元総合事務所長は「2万票が剥がれて、その2万票はどこに行くのだろう」とし、行って来いで1選挙区4万票が立憲民主党に来ないか試案しています。また、横浜通の私に、お互いまだ見ていませんが映画「ハマのドン」を採用して、日本維新の会のIRカジノ推進を非難できないかも検討しています。統一地方選も好調だった三重県連及び3区総支部ですが、次の一手を様々に模索しています。

 岡田さんは党幹事長の立場で、泉健太代表の自力路線を支持しており、岡田代議士の選挙地盤からしても、きょうの発言は当然でしょう。

 泉代表に近い衆議院議員は「泉は大丈夫か」としつつも「2年半解散がないこともあるから、節約しないといけない」と語りました。日本維新の会の候補者は、仮に今すぐ解散されても、揃うのではないかとの第三者からの視点を提示しました。私はこの議員に「代表になったんだから、ケンタって呼ばない方がいいよ」と指摘しましたが、最近は「泉」と名字で呼んでいるようです。

 以上です。

岸田翔太郎首相秘書官がクビに、6月1日付ボーナスも「身を切る改革に詳しくなった国民」にSNSでばれて辞退、岸田文雄首相が去年末の忘年会の週刊文春報道

2023年05月30日 22時13分03秒 | 自民党
 岸田文雄首相はきのう、岸田翔太郎・首相秘書官を、2023年6月1日付で更迭すると発表しました。首相公邸で開いた去年末の忘年会の写真が不謹慎だとし、内閣支持率が下がった(上がった社もある)ので月曜更迭となったようです。

 なお、上の写真は週刊文春電子版で、この人物は翔太郎氏でなく、首相の甥。新閣僚の記念撮影で知られる階段に、アイスをなめながら横たわっていることが悪質とされたようです。

 内閣法では、首相秘書官に政務担当と事務担当の区別はありませんが、岸田内閣はおそらく史上初の政務秘書官2人態勢で、元経済産業事務次官と翔太郎氏となっていました。

 岸田さんが初めて総裁選に出たときは、日本テレビ「真相報道バンキシャ」が赤坂議員宿舎近くのスーパー肉のハナマサで、買い出しして、宿舎の3人で、鍋に興じる「庶民的な姿」をアピール。しかし、8月に鍋というのは、私にはずれたファミリーだと感じていました。

 この建物をめぐっては、2・26事件の岡田啓介首相が本人・息子らが海軍ばかりなのに、娘婿に陸軍がいて、新年の挨拶の帰りに官邸職員に案内されました。この時に書いた見取り図が、陸軍反乱軍(即時鎮圧)に渡っていたとされます。しかし、このことは岡田首相らが、陸軍所属ならば内部での情報共有はやむを得ず、首相の娘夫婦が新年の挨拶に来て、官邸職員が何のもてなしもせずに帰宅させるわけにもいかなかったため、不問とされています。これに比べると、首相の親族の年末年始でも、そうとうずれているといわざるをえません。

 岸田さん65歳は、祖父も父も65歳で亡くなっていることから、自分と子の関係の心情には、他の人には想像できない内心があるかもしれません。

 以上です。

雑誌TIME(タイム)Asia版ようやく丸善で買ってきました「岸田文雄首相は平和主義を捨て彼の国を真の軍事大国にしようとしている」

2023年05月30日 21時59分04秒 | マスコミ批評
 世界でもっとも影響力があるニュース週刊誌とされる米雑誌「TIME(タイム)」アジア版 2023年5月23・29日合併号は、「日本の選択」と題して、岸田文雄首相をカバー(表紙)にしました。G7広島サミット前に発行されましたが、私はきょうようやく丸善で紙の本物を購入しました。

 「さしかわった」とする報道を見た方は、そのメディアを信じてはいけません。日本の衰退で香港で印刷して日本に輸入しているのが「アジア版」。編集者の悪意も感じる岸田さんの顔写真に、すべて大文字で、
 JAPAN’S CHOICE PRIME MINISTER FUMIO KISHIDA WANTS TO ABANDON DECADES OF PACIFISM-ANS MAKE HIS COUNTRY A TRUE MILIARY POWER BY CHARLIE CAMPBELL
 とあります。
 記者の名前は日系ではないと推測されます。

 題名は、「日本人の選択 岸田文雄首相は長年の平和主義を放棄して、彼の国を真の軍事大国にしようとしている」と翻訳できそうです。
 このうち、米の新聞は新鮮さを保つため「Kishida Wants to」のような現在形を多用しますが、雑誌ですので、「岸田はしたがっている」とし、現段階では軍事大国ではないとの認識で、「日本人の選択が問われる」というニュアンスだと考えます。

 記事の内容は、首相公邸でのインタビューをしたが、5・15事件と2・26事件で「ゴースト(幽霊)が出る」。記事は「岸田は幽霊たちと直面している」としていますが、「幽霊たち」が何を意味するかは不明確な本文です。女性活躍推進法の2030年の指導的女性3割を紹介したうえで、サントリーグループの女性社長のインタビューを骨組みとして中盤は展開。そして、広島サミットを前にして、ノーベル賞受賞団体だとして「ICAN」のサーロー節子さんの人生をなぞる格好で、広島・長崎の原爆投下について、詳述。そのうえで、サーローさんが岸田さんを核廃絶をしないと激しく批判する内容となっています。そして、最後は、「今日のウクライナは明日の東アジアだ」として、日本が厳しさを増す安全保障環境にいると締めくくっています。

 安倍晋三首相・岸田文雄外相コンビの、集団的自衛権の憲法解釈の閣議決定、切れ目のない日米ガイドライン改定、平和安全法制、各国とのACSA、5年で43兆円の防衛3文書、防衛増税法案にはとくに触れておらず、「軍事大国化」が何を示すかはあまり本文にはありません。

 但し、先の統一地方選では、政治家女子48党から、防衛医科大学卒業後に自衛隊に入ったのに辞めて防衛省から400万円を十数%の高利で要求され、AV女優、吉原ソープランド嬢をしていた女性が立候補し落選。借金返済のために選挙に出たり、自衛隊に入ったりしなければならない貧困が若者、女性を襲う現実に直面する今、この表紙も幽霊たちを信じるも信じないも、まさに一人一人「JAPAN’S CHOICE」。
 以上です。

入管法は鈴木宗男「国益より人権か」法相「対立しない」GX電源法案村田きょうこ「値下げを」可決

2023年05月30日 20時11分57秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]岸田文雄首相、先月2023年4月22日、千葉県内で宮崎信行撮影。

 衆議院本会議と参議院委員会で10法案が可決しました。

【衆議院本会議 きょう令和5年2023年5月30日(火)】
 1回落選がある新藤義孝さんの永年在職表彰。筆者としては小渕恵三総裁候補の東京・王子の自宅に当時同じ派閥だった新藤さんが「1期生の集まりの結果を、たまたま川口に帰る中間地点として言いに来た」とし、ニュース7を横座りで見た光景が懐かしく思い出されます。

 「性犯罪刑法改正案」(211閣法58号)は修正、「リベンジポルノ消去法案」(211閣法59号)は可決の委員長報告を全会一致で議決し、参議院に送りました。
 秋の臨時国会から継続した唯一の閣法「旅館業法改正案」(210閣法6号)はれいわが反対しましたが賛成多数で修正すべきだと議決し、参議院に送りました。ただ、感染症対策の宿泊拒否条項を落とした場合、そもそもこの改正法案の立法事実はスカスカなような気もします。

 次回の本会議は木曜日で、金曜日は開催されない見通し。

【参議院法務委員会】
 東京入管への視察や反対運動が続く「入管難民法改正案」(211閣法48号)と「立共2対案」(211参法8号・211参法9号)の対政府質疑が続きました。日本維新の会は大阪選挙区トップ当選の梅村みずほさんが委員を外されました。同党比例の鈴木宗男さんは「国益か、人権か」を問い、法相は「対立する概念ではない」と答弁しました。法相は共同通信きさらぎ会の講演後の私の質問に法務省の新規採用ルートが多さに驚いたことを認めましたが、大阪入管の女性常勤医師が酒に酔って診察していたとのニュースも報じられました。

【参議院財政金融委員会】【参議院外交防衛委員会】
 「防衛財源確保法案」(211閣法1号)と「防衛産業国営化法案」(211閣法20号)が並行して審議される状態となりました。連合審査会や防衛の参考人質疑がありました。

【参議院国土交通委員会】
 「道路整備特別措置法改正案」(211閣法18号)が立共れ反対、自公維国賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【参議院内閣委員会】
 「孤独孤立対策推進法案」(211閣法36号)の質疑終局。れいわ新選組の大島九州男さんは「理念法制定は時期尚早だ」と反対討論しました。賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【参議院厚生労働委員会】
 「国立健康危機管理研究機構法案」(211閣法49号・211閣法50号)を立共反対、自公維国賛成多数で可決すべきだと決まりました。いつも通り、立憲民主党の川田龍平さんが附帯決議案を朗読しました。聞いてみると、「3組織は緊密な連携を確保する」「必要な予算を措置する」といった内容にとどまりました。

【参議院経済産業委員会】
 重要広範議案「GX60年超ルール原子力規制法及び電気事業法などを改正する電源法案」(211閣法26号衆議院修正)が採決され、立共反対、自公維国賛成多数で衆議院修正通りに可決すべきだと決めました。

 内閣委との連合審査会、総理入り質疑、締めくくり対政府質疑の3階建て。

 基幹労連の柳田稔元参議院議員(広島選挙区)の秘書出身で、基幹労連から民間では唯一立憲民主党公認で全国比例に出馬し当選した村田きょうこさんも質問。「原発再稼働が料金の値下げにつながるとした過去の条項が落ちている」と指摘しました。これは共産党の福島重点・岩渕友議員の資料を「午前中に見て気づいた」とのことで、原発をめぐって基幹労連と共産党の意外なシナジー審議となりました。これに対して資源エネルギー庁の政府参考人は、原子力規制委員会のことは分からないと答弁しました。今後はエネ庁が「気候変動防止のための原子力発電・火力発電」をより主導することになりそうです。法案は期間を廃止したもので、60年超稼働すべきだとする規定はありません。

 以上です。

新藤義孝さん永年在職表彰、午後1時から

2023年05月30日 11時13分00秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
 衆議院議院運営委員会理事会で、この後午後1時からの本会議で新藤義孝さんの永年在職表彰をすることにしました。
 埼玉2区。シンディの愛称で、下野時は竹島をめぐる韓国外交でタカ派とならしました。政権交代で、期は若いのに総務大臣に抜擢されました。
 憲法審査会筆頭幹事という、超主要キーパーソンとして、ふたこと、みことあるかもしれません。
 母親は、長野市出身。祖父は硫黄島の栗林忠道中将。

「富士通に際立ってた」「デジ庁も上下左右の情報共有に不備があった」マイナンバー法案で立憲「採決できない」

2023年05月29日 17時54分55秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]デジタル庁が入るビル、赤坂プリンスホテルから引き続き西武グループが所有、きょねん2022年4月、宮崎信行撮影。

 G7広島サミットが夏の日の陽炎のようにも感じられるほど解散が遠くなりました。

 過去の話。10年前の通常国会で、5党修正で成立したマイナンバー法。当時の私は、(◎3党合意と5党修正が切り開いた「茜色の空」 マイナンバー社会保障と税の共通番号法案、修正可決 - ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記)として5党修正を追いかけました。この時も民主と維新はわずか2議席差で野党第一党をしていましたが、木原誠二さん、後藤祐一さんが主導していたようで、10年経ってもメーンストリームに居る人が多いようです。

 最近の話。マイナンバーをめぐって、コンビニで「1秒以下」のバグで他人の住民票写しが交付されたり、マイナポイントが他人の銀行口座に振り込まれたりして、不信感が高まっています。

【参議院地方創生・デジタル特別委員会 きょう令和5年2023年5月29日(月)】
 「マイナンバー法改正案」(211閣法46号)。厚生労働委と連合審査を開くてはずをしました。立憲民主党は杉尾秀哉さんが立ち、1か月以上たっているが、これでは採決できないと気色ばみました。
 河野太郎デジタル相は、4つの事案があったと説明。(1)ほぼ同じ時間に別々なコンビニで、住民票などの交付の申し込みをして前のものを上書きしてしまうというバグに誤り
(2)健康保険証の紐付けの手順書から逸脱した人為的誤り
(3)公金受け取り口座の登録とマイナポイントの紐づけの誤り
(4)支援窓口で共用の端末からログアウトをし忘れて前の人を上書きしてしまう誤り
 ーーがあったとし、「それぞれ別の理由により発生した」と語りました。
 デジタル庁の大臣、幹部が現場からの報告を聞くのが遅れたことをデジ庁は「大臣も申し上げました通り、上下左右への情報共有に不備があったことについては深く反省をしております。申し訳ございませんでした」とわびました。

 デジ庁は「富士通に際立っていたという点については、我々の甘さもあったのではないかということでよく十分事案を検討し、今後に向けての対応策を総務省とも自治体ともよく連携してまいりたい」としました。

【衆議院決算行政監視委員会】
 「平成30・令和元年度決算承認案」の全般的審査がありました。
 冒頭、江田憲司委員長が、「この際、謹んでご報告申し上げます。本委員会の委員でありました北村誠吾くんが去る20日逝去されました。誠に哀悼痛惜の念にたえません。ここに委員各位とともに北村誠吾くんのご冥福を祈り、通信で黙祷を下げたいと存じます。ご起立をお願いいたします。黙祷を終わります。ご着席願います」と語りました。2020年国勢調査で、九州ブロックでは長崎県だけ県別定数4→3になりますので、北村さんの長崎4区は事実上消滅し、長崎市1区、壱岐・対馬2区、佐世保・五島3区という大まかなイメージになります。

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Ⓒ2023年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。

【新・埼玉14区】公明幹事長「公認予定候補となりました石井啓一です」「きょうは記者さん来ているんですけど、自公の協力解消は東京だけ、全国に影響させないつもり」と役者ぶりを発揮

2023年05月27日 17時02分47秒 | 第50回衆院選(2025年11月より前)
[写真]新・埼玉14区で支持者と交流する公明党の石井啓一幹事長、きょう2023年5月27日、埼玉・八潮市で、宮崎信行撮影。

 公明党の石井幹事長は、きょう、新・埼玉14区で街頭演説をし、「公明党の衆議院議員の石井啓一です。この度、公認予定候補と決定しました」と語りました。そのうえで「きょうも何人か記者さん来ているんですけど、自公の協力関係を解消するというのは東京に限定した話ですから、埼玉県をはじめとする46道府県には影響させないつもりです」と強調し、役者ぶりを発揮しました。

石井啓一 20230527 埼玉・八潮 宮崎信行撮影



 地域で「区長」「連合町内会長」にあたる役割を埼玉県で「水年寄」と呼んでいた地域・時代があり、川の水利権で区割りがされていました。2020年国勢調査による新区割りで、埼玉14区は、草加市、三郷市、八潮市となり、過去と発想が変わった線引きで、まったくの新設区だというイメージもある選挙戦となるかもしれません。


[写真]東武鉄道「草加松原改め獨協大学前」駅に降り立つ宮崎信行。
 
[写真]創価学会八潮文化会館にはられた石井啓一さんのポスター。
 
[写真]TXつくばエクスプレス「八潮」駅前に立つ宮崎信行。

 石井さんの事務所は常磐線水戸市だとする報道がありますが、TXつくばエクスプレス沿線に住んでいたのだろうと思います。


 TXで、八潮駅(八潮市)の隣駅の六町駅と、青井、北千住各駅は足立区となります。


[写真]自民党東京都連の高島幹事長(足立区選出都議)、きょねん2022年7月、東京・銀座で宮崎信行撮影。

 石井公明本部、高島自民都連の両幹事長を、萩生田光一会長(八王子市)らが地域事情に配慮したていねいな対応ができなかったことが亀裂につながったのでしょう。全国自民党としては「都連幹事長の高島・足立区選出都議」という謎の人物を独走させた見て見ぬふりをする傍観者意識がこの現状を招いたといえそうです。 

●石井啓一さんの街頭演説の冒頭部分全文

 ご紹介いただきました、公明党の衆議院議員の石井啓一です。
 この度の次期衆議院選挙、新しくできました埼玉14区、八潮市、三郷市、草加市の公認予定候補と決定しました。どうかみなさまよろしくお願いします。
  ここ数日、自民党さんとの選挙協力の関係でマスコミをにぎわせておりまして、
 きょうも何人か記者さん来ているんですけど、きょうはこれについて多くを語るつもりはありません。ただ、一点だけ皆様に申し上げておきますと、

 あくまでも東京に限定した話でありますから埼玉県をはじめとするその他の46の道府県には影響をさせないつもりですので、その点についてぜひご理解をいただければと思います。





 以上です。

「美しい国会」と形容、小川淳也・厚生労働委筆頭理事「ノーマスク拒否法案」で「感染」狭める、代表「法律の鍛錬国会」

2023年05月26日 19時07分12秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]立憲民主党の泉健太代表、小川淳也前政調会長、おととし2021年秋、宮崎信行撮影。

 泉健太代表は「法律の鍛錬国会」と位置づけましたが、厚生労働委員会筆頭理事に回った小川淳也さん52歳はツイッターで「美しい国会」と形容しました。前国会で唯一積み残したとなった「旅館業法改正案」(210閣法6号)は自民党委員が朗読しハンセン病団体から意見があった「感染防止のための」をパンデミック期に限定し、全会一致で修正し、共産党委員が附帯決議を読み上げました。

 サミット解散ムードが、公明党の自民党「東京29区問題」で一気にしぼみました。永田町では本会議がなく、自民党議員は公明党県議が3人しかいない宮城県選出しか私は見ませんでした。

【衆議院厚生労働委員会 きょう令和5年2023年5月26日(金)】
 「新型コロナウイルス感染症等の影響による情勢の変化に対応して生活衛生関係営業 等の事業活動の継続に資する環境の整備を図るための旅館業法等の一部を改正する法律案」(210閣法6号)の質疑が終局。

 自民党の上野賢一郎さんがタイトルから「新型コロナウイルス感染症等の影響による情勢の変化に対応して」を丸々削るなどした修正案を提出。ハンセン病患者団体やサービス連合からの声を受け止めたものだと、泉代表が同日の定例会見で明かしました。

 採決は全会一致で修正すべきだと決まりました。共産党の宮本徹さんが附帯決議を朗読して採択しました。泉代表は今国会を「法律の鍛錬国会」と設定。小川さん6期52歳は、政調会長を自ら降りて、党コロナ本部長兼厚労委員会筆頭理事に回りました。抵抗型野党を模索しているとみられた小川さんですが、委員会では定足数が足りていないことを見つけた後輩の指摘を突き放し、徹底審議路線をとりました。精神病棟の身体拘束など日本の闇の象徴ともいえる滝山病院事件を正面から取り上げました。52歳としては「美しい国会」は刺激的なワードですが、細田議長よりも17歳年少。看板役者・オガジュンの副総理への道はますます視界良好です。

【衆議院法務委員会】
 「性犯罪刑法改正案」(211閣法58号)も修正協議が整いました。共産以外の各党が共同提出した修正案は「同意しない意思、ノーミンズノーを不同意性交とし、イエス・ミーンズ・イエスまではとらない」としました。俗な言葉ですが、国会でも使われた「嫌よ嫌よも好きなうち」はもはや社会で通用しないという時代の変化を刑法に落とし込んだものといえそうです。修正案では「5年後見直し規定」も入りました。
 共産党の本村伸子さんも独自の修正案を出しましたが否決。採決は本村さんも含めた全会一致で修正すべきだと決まりました。

【参議院本会議】
 「防衛装備品開発生産基盤強化法案」(211閣法20号)が連休前からの野党の吊るしが降りて、趣旨説明と代表質問が行われました。小西さんが外交防衛委理事会で止めていたというこれまでの記述はネタとして受け入れていただければ幸いです。渡辺周代議士が日曜報道「ザ・プライム」に出演し橋下通さんとこの問題で対決する予定で、参議院は論戦は続きます。
 「日本語教育機関認定法」(211閣法22号)が可決し、成立しました。初めて法制化。
 「改正放送法」(211閣法40号)が共産党・れいわ新選組・政治家女子48党の反対、それ以外の賛成多数で可決し成立しました。軽微な技術的改正。
 「改正遊漁業適正化法」(211閣法53号)が成立しました。

【参議院予算委員会】
 2カ月ぶりの開催。忘れてましたが、末松信介さんが委員長。集中審議「G7広島サミット等現下の諸課題」。首相が政府報告をして、質疑しました。田名部匡代・参議院立憲民主党幹事長は、当委員会では初めて「放送法文書」を封印し、マイナンバーと住民票・健康保険証の混乱を追求。森本真治・議運筆頭理事は、広島で核廃絶の市民との連帯がなかったと指摘しました。

●週明けは衆議院決算行政委員会とマイナンバー法の質疑が続きます。

 新・東京29区では、区議選終了で、なんと2年2カ月に改選の参議院議員のポスターが早くも登場=2023年5月26日撮影。


 「黄金の2年2カ月間」で複雑怪奇な2000本の法体系鍛錬をしてから、解散総選挙・参院選・都議選トリプルでもいいかもしれません。風向きはどの党にいくか。それを決めるのはパソコン・スマホ画面の目の前にいるあなたです。

以上です。

中野市議会議長は、自民党系との認識、立憲民主党国会議員

2023年05月26日 12時11分00秒 | 人物
 未明に解決した長野県中野市の市議会議員宅付近での、4人殺害・立てこもり事件。県警中野署員2人を含む4人にお悔やみを申し上げ、自力脱出した被害者にもお見舞いします。
 信州中野は、人口わずか4万人の市。長野1区比例の篠原孝・立憲民主党衆議院議員は、中野市出身。同氏周辺は、「うちには冷たい人だ」「うちでなくてよかった」と述べ、どちらかといえば自民党系無所属だとの認識を示しました。
 以上です。

G7広島グローバルサミット熱狂の陰で、れいわ「茶番」で懲罰委付する、小西「防衛産業」拒否続ける

2023年05月25日 17時38分28秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]れいわ新選組の櫛渕万里衆議院議員、きょねん2022年11月、参議院議員会館内で、宮崎信行撮影。

 G7広島サミットの光の後で、アベノミクス地方創生の影が噴出してきた世相です。

【衆議院本会議 きょう令和5年2023年5月25日(木)】
 先週の防衛財源確保法案の記名投票表決で、「与党とも野党も茶番だ」というプラカードを掲げた、「櫛渕万里衆議院議員(比例東京)を懲罰委員会に付するの動議」が起立採決され、動議の通り決まりました。東京8区選出の吉田はるみさんは、直前に提出者から外れたとツイートしました。

 「デジタル社会形成基本法改正案」(211閣法47号)は共反対、それ以外の賛成多数で可決し、参議院に送られました。
 「北朝鮮経済制裁のための入港禁止措置の延長」(211承認2号)の審査結果を国土交通委員長が報告し、賛成多数で承認され、参議院に送られました。
 「改正特定先端大型研究施設共用促進法」(211閣法35号参議院先議)が全会一致で可決し、成立しました
【憲法審査会】
 今週を入れて残り4週。突然議題が変わり、国民投票法の改正に関する自由討議となりました。提出済みの法案は議題にはなっていません。新藤義孝さんらが残り3週で法案の衆参通過をねらうとしたら、改憲与党側から見てやや厳しいか。
【災害対策特別委員会】
 政府報告はなく、一般質疑のみで、近藤和也さんが能登半島地震、若林健太さんが令和元年19号台風などで質疑しました。
【消費者問題特別委員会】
 昨秋は大忙しでしたが、きょうは一般質疑だけで終わりました。
●衆議院懲罰、倫理選挙特別の両委員会が理事懇談会を開きました。

【参議院法務委員会】
 「入管難民法改正案」(211閣法48号)と「立共対案」(211参法8号・9号)。参考人質疑では、「元仮放免者ラマザン参考人」が登場。認定員の経験者が「野党の投票したから国に居られないという申請者がいるが、よく聞いてみると、その国の一部の地方自治体の話だということが散見された」などと各々の立場から語りました。この後、対政府質疑が1時間あり、散会しました。
【外交防衛委員会】
 G7広島サミットに関して林外相が政府報告をしました。これに対して羽田次郎さんらが質問。法案・条約承認案の審議入りは阻止して、次回に持ち越しました。
【財政金融委員会】
 野党が気を吐く外交防衛委と打って変わり、財政金融委は送付されたばかりの「防衛財源確保法案」(211閣法1号)が趣旨説明され、6時間質疑。が、野党も連合審査会、参考人質疑を理事会で要求し、きょうの委員会で手はずをとり、次回以降にファイトしていくかまえ。
【国土交通委員会】
 天下り問題で、蓮舫委員長が質問しました。
【内閣委員会】
 「孤独・孤立対策法案」(211閣法36号)の対政府質疑をして、採決は次回以降に持ち越すことにして、散会しました。
【総務委員会】
 「放送法及び電波法改正案」(211閣法40号)を質疑し、採決。共産党と政治家女子48党が反対し、それ以外の会派が賛成して可決すべきだと決まりました。
【文教科学委員会】
 衆議院の中川正春、岡田克也両議員らが長年推進してきた「日本語能力機関認定法案」(211閣法22号)が共反対、それ以外の賛成多数で可決すべきだと決まりました。
【厚生労働委員会】
 マイナンバーの波が高くなる中、「国立健康危機管理研究機構法案」(211閣法49号・50号)の審議がありました。加藤勝信大臣は、茂木幹事長の発言を地元で否定したり、財務省の部活を視察して自らスマホ「かつのぶフレーム」でSNS発信するなど散漫な動きながら、本人は優秀なのでうまくこなしているように見えます。
【農林水産委員会】
 「遊漁船業適正化法改正案」(211閣法53号)を可決すべきだと議決しました。
【経済産業委員会】
 「GX原発60年超電源法案」(211閣法26号)の参考人質疑。
●環境委員会は開かれませんでした。
●衆議院法務委員会は「性犯罪刑法」の4党修正協議が整いあす提案・採決へ。

以上です。

公明党が自民党都連を推薦せず、石井幹事長ら東日本組主導、佐藤浩創価学会副会長も「新東京29区・新埼玉14区」に注力、公然の事実「都民ファ連携」、再来年の都議選・参院選(山口改選)も自民を突き放す

2023年05月25日 15時42分31秒 | 第50回衆院選(2025年11月より前)
[写真]公明党の石井啓一幹事長、きょねん2022年11月、国会内で宮崎信行撮影。

 報道によると、公明党の石井啓一幹事長は、自民党の茂木敏充幹事長に対して、東京都内で自民党公認候補を推薦しないと伝えました。

 同党は、隣接する、新東京29区に岡本元財務副大臣、新埼玉14区に石井幹事長が出馬する意向。

 6年前から、都民ファーストの会(小池顧問)と連携する都議会公明党が、都議会自民党と組まないことも明示しました。都議会・都議選で都民ファと公明が組んでいることは6年前から公然の事実です。

 再来年2025年夏にある都議選で、参院選東京6人区(現職・山口同党代表)も当然、自公は組まないことになります。

 佐藤国対委員長・北側中央幹事会議長らが議席を持つ、大阪府4選挙区・兵庫県2選挙区では、日本維新の会(馬場代表)が候補者を擁立し、全敗の公算とみられます。

 石井幹事長は、山口代表から政調会長の後を引き継ぎなど、「東京・茨城たすき掛けコンビ」。東京出身の石井さんが茨城・つくばを拠点に比例北関東に出て、茨城・水戸出身の山口さんが東京選挙区の議席を長く保っています。参議院議員会長で、埼玉・所沢の西田選対委員長、東京・八王子の高木政調会長らが、「常勝関西」の佐藤、北側両氏や、山本香苗議員らから主導権を奪う「クーデター」の意味合いもありそうです。創価学会の佐藤浩副会長、通称・ヒロシも、池田大作名誉会長と同じ東京・大田区の町工場出身で気脈を通じた動きと推測されます。

[写真]西田実仁・公明党参議院会長、きょねん2022年6月、埼玉県内で、宮崎信行撮影。

 石井幹事長はきょねん12月の茨城県議選でも、横田一ジャーナリストの「直撃」で、創価学会の固有名詞を出した質問に笑顔で長時間、複数回応じるなどして発信力を高めていました。

[写真]明るい石井幹事長、6年前の2017年10月、茨城県内で、宮崎信行撮影。

 第50回衆院選で、公明党は関西6議席など全国の議席を減らす公算が高く、山口代表が辞任し、石井新代表が就任。仮に与党を継続すれば山口さんが初入閣ということになりそうです。

[写真]定数1の都議補選で、自民党公認候補(中央)を応援する左から、自民党安倍派の高木啓衆議院議員、衛藤大臣、公明党の太田昭宏元衆議院議員(元代表)、岡本三成衆議院議員、東京・王子(新旧東京12区)で、3年前の2020年7月、宮崎信行撮影。

 自民党東京都連は、第20回統一地方選の区議選で大量に落選が出ており、創価学会の推薦がなければ理論上は30小選挙区で、8議席以上減らすことになります。新東京7区・東京12区では日本維新の会の東日本初勝利も五分五分の情勢となっています。

 維新の馬場代表は地元で堺市長選が実施されており、前回も50・0%の辛勝。このため堺市長選を落とすこともありそうですが、その場合は、逆に維新と公明の緊張が多少緩んで、結果的には両党とも対決色が薄らぐかもしれません。

 以上です。

「広島ビジョン→憲法改正発議→解散」じわり浮上、馬場伸幸「米核の傘から脱却改憲」に岸田文雄「総裁選公約」「核廃絶後退ではない」

2023年05月24日 17時39分46秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]経営者が実力者で、前面道路が広い自民党東京都連のメッカ「明治座」では、歌舞伎・市川猿之助公演中だったが、両親死亡と本人取り調べにもかかわらず、公演は継続し、自民党系ジャーナリストから代役を絶賛する声が出ている、写真はきょねん撮影。

 岸田文雄議長のG7広島サミット成功で内閣支持率9ポイント増で解散風。が、核廃絶ならぬ核抑止の強化と、自民党の足立区議5議席激減と、政治と経済の格差が広がっており、解散は先でしょう。

 立憲民主党が2年前の都議選で接戦区をことごとく落とした都東部の足立区は6人区で、公共自自の指定席以外の残り2つは自民3人目、都民ファ的な人、立憲で争う構図で、立憲公認での連続当選は極めて厳しい選挙区。どこまで事前に認識していたか分かりませんが、和田愛子さんが2年経って足立区議選に初出馬初当選しましたが、古物営業法を所管する警視庁からメルカリでの取引で罰金刑が確定していた情報が朝日新聞にリークされたようで、離党届を提出したようです。都議選・区議選の構図を長妻昭さん、手塚仁雄さんがどこまで親身に指導していたのか気になります。

 中央区の「明治座」の経営者は、自民党東京都連の民間人最大の実力者です。写真の通り、東京では有数の前面道路の広さですが、私は人が多いほうが経営には良いように感じます。市川猿之助の公演が開催されていましたが、自宅で両親が死亡し、本人は警視庁に取り調べ中という異常事態。しかし、公演は続き19歳の代役の健気さに涙を流したという自民党系ジャーナリストのSNS発信もなされています。

 国会では、無風の中、馬場伸幸・日本維新の会代表が、首相に、米国の核の傘から抜ける憲法改正を呼びかけました。

【衆議院予算委員会 きょう令和5年2023年5月24日(水)】
 3か月ぶりに開かれ、集中審議「G7広島サミット等内外の諸課題」。

 広島サミットの「核軍縮・広島ビジョン」でG7は「我々は、核兵器に関する透明性の重要性を強調し、米国、フランス及び英国が、自国の核戦力やその客観的規模に関するデータの提供を通じて、効果的かつ責任ある透明性措置を促進するために既にとってきた行動を歓迎する」としており、NPT核不拡散体制を支持しました。

●維新代表、来年9月の憲法改正国民投票を首相に働きかけ

 維新・馬場さんは「各国のトップリーダーたちも改めて核の恐ろしさ、やはり核がない方がいいに決まっているという考えに立ち返ったというふうには思うんですけれども、これを提唱された岸田総理からされますと、やはり次の一手。核なき世界のために、次はどういうことをアクションを起こしていくのか、核の傘ということについて防衛費の増強問題等にも関係してくると思います」と述べました。そのうえで「核の傘に守られてると言ってもですね、日本国民はいつどういうふうなことが起これば、核が使われるのか、そして自分たちはどういうふうに行動すればいいのか、そういうことは全く知らされていません」。

 馬場さんは「亡くなられた安倍元総理はそういったことも踏まえながら、核共有の議論をやるべきであるということをおっしゃっておられまして我々日本維新の会もそういった包括的な核共有の議論というものはやっていかなければならない時期がやってきているというふうに考えておりますので引き続き岸田総理のこのヒロシマ・アクション・プランが現実のものとなるようにぜひご努力をお願いを申し上げたいと思います」としました。

 岸田首相は「自民党の総裁選を通じて、任期中に憲法改正国民投票を実現したいと申し上げてきました。憲法改正は先送りできない課題だ」と答弁しました。馬場さんは「国民投票を心待ちにしている国民も多い。逆算すれば、来年3月から7月に発議するスケジュールになる」とけしかけました。

【参議院本会議】
 前日に衆を通過したばかりの「防衛財源確保法案」(211閣法1号)が鈴木財務大臣から趣旨説明され、岸田首相らが答弁しました。
 議了案件で条約承認3件「日本バーレーン投資協定」「日本アゼルバイジャン租税協定」「日本アルジェリア租税協定」(211条約4号・5号・6号)が賛成多数で両院承認されました。
 続いて、「令和3年度予備費使用総調書」が賛成多数で両院承諾されました。

●参議院憲法審査会は幹事懇談会だけ開かれました。

【東日本大震災復興特別委員会】
 「福島復興再生特措法改正案」(211閣法7号)の趣旨説明。
【衆議院厚生労働委員会】
 「ノーマスク拒否の旅館業法改正案」(211閣法6号)が趣旨説明されました。先週金曜日に審議入りしたとする記事は誤りでした。訂正します。
【法務委員会】
 4党修正協議が続く「性犯罪刑法改正案」(211閣法58号)「リベンジポルノ消去法案」(211閣法59号)の対政府質疑があり、きょうは散会しました。
【経済産業委員会】
 「商工中金民営化法案」(211閣法55号)の対政府質疑の1巡目。
【文部科学委員会】
 「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律の改正案」(211閣法35号参議院先議)が全会一致で可決すべきだと決まりました。
【国土交通委員会】
 「北朝鮮経済制裁のための特定船舶入港禁止措置の延長の件」(211承認2号)が大臣から趣旨説明され、質疑・討論は省略されて採決。全会一致で承認すべきだと決まりました。

【両院・裁判官弾劾裁判所】
 船田元裁判長(衆議院議員)が岡口基一裁判官について議事。

以上です。