ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【横田一記者直撃】小沢一郎氏を問われ「そういうのはいいですから」と大久保隆規さん「日はまた昇る」岩手県議選の釜石市・大槌町」定数2は金曜日告示へ

2023年08月20日 23時41分22秒 | 地方
 大久保隆規さんは未来を見ているようです。

 既報の通り、今週金曜日に告示され、来月3日に投票される、岩手県議会議員選挙「釜石市・大槌町選挙区」定数2に無所属新人で出馬する大久保隆規・元釜石市議(61歳)が、当ニュースサイトの友好媒体・横田一記者から「いろいろ小沢一郎さんとの関係でご苦労された期間も長かった」と声をかけられ「そういうことはいいですから。とにかく私は、釜石・大槌のために頑張りたいと思っていますので、よろしくお願いします」と前向きに答えました。

 横田記者が、既に告示された知事選に関連して、きのう2023年8月19日に釜石駅前で取材しました。

 今週にも岸田首相が決定する東電福島原発の処理水海洋放出について、大久保さんは「これは沿岸ではダメージになりかねませんので、県としてもしっかりと取り組んでいかないといけないと考えています。そうではなくても、水産は大変ですから」と語り、仮に来月3日に「達増知事・大久保県議」が誕生したら、二人三脚で心を砕く意欲を示しました。 

 ちなみに釜石から福島原発までは288キロ。福島原発から皇居までが254キロで、皇居の方が近いのですが、日本では「東北を知らない」東北差別が根強く、そこから海外発信もされるので風評被害の影響は残りそうです。

 大久保さんは選挙について「日はまた昇る 釜石市のために。というのがキャッチフレーズで私自身、頑張ります」と語りました。

 大久保さんが小沢事務所を去った後に、小沢さんは「国民の生活が第一」「日本未来の党」「生活の党」を通じて、政党交付金14億円をため込み「国民生活会議」(代表者・会計責任者は元公設秘書のO女史)を持っています。

 が、釜石市はそもそも、旧岩手1区で、鈴木善幸首相・鈴木俊一財務大臣の地盤です。鈴木さんは初代・農林「水産」大臣です。小沢さんが永田町での権勢を持った際に、県議らが黒塗りの車を並べて「港湾視察」をする行事を、小沢さんが先頭でするようになりました。この時期に前後して、釜石市長選で敗北した大久保さんを取り込むねらいで、大久保秘書が誕生したと考えられます。

 2010年国勢調査から2020年国勢調査にかけて、釜石市の人口は12・8%減っており、県内の全自治体ワースト1です。現職ではない大型新人の登場がのぞまれているように感じます。日はまた昇る。

大久保隆規さんが岩手県議選「釜石市など選挙区定数2」に出馬へ、来月3日投票、立憲県連推薦か - ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

 以上です。

【第50回衆院選で自公与党に逆風か】治安悪化、刑法犯認知件数ー検挙件数は34%悪化 コロナ禍前の水準に戻る

2023年08月03日 16時13分54秒 | 地方
[写真]警視庁麹町警察署を取材する筆者、ことし1月。

 治安が悪化していることが分かりました。

 警察庁が先月まとめた統計で、ことし1月から6月までの刑法犯認知件数は33万3003件で前年同期比21%増、検挙件数が12万5333件で同4・9%増となりました。

 警察当局が発表していない、「認知件数から検挙件数を引いた数」を算出すると、前年同期比で34%増という大変な治安悪化の割合となります。

 警察当局はコロナ禍前の水準より治安が良いとしています。実際に8%ほど治安が良い水準となっていますが、凶悪・粗暴・窃盗犯は既にコロナ禍前より悪化した水準となっています。また、前年同期比で増えていることから「体感治安」も悪くなった気配もあります。

 安倍晋三(昨年7月射殺)、菅義偉両元首相の事務秘書官が、警察庁長官や警視総監に出世したことで、警察当局への不信感が高まる「割れ窓」ができで、47都道府県の警察官らがやる気を失ったかもしれません。

 次の第50回衆院選(再来年10月より前に施行)で、岸田文雄首相率いる自民党・公明党の政権与党にとって逆風となりそうです。

 以上です。

特別区議選で大きな変化、女性が58議員激増、男女計では自公39議席減、立国20議席増

2023年05月03日 04時29分43秒 | 地方
[写真]北区議選の公営掲示板のポスター、左上が7日間の選挙戦中に第2子を出産してトップ当選した日本維新の会女性議員、右下は11位で6選した花見隆(花見たかし)さん=2023年4月23日(日)投開票、宮崎信行撮影。

 1996年総選挙以降一貫して自民党の地盤の東京特別区の、第20回統一地方選後半戦で、大きな変化がありました。総務省の暫定発表で、女性議員が301議員となり、前回の確定発表と比べて58議員増えました。

 男女計で、自民党は23議員減、公明党が落選者8人で6議員減と底が半分抜けた状態に。立憲民主党は10議員増、国民民主党は10議員増と好調だったことが分かりました。日本維新の会は11議員から47議員へと4倍強。

 前回大量初当選した政治団体「NHK党」は立花孝志さんに議員報酬数か月分を融資する格好で3か月後の参院選の資金をつくり政党「NHK党」となりましたが、政党「政治家女子48党」は0議席と惨敗しました。れいわ新選組の14議員、参政党の13議員と大きく地盤に差がつきました。

 このうち、女性では、北区議選(定数40に55人が立候補)で、都議補選・都議選に出馬したことがある、日本維新の会の佐藤ことさん35歳が、7日間に第2子を出産して、1万票近いトップ当選で当選1回生になりました。佐藤さんの経歴は、静岡県立浜松北高校を卒業しアイルランドの大学を卒業。日本で5年間に広告代理店2社につとめて、障害者雇用支援事業会社に現在まで勤めて広報室長。後者は正社員とみられます。

 1996年以降、東京都内は衆院選では自民党が圧倒。立憲民主党は菅直人元首相ですら小選挙区落選比例復活をする厳しい地となっています。2021年7月4日の都議選でも接戦区をことごとく落としました。

[写真]都議選で接戦区をことごとく落とし渋い顔の、立憲民主党東京都連の手塚仁雄幹事長、長妻昭代表、おととし2021年7月4日深夜、同党本部で、宮崎信行撮影。

 なお、長妻総支部、手塚総支部は都議選全勝。が、この2人は連合推薦をもらえない不条理の中、衆院選でも小選挙区当選を果たしました。

 今回、立憲民主党が「りっけんブルー旋風」の4年後でもさらに議席を増やしたことから、2020年区割りにもとづく東京1区から30区までの衆院選では野党が乱立しても接戦に持ち込める選挙区も出てきそうです。

 政治家女子48党は0議席という皮肉な結果になりました。4年前、NHK党の議員総会が開かれた都庁近くのビルまで取材にいったところ、初当選した女性荒川区議に対して、裏方が「さきほどは、ほかの男性議員が羽目を外してセクハラをしてもうしわけありませんでした」「いえいえ、私ああいうノリ好きですから」と会話していましたが、今回はその女性荒川区議は他の政治団体で再選したようです。

 4年前は3月に行われた台東区議選が今回の統一地方選特例法で期日が一致し、都内における統一率は高まりました。

 写真にある花見隆(花見たかし)さんは2年前に参議院議員になった羽田次郎さん、選対本部長をつとめた全国比例(北・足立・墨田・千葉房総半島に拠点)の青木愛参議院議員、長妻昭政調会長らが現地入りして、40人中11位で当選。壮年男性議員も気をはきました。今回は成人した娘も参戦。告示前に、立憲民主党東京都連に、「花見は保守系だから、日常活動で現金を配っている」というデマカセの妨害電話が、おそらく党外の人物からかかりましたが、ていねいに連続6選しました。同党では、旧社会党系世襲女性現職、前回初当選の女性現職、女性新人とあわせて4名が当選。旧社会党出身のうち男性のベテラン1名が落選しました。


[写真]北区議選の公営掲示板のポスター、左上が7日間の選挙戦中に第2子を出産してトップ当選した日本維新の会女性議員、右下は11位で6選した花見隆(花見たかし)さん=2023年4月23日(日)投開票、宮崎信行撮影。

 以上です。

地方議会に関する地方自治法が75年ぶり改正、統一選谷間の変な政治日程に、衆総務委で共産「3時間短過ぎ」と反対も可決

2023年04月14日 19時58分46秒 | 地方
[写真]地方議会議事堂に立つ筆者、ここは現存しない、4年前。

 都道府県議会、市区町村議会の設置根拠である地方自治法の第89条が、75年ぶりに完成する法案が、きょう衆議院総務委員会を通過しました。
 第33次地方制度調査会の中間報告を総務省自治局が先取りして法案化した内容。ところが、おそらく総務省、自民党、衆参両院議員も意図せず、第20回統一地方選前半戦が終わり、翌週から後半戦が始まる時期に衆議院総務委員会で審議されました。
 このため共産党委員が「3時間は短すぎる」「地方議会関係者を参考人に招くべきだった」と批判しました。

 日本国憲法が審議されていた昭和22年、解体された内務省地方局から移行した地方自治庁の官僚は大慌てで地方自治法をつくりました。

 その第89条は、「普通地方公共団体に議会を置く」と十数文字だけの法的根拠を置きました。

 今回の改正法案が参議院でも可決され成立されると、現行法に溶け込んで次のような規定になります。

第89条第1項
 「普通地方公共団体に、その議事機関として、当該普通地方公共団体の住民が選挙した議員をもつて組織される議会を置く。」

第89条第2項
「普通地方公共団体の議会は、この法律の定めるところにより当該普通地方公共団体の重要な意思決定に関する事件を議決し、並びにこの法律に定める検査及び調査その他の権限を行使する。」

第89条第3項「前項に規定する議会の権限の適切な行使に資するため、普通地方公共団体の議会の議員は、住民の負託を受け、誠実にその職務を行わなければならない。」

 このようになります。

 今世紀劣化著しい、総務省自治三局ですが、今回は骨があるところを感じました。

 以上です。


【独自】[訃報]先代の北区長・北本正雄さん102歳で逝去 花川よそうた現職区長88歳(投票日)の出馬で話題

2023年04月12日 15時00分00秒 | 地方
[写真]北区の区長室・区議会が入る庁舎、おととし2021年10月、宮崎信行撮影。

 1つ前の東京都北区長だった北本正雄さんが102歳で、7日までに亡くなったことが分かりました。同区役所が取材で認めました。政府は先週2023年4月7日金曜日の閣議で「従四位」の叙位を決定していました。

 北本さんは1983年に62歳で区長に当選し、5期20年、82歳までつとめました。北区生まれで、都庁(有楽町)に入庁してから、中央大学法学部(駿河台)を卒業。その後都区の役割改革で、北区職員に転籍。助役(副区長)から相乗りで区長となりました。当時、都庁入庁・中大法卒・都区改革で区役所転籍・助役から区長になるキャリアパスは近隣の区でも複数ありました。

 この後、2003年から、自民党都議だった花川よそうた(花川與惣太)さんが68歳で区長に当選し、次の次の日曜日に告示される区長選に出馬(投票日時点で88歳)するため、全国的に注目されています。この選挙には、自民党女性都議、諸派女性区議、女性経営者も出馬表明。なお、元ジャニーズ有名タレントの大沢樹生さんも出馬することを発表しましたが、花川さんと政策協定を結ぶ記者会見を開き、撤退しています。

[追記・訂正 17:45]次の次の日曜日ではなく、次の日曜日でした。初回投稿記事本文も訂正しました。[追記・訂正終わり]

 歴代区長が長寿であることも、北区の政治文化の土壌にありそうです。

 以上です。 

野党が「地方創生の成果」を国会中継で問う空中戦に、森派大臣「東京圏の転入者が年プラス14万人から年プラス9万人に減ったのが地方創生の成果」と強調、第20回統一地方選前半戦本格化で

2023年04月03日 12時53分47秒 | 地方
[写真]地方創生を推進したはずの自民党政権下で居場所を求めて東京・歌舞伎町に集まる若者たち、きょねんの熱帯夜、「トー横」の「広場」で。

 令和5年2023年3月31日(金)から第20回統一地方選前半戦が本格化しましたが、国会中継で野党がさっそく「地方創生の総括」を求める空中戦がなされました。

 立憲民主党参議院議員で八女市長の経験もある野田国義さんは第2次安倍晋三内閣以降の10年間の「地方創生」について「38兆円も使いながら、成功したとなかなか言えないんじゃないかなと思っておりまして、このことについてですね、大臣の方からご答弁をお願いしたい」と総括を求めました。

 石川県選出で安倍派・森派の岡田直樹地方創生相は「地方創生、この交付金を生かして地域の魅力向上、にぎわい創出の観点から創意工夫を生かした取り組みが全国各地で推進されてまいります。女性移住支援事業を活用して東京圏からの移住促進に約1300市町村も取り組んでいただいたということで成果を上げてきている」と予算を受け入れた市町村の数を誇りました。

 そのうえで、「東京圏の転入超過数は2019年に約14・6万人だったものが2022年には約9・4万人と3年間で約5・2万人減少いたしました。これはコロナ禍の影響もございますけれども、これまでの様々な取り組みを一定の成果を上げてきたものと考えております」と答弁し、コロナ禍で転入増加のペースが下がったことが地方創生の成果だとしました。

 調べてみましたが、2010年の国勢調査から2020年の国勢調査にかけて、山口県の人口が145万人から134万人に減っています。そのうち下関市は28万人から25万人に減っています。人口が減ることによって、自民党現職の当選に向けた需給が引き締まって磐石になる笑えない真実があります。

 下関市では、28万人から25万人に減っています。

 この間東京都北区では31万人から35万人に増えており、今月第三日曜日に告示される区議選を前にした先月の総決起集会で後援会長が「人口が増えている」と語り、現職が「23区には高止まりが出てきたが、北区に限れば増えている」としつつも「4年間で増えた新住民・オートロックのみなさんにどう浸透するか、現職とはいえ不安だ」としめました。

 筆者の本籍地・長野市も38万人から37万人へとわずかしか減っていません。

 自民党の県会議員たちも地方創生の真実には既に気づいているけれども、落選したら再来月から月給ゼロになるのが怖くて、無投票でなく選挙戦となるほど人口が多い選挙区でも、演説で触れられないのが真相でしょう。

このエントリーの本文記事は以上です。
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[訃報]藤井治芳元建設事務次官逝去、夫人は元労働官僚で退職後に横浜市助役

2023年03月31日 07時31分00秒 | 地方
 きょうの新聞朝刊までに、元建設事務次官で元日本道路公団総裁の藤井治芳さんが亡くなったと報じられました。
 藤井さんの夫人が、元労働官僚で退職後に横浜市助役
をつとめた藤井紀代子さん。
 藤井助役は、介護保険法施行時に、最大自治体の3人いる助役の中で「介護保険担当」。高秀秀信市長が「六段階方式」を青葉区役所が主体的に主催した市長講演アンド映画鑑賞会で話したときは、記者は私しかおらず、スクープ。六段階方式とは、要するに、要介護1から5まで、でなく要支援1・2というものをつくると新聞に書いたのは、私が日経新聞に書いたのが初めてとなります。もっと一面とかに大々的に書けばよかったです。
 藤井さんのお父さんが元建設事務次官で、夫も元建設事務次官で、高秀元建設事務次官の先輩にあたりますが、小泉劇場に描かれた人物像とは、似ても似つかわないフランクな感じでした。
 横浜でお世話になりました。
 藤井治芳さんのご逝去に哀悼の意を表します。
 以上です。

【動画あり】花川よそうた北区長(87歳)「歳をとらない区長の花川です」青木愛さん「岩手で10歳の戦争体験を先日うかがった、今こそ必要」

2023年03月10日 22時22分21秒 | 地方
[写真]花川よそうた北区長、きょう、東京・王子で宮崎信行撮影。

 参院選で立憲7名中6位で再選した青木愛さんの年次新春のつどいが東京・王子の「北とぴあ」で開かれ、「1・5万票上積みしました」とお礼をいい参加者も良いムードとなりました。


[写真]1・5万票上澄みしての再選のお礼を述べる青木愛立憲民主党参議院議員、きょう、東京・王子で、宮崎信行撮影。

 来月の第20回統一地方選後半戦に出馬表明した花川よそうた北区長も来賓として1時間以上滞在。青木さんは「先日、岩手県での10歳の戦争体験をうかがった。今こそ花川先生が必要だ」とし、花川区長も「ご紹介あずかりました、歳をとらない区長の花川です」と語りました。

花川よそうた北区長87歳「歳をとらない区長の花川です」青木愛「岩手での戦災体験を聞いた、今こそ」20230310 宮崎信行撮影

 青木さんは「私の選挙が終わり今度はみなさんの番だ」として、北区生まれ北区育ちで元羽田孜秘書の花見隆区議(元副議長)ら2人の北区議、総支部長(元衆議院議員)の立憲民主党公認の仲間を紹介しました。


[写真]「今度は自分の番」と語る花見隆・立憲民主党北区議(羽田孜元秘書)、きょう、東京・王子で、宮崎信行撮影。

 北区長選には、元ヒカルGENJIの大沢さん、自民党都議の山田女史、「新しい党」区議の駒崎女史、「こども食堂」主宰女性、現職の花川区長=投票日は88歳=の大乱戦の予感の前哨戦。

 花川区長は、青木さんの「今度はみなさんの番だ」との声に促され、自分の会合のように、仲間を回り、ピッチングフォームを披露するなどしてアピールしました。花川さんのピッチングフォームは足が60度以上上がっていました。但し、選挙区は水物ですから、マスコミに促されて若さアピールばかりするとどうなるか分からないでしょう。

 私は両親が地方出身なので、北区長というものをほとんど見たことがなく、きょうもお話はしませんでしたが、最もまじかに見ました。東京の北の玄関・北区なので岩手出身だと臆せずアピールしつつ、会場を和ませました。

 花川さんの一代前の区長(都職員から区職員に転籍後に区長)も102歳でご健在のようです。渋沢栄一が紙工業の工場を設けた王子では、軽工業の力で、高齢者も単純労働をしながら生活できるとの指摘もあります。


[写真]花川よそうた北区長、きょう、東京・王子で宮崎信行撮影。

 以上です。

【都人事】警視庁、警護課長を更迭 警察学校副校長に 安倍晋三元首相奈良県内暗殺で政治が大きく動く

2022年10月15日 05時14分35秒 | 地方
 警視庁は、週明け令和4年2022年10月17日(月)付で、警備部警護課長の警視正を警察学校副校長に異動させます。後任は警備課長を横滑りさせ、警視正に昇格させます。

 警護対象者である「元首相」の安倍晋三さんが、第26回参議院議員通常選挙の遊説先の奈良県内で暗殺されたことによる更迭。

 警護課長在任は8か月で、過去の警護課長は2年ないし1年1か月つとめてきました。前任者は、渋谷・上野・麻布・麹町の署長や、本庁人事1課長、第1機動隊長、または警視正で定年退職してきました。

 安倍秘書官だった大石吉彦警視総監のもと、東京オリンピックを無事故で仕上げた警視庁にとっては痛恨の一事となりました。

 以上です。

【統一教会の票離れは限定的】玉城デニー知事は絶対得票率を減らす、辺野古新基地反対の県民世論は黄金の3年間継続へ

2022年09月12日 05時41分03秒 | 地方
[写真]第26回参院選公示1か月前に、伊波洋一・沖縄の風代表=再選=に対してビデオメッセージをおくった玉城デニー知事、全国都道府県会館で、宮崎信行撮影。

 きょうは新聞休刊日ですが、朝日新聞デジタルは2022年9月の世論調査の結果を発表。第26回参院選で自民単独過半数が決まった直後には岸田文雄内閣が「支持率57%、不支持率25%」だったのが、2カ月後には「支持率41%、不支持率47%」となりました。岸田さんが安保・治安などで大きな失政が見当たらないのに、2か月で不支持率が倍増近くになった背景には、安倍晋三元首相暗殺でパンドラの壺があいた統一教会と自民党の癒着と岸田さんが前のめりになった国葬(再来週火曜日)の問題がありそうです。

 が、それ以上に、先進国の多くが政権交代ある二大政党的勢力を維持しているのに、誤った情報と叩きやすい権力者を見つけて叩く日本人の特殊な国民性による行き過ぎた民主党叩きで、生活に困って引退する政治家が相次いで、選挙制度が機能しなくなったことへの絶望が反映されていると考えます。

 1992年に細川護熙さんが自由社会連合をつくって翌年に政権交代したころから30年経ち、一回りして政治への関心が高まっている気がします。

 そのせいか、グーグル検索の関連でも「玉城デニー なぜデニー」「沖縄 知事 ハーフ」といったあまり感心しない検索が日本全国で広がったようです。

 現職の任期満了に伴う沖縄県知事選挙はゆうべ開票され、玉城デニーさんが再選し、4年前と同じ候補に圧勝しました。但し、前職死亡に伴う4年前は玉城さんは絶対得票率34・8%でしたが、今回は台風もあり29・4%となりました。同じ候補との票差は縮まり、3人目の下地幹郎候補の出馬で削られたのは現職の方でした。統一教会が沖縄県での活動に力を入れていることから候補者が統一教会と出席した写真が出回りましたが、統一教会問題による支持離れは一定の範囲内に過ぎなかったようです。


[写真]第26回参院選公示1か月前に、伊波洋一・沖縄の風代表=再選=に対してビデオメッセージをおくった玉城デニー知事、全国都道府県会館で、宮崎信行撮影。


[写真]辺野古新基地建設予定地を見る筆者。

 絶対得票率を減らしたとはいえ、辺野古新基地建設反対の直近の民意は、4年ないし2年10カ月維持されることになるので、岸田さんの黄金の2年半よりも長く維持されることになりました。橋本・モンデール合意がともにアメリカ海兵隊の政治力にだまされたものであることは確実で、白紙も含めた見直しが政府に求められることになりそうです。

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【町田市議】【議員選挙】佐藤和彦(佐藤かずひこ)さんにご激励のひじタッチ あす2022年2月20日投票

2022年02月19日 21時49分06秒 | 地方
(21時15分投稿で同49分更新)

 町田市議会議員選挙はあす投票日を迎えますが、4回連続当選を期す、佐藤和彦(佐藤かずひこ)さんの成瀬駅近くの選挙事務所にご激励に伺わせていただきました。

 12年前の初出馬の際にはこちらのブログで「トヨタで通用する人は、どんな社会でも、必ず通用します」とご紹介し、これはパワーワードだったようです。トヨタレンタリース東京出身ということで、引き続き、自動車総連の東京支部のほか、各自動車メーカーの労働組合、自治労、情報労連などの東京支部から推薦状が届いて、選挙事務所に貼られていました。

 今回は無所属での立候補。もともと某区議を介して「選挙というのはだいたいこういうことをすれば通るのですよ」というお話を12年前にさせていただいたのですが、それとは別に、佐藤さんは日本大学第三高校を卒業され、私は日本大学第二高校を卒業したご縁もあります。日本最大の学校法人日本大学ですが、「第三」と「第二」はナンバー校、特別附属校とされ独立した学校法人が学法日大と対等な契約関係にあります。当然私は日本大学グループ卒業の友人が多いのですが、日本大学グループを卒業した男性には、妻思いの人の割合が大きい傾向があります。

 私は40万・町田市のことは分かりませんが、これからの4年間は、町田にとって大事な4年間になるように思います。そして49歳の佐藤さんにとって、巨艦・町田丸の重荷がより一層肩に食い込む人生のシーズンを迎えるのではないかと推測しました。妻や家族を愛する心は、町田を愛する心につながります。

 長年コーチをつとめる少年野球クラブで、少子化・多様化で球児が減ってきているようです。今回はとくに日大三高野球部の仲間が支えてくれたそうですが、危機感の裏返しかもしれません。





 非常に人口が多いので、当落の判明は深夜を過ぎそうです。

 以上です。

感染症法の改正も検討へ、第33次地方制度調査会「コロナ」「デジタル」開始、第32次は「法改正必要なし」答申

2022年01月15日 17時08分08秒 | 地方
[写真]衆議院第一別館(手前)越しに見える総務省、おととし、宮崎信行撮影。

 地制調、第33次地方制度調査会がきのう立ち上がり、岸田文雄首相・金子恭之総務相(ともに岸田派)は、「コロナなど感染症法」と「デジタル田園都市」を諮問しました。

 第32次は「法改正の必要なし」となりましたが、第33次は感染症法、地方自治法などの改正法案の作成につながりそうな気配です。

 会長は互選で、市川晃会長。日本の国会学で「他にいない」(衆議院事務総長)存在の大山礼子・駒澤大学教授が、第32次から引き続き会長代理となりました。

 一つ前の第32次地制調では総務官僚が思いを込めて「2040年から逆算したあるべき地方財政像」を諮問しましたが、「気持ちは分かるが、法改正の必要なし」と答申し、前のめりをおさめました。

 第33次は首相案件2つとなりましたが、感染症法改正を第208回国会で先送ったことへの批判もあることから、総務省・地制調が市町村長から知事や厚労省に対する不満を救い上げる機能を持つかもしれません。

 きのう令和4年2022年1月14日(金)の首相官邸での第1回会合での岸田首相の発言は次の通り。

 「岸田内閣では、新型コロナ対応に最優先で取り組むとともに、新しい資本主義の実現に向け、デジタル田園都市国家構想を推進しております。新型コロナへの対応、デジタル化への対応は、我が国の最重要課題であり、これらに関連する地方制度の在り方について、幅広い観点からの議論が必要であると考えております。
 第1に、新型コロナ対応については、例えば、国・都道府県・市町村の間の連携等をめぐって課題も指摘されており、感染症法など個別法の対応が必要な制度改正等について、関係府省において検討を進めております。これも踏まえた上で、さらに、コロナ後を見据えたあるべき基本的な国と地方の関係等を議論する時期に来ていると考えております。
 第2に、新型コロナを通じて、距離等の壁を超え、人や組織、地域がデジタル技術を活用してつながり合うデジタル社会の可能性が広く認識されました。こうした中、地方行政の在り方もデジタルを前提としたものへと変革していくことが求められます。
 これらの観点から、今次の地方制度調査会においては、社会全体のデジタル・トランスフォーメーションの進展や今般の感染症対応で直面した課題等を踏まえ、コロナ後の経済社会に的確に対応した地方制度の在り方について、幅広く御審議いただきたいと考えております。
 委員の皆様方の活発な御議論と具体的な提言を御期待申し上げ、私の御挨拶させていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。」

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【動画】田中康夫さん「長野オリンピック会計帳簿焼却」は「知事として不十分ながら調査した」と自負、横浜市長は月給が日本一高いから10名立候補するのか「国会議員の方が高い」と田中個人としては否定

2021年07月25日 22時10分53秒 | 地方
[写真]横浜市長選への抱負を語る田中康夫さん、きょう2021年7月25日、東京都内で、宮崎信行撮影。

 元長野県知事・衆議院議員・参議院議員の田中康夫さんはきょう令和3年2021年7月25日(日)東京都内でグループインタビューに応じ、このもようは、「日仏共同テレビ局フランス10」と「IWJ」が生中継しました。

●横浜市長になって「触媒になりたい」

 田中さんは「長野県知事になったときより20歳歳を重ねた。横浜市の職員、議員には優秀な人がいると思う。市長になれば触媒になれる、と私は信じてる」と語りました。

●現職、前国家公安委員長、元知事ら10名立候補予定

 大島理森衆議院議長は先週日曜日、令和3年2021年8月18日(日)小此木八郎・国家公安委員長兼衆議院議員の辞職を許可しました。8月8日(日)告示、8月22日(日)投開票の神奈川県横浜市長選挙に立候補するため。横浜市長選には、現職で女性の林市長、前国家公安委員長の小此木さん、元国会議員の福田峰之さん、元知事の松沢さん、前横浜市大教授で立憲・共産がおす山中さん、元長野県知事の田中康夫さん、小沢自由党に所属した前市議・太田さん、弁護士の郷原さんのほかに会社役員の男性ら合計10名前後が立候補予定の大乱戦になっています。

●横浜市長の高月給でインテリ平均給与との非対称性で10名立候補か

 10名大乱戦になっている背景には、横浜市長が日本中の知事・市町村長らすべての首長で、もっと月給が高いからだと思われます。

 当ニュースサイトの編集長で記者の宮崎信行が「横浜市長は月給が一番良い。だから10人が立候補し、田中さんも出馬するのか」との問いに「宮崎さんらしからぬご質問だ」と一蹴。なお、宮崎個人はきょうが初対面だとの認識。

 田中康夫さんに、横浜市長は一番月給が良いから10人前後立候補するのかと長野オリンピックの会計帳簿が燃えた後に県知事になって調査した印象と東京オリンピックも燃えるか聞いてみた 20210725 宮崎信行

 田中さんは「ではなんでも前回は立候補が3人だったの」との逆質問に私が「日本全体の景気が下がって(インテリの民間給料が安くなって)いるからではないか」と問うと、田中さんは「大阪市長は退職金のマジックがあり、国会議員の方が(退職金はないけど)文書交通通信滞在費がある」とし、横浜市長の高給目当てだとの見立てを、自身については否定しました。

●長野市オリンピック会計帳簿消失の県調査「不十分だがやった」

 長野市で開かれた1998年冬季五輪の市や組織委の会計帳簿が焼失したことについて、その後に県庁の知事になって、「県調査委員会」を立ち上げたことについて「県民には、焼けたのは屈辱だから、調査をがんばってくれ、と応援してくれた市民・県民はたくさんいた」とし「もともと私は県情報公開条例をつくったとしました。

 田中さんは「広報ながのけんを全員にお配りする」とサービス。広報ながのけんに掲載された2004年11月25日付の調査報告書は、「9000万円の使途不明金があり・過剰接待を隠すために焼失した」としました。そして「例えば、1988年10月17日から19日にかけて、東京都内で、塚田市長(当時)がIOCサマランチ会長(当時)に「ビデオカメラ・香炉・有田焼・法被をプレゼントした」との事実を掘り起こし、報告しました。

 田中さんは言葉を続け、「倉庫の中から半分近い帳簿のコピーが出てきたんです」とし「私が八十二銀行に対して、招致委員会の通帳を「全部いただきたい」と述べた。そこで、八十二は、県だけでなく長野市・白馬村など関係自治体の同意がないと出せないといわれ、地裁に情報開示請求を求め、開示しなさいとの命令を受けた」と自負しました。

 田中さんは「宮崎さんがお前のやったことは不十分だというなら、ならどういうやり方が良かったのか」と逆質問。私は焼失したのだから不十分なことはしかたないとしたうえで、開催中の東京オリンピックの組織委・都庁への国民としての要望があるかとして、田中さんは「東京五輪は一番お金がかからない(コンパクトオリンピック)と言っていたのに、それは高島易断の世界だに」と煙に巻き「お答えできることではない」とした。

[写真]宮崎信行と田中康夫さん、同、同。


●フジテレビにも就職内定があった

 ネット情報には少ないかもしれませんが、大学卒業に前後して、フジテレビジョン(現在のフジ・メディア・ホールディングス)とモービル石油の内定が出ていたと披露。フジは、「ひょうきんプロデューサー」と呼ばれた横沢さんの面接を受けたとしました。その後文芸賞をとったことを報告したら、モービル石油は「仕事さえしてくれれば(作家と両立して)いいよ」と言われ、フジからは「作家を辞めないと嫉妬されるよ」と言われたとしました。モービル石油入社後の最初の配属先が、元町(横浜市中区)で、桜木町から市バスで行き、「つなぎ」姿の若いハマっ子店員に交じりながら、「ミハマ」「フクゾー」のワゴン車が来てガソリンを入れたと、ハマトラ(横浜トラディショナル)の思い出を語りました。

●横浜市民として「長野県知事時代と違って妻もいる」「愚直に」

 田中さんは「4月12日に横浜市民になった」と3か月居住要件を整えたことを強調し「8月8日の告示日より前の、8月2日に、「ホテル横浜ガーデン跡地」に事務所を開く」と意気込みました。公選はがきはやらず、「クラウドファンディングなどの資金集めは正直怖い」と否定し、公営掲示板ポスター貼りは、「ボランティアをお願いする方向だ、わざと違う掲示板に貼る人が来るかもしれないが、それはそれで楽しい」と選挙経験を踏まえた戦術を披露。

 「今年1月2日に母が92歳で亡くなり、父(元信大教授)は今91歳だ」とし「長野県知事時代と違って妻もいる」。

 「愚直に訴える」ーーその言葉に力を込めました。

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「小沢vs玄葉」論争が決着 700~800基礎自治体に集約、マニフェスト明記へ

2009年04月18日 14時40分08秒 | 地方

 民主党は政権交代後3年ぐらいしたら、国-基礎自治体の2層制による地方分権(自治体主権)をめざすことになっています。しかし、この基礎自治体の目標数を「300」とする小沢一郎さんと「当面、700~800を目標に合併を進めるとする玄葉光一郎・分権調査会長(福島3区、当選5回)との間の対立が和解していたことが明らかになりました。

 18日付読売新聞4面の「民主党連載特集」の中で、両代議士が党本部で14日対談し、小沢さんが玄葉さんに「俺は300にこだわっている訳じゃないよ」と話した、と伝えられています。小沢さんのもっとも代表的な著作でベストセラーになった『日本改造計画』(1993年初版で現在も増刷中)の85頁、「基礎自治体の数は300ほどが適当と思う」との案に対して、福島県議や出身母体(松下政経塾)での経験を通して「700~800」を主張した玄葉さんが押し切った格好です。

 総務省合併推進室のホームページ(http://www.soumu.go.jp/gapei/)によると、きょう現在の市町村数は1777。これに東京23区を加えると、ちょうど1800基礎自治体になります。イメージとしては、北海道、埼玉県、長野県、福岡県などの平成の大合併があまり進まなかった地域では3自治体が1自治体に、神奈川県、香川県などの合併が進んでいる地域では、今まで通りというイメージでしょうか。

 「道州制」という新しい利権官庁をつくる「偽りの分権」の自民党

 vs

 国の出先機関を廃止し、都道府県は当面、「情報・補完性」のために残しながらも、国-基礎自治体のスッキリ体制で、しがらみのない地方一括交付金に基づき基礎自治体の財源をしっかり確保した上で、力の弱い基礎自治体は補完性の原理で助ける「真の地方分権(地方主権、自治体主権)」民主党

 という構図がハッキリしてきました。

 マニフェストに明記される見通しですが、まずは国の出先機関の改革(廃止など)とひも付き補助金の全廃(自由に使える地方一括交付金の創設)を優先します。日本中に合併疲れがあるのは事実ですから、基礎自治体再編は政権交代後3年以上経ってからの話になります。

昨年9月の分権調査会の役員案を報じる民主党ニュースは次のリンク先です。
http://www.dpj.or.jp/news/?num=14063

 玄葉光一郎さんは、TVでおなじみ荒井広幸議員と同じ船引郡田村町(田村市)出身で、県議会→衆院議員を通じてライバルとして町を2分する激しい戦いを繰り広げてきました。しかし、玄葉さんが勝ち残り、荒井さんを自民党衆院議員→改革クラブ参院議員に放逐。半年前の情勢分析でも、代表経験のない総支部長では全国トップの数字を残しました。ですから、「小沢vs玄葉」が深刻な対立になることを懸念する向きもなくはなかったと思いますが、うまく決着し、政権交代に向けて団結することになりました。
 

 次は2月に冗談で、僕が新聞記事をまねて書いてみた記事風エントリーです。「ですます調」で書いているので、赤旗みたいになっちゃいました。


【地方分権改革】基礎自治体再編をめぐり民主党の小沢代表と玄葉分権調査会長に深刻な対立が露呈

 民主党の小沢一郎代表と玄葉光一郎・分権調査会長(福島3区)が、政権交代後の基礎自治体の再編数に関して意見が対立してることが12日、明らかになりました。

 玄葉会長は同日夜のBS11番組で、「小沢代表と意見が対立している」と述べ、1993年講談社)とする小沢代表に対し、「基礎自治体の数は700~800」だと主張する玄葉会長の間で意見がまとまっていない現状を明らかにしました。

 玄葉会長は前置きとして「政権交代後3年間は自治体再編の議論はしない」と述べ、その点については小沢代表と意見が一致しているとしました。「年間19兆円の補助金・負担金を地方一括交付金に再編する」とし、「率直に言って、ひも付き補助金の現状を精査するだけでも1年かかるかもしれない。国家公務員33万人のうち21万人の出先機関のほぼ全員と、霞が関勤務の多くが必要なくなるので、広域自治体、基礎自治体への振り分けの新法も必要だ」としながらも、民主党議員はしがらみが少ないので、ひも付き補助金全廃は可能だとの考えを示しました。

 以上です。