ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

りっけん構成員は党財政にどう貢献するかという話 カンパは不要か

2024年01月28日 22時52分03秒 | 大縄跳びの内側から
 きょうは、りっけん構成員は、党財政にどう貢献するかという話をしようと思います。この写真は、ある総支部(現職)の年度定期総会の資料。決算・予算とも、政党助成法にもとづく支部交付金が年1000万円、党費収入が年50万円の総額1050万円となっています。

 党員が34名、協力党員(サポーター)が519名、パートナーズが29名となっています。ノルマは達成しています。党本部、党県連への上納金の割合は県連ごとに違います。

 議決権があるのは党員だけですが、この総支部総会では5名が出席し、13名から委任状が提出されたので、成立しました。議題はこの予算だけで、政策や人選に関係しない議決権です。年次総会の段取りが面倒なので、党員ではなく、協力党員、パートナーズの方がありがたいという候補予定者も多いでしょう。

 そして使いみちですがなんといっても人件費600万円となります。現職ですから、政策担当秘書、公設第一秘書、公設第二秘書の3人は衆議院事務局から給料が振り込まれています。これとは別に、総支部スタッフである私設秘書2人となります。

 これが自民党ですと、支部交付金がおおむね年900万円程度多くなっています。なので、3名ほど私設秘書でアドバンテージを持てるかたちになります。

 公職選挙法にも、政党助成法にも、政治資金規正法にも、私設秘書の人数の上限制限はありません。ですから、立憲の党員・パートナーズが個人で献金をしても、スタッフを1名増やすほどの貢献は至難の業でしょう。党財政への貢献は個人でなく、総務省任せで良いように思います。

 党本部が職員を大量に増やしており、年数億円以上の人件費増となったと思われます。とはいえ、総務省から3カ月に1回必ず本部に振り込まれ、遅滞なく支部に交付されるしくみなので、総支部への交付金は前回総選挙より増えると思います。

 総支部スタッフと総支部ボランティアが、違いがありながらも、同じ色のスタッフジャンパーで混然一体とビラ配りを柔軟に丁寧にできる姿勢が求められていると思います。

 以上です。

【大縄跳びの内側から】60代シニア男性は選挙陣営にどうやってデビューするかという問題

2024年01月06日 20時10分01秒 | 大縄跳びの内側から
 青空の下の選挙戦で、足並みをそろえて陣営スタッフ・ボランティアが大縄跳びをしているのに、外部者に入るなと目で威嚇しているようだとのたとえに賛同。それでもすべての人に居場所と出番がある選挙を指南するこのカテゴリー。

 今回は、長年の懸念とされる「企業を勤め上げた60代シニア男性はどうやって陣営にデビューするか」をテーマに書きます。

 前回衆院選で枝野立憲は急失速で誰も想像していなかった議席減・敗北となりました。私は12日間の選挙戦の序盤、2日目に、とてもショックを受ける場面に出くわしました。岡田克也さんが「私も衆議院議員候補です」と言いながら、応援弁士で登場。並々ならぬ決意で久しぶりの小選挙区勝ち上がりを目指す候補者は、定番のやり方「青空集会」を開きました。1人目の男性がマイクを持ち、「選挙が終わったら岡田さんが党代表になり、候補者を幹事長にしてほしい」と発言。岡田さんはとっさに「逆はあっても、それはありえない」とかわしました。

 私は大ショックでした。北海道東北部から沖縄4区まで「小選挙区で勝って、次の次に枝野を総理にしよう」という一つの目標だけが貫かれているとの世界線を持っていたからです。改めて録音データを聞くと、経済圏が重なる隣の選挙区が国民民主党公認なので、「大きな塊論」(新立憲と新国民の合併)をすすめてほしいということが本旨だったようです。典型的な自説ご開陳型シニア男性です。



 ずっと以前から60代シニア男性が選挙事務所で「俺が悪かったんだ」とつぶやくさまを見てきました。理屈は企業で働き詰めで退職したら女性や子供を中心に日本の社会・経済・行政が悪い。その原因は自分が政治に無関心だったからという思い。が、その人は自分は頭が良いという認知が前提の発言であり、その人が政治にかかわっていたらもっと悪い現在だったかもしれません。

 選挙事務所は対等です。公示日・告示日の午前11時過ぎなら、証紙のシールのシート1枚分が終わった順に昼食をとるのが、小規模・短期企業の秩序です。なんらかのきっかけで自分は偉いんだという態度・言動をとる「会社の中間管理職時代の日常」であるトーンポリシングはご法度です。

 現職国会議員と話していて結論が一致するのは、地域の夏祭りで都会でも田舎でも、61歳から69歳のシニア男性は「力仕事要員」。選挙陣営も同様です。


 シニア男性は「幟台」(のぼりだい)の設置で率先してはいかがでしょうか。駅頭活動・辻立ちで、選挙カーが到着し次第、資材を路上におろす。まず、おそろいのジャンパーを着て、その会場でチラシ配り(選挙運動)までするなら運動員腕章をつける。ジャンパー・声出しだけなら腕章がいらない場合もありますが足りない場合を除いて公示後は腕章をつけます。

 そして、政党・政治団体のスローガンが書かれた幟と台を担いで、見栄えが良い位置に設置する。幟台の礎部分は水を入れて重く安定させる仕組みになっています。2リットルペットボトルなどで水を入れて安定させる。映画好きがご自慢なら、候補者を正面に見た全体の視覚的な配置にもこだわれるでしょう。

 自分は立派な人間だと内心で認知するなら、おそろいのジャンパー・腕章で力仕事をし候補者とシンクロして頭を下げる。自説開陳でなく手足を動かすことで、選挙管理委員会確定の数字で「社会とつながっている感」を得られます。

 以上です。

【選挙兼ねて】立憲女性、宮城県議選でも続々トップ当選で、泉健太代表「選挙カー使える時間の制限」語るも珍しく思い付きだったから党ホームページから落ちる

2023年10月27日 23時49分27秒 | 大縄跳びの内側から
 泉健太代表はきょう金曜日、2023年10月27日、定例記者会見を開きました。

 「増税メガネ」で潮目が変わったとの指摘があり、直近の宮城県議選も公認・推薦は全勝で、候補者擁立に自信を見せました。

 ただ、「既に統一地方選挙で、選挙に受かった女性議員とかもですね話をしてるんですが、やっぱり選挙運動そのものが、男性優位、男性前提。12時間マラソン演説をしましたと普段からアピールをする人がいるわけですが、男性は家で12時間家事はやってますか、育児をやってますかっていう話になった。それは家事育児をやってるなとすれば、そんなことはできませんから」と懇談の成果をあげました。

 そのうえで「朝8時から選挙カーがスタートして、夜8時まで選挙カーが動いていると思うんですね。これ果たして本当に有権者が求めているか」とし、「10時から6時ぐらいまでで十分じゃないかというふうにも考えたりしますよね」「参入障壁になっているような政治の文化を変えていく必要はあるだろうな」「これから様々な仲間とともに議論したり変えられるところは変えていく」と語りました。

 これについて、現地取材した筆者が質問で「朝8時から夜8時までは公職選挙法の本則に書き込まれているので、法改正が必要となる」と指摘しました。

 公選法の第140条の2は「何人も、選挙運動のため、連呼行為をすることができない。ただし、演説会場及び街頭演説(演説を含む。)の場所においてする場合並びに午前八時から午後八時までの間に限り、次条の規定により選挙運動のために使用される自動車又は船舶の上においてする場合は、この限りでない」と定めています。

 代表は「なぜそういうルールになったのかということも含めて、実は議員たちも、実際にあまり知らないまま、今そうなってるからそうしている」と語りました。

 泉さんにしては珍しいのですが、基本的に、思い付きの発言だったと思われます。そのためか、党公式ホームページは、冒頭発言はほとんど紹介されますが、この部分は役員室の判断で落としたようです。

 泉さんは、都市部で使わない候補者がいるとしました。足立区議選では女性新人(都議選出馬歴あり)が選挙カーを使わず当選しましたが、メルカリ不正転売を警視庁内の他の署の生活安全課から指摘され、辞任しました。

 さて、選挙カーですが、最近はありませんが、夜8時を過ぎたら、マイクを切ったまま、9時半ごろまで手を振っていたことはありました。選挙カーの看板の照明ですが、30年ほど前に開発されたもの。9時半ごろまで、季節によっては窓を全開にして、白い手袋を伸ばしたまま、看板の候補者名に気づいて手を振る有権者に地声で応じることはありました。最有力の自民新人でもやっていました。遊説日程も、事務所からやや遠いところで夜8時を迎えるようなつくっていたこともあったと思います。

 これは一対一の競争や、スタッフの微減のなか、そこまでやる必要はないということで、見かけなくなったと考えます。

 2017年10月の「枝野りっけん」で国政復帰を果たした議員は「あのときから明確に女性のボランティアが増え、自分は連続当選している。なので、泉健太代表・岡田克也幹事長が、当時のりっけんにいなかったから知らないのは当然とはいえ、もう少し、当時の雰囲気をヒアリングしてほしい」と語っています。泉さんもある程度意識して、2019年ないし2023年初当選の女性の地方議員の声を聞いているのだと思います。

 私も今年驚いたのは、女性地方議員とママ友4人で、朝の駅頭をしてから、全員で市役所に向かい、午前10時からの本会議を傍聴したというエピソード。ベテランもそういう事例は初めて聞いたとのことです。それを毎日やって、小選挙区に勝つ段階まで引き上げる道筋はありませんが、「すべての人に居場所と出番を」の枝野りっけんの政治文化が、宮城県議選の選挙結果につながった印象です。

 以上です。

「年間4万5000円」の国民民主党特別党員新設で榛葉幹事長「選挙ボランティアできないからという人多い」も議席増への効果は不透明

2023年09月29日 15時55分53秒 | 大縄跳びの内側から
[写真]榛葉賀津也・国民民主党幹事長、先々月2023年7月、衆議院第一議員会館内で、宮崎信行撮影。

 国民民主党は、2023年10月16日から「特別党費年間4万5000円」の「特別党員」を新設することになりました。

 党費では、日本共産党が「実収入の1%」で「給与所得者、年金受給者は、総収入から所得税、住民税をさし引いた額の1%」としています。

 国税庁が今週発表した昨年の平均給与が458万円(前年比2・7%増)です。国民民主党特別党員は「額面の平均給与の1%」に相当する額なので、日本政党史上、非議員党員として最高額の党費といえそうです。

 榛葉賀津也幹事長はきょう(2023年9月29日)の記者会見で「特別党員というのは、国民民主党にお金がないのはみんな知ってますから。少し応援するよというですね、温かい方々は、ぜひご自身の可能な範囲内で、党員ですと6000円ですけど、それ以上のですね、ぜひ支援金をいただいて、国民民主党を応援してくださいという制度です」と話しました。

 そのうえで、最近の日本の民主政治の現状をふまえて、「ボランティアもされる方もいれば、なかなかボランティアできないんだけど、ファイナンス上で応援するよという方はぜひお願いしたいと思います」と述べました。

 少子高齢化といいますが、日本で雇われて働いている人の人数は6000万人を超えた史上最多となっています。このため、解散制度の衆院選のボランティアをできる人が減っています。立憲民主党のボランティアの一部からは、長期的な課題として、ウグイス嬢、運転手以外の、ビラ配り・マイクで声出し・幟台運びなど力仕事・電話掛けなどの選挙運動員も「有償」ということを考えた方が、今の日本経済の状況における間接民主政治のために良いのではないか、との声も出ています。

 このような声も踏まえて、国民民主党は特別党員制度を考案したとみられますが、議席増への効果はまるっきる不透明としかいいようがありません。

 情勢分析では、国民民主党は第50回衆院選で、小選挙区で新人がいくつか、区議が多い東京などの比例代表ブロックのいくつかで1増などを積み重ねて、3割程度議席を伸ばすのではないかとの見立ても出ています。

 以上です。

【大縄跳びの内側から】立憲府連が党員・サポーター・りっけんパートナーズに、統一外の市議選で「毎日10時と13時にミーテング、予約不要・飛び込み大歓迎」と呼びかける

2023年09月05日 08時29分22秒 | 大縄跳びの内側から
[写真]りっけんパートナーズのイメージ、本文ととくに関係はありません。

 選挙制度の複雑化と政界に限った地域の違いが際立つ中、立憲のある府連は、今月17日に告示される市議会議員選挙で「毎日10時と13時にミーティング、飛び込み大歓迎」と呼びかけるメールを、党員・サポーター・パートナーズに送りました。

 統一外地方選の、今月17日告示、24日投開票の人口48万人の市議選(市長選も同日)の男性候補予定者について、府連は「ポスティングのお手伝い」「夕方の駅頭宣伝のお手伝い」「街宣車の運転手」「その他、事務所作業など」をお願いしました。事務所アドレスを明示し、「毎日、10時と13時に活動に関するミーティングを実施しています。手伝えますという方はその時間に事務所にお越しください。予約不要で、飛び込み大歓迎です」とオープンに呼びかけました。

 このほか、「ポスティングDAY」を紹介し「18時帰着、チラシやポスティンググッズの返却と、活動地域の報告をしていただきたいので、終了次第事務所にお戻りください」「持ち物はタオル、飲み物(暑いので熱中症予防に留意ください) 」とお願いしました。

 前哨戦から本戦までの「夕方の駅頭宣伝の本人及び別働隊」の日程と場所を明示し、参加も呼びかけました。

 府連代表は、「2017年10月の衆院選で立憲民主党公認で国政復帰した際に、女性のボランティアが増えるという目に見えた変化があった」とし、「大きな塊との二項対立ではないが、小選挙区内の労働組合には個別に支援してもらっているので、りっけんパートナーズ路線でこれからも行きたい。代表と幹事長は当時参加していないから知らないのは当然としても、もう少し雰囲気をヒアリングしてほしい」と語っています。

 りっけんパートナーズについては、地域による違いがあり、4月に初当選した都連の男性区議がX(旧ツイッター)で「すいません、立憲パートナーズの人とはどこで知り合いになれるのでしょうか」とつぶやくなど、地域性が違います。

 このことが政党幹部が「大きな塊」について「自分の県の事情だけで全国を考えているのではないか」(立憲国会議員)との懸念が出ています。

 一方、りっけんパートナーズ路線をめぐっても、60代男性が「自分は40年間働き詰めで、気づいたら政治が悪い」とボランティアに初参加するも、上から目線が抜けていないとの感想も一部であります。「60代男性は幟台を選挙カーから担いで設置するなどの力仕事に徹してほしい。現代の日本の祭りでは、60代男性が力仕事要員なのは常識だ」との当選議員の声もあります。

 大きな塊論ではなく、地道に地方議員を増やしたり、その過程で解散総選挙に反応できるボランティアが増えていくことが、希望の光となりそうです。

 以上です。

【宮崎信行は選挙の殿様】伝説加速、公認漏れ無所属が「唯一の8位当選」、「二階地元で116票差の最年少町長」を上塗り、接戦の強さが政治報道・評論・取材の信頼力上のステージへ

2023年04月30日 20時31分09秒 | 大縄跳びの内側から
 ありがとう存じます。今月は、筆者・宮崎信行の「選挙の殿様」「接戦での圧倒的強さ」伝説を大きく拡大させました。実は、当ブログのアクセス数が前年比デスクトップ2割減、モバイル8割減と他のニュースサイトと全く同じくグーグル社の妨害にあっているのですが、選挙の強さが、政治報道・政治評論・政治取材で生涯通じた影響力を手に入れたと自負しております。

 新進党黎明期からの仲間で、二階俊博総支部所属の友人が、印南町議を辞めて印南町長選に出馬した際は、10日間ほど現地に宿泊しましたが、マッチアップで、二階後援会が両候補に推薦を出す中、116票差で最年少町長(石原正敬町長より若く国定勇人市長に次ぐ若さ)に当選。

 今月は、民主党中盤からの仲間で、横浜市議再選をめざしながら総支部内の紛争で公認漏れとなった無所属。選挙区は横浜18区で唯一の「8人区」なので、1年前から「無所属でもいいのではないか」と意見していた友人が再選。全市議で唯一の「8位当選者」となりましたが、地方議会では議長は当選回数順で、やれることはどの順位でも同じです。今回は政府・自民党が使いづらいことを見越した「TikTok」作戦も新しい地元ボランティアの取り込みにもつながったような気がします。

 私が選挙に強い背景には、数学が得意であること、組織の中の不満分子を見つけ出せること、スタートダッシュして、緩めて、引き締める時間の関数を使えることが圧倒的に抜きんでていると自己分析します。

 遅れながら、自分が持つ企業の決算用に、カフェの領収書を整理していたら、4か月前から驚くほどのペースで現地に行き、リフレッシュを兼ねた戸別訪問など個人的にも楽しめた選挙でした。

[写真]岡田克也幹事長と打ち合わせる青柳陽一郎・神奈川県連代表、ことし1月某日、宮崎信行撮影。

 なお、言わずもがなですが、きょねん来、岡田克也幹事長の会館事務所に話しながらの、行動でした。

 この4年間ほど、Twitterで有名な政治アナリスト複数人から「自分は営利目的で選挙にかかわっているから、絡まないでください」と懇願されました。

 ところが、私は完全に無償・交通費等持ち出しでやっています。5年ほど前に「有償でやってほしい」と言われましたが、誰に物言うとんねんという感じで、永田町で「宮崎さん、選挙強いな、善い人だな」と思われればそれでよいという感じです。もちろんレガシーメディア政治部記者が選挙にかかわれないことを見越して、自らの商品差別化を図る行動なのは言うまでもありません。議員は全員が「自分の生活が第一」で選挙の当落は最大の恐怖であることもよく認識しています。

 友人全員が当選しました。一方、30年前の「政治改革」で積極派の私に対して、守旧派だった自民党公認者が西日本で軒並み落選するにいたり、30年越しで復讐に成功した思いです。同居扶養親族ごと路頭に迷っていただきたい。

 また早稲田大学政治経済学部の先輩である滝沢泰子江戸川区議が催した会合で、桜井周・民間人(現・当選2回衆議院議員)の前で、「自分は選挙の神様」と口を滑らし、滝沢さん(キリスト教系幼稚園・母はキリスト教系大学卒業)にたしなめられたことから、「選挙の殿様」と自称するようにしています。











以上です。

2023年の地方選・補選は「日本一若い浦安市」で自民絶対得票半減、自民「40代男性現職12時間駅頭・30代女性新人当選」、参政党83

2023年04月24日 13時22分56秒 | 大縄跳びの内側から
[写真]接戦を制した英利アルフィヤさん、おととい、2023年4月22日(土)、千葉5区・東京メトロ東西線「南行徳」駅で、宮崎信行撮影。

 第20回統一地方選後半戦と、安倍晋三衆議院議員暗殺を含めた統一国政補欠選挙の開票がまもなく終了。

●日本一若い浦安市では自民の絶対得票率は半減以下

 紹介したい数字。日本で最も若い自治体は浦安市で、2020年国勢調査で高齢化率は18%。千葉5区補選で、浦安市の有権者は増えました。絶対得票率で、自民党は25・5%から11・8%へと半減しましたが、立憲は18・5%から13・4%となだらかに下がり、絶対(相対)得票(率・数)で自民を上回りましたが、市川市(半分)で逆転され、負けました。

●議席数

 まだ当日開票は続いています。

 自民が2430→2326
 立憲が486→630
 日本維新・大阪維新264→554
 公明1388→1329
 共産932→796
 国民223→129
 社民86→38
 れいわ0→39
 政治家女子48党が26→1
 参政党0→83

 自民は代替わり失敗が相次ぎましたが、「40代現職がひとりで12時間駅頭」「30代多様性女性新人の当選」がありました。それを入れてプラス・マイナス100議席は違和感はないところですが、報酬がいい都市部で若手をスカウトできているので、立憲はこのまま行くとやばいでしょう。

 立憲は、「ボトムアップの政治」「立憲パートナーズ」路線で初当選した人はほぼ全員再選し、「4年前国民公認で7選に失敗し今回は立憲で復帰」した人も仲間に加えて150議席程度伸ばしました。

 前回現職による現職の政党として新人を絞った国民のことを、私は人間・国民現職貴族・税金乞食と深く軽蔑していますが、100議席減らし、玉木雄一郎代表のTwitterが止まりました。労組の2年程度の専従は別として、どういう体質なのか見抜けなかった支持者は反省していただきたい。

 社民は半減しましたが、「吉田党」として立憲に入党した人も多いです。

 このため、立憲・国民・社民の総数はほとんど変わりませんが「えだのん立憲」はほぼ全員再選しました。

 公明党は落選者が増えましたが、現職議員の数はさほど変わらず。

 共産党は候補者が必死で地区委員会はそれほどでもない印象で140議席減。志位和夫委員長から山添拓さんらへの交代が近づいてきました。

 政治団体「NHK党」で高報酬をアピールして区議選に勝ち、区議が立花孝志党首に融資をして参院選を闘い政党助成金の政党になった政治家女子48党でしたが、激減しました。ただし、政党助成金の金額は当面変わりません。

 立花党と全く同じタイミングで政党になった山本太郎代表「れいわ新選組」は逆に大幅に増やしました。

 昨夏に政党となったばかりの参政党はさらに増やしました。

 複雑な選挙制度・供託金制度が批判されています。このいいことは、立花さん、山本さん、神谷宗幣さんら失礼ながら、お金があるように思えない人が政党をつくり政治にダイナミズムをもたらしたことです。このうち、れいわ新選組は国政政党としての持続可能性をさらに固めたことになります。


 私の地元、北区・山手線「田端駅」前公営掲示板は、59名の立候補者全員のポスターが貼ってありました。「歯抜け」のない100%の掲示板は初めて見ました。都知事選は政見放送狙いで歯抜けが多くなりますが、年収1000万円以上で、23区でも異例の人口がさらに伸びる見通しの北区は有力な人気企業となったようです。

 候補者本人の必死さが4年前より際立ち、全党派とも必死な候補者が順当に当選した印象です。

 一方、国政補選。

 この写真は、2年前「年内に絶対衆院選がある4月」の補選の初日の福山哲郎幹事長=長野県上田市=。これは立憲が3戦完勝でした。

 が、わずか半年後、肝心かなめの衆院選は、最初に張り出した東京8区吉田はるみさんら小選挙区では増やしましたが、東京8区以外の中央線沿線で原則惜敗が続いたほか、北海道4区で終盤に逆転されるなどして、政権交代できず、議席も減らして枝野幸男代表が辞任しました。

 ですから、4月の補選に勝った方が、次の国政選挙に負けている傾向があります。

 なので、一番大事な数字は、「浦安市で自民の絶対得票率が半減以下になった」ということで、それを分析していけば、政治が流動化して、変化が生じてくるかもしれません。

 岡田克也幹事長は「野党調整すれば勝てた」と語りましたが、参議院大分では立候補者2名で立憲が負けたので、矛盾した発言です。私は前半戦で親友の現職を定数8の8位当選に押し込みました。本人には「100日前から10日に1回、本戦9日間は3回行く」と公約し、8日及び4日通いました。告示後1・2・8・9日目に行きましたが、間に中だるみが出たようですが、それによって港北区在住のボランティアの方が入れたようで、のぼりを台ごと長距離運んでくれたシニア男性が「みんな友達なのかと思ってました」、男性学生が「チラシってけっこうとってもらえるんですね」、壮年女性が「腕章をしていると駅の向こう口には行けるんですか」との感想を候補者及び私に話しており、大縄飛びの内側に入れる緩さができて、最後の追い込みで一票の確認、最後の一押しができました。とにかく私は選挙歴31年間で最近は連戦連勝です。大分では自治労が立憲系、社民系の融合に明け暮れて、17日間もあるのに、ボランティアが大縄飛びの内側に入れる隙がなかったのかもしれないですね。ボランティアは必ず投票するでしょう。その辺、神奈川県議会は自民党の半分以上の議席がある唯一の県で、国民民主党がゼロ(宮崎記者の大スクープ「関東自動車工業撤退」の影響もあってか横須賀市選挙区にも擁立できず)となった神奈川県連、「長野県連ですら、候補者がいない」と困りながら25年秘書歴がある地元女性を1か月前に擁立して2位当選させた長野県連だけを対象に物を考えていますが、岡田克也さんの無所属でも総評と同盟の推薦を得れば勝てるという考え方は、間違っていると断定します。ことごとく接戦区を落とすよりは、「港北区は人口が増えているから横浜18区で唯一定数8で、現職8名全員が出たうえに合計14人が立候補したが、今日の総理は変えられないが、明日の8人区(絶対得票率・相対得票率とも12・5%以上なら絶対当選する)は変えられる」と打ち出して当選させた私が選挙の殿様だと断言できるでしょう。1位当選でも8位当選でも年収2200万円は同じです。

 そういう腹の内を合わせて、投票日午後8時の当選という目標を共有できない人は、大縄飛びの内側からは排除せざるを得ないし、候補者と心中できない労組専従者は大企業や県庁・市役所でどれだけ偉い地位かは知りませんが、何度勝負しても負ける人生、それこそ1億回生まれ変わったら1億1回失敗するでしょう。

 4年前の私は、相続税の計算に忙殺されているなか、私をのけ者にした墓参団の結成の情報を察知・切り崩し、あらかじめ銀行から調達した現金から、友人に選挙資金200万円を融資するなどしつつ、若干時間ができて回りたいところは回りました。今回、全員再選しました。が、国民民主党の現職のだらしなさと予想通りの落選に呆れ果てたころ、そのまま突入した参院選で、Twitterのプロフの「祖父・曾祖父・高祖父は元更級郡塩崎村会議員」との上品な表現を、職業地方議員(父は元俳優のアパート経営者)である参議院議員候補者の「事務所」のTwitterから早稲田政経卒の私に向かって「痛い人ですね」と繰り返され、宮城県・鹿児島県で活動する「YOKO」氏からも揶揄され、さらには「連合徳島中央地協」というアカウントからも「選挙妨害もうおよしなさい。石川大我候補の当選を祈念しています」と暴言を浴びて激昂。東京地裁に名誉棄損で提訴するに至りました。

 今回は、立花効果も含めた、月給が良いことが知られて、区議選が高倍率になったと思います。40代・30代の高学歴ママの進出で、少しは政治は変わるのではないでしょうか。

 衆院選では、選挙運動歴が長い人が、陣営が崩れた改革新人を主体的に立て直す役回りをしていただきたいと思います。

 30年前の今ごろ。政治改革ブームの中、野田佳彦さんらがボランティア型選挙をしていました。ウグイス嬢は、地名を覚えたプロに日当1・5万円で頼んだり、党首のテープを流し続けるのが新人候補でも当然という感じになりましたが、ボランティアは必ず投票するわけで、解散総選挙ではボランティアで接戦区でを必ず押し上げられるという立憲パートナーズ、もちろん年少の女性候補にため口を聞くようなパートナーズは排除すべきですが、立憲パートナーズという「大きな塊」ができてほしいし、できるでしょう。

 以上です。

【大縄飛びの内側から】政党無所属の寺田和佳子・軽井沢町議候補は、自ら届け出た後に選挙事務所で出発式「3選目指してダルマの目入れはここにいる全員で」

2023年04月18日 18時09分53秒 | 大縄跳びの内側から
[写真]23日投票の軽井沢町議選が告示されたきょう18日に3選をめざした出発式で必勝ダルマの目入れをする寺田和佳子町議、きょう午前9時半、宮崎信行撮影。

[追記]当選しました。

 政党に属さない、寺田和佳子・軽井沢町議(長野県北佐久郡)は、3選をめざした出発式で、連続した経済圏の高崎(隣県・群馬県)の必勝ダルマの目入れを「全員でやりましょう」と提案し、集まった運動員・支持者と一体感を演出しました。

[追記 4/20 15:45]定数16人に19人が立候補。他の候補者の名前を知りたい方は、こちらをクリックして、軽井沢町ホームページで確認できます。[追記終わり]

 寺田候補は、まず自分自身が町役場で立候補手続き。「看板を立ててほしい」と連絡し、ポスター張りに出る人全員が残った選挙事務所に登場して出発式をしました。寺田候補は、友人グループごとに立ってほしいと合図。自ら、叔母らグループ、合唱グループなどを互いに紹介しました。そのうえで、これまでの2期で家族とも呼べるようなつながりができたとして、3期目への決意を示しました。そしてダルマの目入れ式。会場にいる全員にマジックで少しずつ目を入れてもらい、最後に寺田候補。ここで「まつ毛もかかないと」との声で、場が和み、一体感が出ました。そして、遊説に出発しました。

 宮崎個人としては、候補者が役場に行っていることと、ダルマの目入れは初めて見ました。選挙には様々な形があると感じます。現職ですから、多くの友人が出発式に集まりました。前半戦と違って、こちらは構図・情勢はまったく分かりませんが、明るい雰囲気でした。

 「町」と「村」には地方自治法上の区別が一切ありませんので、町村長選挙、町村議会議員選挙はともに5日間。第20回統一地方選後半戦は、きょう令和5年2023年4月18日(火)の朝告示され、4年間で選挙カーがもっとも出払う5日間が始まりました。

 早稲田大学鵬志会1年生から31年間選挙に従事する私ですが、「町村議員選挙」を知らないため、朝、軽井沢町に行きました。くしくも駅前の軽井沢プリンスホテルでG7外相サミットが開かれており、町民によると史上最も警察車両が多い3日間だったようです。選挙事務所近くのガソリンスタンドは特需のようでした。

 ちょうど2年前にも私は選挙取材で軽井沢に来ました。この時は「市民と野党の共同候補」を推薦した5党所属の軽井沢町議複数が来ました。私は4年弱前に旧自治官僚との勉強会で寺田さんと知人でしたが、寺田さんは政党に所属していませんから顔を出せず。しかし、「市民と野党の共同候補」期日前投票してくれたとの連絡をもらったので、私は長野県に住民票を置いたことが無いのに、一定の影響力を持てたということで、その後、長野市の墓参で父に報告しました。きょうはそのお礼を兼ねてうかがいました。






【町議選】3選めざす寺田和佳子候補が出発式、完全無所属、長野県北佐久郡軽井沢町 20230418 宮崎信行撮影

【町議選】必勝ダルマに書き込む寺田和佳子候補陣営、長野県北佐久郡軽井沢町、20230418 宮崎信行撮影。



 帰りに選挙漫遊。20年来行きたかった私の地元の英雄「堀辰雄文学記念館」は徒歩15分。十分満足しました。



[写真]堀辰雄文学記念館、長野県北佐久郡軽井沢町で、きょう、宮崎信行撮影。

 以上です。

【当選確実御礼】大野トモイ(大野知意)横浜市議は再選確実、第20回統一地方選前半戦は共産退潮が際立つ

2023年04月10日 02時13分20秒 | 大縄跳びの内側から
[写真]選挙戦最終日に東急東横線「日吉駅」前であいさつする大野トモイ(大野知意)横浜市議、2023年4月、宮崎信行撮影。

 筆者が100日ほど前から10日に1回ペース、告示後9日間で4回応援した大野トモイ(大野知意)横浜市議は、港北区(8人)で再選しました。さきほど神奈川新聞電子版で当確が出ました。そして、確定し、前回から2つ落とした最下位8位での滑り込みですが、底固い勝利です。

 ありがとうございました。立憲民主党公認漏れ(県連から党本部に上申されなかったので、党本部は可否の判断をそもそもしていない)での無所属で出馬しました。もともと4年前から連合非推薦でしたが、1歳半の子どもを抱えての公認漏れにシニア女性からの同情もあったようです。前回より若干順位・得票数を微減しつつも踏みとどまり再選しました。重ね重ねありがとうございました。

 けがの功名で、8人中3人が立憲系となりそうです。

 選管が設置された市町村・行政区のうち、当日投票率は、愛甲郡清川村に次いで、横浜市港北区が2位。港北区では期日前投票も前回より増えました。大雑把な足し算ですが、実質神奈川県内トップと言えそうです。

 ボランティアとして「大縄飛びの内側」へと選挙に初めてかかわった人も多いように思えました。大野さんとともに私もお礼しますし、私から大野さんにもお礼したいところです。

 遊説隊のドライバーも女性で、私も「逆ジェンダーバイアス」でしばらく気づきませんでしたが、珍しかったようです。今後のご活躍も祈念します。

 都内の地方自治体議員複数や、立憲民主党神奈川県連公認で出馬して惜敗した経験のある人も応援にかけつけました。が、国政与党で支持が厚かった頃の民主党はバラバラでしたが、じり貧野党となった現在の立憲民主党では、各級現職議員は誰も来ない方向で結束していました。が、最終街宣前に都内の党員市議がかけつけてくれました。

 コロナが明けて見えてきた、第20回統一地方選挙前半戦の光景は、共産党の退潮が際立っています。自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党は一進一退か。4年前の参院選で誕生した2つの政党、れいわ新選組とNHK党(政治家女子48党)は伸長せず、参政党が青森県青森市で女性新人が当選しました。

 日本維新の会が奈良県知事選に当選しましたが、得票数過半数には届かなかったようです。が、首長選で当選して、「大阪維新の会顧問団」に入ることで、地方議員の選挙も優位に進めている印象があります。

 また、大阪府議会のみならず、大阪市議会でも初めて維新が単独過半数となり、大阪府内での小選挙区で維新と公明党の協力が、第50回衆院選(10増10減)で、11年以上ぶりに見直される公算が高まりました。大きな歴史的転換点となり、馬場伸幸代表が大きなキャスティングボートを握りました。

 以上です。

第20回統一地方選前半戦はあす投票、投票率が伸びる地域も出そう、投票率の「アップダウンの地域格差」も潜在化しそう

2023年04月08日 12時30分45秒 | 大縄跳びの内側から
 奈良県・大阪府知事・41道府県議・17政令市議選など第20回統一地方選はあす投票日を迎えます。立候補者は前回より増えており、期日前投票が増えている自治体もあることから、安倍晋三元首相暗殺・黒田東彦総裁退任直後の投票率も「地域格差」が出そうです。G7で日本だけ唯一の、首相(最大派閥会長含む)暗殺でしか政治が変わらない代議制民主政治の転換点に、うっすらとなりそうな気配。

 横浜市会議員の18ある選挙区(行政区)で最も大きい定数8の港北区は、現職8人全員が立候補したうえ日本維新の会(神奈川維新政治塾)新人2人を含んだ合計14人が立候補する接戦区となりました。

 
 港北区のホームページによると、

 2023年3月31日(金)告示日の翌日からの土日の期日前投票は4年前を下回りましたが、月曜日から木曜日までは上回り、特に平日女性の期日前投票が伸びています。女性が多い理由は不明。

 ここ十数年は、期日前投票と序盤情勢報道で、公示・告示とともに敗戦ムードになることがあったので、そろそろそういう選挙も沈静化しそうです。

 全国では、県道竣工が3年遅れた決定を地域に説明していなかったことを街宣車活動で初めて指摘され説明に追われたり、女性県議候補の事務所に高齢男性が長時間説教をしにきたりするなどの事案があるようです。

 奈良県で維新公認の知事が誕生するかが注目されますが、但し保守分裂なので、得票率過半数を獲得する候補が出ないと思われます。

 なお、あすの立憲民主党は選対委員長がぶら下がり会見に応じる見通し。

 来週は、2023年春の統一国政補欠選挙も告示されます。


[写真]ゆうべは、無所属候補を応援する小林節・慶應義塾大学名誉教授(左から2人目)らの傘持ちをした筆者、元会館詰め国会議員秘書の経験を持つ陣営の事務局長的な役回りのスタッフ撮影。

 以上です。

立憲民主党神奈川県連の混乱と、自民党神奈川県連(小此木・菅関係除く)の強さの理由がよく分かる東京新聞神奈川面の素晴らしい記事

2023年04月06日 16時30分03秒 | 大縄跳びの内側から
[画像]東京新聞ホームページからスクリーンショット。

 「東京新聞神奈川面」は神奈川新聞より部数が多いです。

 素晴らしい記事がありましたので、異例ですが、ご紹介したいと思います。

 きのう5日付。
 無料版に全文が載っているようなので、コピーアンドペーストさせていただきたいと思います。

 記事にあるよりも、条例本則の議員報酬・費用弁償・期末手当の総額は100万円程度高いと思います。

 一見して変だと思うのは、横浜市議と相模原市議で年収が1000万円以上開きがあること。

 そして、記事にない情報を調べました。「神奈川県議・小田原選挙区選出」(定数2)は県議と同じですが、小田原市議会議員(定数27)は条例本則だけでも半額以下で、政務活動費を勘案するとさらに待遇差があるでしょう。小田原では牧島かれん衆議院議員が安定していますが、その父親は横須賀市の現職県議で、今回立候補せず引退するようです。

 国・県・市の議員の3層制で、これだか極端な待遇差が混在するのは、「神奈川県連」だけで、菅義偉前総理のポケットマネー、小田原・河野洋平元議長の後継者は牧島かれんさんでその父は横須賀の県議でもう一人の竹内県議一家と小泉衆議院一家は半世紀の協力関係の磐石の強さをつくれているのは自民党県連ということになります。但し、小此木さんが横浜市長選に出て落選して菅さんが総裁を続投しなかったあたりで、県連内・横浜市連の構図は、自民党内でもほころびが出つつあるかもしれません。

 こういった地域の特性を理解せず、政党本部幹部が選挙対策を上から指図したり、下から上がるのを待っていては、神奈川の政治は語れません。

[以下、東京新聞神奈川面さんから全文引用させていただきます]

地方議員の生活は優雅? 報酬+政活費2000万円超・全国トップ級 神奈川県議と横浜市議に聞く 選挙資金、会合…「ほぼ手元残らず」
2023年4月5日 07時01分








 神奈川県議と、横浜、川崎、相模原の三政令市議の年間報酬は一千万円を超える。県議と横浜市議は政務活動費も含めると二千万円超で、全国の地方議会でトップ級だ。高額すぎるとの批判があるが、「出費が多く、ほとんど手元に残らない」と話す議員も少なくない。九日の議員選投開票を前に、いずれも男性の県議と横浜市議計四人に年収の使い道を聞いた。(志村彰太)
 パート従業員の妻とともに子ども二人を育てる野党系県議は「日ごろの政治活動や選挙資金の積み立てにお金がかかる。高年収と言われるけど豪華な生活はしていない」と話す。県議選や政令市議選で戦うには「数百万円かかる」。他に、支援者から呼ばれた会合や所属政党の会費などで月十万円以上支出している。
 特に、地盤が弱い若手議員は資金集めに苦労するケースが多い。ある与党系県議は、年収の四分の一を政治活動に注ぐ。親族と同居しているため、住居費は少ないものの両親から借りた選挙資金の返済もある。ダンスなどの習いごとに月三万円を投じているが、目的は「地域の人に顔を覚えてもらうため」という。
 他にも「家族全員の社会保険料を支払っているので負担が重い」(与党系横浜市議)、「いつ失業するか分からないので、複数の民間保険に入っている」(与党系県議)といった切実な声が聞かれた。二〇二〇年に自宅を購入した野党系県議は、メガバンクで住宅ローンを申請したら「身分が不安定」との理由で断られ、ネット銀行を探し当てて借り入れたという。
 生活実態はどうなのか。野党系県議は「朝四時に起きて、家事をやってから街頭活動して議会に行く。議会のない日は地元の会合に出たりして、夜に子どもを寝かしつけた後に資料整理をする。睡眠時間は四時間くらい」と明かす。他の議員たちも「丸一日休める日はほとんどない」と口をそろえた。
 与党系横浜市議は「真面目に取り組むほど、時間的にも資金的にも苦しくなる仕事。使命感とやりがいで続けている」と話す。その上で「年収が高いか、低いかは有権者の判断を仰ぐしかないが、必死にやって成果を出している議員のことは評価してほしい」と述べた。







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[全文引用おわり]

【大縄跳びの内側から】大野トモイ横浜市議が再選出馬、宮崎信行は27年ぶりに公営掲示板ポスター張りで出動しました

2023年03月31日 13時49分00秒 | 大縄跳びの内側から
 第20回統一地方選前半戦は大阪府・市など首長選挙に続き、41道府県議会議員・17政令市議選がきょう告示され、本格化しました。
 投票日は、再来週、令和5年2023年4月9日(日)。
 このうち横浜市会議員選挙には18選挙区の総定数86に138人が立候補する激戦となりました。
 港北区選挙区は8人区で、自公立共の現職が全員再選を目指す有数の激戦で、14名が選管へ。
 大野トモイ(大野知意)市議は、立憲民主党員・会派員ですが、公認漏れで無所属での立候補。番号は7。
 宮崎信行は、公営掲示板ポスター張りを第40回・第41回衆院選以来、実に27年ぶりにやりました。2ヶ月前、事前の戸別訪問的ポスティングをした場所だったのですぐに張り終えました。
 港北区役所前の掲示板でポスターを貼る動画。ここだけは9人目で定数8より遅くなりましたが、他は、8番以内の早さで張りました。

 選挙ボランティアという大縄跳びの内側で生きてきた私ですが、選挙ボランティアは普段何の仕事をしているか不思議でしょう。ましてや今回はなんと、3月31日金曜日の朝です。
 私も不思議です。
 が、4年前の投票日前夜の日吉駅頭で最後までビラを配った、ラスト6人くらいが、今朝6人とも再会。少なくとも大野市議の4年間が仲間内から一定の評価を得ている証左です。
 街宣車の看板の目隠し外しをしているうちに第一声が終わってしまったので、午前の遊説を終えて、事務所に戻り、昼、再出発する大野候補にインタビュー。

 この間事務所で、法定ビラへの証紙シールはりもしました。
 期日前投票の浸透で、告示の金土日でいきなりクライマックスな昨今の選挙は野党系に不利ですが、明日の総理は変えられないが4月9日の8人区は変えられます。
 港北区民30万人のうち、100人が立ち上がり、ともだち100人に電話、ライン、フェイスブックメッセンジャーすれば、簡単に変えられます。数字で評価される成功体験は、港北区民は全国平均以上かもしれませんが、数字という残酷でやさしい言葉で自分が社会とつながっている感じを持ちましょう。
 以上です。

統一地方選あすスタート、4人に1人か、大縄飛びの内側で神奈川県の横浜市議選は31日の告示までしばし休戦

2023年03月22日 11時34分48秒 | 大縄跳びの内側から
 第20回統一地方選前半戦はあす告示されます。但し、神奈川県知事・大阪府知事などで日本国民の5人に1人程度となります。

 政令指定都市の市議会議員選挙は9日間となりますので、横浜市議会議員選挙は2023年3月31日(土)告示、4月9日(日)投開票となります。

 環境の変化で、選挙に従事する人の数・割合はますます低下傾向。

 選対という名の大縄飛びの内側への出入りを繰り返す筆者・宮崎信行ですが、日曜日は、大野トモイ横浜市議の、横浜市議選港北区選挙区(8人区)の「総決起集会」に参加しました。

 まず、大野さんから4年分をまとめた市政報告。大野さんからは会派20名のうち1期生が6名いて、そのうち4名が連合非推薦だとして、4名の「りっけん」が街頭での話をボトムアップで直接市政に伝えられたことも、カジノ阻止・中学校給食の実現につながったとしました。なお、複数の野党の幹部・中堅には「一部で吹いた風で、大きな塊が逆に遅れた」と語る者も、ごく一部います。

 会合に戻って、港北区といえば、慶應義塾大学で、ご自身も同区内在住だという小林節・名誉教授・弁護士・博士が登場。小林さんは「前回は投票していない」としつつ、日吉駅でタクシーを降りた際に、大野さんの方から話しかけ、名刺をもらったとのこと。おそらく、小林先生ほどの方でも、そういうのは他に経験がないのではないかと推測します。


[写真]駅頭で懸命に訴える大野トモイ横浜市議=この写真は「大倉山」。

 小林さんは今回大野さんに公認が降りていない経緯を聴衆に説明。憲法学を交えて分かりやすく解説しました。大野さんと同じ女性でもある夫人が美容院、近所でも話題にしており、小林さんも地元の会社のタクシー運転手さんほとんどと知り合いで「立憲の港北区でこんなことが起きている」と話すと、「知らなかった。中谷一馬さんは貧乏な家庭の生まれでがんばってほしかったが、そんなことがあったとは残念だ」として話題になっているとしました。そのうえで、代理人弁護士の立場を無償で引き継ぎ、党本部に対して「党員としての在籍証明書」を出すよう要求していると明かしました。しかし、その後の動きよりもまずは、大野さんを2期生にしてほしいとまとめました。


[写真]小林節・慶應義塾大学名誉教授。

 事務局からのお知らせでは、封筒の中に、5枚のチラシがありうち1枚だけ公認の経緯バージョンなので、告示前の話題づくりに個人で活用してほしいとお願いがありました。そして、選挙はがき5枚が事前に封筒にあり、「調査では10人に3人は投票してくれるようだ」として、港北区民の名前を書いて、封筒で事務局に送り返してくれれば、告示日に一斉に送りたいとの案内がありました。最後に、大野さんが自分で音頭をとりがんばろう三唱をしました。

 私は今回は当日まで出席が確定しなかったので、その場で「すでに、小林先生、大野市議がひな壇に座っているけど、最前列の中央の席が空いているので臆せず座る」という役回りを果たしました。


[写真]最前列中央を埋めた筆者(赤囲み)大野事務所撮影。

 そして、23日から30日までは、何も運動できない、という事務局の話がありました。自宅に2連ポスターが貼ってある人は22日(きょう)夜までに目隠しシールを張ってほしいと依頼があり、シールも配られました。

 なお、前日に「相鉄・東急新横浜線」が開業しました。私も3年半「横浜経済記者クラブ」に在籍してうち3年間が相模鉄道社長が横浜商工会議所会頭でしたので、うれしい思い出、さっそく利用して、鉄道オタクの方々とともに「撮り鉄」してから会場に行きました。首都圏で暮らしていても「新線開業」というはめったにないので、タイミングもよく、うれしかったです。


[写真]相鉄・東急新横浜線開業おめでとうございます。
 横浜市議選どうなるか分かりませんが、「右でもなく左でもなく前へ」の「ボトムアップ」の政治が4年経ってどうなるか。私にも分かりませんが、大縄飛びの内側から外側に向けて、最後は、大野さんや私のような「スイカあたま」に悪い人はいないということを発信してこの記事は終わります。

[写真]「スイカあたま」に悪い人はいません。

以上です。

【花見隆】立憲民主党「花見たかし」北区議会議員「人口増うれしいが、コロナ禍明けで激戦」長妻昭さん、青木愛さんらも応援

2023年03月18日 20時48分44秒 | 大縄跳びの内側から
[写真]臨席している長妻昭、青木愛両立憲民主党国会議員との2連ポスターとともに挨拶する、立憲民主党の花見たかし北区議会議員、きょう2023年3月18日、東京都北区「東十条」で、宮崎信行撮影。

 東京都北区議会議員選挙は、来月16日(日)に告示され、1週間後の令和5年2023年4月23日(日)に投開票されます。任期は4年。第20回統一地方選後半戦で、同日には区長選挙のほか、全国的には国政5補選が行われます。

 北区議選は定数40で、60名前後が立候補する見通し。告示日も投開票日も全く同じ北区長選はスポーツ新聞などで報じられる、全国的な関心を呼ぶことも予想されます。都市部ですが、前回の投票率は50%を超えました。

 花見隆(花見たかし)さんは、きょう18日、北区「東十条」で総決起大会を開き、「6期目をめざす」と語りました。立憲民主党幹部はは以前と違って心を入れ替えたようで、党幹部が手分けして全国応援に回っていますが、きょう午前は「政調会長の立場で神奈川県」に応援に行っていた長妻昭衆議院議員(東京小選挙区・事務所=中野)と青木愛参議院議員(全国比例=事務所は東京・千葉)の2人の国会議員が応援しました。

 私はきょうの会合を、私宛の郵送の議会報告リポートに添付された事務連絡用のチラシで知ったほか、Facebook等でも告知されていて、知りました。なお、この場を借りて他自治体の地方議員からの郵便物はかたく辞退させていただいていることをお伝えします。

 会合では後援会長が「北区の人口は1万人増えて、ヤフー住みたいまちランキング5位だ」「街が発展しているから区議会議員が大事だ」としました。長妻さんは「年金ネットを活用してほしい。与党でやる人がいないから私がやっている」青木さんは「東京都連で様々な付き合いがあるのに昨夏の私の選挙では選対本部長をつとめてくれた。こんどは私が支える番だ」と語りました。日本行政書士会連合会全国会長(本人の事務所=北区赤羽)からもあいさつがありました。JR東日本の運輸サービス労組役員、連合東京役職員、東十条地区・志茂地区の複数の町内会長、趣味のサークル会長らも詰め掛けました。



 花見さんは「23区は人口増が頭打ちしだしたが、北区はさらに増えている」と手応えをにじませながら「5期20年やってきたが、今度の選挙は新住民の方にどうやってアプローチをするか課題だ」と引き締めました。花見さんは現職ながらも「コロナ禍で毎年の新年会をできなかった」としましたが、きょうは定員を超えて、90名前後が集まり、座席を追加する超満員となりました。

 花見さんは定数40なのに、立候補者説明会に60名前後が出席して激戦になりそうだと指摘。身内の会合なので、「きのう、立憲都連の事務所に、北区民と名乗る人から電話があり、買収をしていると言ったそうだ。たまたま知っている人が電話に出たので、花見にそんな金ありませんと答えてくれたそうだ」としつつ、暇な人からの妨害もあるなので、人口増自治体ゆえの妨害もありそうだとして、激戦で楽観できないとしました。

 私個人も、自分の自由意思とは全く関係なく、生後8日目から北区民をやっていますが、人口増はありがたい限りです。4年ぶりに降りた東十条駅前も栄えているように感じました。今後の北区には再開発の予定もあるそうなので、「政治に無関心でも、無関係ではいられない」との長妻さんの言葉の重みを感じました。

 東京都など1都5県に限れば、統一地方選の前半戦は選挙がありませんので、その間もポスターは張っておくことができます。私も神奈川・東京・長野各地への陣中見舞いで忙しくなりそうですが、選挙はがきも5枚ぐらいなら欠けるかも。12年前の統一地方選でやり残した感じがしたので、一大政治決戦でがんばります。

 以上です。

【トモ活】宮崎信行が過去に見た中で最低の180度椅子回転学級崩壊議会に訪れた女性陣の驚くべき行動とは

2023年02月19日 21時20分40秒 | 大縄跳びの内側から
[写真]200枚の戸別訪問的なポスティングをこなして手ごたえを感じた宮崎信行。

 明日の総理は変えられないが4月9日の8人区は変えられると銘打って、大野トモイ・横浜市議候補予定者(現職議員)の横浜市港北区での活動を通して、参加への成功体験を伝えていく連続企画。

 きょうは日吉駅周辺で、200枚ポスティングしました。地域に多い姓の大地主一族とみられる建設会社で自民党のポスターしか張っていないところにも果敢に飛び込み「ははんご苦労様」とうれしそうでした。

 きょうは立憲民主党大会、小沢一郎政治塾もありましたが、残り準備期間も短くなりましたので、トモ活を優先しました。

 人生で初めて「3階建てで100戸の大規模マンション」というものがあると知り、ポスティングしました。広島に本社があった建設会社の企画と思われますが、区分所有土地の固定資産税はどうなのか気になりました。

 そして、4年ぶりに、左派系の政治団体の神奈川県連共同代表と再会。慶応卒業生ですが、私とは大学生から面識はあり、4年前の日吉駅頭で、候補者(現議員)が「なんでふたりは友達なの」と驚いたふたりが再会しました。いろいろなご意見もあるのでしょうが、こうして4年前のメンバーがそろうというだけでも大野さんの人格は認められていると思います。右でもなく左でもなく前へ。

 そして、ボランティア間だけの情報なのですが、聞くところでは、女性陣4名前後が大野さんと朝駅頭をして、そのまま一緒に市議会傍聴に行くという事例もあったようです。私は30年以上政治にかかわってきて、各級議員で初めてその事例を聞きました。

 私は平成11年度予算案の横浜市議会の予算第一・第二特別委員会の審議を現地傍聴したことがありますが、自民市議は180度後ろを向いておしゃべりをするなど学級崩壊で、私が見たすべての議会の中で最低最悪でした。そもそも、議会は形が大事ですから、180度回転する椅子を配置するなと思います。やはり「港の用心棒」の役割が強く、実力者は港湾回りの目に見えない利権を独占して、その用心棒が自民市議だという極めて特殊な構造があると思います。

 その点、44歳で1歳児のママ市議・大野さんと女性陣の存在というのはそれだけで横浜をよくすると思います。

 だんだん面白くなってきました。


[写真]ポスティング場所へ向かう途中に慶應義塾大学日吉キャンパス前で。

 以上です。