Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

玉肌日記

2024年09月07日 | 玉肌日記
みちのく深沢温泉(青森県青森市)
八甲田山雪中行軍が目指した田代元湯付近にある温泉。本命の田代元湯をトライするも現在は廃止されており、野湯状態。地元有志の管理下にあって入れないことはなさそうだが、そこまでのアクセスも困難そうで断念。その代わりといっては何だが、田代元湯の雰囲気を少しでも味わおうとその付近にあるこちらの温泉へ。ダートを車で進んでいくと温泉があるがスキー場のような雰囲気ながら、駐車具合をみるに結構の来客があるものだと感心。さっそく温泉に入ろうと建物内に立ち入った瞬間に衝撃! そこは確かに温泉への入り口ではあるものの、そこは圧倒的にデフォルトした商店風(?)で暗い…。奥に田代元湯にたどり着いて生還した2名の(温泉を飲んで生き延びたという)帝国陸軍兵士が出てくるのではないかと思われるほどのカオスな雰囲気だが、そこで料金を支払って入浴。エントランスから温泉への導線での衝撃具合は東鳴子温泉の高友旅館以上かもしれない。さらに高友旅館と同様に温泉は素晴らしく、湯は綺麗に薄く白濁。奥にはこの地方の必殺技たる「トド寝」の方が1名いる。湯温は非常に適温で心地よく、泉質はナトリウム・カルシウムー硫酸塩泉。田代元湯は硫化水素芒硝泉ということなので至近とは言え、ちょっと違うか。形ばかりの露天風呂があるが、泉質や温泉環境は屋内の方が良さそう。浴後に着替えていると浴衣のご老人が入ってくるも、浴衣姿ということは宿泊・湯治施設があるのか、ちょっと想像を絶する。奥様と思しき方と隣の女性脱衣場と壁越しに会話しており「X時にでる」という内容だが、それは今から2時間後だった…。なお、こちとらノーマルタイヤで訪問したが、この訪問の翌日からこの付近は初雪かつ積雪となっており、ギリギリセーフ。

玉肌日記インデクス(地域別温泉リスト)

①北海道 ②東北 ③関東 ④中部 ⑤近畿 ⑥中国・四国 ⑦九州・その他



飛行機受難劇(9)

2024年09月01日 | 畸観綺譚
期待値コントロールというのは非常に重要と痛感するが、この日は朝からバーを上げに行く「お願いメール」が殺到。航空会社から「混雑しているからいつもより早く空港に来い」、「手荷物の持ち込みは一個だけ、キャリーバックを上の棚に入れる人が多いと混雑・遅延するからカウンターで預けよ」といったメールが朝からパラパラと送られてくるので、こちらも身構えて空港へ。いつもより緊迫感のあるアナウンスで「出発の20分前に保安検査場を通過しないと乗れないかも」的なプレッシャーがかかる中、慌てて保安検査場を通過すると「使用機材の到着遅れのため遅延」との放送が…。その数分前に手荷物カウンターで職員に「遅れていますか?」と聞いた際に「定刻です」と断言していたのたが、相変わらず「他人に厳しく、自分に優しく」がモットーの航空会社。それほどキャリーバックの機内持ち込みが困るなら、持ち込まないためのインセンティブ付け(例えば、預ければよりマイレージがつく)や究極には「上の棚全廃」すればよいのであって、性善説として「預けよ」というのは限界的に無理がある。持ち込む人は、荷物を預ける・引き取る時間を買っているわけで、それに伴う対価を付与すべき。その後は整備・清掃職員の努力で10分遅延で出発、すると機上では「定刻に到着する」(機長)コメントもあってホッとするも、羽田が近づいてもなかなか高度が下がらない。果ては大きく都内を周遊、おそらく遅延したことで15時から運用開始の都心コースに誘導されてしまい、さらに遅延するという負のスパイラルとなり、結局25分遅延。余裕をみていた定刻40分後のバス乗り継ぎにも間に合わず発狂する。機長も「定刻に着陸する」といったものの、その後に風向きが悪くなってくるとアナウンスは一切なく(恐らく「集中力の要する着陸体勢に入っていた」との弁明するのだろう)、その後の予定に間に合うかハラハラする乗客(ワタクシ)がきっと変質者なのだろう。期待値コントロールとして「悪い情報は早めに報告する」というのはサラリーマンとして鉄則なのだが…。

台北楽器屋事情(3)

2024年08月31日 | 機材マニアック
奇想楽器にガックリきて、無理やりもう1店舗トライ。今度は忠誠敦化駅から徒歩10分ほどの育典楽器UD MUSIC CENTERへ。駅間として1駅程度あるが、歩いた方が早いと判断して炎天下のなか徒歩。こちらは地下に店舗があり、地上には一見すると見落としそうな看板があるのみ。周囲はオシャレな店と寂れた店が混在する微妙な地域だが、店内はなかなか面白い。ベースはフェンダー等のトラッド系が多いが、ここで「折りたたみ式エレキギター」を発見して衝撃!このベース版があったら欲しい…(下写真)。15f付近でポッキリとネックがボディ裏側に折れてコンパクトになる仕組みになっている、しかも弦を張ったまま!こっちの方がよっぽどオレが渇望していた「奇想楽器」そのものなのだが…。値段も書いておらず、プロトタイプなのかもしれないが、周囲にはアイバニーズのEHBやStrandberg (アイバニーズQシリーズかも)のようなコンパクトタイプが並んでいたので、店主の好みなのかもしれない。なお、こちらはエフェクトペダルも結構あるが、やはり日本製(BOSS)は少なくて全体の5%程度。店内では明らかに外国人と思われる方が弦を購入していたが、写真を撮っていいかと店主に聞くと快諾。皆、なかなか心が広い。ちなみに育典楽器とは「教育の模範となる楽器」という意味ながら、ちょうど奇想楽器と店名を交換すればマッチするのだが。

【折りたたみ式エレキギター】


Tell Me a Bedtime Story

2024年08月25日 | Band
まにゅ~先輩の作品に参加。その話をご連絡いただいたのは新宿駅で特急あずさに乗り込む前にて、それは印象深いのですが、さらに「曲名はPillow Talkの意味じゃないから誤解しないように!」という趣旨のご注意も…実はちょっと誤解してました(笑。その後の宿営地で夜あらためていろいろなバージョンやアレンジを聞き直しましたが、原曲・作詞はハービー・ハンコック。歌詞の内容は子供がパパに「寝る前のお話をして」とお願いするものですが、今どきの世間では「パパ」といってもいろいろなスタイルがありますからね…(苦笑。曲解はさておき、個人的にハンコックって音楽的に雑食なのかイマイチ像を結びにくいボワとした、そうあの「処女航海」ジャケのイメージ。曲構成的には①お話のおねだり→②お話で盛り上がり→③眠りに落ちる(パパの戦略通り!)というもの。ワタクシの場合、寝かしつける愚息より早く寝入るのがいつもでしたが…。その表現をダイナミクスだけでなくリズムがイーブン→時たま漏れるようにスウィング→ついスウィングしてしまう感じになっています(ワタクシの解釈です)が、毎回先輩との作品ではリズムが毎回サラッとムズカシイ。DAWでは自分のリズムのクセやタイム感が思い切りディスプレイに出ますが、毎回悩むのは10~20ms(100分の1~2秒)のズレ。ヒューマン・フィールってこのようなズレの積み重ねで聴く人をグルーブさせると痛感するに加え、あまりこれを意識しすぎると却ってグチャグチャになるという難しさ。ピッタリ合わせるとマスキングしたりもするので、結局あまり考えずに「おりゃ~」とばかりそのまま弾くのがイチバンだったりするのですが。ちなみに後半の映像左に出るのはボーカル(人工)の打ち込みロール。どのような設定や具合になっているのかテクニカル的に大変興味津々です。そこら辺の裏話はさておいて、皆さまには実際どのように聴こえ届くのでしょうか…お楽しみいただければ幸いです。

【これまでの宅録シリーズ】
1. 春望                

[Synthv Cover]Tell me a bedtime story / Sheena

玉肌日記

2024年08月24日 | 玉肌日記
古遠部温泉(青森県平川市)
ついに来た。思い起こせば、最初のトライは日景温泉の帰路。当時は硬派たる地図派でカーナビなんて…という具合だったが、縮尺の粗い紙の地図ではどうしても到達できず今回トライ。碇ヶ関IC付近のため、東京から碇ヶ関まで東北自動車道を夜通し爆走してオープンと同時に飛び込む算段にて、途中のSAで仮眠をしつつ順調にきたのだが、思わぬ事態に遭遇!碇ヶ関ICを降りて旧道に入る(紙の地図では到達できないわけだ)のだが、最後の林道に入る直前に立て看板あり「本日臨時休業」。膝から崩れ落ちるというのはこういうことをいうのだろう、しばらく呆然とするがサクっと損切りをして他の候補の温泉へ。今回は青森に数日滞在予定なのでまた来れば良い、市内から往復で2時間かかるけど…。そしてその2日後に再再訪。また臨時休業を喰らうのは御免なので前夜に電話を入れて営業を確認するも、明日は営業。翌朝もオープン同時のエントリーとすべく市内から向かうが、前々日にあった臨時休業の看板はナシ。そのまま林道を進も林道は車1台がやっとの狭路で1kmほど進んでようやく到着。当日は小雨混じりの寒い日だったが、すでにロビーに地元民と思しき先客2名あり。恐るべし。しかし、給湯に問題ある模様で準備中とのことでしばし待て、と寒いロビーで30分待機。ようやく温泉に入れたのだが、意外に浴室は狭く5人程度で満員に。湯はドバドバ供給、無色透明だが微妙な炭酸味あり。泉温43.6℃でpH 6.28、ナトリウム・カルシウムー塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉が泉質名。東北の温泉は強烈に熱いものが多いが、こちらは準備に余念がなかったこともあり適温で非常に快適。これはトド寝でもしたくもなろうがこの人数と狭さでは無理。気になるのは浴室窓から見える光景、そこにはこの温泉の湧出物たる黄土色の物質が恐ろしく堆積している…。こちらでは宿泊も可能なのでトライしたいが、あまりにシブく、またうら悲しい雰囲気満点でこれまた失禁しそうなほど。

玉肌日記インデクス(地域別温泉リスト)

①北海道 ②東北 ③関東 ④中部 ⑤近畿 ⑥中国・四国 ⑦九州・その他