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NO.2767 奨学金制度

2016年01月26日 12時08分34秒 | Weblog
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全国でマネできる奨学金制度だというふれこみの取り組み情報です。

学費が高く奨学金が充実していないのは日本だけと言われているなかで、鹿児島県長島町では面白い取り組みが進行中、名付けて「ぶり奨学金」。

長島町は世界最大の「ぶり」の町。町内には高校や大学がないので高校時代から町外に出るため卒業後もほとんどが町の外で働くこととなり、若者人口の減少が続いている。そこで出世魚の「ぶり」にあやかり、卒業後は地域に戻ってリーダーとして活躍してほしいとの願いを込め制度化したのが「ぶり奨学プログラム」。

1.金融機関が自治体のために独自の奨学ローンを創設
高校在学中は毎月3万円、大学・専門学校等在学中は毎月5万円まで、「ぶり奨学ローン」として借りることができる。
長島町出身の生徒・学生が卒業後に長島町に戻ってきた場合に元金相当額をぶり奨学基金から補填(利息については、長島町に戻ってくるか否かにかかわらず全額を補填)。無担保で長期間の奨学ローンは鹿児島相互信用金庫の協力で保証料込みで1.5%という低金利。
2.「長く」持続する制度
奨学金制度は、安心して子育てできるよう、これから生まれてくる子供たちが高校・大学等を卒業後10年間かけて返済・補填する。少なくとも50年間は、制度として持続することが求められ、そのため、鹿児島相互信用金庫と協定書を締結。
3.「広く」応用できる制度。
これまでの移住定住政策は他の自治体との移住者獲得競争であったが、ぶり奨学金プログラム」は出身者を戻りやすくするもので他の自治体と競合するものでは全くない。

週刊ダイヤモンド http://diamond.jp/articles/-/83504 の記事の中で、
『地方創生の好事例は、地域性が関係していたり、秀でた人材が長年かけて築いたモデルであったりして案外、他の地域ではまねできないことが多い。長島町・井上副町長は「ぶり奨学金は制度として十数年残る。しかもこれは全国でまねできる仕組みだ」と語る。少ないリスクで地域に長く残る仕組みを、しかも短期間で築いたのである。』と。

養父市は創生戦略数値目標で、5年後にはUターンなどで80人の増加を目指すとしています。

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