勝地(かつち)ブログ

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vol.2012 交通連合

2023年01月31日 20時34分00秒 | Weblog
今日も「勝地ブログ」にアクセスいただき、ありがとうございます。


JR鉄道の利用促進に向け、議論がなされている記事に出会いました。

養父市が提起した「交通連合」とはなんだろう、少し興味あり。
鉄道レールや駅舎を通過の自治体が維持管理し、客車の安全運行を鉄道会社が担うという上下分離方式の考え方は聞いたことあるが。
議論の行く末に注目していきます。

screenshot



(記事内容を紹介)


山陰本線から交通革命が起こる? 自治体団結「交通連合」、ローカル線を救うため事業者依存から脱却だ

1/31(火) 11:51配信 Merkmal

 

設立の是非は引き続き協議へ

 山陰本線利用促進のワーキングチーム検討会で、兵庫県養父(やぶ)市が交通連合の設立を提案した。ドイツで公共交通維持に向け導入されている組織だが、日本初の導入は実現するのか。

「沿線の地方自治体が法人格で規約を持つ組織をつくり、交通事業者とともに事業運営に関与できる方向で検討してはどうか」

 

 兵庫県香美町役場で2022年末に開かれた兵庫県北部を通るJR山陰本線の利用促進策を考えるワーキングチーム(WT)第3回検討会で、養父市の柳川武まち整備部次長からこんな提案があった。

 柳川次長は市議会のために欠席した広瀬栄市長の代理で出席し、市長の意向を伝えた。提案は自治体と交通事業者が参加して鉄道やバスなど地域の公共交通をひとつのサービスとして運営する交通連合の結成を呼び掛けたものだ。今後の方向について、WT事務局の兵庫県但馬県民局は「自治体などが話を持ち帰って検討し、引き続き協議していく」と述べた。

 

輸送密度2000人という壁

 WTは兵庫県のJRローカル線維持・利用促進検討協議会に設けられた分科会のひとつで、JR西日本、全但バスなど交通事業者に加え、豊岡市、養父市、朝来市、香美町、新温泉町の5市町が参加している。

 JR西日本によると、山陰本線・城崎温泉(豊岡市)~浜坂(新温泉町)間の輸送密度(1km当たりの1日平均利用者数)は

2020年度:506人

2021年度:606人

だ。JR西日本が利用の少ない路線の目安に掲げた2000人、国土交通省の有識者会議が路線のあり方を協議すべきと提言した1000人を大きく下回っている。

 

 検討会では利用者を「5年間で2020年度の4倍にする」という強気な提案が示されたが、実現に向けた施策は

ICカードや新型車両の導入

・駅周辺駐車場の整備

・通勤通学定期購入の補助

・駅周辺のスポット開発

・キッチンカーなどイベント開催

・観光利用の促進

と目新しいものは見られなかった。

 利用者増の提案は輸送密度2000人をクリアするのが狙い。しかし、JR側から「今までと同じことをしていたのでは2000人に戻せない」との声が出るなど、実現に疑問符がぬぐえない。それだけに、交通連合の提案が余計に目を引く形になった。

 

ドイツでは公共交通維持の力に

 交通連合は運輸連合とも呼ばれ、ドイツで採用されている。公共交通機関全体の運行計画を策定し、

・共通運賃の導入

・路線やダイヤの調整

などを進める組織で、赤字の交通事業者が過度の負担を強いられることを避けながら、自治体関与で公共交通の維持を図るのが狙いだ。

 

 日本では独占禁止法に抵触するとして2020年の法改正まで実現できなかった。このため、これまで熊本市などで路線バス会社同士が共同経営するぐらいしか類似例がなく、実現すれば国内初になるという。

 

交通連合とは何か

 交通連合について調査を実施してきた交通経済研究所(東京都新宿区)によると、ドイツでの第1号は1965年、ハンブルグで誕生した。当時、ハンブルグは高架鉄道やバス路線の営業距離を3.5倍に広げたが、輸送人員は5%減少していた。国民にマイカーが広がり、強力な競争相手に浮上してきたからだ。

 危機感を覚えたハンブルグ高架鉄道が市内の交通事業者に運行一元化や共通運賃制度導入を要請したのをきっかけに、世界初の「ハンブルグ運輸連合」が生まれた。その後、交通連合は旧西ドイツ各地に広がり、現在は旧東ドイツにも拡大、60余りが運営されている。

 大都市圏だけでなく、地方でも設立されてきた。規模の大小、細かな規約もそれぞれで多少の違いが見られるが、公共交通間の競争を避けて利用者サービスを強化している点は共通している。

 利用促進に向けた取り組みとしては、観光客向けに主要観光スポットの割引サービスとセットにした乗車券を販売するほか、一般市民向けとして公共交通に

・カーシェアリング

・レンタサイクル

・タクシー

などのサービスを加えてラストワンマイル(客に物・サービスが到達する最後の接点)の解消に努めるなど、それぞれが工夫を凝らしている。

 

急激な人口減少に危機感

 但馬地区は京阪神から2~3時間で移動でき、城崎温泉や餘部鉄橋、竹田城跡、冬のカニ料理など観光の目玉となる場所や名物があるものの、人口が2022年4月現在で約15万人。21世紀に入って20万人を割り、急激な減少に直面している。

 単に交通連合を設立するだけでは、現状とさほど変わらない。ローカル線の利用客減少がこれほど深刻化した背景には、人口減少と少子高齢化が進む中、国や自治体が利用促進を

「交通事業者に任せきりにしてきた」ことがある。

 

 しかも、人口が密集して一定の利用客を見込める大都市圏と違い、地方はコスト面で大きな不利を抱える。既視感がある利用促進策を総花的に並べ、推進していくだけでなく、効果を疑問視する声が出ても不思議でない。求められているのは自治体のより積極的な関与だろう。

 提案した養父市も人口減少に強い危機感を持っている。養父市土地利用未来課の大津耕平課長は「利用促進である程度の成果が出たとしても、人口減少が続けばいずれ限界が来る。持続可能な公共交通を考えれば、より積極的に自治体が関与せざるを得ない。そのための方策が交通連合だ」と提案の狙いを語った。

 

 現時点では提案が出された段階にすぎないが、検討会でWTの代表を務める豊岡市長の関貫久仁郎氏やJR西日本の国弘正治兵庫支社長らは前向きに受け止めている様子だった。

 交通連合が実現すれば、自治体がどこまで主導権を取って運行に関与し、持続可能な生き残り策を打ち出せるのか、但馬地区自治体の真価が問われている。

 

高田泰(フリージャーナリスト)



話変わって
今、夜会議終わりました。



この時期、新年度に向けて、あれもこれもの調整課題が沢山あります。


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vol.2011 格差は悪くない

2023年01月30日 22時01分00秒 | Weblog
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組織の中で、私も年数経って年長組のその最高峰になってきた。
次世代に譲るタイミングを図っているが、あと一年は巡ってこない。

今日、一つの会議が持たれ出席してきた。

年数経験者から俯瞰してみると、同じ類の組織であろうとなかろうと、2対6対2の方程式が当てはまるケースがほとんどだと思っている。

よく出来る組織が2割、泣かず飛ばすが6割、出来ない組織が2割。

それを格差ともいうのだろうが、それは良くないこと。その格差をなくしましょうと、横一列にすることが本当に出来るのだろうか。

出来ない組織を奮い立たせて泣かず飛ばすに組み入れても、やはり出来ない組織が2割の確率で現れる。

そんなもんだと認識して、全てをよく出来る組織に持ち上げようなどとは思わないことだ。

格差が現れてくるのは当たり前。
熱量が半端なく違うのだから。その格差の表部分だけ見て、格差が出来たのはいけないことだと、本当にそう言えるのかなぁ。
日本人的な感覚がそうなのか。
スタート時点が横一線なら、号砲から後は格差の世界でしょう。

本当に困れば、熱量は上がってくる。
この人、熱が出てきたから、しっかり様子見しましょうと。

良い意味で。

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vol.2010 動きっぱなし

2023年01月29日 16時30分00秒 | Weblog
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動きっぱなしの日曜日でした。

お隣さんの空き家二軒の門さき除雪機で作業、いつでも家の様子見に帰ってこられても良いように。
そして空き家さんのお墓の灯籠の傘部分が外れて落ちてないか確認。昨シーズンは、雪の付着で斜めに傾いて重くなって落ちたのです。黒のビニール袋被せてみたので、大丈夫でした。我が家も大丈夫。



そして、またまたマンション駐車場の除雪。
時間掛かって、結構、大変です。



いつものスコップ置き場に目をやると、備えておいたスコップの柄が折れてました。入居者さんによる作業中に折れてしまったんでしょう。



この手の安物は新雪ならまだしも、重い雪になるとダメ。

そして、雪に埋もれた大根畑、畝の位置を確認しながら大根の頭が見えるようにしておきました。



おでん大根、コレが旨いんです。

そして、庭の鉢植えの植木の雪除け。4〜5鉢で枝が折れてました。

そして家周り、歩けるようにスコップで除雪。

時刻は4時、気温が下がってきたので、ここまで。

部屋に入って、麦の湯割り。ご褒美です。




話変わって
孫たちの剣道、今日は試合だったようで、4年生の孫は優勝したようです。
決勝戦は、開始37秒で、コテを決め、早いこと。






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vol.2009 雪

2023年01月28日 21時44分00秒 | Weblog
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豊岡市内



雪のなか目指したのは



我が家の前では




孫のリクエストに応じて除雪機で集中投雪











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vol.2008 レスキュー

2023年01月27日 20時30分00秒 | Weblog
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嫁いでいる娘の昨夜遅くの出来事、LINEが入ってきて、大変な状況が伺える。

仕事終えてのこの時間帯の帰り道中で、自家用車タイヤがパンク。時は10時半。



時間も時間、場所も場所。

LINEもらっても、私はお酒呑んでるから何も出来ない。とっさに思い浮かべるのは、その近辺のありったけの知人にSOSするしかないやり方。

けれども、そこまでいかなくて助けてくれるいつもの車屋さんが素早く人が動いていただいてたようです。
遠い距離にもかかわらず駆けつけていただき、レスキュー。



絵に描いたような、こういうのって、憧れますね職業として。

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vol.2007 ビフォーアフター

2023年01月26日 17時53分00秒 | Weblog
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晴れの天気☀️なので、括り罠を見に行ったけれど、当たり前ですが雪に埋もれてて確認できる訳もなく。
山道ノロノロ走りながら、それでも雪降る前に掛かってたら暴れてどうなってる、そうならどうしよう、と。
心配症




良い天気なので、マンション駐車場の除雪に勤しみました。
軽トラ荷台の狩猟荷物一式を下ろし、アユビを掛けて除雪機積込み。



現地、到着



ビフォー、アフター





出て来られた入居者に隣りのホテルの客はあるの? と聞くと、ポツリポツリだけど部屋の明かり灯ってる、と。


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vol.2006 除雪機

2023年01月25日 14時04分00秒 | Weblog
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除雪機のバッテリー充電量、少し弱いなぁと思っていたら、案の定、朝6時のこの寒さですからスウィッチ捻っても掛かりそうで掛からない。
ブースターケーブル持ってない、それで急遽充電器をセットして5分待ち、なんとか掛かりました。




パウダースノーです。





近所にも除雪範囲を広げて8時過ぎに一旦終了。

ふれあい倶楽部の除雪もしなければ。新しく備えた除雪機が出番を待ってます。
今日は事務補助員さんにお任せし、広報掲載用の作業写真撮りに専念。





人間の労力なんて持続しませんから、大助かりです。

話変わって
昨日のニュース
このブログでも触れてきましたが、ホテルがオープンしましたね
screenshot






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vol.2005 積もってきた

2023年01月24日 21時04分00秒 | Weblog
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雪、積もってきましたねー。
今の時間帯



5時過ぎ、我が町の「日畑」という山中の狩猟仲間の家周りの積雪は、軽トラのナンバープレート上、だとか。
今では、荷台辺りまで積もってるんだろうなぁ。

我が家では、孫の自転車置き場の簡易テントが外れたみたい。

明日朝が恐ろしいけれど、焦らず、除雪機を動かします。
小学校は休校なんだろうか、評議員の私でも情報無く分かりません。

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vol.2004 知って得する

2023年01月23日 19時29分00秒 | Weblog
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全国農業新聞を読んでて、知って得する知識に出くわしました。

今年4月から民法改正で、越境した竹木の枝切りが条件付きで出来るようになる、という。
昔々、自治大学校で教えられたのは「侵入してきた根っこは切れるけど、伸びてきた枝は勝手には切れない」というルール。

それが
screenshot









それでも、先ずは隣家との話し合いを丁寧にしていくことでしょうな。

ここでふと思ったのは、公道や村中道、里道に被さってきている枝木が結構あるけど、誰がどうしてるんだろう。


大雪の予報です。
除雪機燃料ガソリン⛽️を携行缶に満タンしました、軽トラも。

高柳マップを作成していて、ほぼ完成形までこぎつけました。
もう、事務所退席します。





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vol.2003 孫とスキー

2023年01月22日 17時49分00秒 | Weblog
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孫4人と爺じ、そして両親の7人で鉢伏スキーへ。孫2人は小学1年、初スキー・デビューです。
いつものヒュッテさんへ。レンタルスキー代少し値引きしてもらいました。今シーズンは雪が少ないから、自ずと遠のくのでしょう、スキー客は少ないですね。
午前中は、小1の2人に爺じがスキーのイロハを教えたつもり。

昼前には、年上2人を昨年のようにリフトに乗せ、滑りやすいコースを何回かこなしました。



午後は、スキーテクニックが上達してきた年上2人を、リクエストもあって中央ベアリフトに乗せて上へ上へ。


テクニック的に少しキツ過ぎた斜面でしたが、涙目で、それはそれで良い体験になったと思います。手の届く、少し上を狙う、何事でも。

最後は、皆んなで記念のシャッター。



懲り懲りでなく、良い体験になってれば良いけど。

話変わって
今夜の夕食は、狩猟仲間からいただいた鴨肉



鴨鍋で美味しくいただきました



もちろんネギは、最高品の岩津ネギです





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vol.2002 お菓子とマスク

2023年01月21日 15時34分00秒 | Weblog
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昨日は、老人クラブの全会員にお菓子の箱二箱、マスク一箱を配りました。説明チラシを添えて。



23日予定していたクラブ新年会をコロナ禍で中止としたため、その代わりといっては何なんですが、お菓子でもつまんでご家庭でゆっくりしていただこうということになりました。会計的にはちょっと踏ん張った出費です。

今朝、猟友会仲間から捌いた鴨肉をいただきました。骨で出汁をとってしゃぶしゃぶ鍋でご馳走になろうと目論んでます。
そのため身体を動かしておこうと、括り罠を4箇所にセット。

標識


しっかり根付け


カモフラージュした罠


捕獲ゲームスタート、積雪予報なので、どうかな。


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vol.2001 質量は幸不幸に影響

2023年01月20日 21時39分00秒 | Weblog
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vol.番号でブログを綴ってから2000回を数えました。拙いブログに訪問いただきありがとうございます。

節目といっては何なんですが、
先日の事務所来訪者も今日の来訪者も、地方と国の違いはあれども選ばれし議員という人たちに多くの不信不満を抱いているふうで・・・

で、感銘受けた講師先生の指導に倣い市民と共に歩む議会はどうなればいいのか、と指摘している私のような評論輩もいるので遡ること6年前のブログ、そのvol.218を再度載せたいと。
私のレポートからです。


第108号 議長レポート 

平成27年1月29日


去る1月23日(金)宝塚市議会60周年記念シンポジウムが宝塚ホテルで開かれ、案内をいただき参加してきました。

シンポジウムテーマは「市民と共に歩む市議会をめざして」。

自治体行政学・地方自治論で著名な東京大学名誉教授・大森彌先生の基調講演を拝聴しました。

著書の中で「地方議会は、市長と共に地域住民の代表機関として自治体運営に責任を持っている。その活動の量と質は、地域の幸・不幸に大きな影響を及ぼす」という提言をされています。

地方議員にとって極めて大切な示唆を与えていただいています。当日の基調講演の一端のレポートです。

 


結論は一つ。日本の地方自治を良くするためには、地方議会が良くならなければならない。


 今日のシンポジウムテーマは「市民と共にあゆむ議会」。市民の為に、でなく、市民と共に歩む議会とはどういう議会なのか。私の考えていることを話したい。


 私の演題は「地方議会―住民自治の根幹」。2000年4月から地方分権一括法が施行。それまでは地方議会は無視され、ほとんど行政体制の一環であった。その10月に地方制度調査会から答申が出て、地方議会は住民自治の根幹であるとされた。


これは憲法93条に由来している。「地方公共団体には、法律の定めるところにより、その議事機関として議会を設置する」。これと同一の規定は首長について憲法には無い。憲法は議会を必置している。従って、地方公共団体たるものは地方議会なしでは存在できない、地方議会は地方自治の根源であるということが言える。


 しかし、明治以来、国は首長を使って政策を動かしてきた長い歴史がある。だからどうしても首長を重視する考え方が制度に介入している。けれど基本は憲法をもってして地方議会は必置である。どんなに世間が議会をパッシングしても、議会は要らないといっても、議会は存在することに意義がある。議会は憲法に保障されている。


 問題は、保障されている議会があぐらをかいてしまうかどうか、ここがポイントになる。


 最も、憲法は違う条文で「地方公共団体の長、その議会の議員は、その地方公共団体の住民が直接これを選挙する」とあり公選の首長を置くことになっているので、事実上必置ではないかという解釈が成り立つ。


 この制度はもともと不安定である。首長を選んだ民意と、議員を選んだ民意がズレルことが在り得ることが前提になっている。だから首長と議会の間にある種の緊張関係が生まれることが有り、きちっと調整が行われないとこの制度は不安定になりやすい。大阪方面の例のように、首長の言ったこと以外は承認しないということになる。


 代表機関の二つを比べるということになり、住民は圧倒的に首長の方を向く。何故か。首長は頻繁にマスコミ等に登場するが議長は登場しない。何故なのか、それは権限問題にある。


国は議会を強化せず、首長の権限を強化する意思が明治以来一貫して働いてきた。何故かというと国が考えた政策は国が着手せず、ほとんど都道府県や市区町村を使って仕事をする。国の考えが浸透していくには誰を掌握しておくのがいいのかを考えたとき、複数の議会は掌握できないから一人の首長を掴んでおけば浸透しやすくなるではないか。


 首長のことを執行機関と呼んでいる。普通、執行機関というと誰かが決めたことを忠実に実施するところと考える。

ところが我が国の執行機関は自らしたい事案の企画立案を全部やる。世間はこれをお手盛り機関という。自分がやりたくない事案を企画立案する訳がない。その権限が地方自治法で確保されている。


 大きな権限が三つある。一つは予算編成権。住民は作っていくそのプロセスにものを言わなければ予算は付かないから、議会には来ない、必ず首長に行く。

二つ目は、その予算を使うための条例提案権を持たせている。そうすると、これを議会で通してもらえるかが気になる。用意周到にどんな質問にも答えられる準備をしてくるから執行機関は議会審議に行って答えていきたいという気分になるが、国は一貫して執行機関は議会の審議に行くなとしている。行くと、議会の審議が執行機関の執行に影響を及ぼすから出来るだけ呼ぶなと法律の立て方はそう考えている、呼ばれたら行けと。でも議会は執行機関が来ないと審議できないから、あらかじめ呼んでいる。執行機関の首長が答えるので審議に参加していることになる。


大きくこの三つ(予算編成、条例提案、審議参加)の権限を持っている。この企画して、審議して、執行してのプロセスでどこが肝心かというと企画立案である。その企画立案の中に住民参加も入れている。この企画立案を議会がひっくり返すのは至難の業である。


 ということは次はどうなるかというと、良く説明してもらって分かった、納得、ということでほとんど全会一致、多数決で通ることになる。

 反対に、議員は楽である。企画立案しないから。企画立案すると自分で説明しなければならないし政策の効果を出さなければいけない。議会報告会に行くと住民から質問がでる。しっかり勉強して答える準備をしなくてはいけない。あれが肝心なのである。もっぱら聞くなんて、楽な稼業だ。


現在の仕組みのままでいくと執行機関の方にどんどん知恵が蓄えられて、そのことが住民に分ればわかるほど議会でなく執行機関の方に行く。


ということは、この関心をどうやったら議会の方に向けてもらえるかということを考えていくことだ。 


元々、制度上は議決権こそあるが議会はそんなに強くない、弱めに作った制度になっている。議会は鬱陶しいと思っているのではないか、そうではなくて議会は考え方を変えるべきだ。


 執行機関との緊張関係も当然だし、せめて大変さを解るためにも、可能であれば一本でも二本でもいいから自分たちの手で条例案をつくり住民の中に入って説明していく。このことが何よりも大事である。


やれば、議会もただ在るだけでなくよくやっているじゃないかと。それならば議会に働きかけて議会を出発点にして新しくこれをやってもらおうとなる。


議会は住民の信頼関係なしには成り立たない。自治体を誤った方向に向かわせないためには、一人の意見でなく複数の人の意見が良い。議会は複数の意見、会派があり、それを一つの意思にまとめ上げていくことが難しいが、それこそが政治の原点である。元々同じ意見をまとめるのは簡単だけど、違った意見を一本化するために話し合い妥協し合いながらまとめあげていく。ここに議員としての政治家がある。会派が分れることは仕方のないこと。

会派間のしがらみを乗り越えて、議会意見を一つにまとめる。できればそのプロセスの中に住民参加を必ず保証する。


 一般的に地方議会は、内うちだけで議論すれば良いと思い易い。この議会は良くなったと思うのは、目に見えるインターネットの情報公開と住民参加をやり始めたところ。目に見えないところの政治もあることは承知している、そういう世界もしかるべきだと思っているが、出来るだけ住民には見える形で伝える。


 議会で一番大事なのは住民参加。自分たちで集まって執行部とやり取りすれば済んでしまうと考えている、これは議会を舐めている。必ず住民とつながる機会をたくさん持つこと。


 日本の議会の制度の中で、参考人制度、公聴会をほとんど使っていない。首長が相当慎重に作ってきた議案に対して公聴会が開けるか。開けという人はいるが開けないだろう多分。でも、参考人制度はもっと使っていいと思う。

議会に出てきた議案に対して住民の中には相当な知識をもってる人がいる、ものを知ってて勉強している人がいる。参考人制度を頻繁に使って、必ず全ての議案の審議の中に住民参加のプロセスを入れることである。


 もう一言いわせてもらうと、議会の議員は普段着の姿で議会をやってもらいたい。作業着を払って着てもいい。どうして議会を神聖視するのか。普段着の活動で住民と共に歩むことが大事なのだ。

議員バッジを付けた途端に偉くなるものでも何でもない。住民と同じところを腕を組んで一緒に歩きたいというのはとてもいい発想だと思う。そうやってこそ議会は信頼に値するに変わる。


 最後に一言だけ、この中に何期もやってる議員に言いたいことがある。最近は1~2期の議員が増えているが、何期もやってるベテラン議員は何をすべきか。

一番せつないのは、何期もやってるといろんなことが分かるようになりボス化するような議員がでてくる。この議員は一年間一回も議会で発言しなくなる。俺はいいからお前がやれと。この議員の報酬は全額返させるべきだ。


議会の命は言論だ。何期もやってる議員こそ若い議員に質問とはこういうもんだ、こうやって問題提起する、こうやって政策提起するというお手本を示すべきだ。ベテラン議員はこの任務を持っており、その任務を通じて若い議員を育ててもらいたい。(完)



話変わって

地区ふるさと祭りの反省慰労会が今終わったところです。作品展示、農産物展示、フリマ、舞台演芸、餅配布などなど、半年にわたる準備含めてご苦労様、お疲れ様でした。



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vol.2000 今日一の出来事

2023年01月19日 20時21分00秒 | Weblog
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夜会議の理事会が今終わりました。



新年度予算の素案の素案を説明し、なぜそうなるの理解を深めていただくことに努めました。
新規の事業もそこそこ有ります、フライングになるので此処では未だ載せられません。

今日一の出来事
自治協の災害時保存食の一部である五目ごはん50食分が消費期限到来します。一度に50食分なので考え巡らした結果、小学校での防災教育に有効活用していただくことで落ち着きました。




話変わって
上映実行委員会の方が来られて、是非どうぞ、と。





ブログ訪問者の方、私からも、是非どうぞ。

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vol.1999 但馬での分娩

2023年01月19日 09時54分00秒 | Weblog
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市会議員さん、個人発行の議会報告機関誌を配ってこられました。
ご苦労様です、の声掛けだけでは物足りないような気がして、とっさに共通話題を探してとなります。

その機関誌に分娩休止の記事が。
この件は
新聞でも紹介されてきた心配事です。
screenshot



周産期医療センターの立ち上げについて、このブログでもバックナンバーで触れてます。

「周産期医療センター」のキーワードでブログ内検索していただければ、2015.2.1辺りから前が出てきます。









フロー図で、センターからの産婦人科医医師派遣が示されてます。

ここの仕組みを但馬定住圏自立構想事務局(豊岡市)に再確認し、定住圏会議(構成市町の会議員)で煮詰めることにするのかな、私なら。
市議会として意見書、決議、陳情などなどあるけれど、医師をはじめとしての相手があることだから気分や心象を損ねない対応が肝要だと、経験則から私は思う。

当初の仕組みが経年実態からみてもあわないものだと結論するなら、早急に、よりベターな構想として何処に住んでも但馬は一つになっての見直し議論も必要だろう。外部評論家としてはそう思う次第。



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vol.1998 紹介状

2023年01月18日 20時17分00秒 | Weblog
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私の今日一番の出来事は、
県がんセンターから預かっていた地元病院への紹介状を提出し、経過観察のレールに載せられたこと。


その後は、どうですか?
     ときどき、尿漏れあります
3ヶ月後に採血検査します
     そうしてください、便秘に効くマグミット薬💊出してもらえれば有り難いです

ということで、4/12予診になりました。


話変わって
波長が合う4年生の孫
日常に楽しみが有ります



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