Seasons

花鳥風月を撮りつづけると季節の移り変わりがわかるかも
でも風を撮るのはむつかしいので花鳥虫月だという噂も・・・

孫崎 享:戦後史の正体

2012-09-18 | 本と雑誌
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          (E-P1 with Lumix G 20/1.7)


戦後史の正体
1945-2012

2012年8月10日 第1版第1刷発行
2012年9月10日 第1版第5刷発行


著者の孫崎 享(まござき うける)さんは
元外務省の国際情報局長であった人。

                   目次

     はじめに

序章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか

      日本の戦後史は「米国からの圧力」を前提に
      考察しなければ、その本質が見えてきません

第一章 「終戦」から占領へ
      敗戦直後の10年は、吉田茂の「対米追随」路線と
      重光葵(まもる)の「自主」路線が激しく対立した
      時代でした

第二章 冷戦の始まり
      米国の世界戦略が変化し、占領政策も急転換します
      日本はソ連との戦争の防波堤と位置付けられること
      となりました

第三章 講和条約と日米安保条約
      独立と対米追随路線がセットでスタートし
      日本の進む道が決まりました

第四章 保守合同と安保改定
      岸信介が保守勢力をまとめ
      安保改定にものりだしますが
      本質的な部分には手をつけられずに終わります

第五章 自民党と経済成長の時代
      安保騒動のあと1960年代に日米関係は
      黄金期を迎えます
      高度経済成長も始まり
      安全保障の問題は棚上げされることになりました

第六章 冷戦終結と米国の変容
      冷戦が終わり
      日米関係は40年ぶりに180度変化します
      米国にとって日本は
      ふたたび「最大の脅威」と位置づけられるように
      なりました

第七章 9.11とイラク戦争後の世界
      唯一の超大国となったことで
      米国の暴走が始まります
      米国は国連を軽視して世界中に軍事力を行使
      するようになり
      日本にその協力を求めるようになりました

      あとがき



索引も充実しています。

私自身が生きてきた
時代を俯瞰してみると
 ああ
 あのときのあのことは
 そういうことであったのか

目からうろこが落ちるのを
実感できる良書です
ぱちぱち
ぱちぱち