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秋の七草の薄(ススキ)

2014年10月10日 | Weblog
これは、稲(いね)科、ススキ属の薄(ススキ)である。この薄は、当然ことながら秋の七草の一つである。この薄は、いろんな呼び名があるようである。枯れ尾花などという優雅な言い方もあるが、薄が沢山生えているところでは、茅場(かやば)と言っているようである。この茅場は、かやぶきの屋根材の原料になるものである 。また、此のススキは、十五夜の月見のお飾りには欠かせない。何れにせよ、生活にも観光に欠かせない有用な植物である。かって、ススキの名所と言われる仙石原に行ったことがあるが、場所の関係か、或いは種類の関係か判らないが、ススキの丈が少し短いような感じだった。ということは、ススキにも色んな種類があるようである。

薄(ススキ)・稲(いね)科。
・学名 Miscanthus sinensis(ススキ)
   Miscanthus : ススキ属
   sinensis : 中国の

 Miscanthus(ミスカンサス)は
 ギリシャ語の    
 「mischos(小花の柄)
  + anthos(花)」が語源。 
 
・秋の月見のおそなえとして
 欠かせないもの。
 【中秋の名月】(十五夜)には
 収穫物と一緒に供えられるが
 収穫物を悪霊から守り、
 翌年の豊作を祈願する意味がある。
 (【中秋の名月】は下記参照)

・屋根材のほかにも、
 炭俵用、家畜の飼料用
 などとしてもよく利用される。

・ススキの「スス」は、
 葉がまっすぐに
 すくすく立つことを表わし、
 「キ」は芽が萌え出でる意味の
 「萌(キ)」だと言われている。
       (諸説あり)。


・箱根の仙石原や、
 奈良の若草山で行われる
 「山焼き」は、
 ススキを野焼きすること。
 春先に行う。
 この野焼きをしないと、
 ススキの草原には
 次第に樹木が侵入し、
 ススキの原として
 維持することができなくなるので、
 一年に一度全部焼き払って
 ススキ草原を残すようにしている。

・「常磐(ときわ)すすき」
 という種類は
 「すすき」に比べて
 開花が早いため、
 真夏の頃から穂を楽しめる。

・「すすき」は「芒」とも書く。

・別名「尾花(おばな)」
   花穂が獣の尾に
   似ていることから。

 「茅(かや)」
   民家の茅葺き屋根
   (かやぶきやね)は、
   この薄などの茎や葉を用いて
   葺(ふ)いた屋根。

・9月7日の誕生花(薄)
・花言葉は「心が通じる」(薄)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ダリア    花言葉:栄華、優美

  今日の一首:ほこらかに秋の陽に映え咲きいたりいろとりどりのダリアの畑   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)