MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

向日葵(ひまわり)

2013年06月30日 | Weblog
これは、菊(きく)科、ヒマワリ属の向日葵(ひまわり)という花である。この向日葵は、お隣のお宅に植えられているが、見るからに真夏を象徴する花という感じである。この向日葵の花、特に向日葵の種子については、思い出が沢山ある。それは、終戦後、ソ連軍の抑留下のことである。当時のソ連兵は、丁度、アメリカ兵がガムを噛むと同様、向日葵の種子を口に含んでは、器用に口の中で皮を剥いで食べていたのである。だから、「ロシアの国花」になったという訳ではないと思うが、その他、向日葵から採った油も、食事のたびに沢山使っていたようであった。もっとも、日本でも最近はサラダドレッシングに向日葵油が用いられていることが多いようであるが。

向日葵の名所は、随所にあるけれど、近隣ではこんなところも。 http://flower.enjoytokyo.jp/summer/himawari.html


向日葵(ひまわり)・菊(きく)科。
・学名  Helianthus annuus
   Helianthus : ヒマワリ属
   annuus : 一年草の
 Helianthus
 (ヘリアンサス)は、
 ギリシャ語の 
 「helios(太陽)
  + anthos(花)」が語源。
 ”太陽の花”の意味。

・開花時期は、 7/10 ~ 9/10頃。
・夏の代表花。でかい花。
・北アメリカ原産。
 16世紀にイギリスに伝わり、
 「太陽の花」と呼ばれ始めた。
 (花の形が太陽を思わせる)

・オランダ人画家ゴッホが
 好んで描いた花の一つ。
 (「ひまわり」という作品が
   ありますね)
・ロシアの国花。

・名前は、花が太陽の動きにつれて
 まわることから”日まわり”。
 しかし実際には、
 「花首の柔らかい、
  つぼみのときだけ
  昼間、太陽の方向を向いて
  夜に向きを戻し、
  成長して花が咲いてからは
  東を向く」、
 というのが本当のようだ。

 とはいえ、
 「太陽の方向にくるくる回る」、
 というのは
 わかりやすく
 おもしろい説ではある。


・漢字の「向日葵」は漢名から。

・種子は食用になる。
 種子から採った油は
 石鹸や塗料の原料になる。
 茎や葉は家畜の飼料となる。

・別名
 「日輪草」(にちりんそう)
 「日車」(ひぐるま)

・8月17日の誕生花
・花言葉は「私の目はあなただけを見つめる」

・「向日葵の
  ゆさりともせぬ 重たさよ」   北原白秋

 「髪に挿(さ)せば
  かくやくと射る 夏の日や
  王者の花の
  こがねひぐるま」
   (ひぐるま=ひまわり)   与謝野晶子

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ハンゲショウ     花言葉:内に秘めた情熱

  今日の一首:どことなく寂しい風情の半夏生秘めた想いのさゆらぐような   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

蛇苺(へびいちご)

2013年06月29日 | Weblog
これは、薔薇(ばら)科、ヘビイチゴ属の蛇苺(へびいちご)である。この蛇苺(へびいちご)は、子供のころから、毒があって食べられないから毒苺という別名もある位なのだと教わってきた。が、この蛇苺は、美味しくはないが食べられるのだと知ったのが、ごく最近のことである。この蛇苺のネーミングは、「ヘビの出そうなところに生え、ヘビが食べるようなイチゴ、とたとえられたことから」というが、中国で「蛇苺」と言っているからだというのである。少しばかりイージーな感じがしなくもない。最近は、この蛇苺を見たことがなかったが、昨日、たまたま道端に生えていたので懐かしさのあまりデジカメに収めさせてもらったのがこの写真である。


蛇苺(へびいちご)・薔薇(ばら)科。
・学名  Duchesnea chrysantha
   Duchesnea : ヘビイチゴ属
   chrysantha : 黄色の花の
 Duchesnea は、18世紀の
 フランスの植物学者
 「Duchesne」さんの名にちなむ。
 
・イチゴの一種。
 湿気の多い、
 ヘビの出そうなところに生え、
 ヘビが食べるようなイチゴ、
 とたとえられたことから
 「蛇イチゴ」の名になった。
 (毒はないが、甘みは無い)
 表面はつぶつぶ。

・茎は地面を這う。
・葉っぱはギザギザ。
・春から夏にかけて、
 黄色い花が咲く。

・別名「毒苺(どくいちご)」
   毒はないがこう呼ばれる。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:カンナ  花言葉:情熱、尊敬

  今日の一首:たくましくカンナ咲く道続きおり君のようだとあなたが言いき    鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

大千成(オオセンナリ)

2013年06月28日 | Weblog
これは、ナス科オオセンナリ属(ニカンドラ属)の大千成(オオセンナリ)という花である。この大千成(オオセンナリ)は、初めて見た花というだけでなく、名前も何もわからなかったのでる。そこで花の名前を調べるため、友人知己を介し、また、色んなチャンネルを通して調べた結果、漸く「大千成(オオセンナリ)」という花であることが分かったのである。この大千成(オオセンナリ)は、写真で見るごとく、珍しい薄紫色の可憐な花である。




大千成(オオセンナリ)はナス科オオセンナリ属(ニカンドラ属)の一年草である。
原産地は南アメリカで、チリとペルーに分布している。
日本へは江戸時代の末期に渡来した。
草丈は50~100センチくらいになる。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には不規則に粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
長さは5~10センチくらいで、まばらに毛が生え、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~9月である。
葉の脇から細長い花柄を出し、その先に1つずつ花をつける。
合弁花で、花径は3~4センチあり、先が浅く5つに裂ける。
裂片は淡い青色で、筒部は白い。
実は酸漿(ホオズキ)と同じように球形の液果(中身に液をたくさん含む果実)で、袋のような大きな萼に包まれている。
有毒なので食べられないが、切り花やドライフラワーなどに用いられる。
別名を千成酸漿(センナリホオズキ)ともいう。


  今日の誕生日の花:クチナシ   花言葉:私は幸福すぎる

  今日の一首:クチナシの香りただよう雨の宵こころ静かに人を待ちおり  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

凌霄花(のうぜんかずら)

2013年06月27日 | Weblog
これは、凌霄花(のうぜんかずら)科、 ノウゼンカズラ属の凌霄花(のうぜんかずら)である。この凌霄花(のうぜんかずら)は、焼けつくような真夏の太陽のもとでも咲いている真夏の花である。この凌霄花は、散歩の道すがら、何所彼処、至る所で目にする花である。この凌霄花は、金沢に豊臣秀吉が朝鮮半島から持ち帰ったといわれるものが現存するということだが、小生、戦前、当時の朝鮮に住んでいたことがある。が、かの地で凌霄花(のうぜんかずら)を見たという記憶はない。今更、詮索しても仕方がないことだが、朝鮮も、あるところもあれば、ないところまあるというのは、ごく当たり前のことである。


凌霄花(のうぜんかずら)・凌霄花(のうぜんかずら)科。
・学名  Campsis grandiflora  (凌霄花)
  Campsis radicans   (アメリカ凌霄花)
   Campsis :   ノウゼンカズラ属
   grandiflora : 大きい花の
   radicans : 根を生ずる
 Campsis(カンプシス)は、
 ギリシャ語の 
 「Kampsis(湾曲、曲がっている)」
 が語源。
 おしべの形が
 曲がっているところから。
 
・開花時期は、 6/25 ~ 9/15頃。
・中国原産。
 古くから薬として使われていた。
 日本には平安時代の9世紀頃に渡来。

・オレンジ色の派手な花。
・つるでどんどん伸びていく。
 いろいろからみつく。

・とても寿命の長い木で、
 豊臣秀吉が朝鮮半島
 から持ち帰ったといわれるものが
 金沢市にまだ健在らしい。
   (樹齢400年以上・・・)

・古名の「のせう」が変化して
 「のうぜん」になったとも、
 「凌霄」の音読みの
 ”りょうしょう”が変じて
 「のしょう」になったとも
 いわれる。
 「凌霄花」は漢名からで、
 「凌」は”しのぐ”、
 「霄」は”そら”の意味で、
 つるが木にまといつき
 天空を凌ぐほど高く登る
 ところから、この名がついた。

・茎、花が甘いらしく、
 よく蟻(あり)が
 うろうろしている。

・江戸時代の貝原益軒さんが
 「花上の露、目に入れば
  目暗くなる」と記述し
 いかにも有毒の花、
 というイメージがついているが、
 実際には毒はない。

・「凌霄花に
  秋の通ふか 風見ゆる」   恒丸

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ササユリ   花言葉:稀少価値

  今日の一首:お祭りの巫女の持ち舞うササユリの淡いピンクのさみしいまでに  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

カモミール

2013年06月26日 | Weblog
これは、菊(きく)科、マトリカリア属のカモミールという花である。カモミールという花 は、種類が沢山あるが、大別するとジャーマン カモミール (1年草)と、 ローマン カモミール (多年草)に大別されるという。花後に枯れるのは一年草で、主にハーブとして扱われるが、また生薬としてもつかわれる。生薬の効能は、鎮静、消化促進・発汗作用などで、ヨーロッパでは古くから民間薬として親しまれていたということである。このカモミールを知ったのは、花としてではなく、実はカモミール、ハーブテイーからなのであった。

カモミール・菊(きく)科。
・学名  Matricaria recutita
   Matricaria : マトリカリア属
 Matricaria(マトリカリア)は、
 ラテン語の「matrix(子宮)」が語源。
 婦人病に薬効があることから。

・インド、ヨーロッパ原産。
・葉は線状で香気がある。
・夏、白い頭花をつける。

・花を乾燥させ、
 生薬として用いる。
 ハーブティーとしても使われる。
 花には甘い芳香がある。
 成熟するにつれて
 花芯が盛り上がり、
 周辺の舌状花は
 垂れ下がってくる。
 この中に
 甘いリンゴのような香りの
 精油がたまる。

・別名 「カミルレ」
 「カミツレ」いずれも、
   オランダ語の Kamille を
   発音したもの。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ホタルブクロ    花言葉:正義

  今日の一首:ホタルブクロの俯く花にかくしおくほどのかすかな恥ずかしさあり  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

トリトマ

2013年06月25日 | Weblog
これは、百合(ゆり)科、 シャグマユリ属のトリトマという花である。この花は、英名では「トーチリリー」(松明(たいまつ)ゆり)というそうだが、姿形は、まったく其のとおりである。このトリトマは、拙宅から50メートルくらいのところに咲いているが、花が咲くとき、雨後の筍のごとく人間の背丈の高さに伸びてくるのである。なお、小生の散歩エリアには、もう一カ所咲いているところがあるところをみると、それほど珍しい植物ではないかもしれない。でも、初めてこのトリトマを見たときは少しばかり異様に感じたものである。



トリトマ・百合(ゆり)科。
・学名  Kniphofia
   (トリトマ、姫トリトマ)
   Kniphofia : シャグマユリ属
 Kniphofia (クニフォフィア)は、
 ドイツの植物学者
 「Kniphof さん」の
 名前にちなむ。

・初夏から夏にかけて咲く。
・花はつぼみのときは
 オレンジ色で
 開花したら黄色になる。
 下向きに咲く。

・英名は「トーチリリー」
 (松明(たいまつ)ゆり)。
  長く伸びた花茎に咲く細長い
  筒状の花を、たいまつが
  燃えているように見立てた。
  うまいネーミング。
  
・9月8日の誕生花
・花言葉は
 「あなたは私を楽しませる」

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ザクロ   花言葉:円熟した優美

  今日の一首:雨のみちにザクロは朱く散りいたり詫びたき想いにわかにおこる   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

擬宝珠(ぎぼうし)

2013年06月24日 | Weblog
これは、百合(ゆり)科、ギボウシ属の擬宝珠(ぎぼうし)という花である。この花のネーミングは、橋の欄干の上にある玉ねぎをさかさまにしたような装飾物が「擬宝珠」に似ているからというのは有名な話である。しかし、この典型的な欄干の装飾物「擬宝珠」に似た花は、中々旨く写真に撮ることができないのである。というのは、なかなか絵になるような擬宝珠(ぎぼうし)の花が見つからないからである。今回のは、いくらか見られるような花だったかもしれない。




擬宝珠(ぎぼうし)・百合(ゆり)科。
・学名  Hosta : ギボウシ属
 Hosta(ホスタ)は、
 19世紀のオーストリアの
 医者「Thomas hostさん」の
 名前に由来する。
 
・開花時期は、 6/10 ~ 7/20頃。
・葉っぱは幅広で大きい。

・橋の欄干の上にある、
 玉ねぎをさかさまにしたような
 装飾物が「擬宝珠」。
 この花のつぼみが
 「擬宝珠」に似ていることから
 この名になった。

・強い日光と猛暑が苦手。
 日焼けしてしまうらしい。
 イギリスや北欧では
 夏は日本より涼しいので、
 ガーデニングとして
 よく使われる。

・春、若葉をゆでて
 あえものにすると
 おいしいらしい。

・「大葉擬宝珠
  (おおばぎぼうし)」は
  主に山野に生え、
  葉っぱがでかい。

 「小葉擬宝珠
  (こばぎぼうし)」は
  濃い紫色の花。
  葉っぱは
  それなりの大きさだが、
  擬宝珠の品種の中では
  小さいのかもしれない。

・「きぼうし」とも
 「ぎぼし」とも呼ぶ。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:オカトラノオ   花言葉:優しい風情

  今日の一首:朝霧のうごく山原おりおりにオカトラノオは尾を振りいたり   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

トマト

2013年06月23日 | Weblog
これは、茄子(なす)科、トマト属のトマトそのものである。このトマトは、拙宅のミニ菜園で実ったもので何という種類かよくわからない。ミニトマトより少し多きい程度の大きさである。そこで、その種類を検索するついでに此処にアップした次第である。その結果、トマトの種類の多いことはわかったが、残念乍ら、肝心のこのトマトの種類名称は未だにわからないといったところである。

トマト・茄子(なす)科。
・学名  Lycopersicon
  esculentum
   Lycopersicon : トマト属
   esculentum : 食用になる
 Lycopersicon
 (リコパーシコン)は、
 ギリシャ語の
 「lycos(オオカミ)
  + persicon(モモ)」
 が語源。
 ”味の悪い桃”という意味。
  (おいしいのに・・・)
 
・ペルー、エクアドル原産。
 日本には17世紀に渡来。
・夏に黄色い花が咲く
・実(み)はあの”トマト”。
 緑色から赤に変わる。
 おいしい野菜。
 ミニトマト、プチトマト
 なども栽培される。

・中央アメリカ地方では
 昔、この野菜を
 「トマトル(黄金のりんご)」
 と呼んでいて、しだいに
 「トマトル」→「トマト」 となった。

  (季節の花300から引用)

   今日の誕生日の花:レンゲツツジ  花言葉:情熱

  今日の一首:高原はレンゲツツジの朱に燃えてあなたをわたしをかくしてしまう   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

印度浜木綿(いんどはまゆう)

2013年06月22日 | Weblog
これは、彼岸花(ひがんばな)科、ハマオモト属の印度浜木綿(いんどはまゆう)という花である。この印度浜木綿は、何しろ大型、ビックな花なのである。したがって、狭い普通の庭には、多分、不向きではないかと思われる。この印度浜木綿という植物は、葉は浜木綿に似ているが、花は鉄砲百合、しかも花が沢山付くといった姿や形が何しろ圧倒的に大型の植物なのである。したがって、小生の散歩エリアの中では、広大なお屋敷でしか見られないような気「がする。印度浜木綿という花は、花が咲き始め頃は良いとしてもでも、花が終わる頃は、お世辞にも綺麗な花とは云いかねるような感じである。なお、印度浜木綿を含む彼岸花(ひがんばな)科の植物には、割と身近な花などが沢山ある。このビックな印度浜木綿とは似ても付かない花々で、彼岸花、水仙、玉簾、アマリリス等々の可愛い花々なのである。




印度浜木綿(いんどはまゆう)・彼岸花(ひがんばな)科。
・学名  Crinum bulbispermum
    (アフリカ浜木綿)
   Crinum : ハマオモト属
 Crinum(クリナム)は、
 ギリシャ語の
 「crinon(ユリ)」から。
 
・開花時期は、 6/25 ~ 8/ 5頃。
・白いラッパ状の
 大きな花を咲かせる。
 海岸沿いに植えられることが
 多いらしい。
 ちょっといい香り。

・「インドハマユウ」の名で
 広く知られているが、
 正しい名前は「アフリカハマユウ」
 であるとのこと。 
 (ほんとの「インドハマユウ」は
  花の形は上の写真と
  ほぼそっくりだが、
  花びらの真ん中に
  濃いピンク色の縦筋がある)。

 当ページでは、
 一般的な名称である
 「インドハマユウ」
 の名とし、
 両名を並記することとします。


・別名 「ポーウェリー」
 「ポウウェリー」

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ヒメサユリ、オトメユリ    花言葉:飾らぬ美

  今日の一首:楚々として咲くヒメサユリ看護婦のあの娘に似ると思いにとどむ   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

夏椿(なつつばき)

2013年06月21日 | Weblog
これは、椿(つばき)科、ナツツバキ属の夏椿(なつつばき)という花である。この夏椿(なつつばき)は、花は椿(つばき)に似ているが、葉も木も全然似ていないのである。したがって、花が咲かないときは、これが椿(つばき)科の花なのかと疑ってしまいたいくらいである。また、花が終われば、およそ椿(つばき)とは思えないような形の真っ黒い実がなるのである。しかし、此の夏椿も、「お寺によく植えられている」というが、小生の散歩エリアの中にも数本ほど散見することができるのである。とすると、あながち「お寺によく植えられている」とばかりは、言えないようである。


夏椿(なつつばき)・椿(つばき)科。
・学名  Stewartia
  pseudo-camellia
   Stewartia : ナツツバキ属
   pseudo-camellia : ツバキに似た
 Stewartia
 (スチュワーティア)は、
 18世紀のイギリスの
 「Stuart(Stewart) さん」の
 名前にちなむ

・開花時期は、 6/ 5 ~ 7/10頃。
 「椿」の名だが、
 梅雨の頃に開花する。
・すっきりした白色のきれいな花。
 5枚の花びらの縁(ふち)には、
 こまかいギザギザあり。

・花の形が椿によく似ていて、
 夏に開花することから「夏椿」。
・幹はすべすべしている。

・お寺によく植えられている。

・「沙羅双樹(さらそうじゅ)」
 と呼ばれることもあるが、
 お釈迦(しゃか)様が
 亡くなったときに
 近くに生えていたことで有名な
 「沙羅双樹」は、
 全く別の熱帯樹のこと。
 「沙羅双樹」は
 日本の風土では育たない。

 では、なぜ夏椿が
 この「沙羅双樹」に
 間違われたのか・・・。
 昔、ある僧侶が、
 「仏教にゆかりのある沙羅双樹の
  樹は、日本にもきっとあるはず」
 と、
 山に入っていろいろ探したところ、
 夏椿の木を見て
 「これが沙羅双樹だ♪」
 と思い込み、
 それを広めたため、
 との説がある。
 (ちなみに、釈迦が悟りを
  開いたことで有名な木は 
  「インド菩提樹」)

・別名 「沙羅の木」(しゃらのき)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:シモツケ    花言葉:いつかわかる真価

  今日の一首:老夫婦しずかに住める垣にそいシモツケの花ことしも咲けり   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)