MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

萩(はぎ)という花

2014年09月30日 | Weblog
これは、豆(まめ)科、ハギ属の萩(はぎ)という花である。この花は、言うまでもなく秋の七草の一つである。この萩は、沢山種類があるが有名なのは、山萩と宮城の萩くらいだそうであるが、不勉強で種類の区別がよく分からない。萩の花は、豆のような蝶形の花である。この花の枝や葉は、家畜の飼料や屋根ふきの材料に使われるそうである。葉を落とした枝は、束ねて箒(ほうき)にできるし、根は煎じて、めまいやのぼせの薬にするなどに使われる有用な植物なのである。萩の花は、写真に撮りにくく、絵にはならないようである。今回は、珍しい白い花の萩があったので、之を掲載することにした。



萩(はぎ)・豆(まめ)科。
・学名 Lespedeza thunbergii
      (宮城の萩)
  Lespedeza bicolor
    var. japonica
      (山萩)
   Lespedeza : ハギ属
   thunbergii :
      スウェーデンの
      植物学者
     「ツンベルク」さんの
   bicolor : 二色の
   japonica : 日本の

 Lespedeza(レスペデーザ)は、
 18世紀後半の、
 アメリカのフロリダ州知事の
 スペイン人「Cespedes さん」の
 名前にちなむ。
 誤植のため Cespedes が
 Lespedez になった。 

・開花時期は、 6/ 5 ~ 10/末頃。
・秋の七草のひとつ。

・日本各地の山野で
 ごくふつうに見られ、
 萩といえば
 山萩(やまはぎ)を指す。
 東京近辺で見られるものは
 「宮城の萩(みやぎのはぎ)」と
 「山萩」がほとんど。
 ここでは「萩」ページとして
 1つにしました。

・「萩」の字は 
 ”秋”の
 ”草(草かんむり)”なので
 まさに秋の花だが、
 早いものは
 夏前から咲き出している。
 (でもやはり、
  秋の9月頃が見頃♪)

・花は豆のような蝶形花。
・枝や葉は
 家畜の飼料や屋根ふきの材料に、
 葉を落とした枝を
 束ねて箒(ほうき)に、
 根を煎じて、
 めまいやのぼせの薬にするなど、
 人々の生活にも溶け込んでいた。

・地上部は一部を残して枯死し、
 毎年新しい芽を出すことから
 「はえぎ(生え芽)」となり、
 しだいに「はぎ」に変化した。
・秋の十五夜(満月の夜)に、
 「薄(すすき)」
 「おだんご」と一緒に
 縁側などに置いて、
 お供えする習慣がある。

・あんこのおもちに
 「ぼたもち」と「おはぎ」が 
 あるが、じつは同じもの♪ 

 ◆春のお彼岸 に供えるのは、
  春を代表する花の
 「牡丹(ぼたん)」にちなんで
  (または牡丹の花に
   似ていることから)
 「牡丹餅」→「ぼたんもち」
  →「ぼたもち」と 
  呼ばれ、

 ◆秋のお彼岸 に供えるのは、
  秋を代表する花の
  「萩」にちなんで
  (または萩の花に
   似ていることから)
 「萩餅」→「御萩餅」
  →「御萩(おはぎ)」と
  呼ばれるようになった。

 それぞれには
 小豆(あずき)のあんこが
 入っている。

 あずきの粒は夏にできて、
 秋の「おはぎ」の頃には
 まだ柔らかいために  
 「おはぎ」は”つぶあん”にし、
 冬を越え春になった
 「ぼたもち」のときには、 
 固くなった粒のままでは
 食べにくいので 
 粒をつぶして
 ”こしあん”にする。
 ここから、”つぶあん”と
 ”こしあん”の   
 区別ができたらしい。

・別名「庭見草」(にわみぐさ)
 「野守草」(のもりぐさ)
 「初見草」(はつみぐさ)

・9月18日の誕生花(萩)
・花言葉は「柔軟な精神」(萩)
・宮城県の県花(宮城の萩)

・「秋風は
  涼しくなりぬ 馬並(な)めて
  いざ野に行かな 萩の花見に」
   万葉集 作者不詳

 「人皆は
  萩を秋といふ よし我は
  尾花が末(うれ)を
  秋とは言はむ」   万葉集 作者不詳

 「わが岳(おか)に
  さを鹿来鳴く 初萩の
  花妻問ひに 来鳴くさを鹿」 万葉集 作者不詳

 「高円(たかまど)の
  野べの秋萩 いたづらに
  咲きか散るらむ
  見る人なしに」    万葉集 作者不詳

 「高円(たかまど)の
  野べの秋萩 この頃の 
  暁(あかつき)露(つゆ)に
  咲きにけるかも」   万葉集 大伴家持

 「宮人の 袖つけ衣 秋萩に
  匂ひよろしき
  高円(たかまど)の宮」万葉集 大伴家持

 「指進(さしずみ)の
  栗栖(くるす)の小野の
  萩の花 花散らむ時にし
  行きて手向けむ」  万葉集 作者不詳

 「かくのみに
  ありけるものを 萩の花
  咲きてありやと
  問いし君はも」   万葉集 余明軍 

 「道の辺の
  小野の夕暮 たちかへり
  見てこそゆかめ 秋萩の花」
           金槐和歌集 源実朝

 「一家(ひとつや)に
  遊女も寝たり 萩と月」  松尾芭蕉

 「白露を
  こぼさぬ萩の うねりかな」松尾芭蕉

 「行き行きて
  たふれ伏すとも 萩の原」 河合曽良(かわいそら)

 「わけている
  庭しもやがて 野辺なれば
  萩の盛りを わがものに見る」 西行法師(さいぎょうほうし)

 「萩の風
  何か急(せ)かるゝ 何ならむ」 水原秋櫻子(みずはらしゅうおうし)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:マツムシソウ    花言葉:風情、けなげ

  今日の一句:むらさきのマツムシソウは高原の靄に滲んで朝を待ちいる  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

金木犀(きんもくせい)が咲き始めた

2014年09月29日 | Weblog
これは、木犀(もくせい)科、モクセイ属の金木犀(きんもくせい)である。陽気に誘われてと言うのでしょうか、一斉に咲き始めたようである。この金木犀は、我が家のすぐ裏のお宅のものであるが、後ろの窓を開けると強い香りが飛び込んでくるのである。申し訳ないが、この金木犀は、あたかも我が家の金木犀と言ったような感じである。金木犀は、近所にも沢山咲いているが、少し足を伸ばせば小高い山の上に銀木犀も咲いているのである。この銀木犀は、場所が少し遠いのと、金木犀に比べると花が少ないので、わざわざゆくほどではないようだ。

金木犀(きんもくせい)・木犀(もくせい)科。
・学名 Osmanthus fragrans
    var. aurantiacus

   Osmanthus : モクセイ属
   fragrans : 芳香のある
   aurantiacus : 橙黄色の

 Osmanthus(オスマンサス)は、
 ギリシャ語の
 「osme(香り)+ anthos(花)」
 が語源。 
 
・開花時期は、 9/25 ~ 10/10頃。
 10月中旬頃に
 別の枝先の花が咲いて
 「再びあの香りが♪」
 ということもある。

・とてもよい香り。
 9月下旬か10月上旬頃の
 ある日突然、
 金木犀の香りが始まる♪
 (それは年によって
  9月28日だったり、  
  10月3日とかだったりする。
  それまで匂わなかったのに
  どの花も一斉に匂い出す。
  不思議♪)   
 咲いているあいだじゅう
 強い香りを放ち、  
 かなり遠くからでも匂ってくる。
 (どこで咲いているのかを
  探すのも楽しみのひとつ)
・春の沈丁花と同じぐらい香る。

・咲いたあとで雨風があると 
 あっけなく散ってしまう。
 はかない。

・中国南部の桂林地方原産。
 中国語では
 ”桂”は木犀のことを指し、
 「桂林」という地名も、
 木犀の木がたくさん 
 あることに由来するらしい。
 日本では木犀といえば、
 ふつう思い起こすのは
 金木犀ですね。
 金木犀の中国名は「丹桂」。
   丹=だいだい色、
   桂=モクセイ類。

・”犀”の字は
 「固い、鋭い」の意味あり。
 枝が固いからかな?

・江戸時代初期の頃、渡来した。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:サワギキョウ   花言葉:高貴

  今日の一首:不注意の沼というありサワギキョウ誰にも知れず咲きいたりけり  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

木立朝鮮朝顔(きだとちょうせんあさがお)

2014年09月28日 | Weblog
これは、茄子(なす)科、 チョウセンアサガオ属の木立朝鮮朝顔(きだとちょうせんあさがお)、一般的には、別名の「エンジェル・トランペット」と言っている花である。散歩の道すがら、道端で此の「エンジェル・トランペット」が咲いていたのである。と言っても此の花は、何時咲くのかよく分からないし、花がダラッとして写真には撮りにくいのである。此花は、ピンク、白、橙色、黄色と色々あるが、夜に香る何とも不思議な花である。



木立朝鮮朝顔(きだとちょうせんあさがお)・茄子(なす)科。
・学名 Datura suaveolens
   Datura :
     チョウセンアサガオ属
   suaveolens : 芳香のある

 Datura(ダチュラ)は、
 この植物の
 ヒンズー名「dhatura」から
 変化した名前。 Brugmansia
(キダチチョウセンアサガオ属)
 として分類されることもある。


・開花時期は、 6/ 5 ~ 11/末頃。
 6、7月頃に咲くものと、
 9、10月頃に咲くものとが
 あるようだ。
 花色も、ピンク、白、橙色、と
 いろいろ。

・中南米、インド地方原産。
・草ではなく「木」。

・夏から秋まで、
 芳香のあるラッパ形の
 大きい花を下向きに咲かせる。
 夜に香る。

・別名では
 
 「エンジェルス・トランペット」
 「エンゼル・トランペット」
 「エンゼルス・トランペット」
 とも呼ばれ、
 品種もいろいろある。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:月下美人    花言葉:ただ一夜だけ会いたくて

  今日の一首:いまか咲く今か動くと待つ声に月下美人は囲まれて咲く  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)


アベリアという花

2014年09月27日 | Weblog
これは、吸葛(すいかずら)科、ツクバネウツギ属のアベリアという花である。このアベリアは、散歩の途中、よく道端で咲いている花である。この花の咲く時期は、詳しいことは分からないが、初夏から秋まで相当長く咲いているようである。このアベリアという花は、種類が色々あって中には自制しているものもあるようである。アベリアという花には、白だけでなくピンク色の花もあるそうであるが、残念ながら未だ見たたことがない。



アベリア・吸葛(すいかずら)科。
・学名 Abelia × grandiflora
   Abelia : ツクバネウツギ属
   × : 交雑種の
   grandiflora : 大きい花の

 Abelia(アベリア)は、
 19世紀のイギリスの
 医者かつ植物学者で
 中国に来たことのある、
 「Abel(エイブル)さん」に
 ちなんだ名前。
 花の名前も同様。
 
・開花時期は、 6/10 ~ 11/末頃。
 夏から秋まで長い間咲き続ける。
・車道の脇によく植えられている。
・甘い香り。

・別名 「花園衝羽根空木」
  (はなぞのつくばねうつぎ)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:トレニア    花言葉:愛敬

  今日の一首:庭隅のこぼれ種なりトレニアの花みておれば人に逢いたし   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

唐辛子(とうがらし)

2014年09月26日 | Weblog
これは、茄子(なす)科、トウガラシ属の唐辛子そのものである。この唐辛子は、すぐ近くの知人のところのものである。この唐辛子を見た瞬間、余りにも大きいので、京都の万願寺唐辛子を彷彿とさせるものであった。唐辛子は、辛くない万願寺唐辛子をはじめとして、激辛のハバネロに至るまで沢山の種類があるようである。この唐辛子のネーミングは、詳しいことは分からないが、中国とは全く関係がないようである。因みに韓国は、今日、唐辛子の王国であるが、ポルトガルから日本へ、そして韓国へと渡来していったということでる。

唐辛子(とうがらし)・茄子(なす)科。
・学名 Capsicum annuum
   Capsicum : トウガラシ属
   annuum : 一年草の

 Capsicum(カプシカム)は、
 ギリシャ語の
 「kapsa(袋)」が語源。
 (「kapto(かむ)」が語源、
  との説もある)

・南アメリカ原産。
 コロンブスが
 アメリカ大陸から持ち帰ったときに
 胡椒(こしょう)と間違えて
 ペッパーと呼んだことから、
 今でも海外では
 ペッパーと呼ばれている。
・日本には、16世紀に
 ポルトガルから渡来した。
 「唐」の名だが中国原産ではない。

・古くから
 香辛料や野菜として栽培される。
 鑑賞用のものも多いそうです。
・夏に白い花が咲く。

・この赤い実が
 ”あの”トウガラシになります。
 いかにも、からそうな色♪
 辛味種と甘味種とがある。
 赤トウガラシを乾燥させたものを、
 その形状から  
 「鷹の爪(たかのつめ)」と呼ぶ。
         から~い。

  (季節の花300から引用)


★一味唐辛子(いちみとうがらし)
  唐辛子のみを
  使用した香辛料。すごく辛い。

★七味唐辛子(しちみとうがらし)
  = 七色唐辛子
  (なないろとうがらし)
   とも呼ぶ。

  (季節の花300から引用)

   今日の誕生日の花:ハギ   花言葉:思い、思案

  今日の一首:咲き初めしハギ群を縫うしじみ蝶ひとつふたつのもの想いあり  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

セージという花

2014年09月25日 | Weblog
これは、紫蘇(しそ)科、(チェリーセージ)サルビア属のセージという花である。このセージという花は、ミントのような香りがあり、使い方はよく知らないがハーブの一種だということである。また、このセージという種類の植物は、薬用にもなるものが多いという。写真のセージは、「ホットリップス」という品種といううことであるが、可愛い美しい花なのである。このセージというは、咲く時期は分からないが、現在、至る所で咲いているところをみると、今の季節の花のようである。



セージ・紫蘇(しそ)科。
・学名 Salvia microphylla
     (チェリーセージ)
   Salvia : サルビア属
   microphylla : 小さい葉の

 Salvia(サルビア)は、
 ラテン語の
 「salvare(治療)」
 「salveo(健康)」
 が語源とされる。
 この種の植物は
 薬用になるものが多いことから。

・地中海沿岸原産。
・多彩な品種があるが、
 大きく分類すると
 サルビアの一種。
・白、赤などいろんな色のものがある。

・葉っぱをもむと、ミントのような
 爽やかな香り♪
・アメジストセージの
 別名もセージという。

・「ホットリップス」は
 セージの1品種。
 赤と白のコントラストが
 とても目立つ。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ベンケイソウ    花言葉:静穏、信じて従う

  今日の一首:穏やかに静かにものを想う日のベンケイソウは陽の陰に置く  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)


黄花コスモスの花

2014年09月24日 | Weblog
これは、菊(きく)科、コスモス属の黄花コスモスという花である。この黄花コスモスには、黄色またはオレンジ色の花があって、所によっては群生しているところもあるようである。この花は、7月頃から咲いているので花期は比較的長い方である。この花のネーミングは、見た通り黄色っぽい花が咲くコスモスの花だからだそうで、宜なるかなである。この花の普通のコスモスと違うところは、コスモスより太くギザギザしているところかも知れない。この黄花コスモスも、秋を彩る花の一つである。



黄花コスモス・菊(きく)科。
・学名 Cosmos sulphureus
   Cosmos : コスモス属
   sulphureus :硫黄色の、黄色の

 Cosmos は、
 ギリシャ語で「飾り」の意味。
 
・メキシコ原産。
・7~10月頃開花。
 いろんな時期に咲く。
・花色は、
 黄色またはオレンジ色。
 (どちらの色の花も、
  夏から初秋にかけて
  よく見かける)

・コスモスの仲間で、かつ、
 黄色っぽい花が咲くので、
 この名前になった。
・葉っぱは、
 コスモスより太くギザギザ。
 (コスモスの葉は線状)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:オトコエシ(男郎花)   花言葉:野生味

  今日の一首:山の家の人訪ねゆく車窓よりオトコエシ雪のように咲く見ゆ  鳥海昭子  

  (NHKラジオ深夜便から引用)

柿(かき)が実った

2014年09月23日 | Weblog
これは、柿の木科、カキノキ属の柿の木である。柿も、季節は争えないもの、時期になり色付きはじめた様である。また、スーパーなどのお店でも、早生の柿の実が店頭に並んでいるようである。かって我が家にも、百目柿と称する木があったが。これは、面白い習性があって、何時までも採らずに置くと渋くなってしまったのである。柿の木に登って採取すると、時には、イラガという害虫に刺されて痛い思いをしたこともあった。現在は、管理が大変なので処分して無くなったが、季節になり、柿の木を見ると当時のことを思い出したりすのである。

柿(かき)・柿の木科。
・学名 Diospyros kaki
   Diospyros : カキノキ属
   kaki : 柿(日本名)

 Diospyros(ディオスピロス)は
 ギリシャ語の
 「Dios(神、ジュピター)
  + pyros(穀物)」
 が語源で、
 ”神の食べ物”の意味。
 
・秋の果物。
 甘柿(富有、次郎、
    江戸一、御所等)、
 渋柿(西条、平核無等)
 がある。
 実の表面に黒い斑点が
 ポツポツあるものは
 どちらかというと
 「甘い」そうだ。

・春の新緑若葉は
 とてもすばらしい色で、
 林の中でよく目立つ。
・葉は”柿の葉のお茶”
 としても使われる。

・花はあまり目立たない。
 5月頃に咲く。
 花は終わりかけになると
 ボトボトッと
 音をたてて地面にどんどん落ちる。
 その場に居合わせると壮観。

 時期はだいたい
 5月下旬から6月初め頃。
 梅雨の前。
 「柿花落」は
 その頃の季語だったと思う。

 この、花が落っこちてくるようすは
 青桐も同じ。

・秋に紅葉する「赤」い葉と
 「黄」色の実から、
 「赤黄」→ 「あかき」
   → 「かき」になった、
 という説がある(名前の由来)。

・「桃  栗 3年、柿8年、梅は酸い酸い13年、
  柚子は大馬鹿18年、林檎ニコニコ25年」。

 実を結ぶ時期のこと。
 何事も、時期が来なくてはできない
 というたとえ。
 ただし柿は鉢作りなら
 3~4年くらいで結実するらしい。

・英語では
 「パーシモン(persimmon)」。
 ゴルフのクラブの
 ヘッドの材料として
 柿の木が使われた時期があった。
 (パーシモンヘッド)。
 柿の木の前には
 「ブナの木」が使われていた。

・劇場が新築されてから
 初めて行われる劇のことを
 「柿落とし(こけらおとし)」
 という。

 この場合の「柿」の字は、
 右側の「市」の部分の縦棒が
 上から下まで突き抜けている字で、
 「こけら」と読み、
 「材木のけずりくず」などを
 意味する。   
 新築、改築工事の最後に
 足組みなどの
 柿(こけら:
   材木のけずりくず)を
 払い落としたところから。

・「柿食へば
  鐘が鳴るなり 法隆寺」 正岡子規

 「柿食ふや
  遠くかなしき 母の顔」 石田波郷

 「おりたちて 今朝の寒さを 驚きぬ
  露しとしとと 柿の落葉深く」  伊藤左千夫

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:シラヤマギク   花言葉:丈夫

  今日の一首:池の面に映りてシラヤマギク咲けり古里の秋しんと来ていた   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)


薊(あざみ)という花

2014年09月22日 | Weblog
これは、菊(きく)科、アザミ属の薊(あざみ)という花である。此の薊は、沢山種類があるそうであるが、この薊が何という種類かよく分からない。現在、至る所で見かけるところを見ると野薊でないことは確かである。この薊について特に印象深いのは、ラジオ歌謡だったか伊藤久男が歌った「薊の歌」を思い出されるのである。歌詞は「山には山の憂いあり、海には海のかなしみや」だったと思う。この薊の花は、いまの季節の花なのである。、



薊(あざみ)・菊(きく)科。
・学名 Cirsium japonicum
    (野薊(のあざみ))
   Cirsium : アザミ属
   japonicum : 日本の

 Cirsium
 (サーシアム、キルシウム)は
 ギリシャ語の古名の
 「cirsion」が語源。

 「cirsos(静脈腫)」の
 症状に対して
 薬効を持つ植物があり、
 その植物に
 アザミが似ていることから
 この名前になった。
 学名 C へ


・薊の種類はいろいろあり、
 どれもよく似ていて
 分類が難しい。
 日本だけでも
 約60種類もあるらしい。

  「野薊」(のあざみ)
  「野原薊」(のはらあざみ)
  「アメリカ鬼薊」
  (アメリカおにあざみ)・・

 ページのタイトルは
 「薊」にしました。

・「野薊(のあざみ)」は
 春咲きのアザミ。
 それ以外のアザミは、
 夏から秋にかけて咲く。

・沖縄の八重山地方では、
 とげを「あざ」と呼ぶことから
 「あざぎ」(とげの多い木)
 と呼ばれ、
 しだいに「あざみ」になった。
 また、「アザム」の言葉に
 由来するという説もある。

 「アザム」には
 「驚きあきれる」とか
 「興ざめする」の意味があり、
 花が美しいので
 手折ろうとすると
 トゲにさされて痛いので、
 「驚きあきれ、興ざめする」
 ということから
 この名前がついたらしい。

・昔、イギリスで、
 スコットランドと
 イングランドが 
 戦争をしていた時、
 この痛いトゲで
 スコットランドを
 守ったことから、
 今もスコットランドの
 国(地方)の
 国花となっている。

・葉は羽状に裂け、
 縁にとげがある。
・花のあとはタンポポみたいな
 種(たね)になり、
 風に乗って飛ぶ。

・9月24日の誕生花(薊)
・花言葉は「独立」(薊)

・「口をもて 霧吹くよりも
  こまかなる 雨に薊の
  花はぬれけり」   長塚 節

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ヒガンバナ    花言葉:再会

  今日の一首:あかあかと彼岸花咲く畦道でこんど会う日の約束ありき  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)


芭蕉(ばしょう)という木

2014年09月21日 | Weblog
これは、芭蕉(ばしょう)科、バショウ属の芭蕉(ばしょう)という木である。この芭蕉(ばしょう)という木は、散歩エリアの、とある畠に植えられていたものでる。この芭蕉は、何年も前から此の畠で見ているが、花も咲かなければ実もならない、一体何で植えているのかよく分からないという感じである。もっとも、俳人の芭蕉さんも芭蕉を庭に植えて、それが俳句の号にもなったそうであるから理由を聞くほうが野暮なのかも知れない。いずれにしても芭蕉というのは、見応えのある立派な木であることは間違いない。、


芭蕉(ばしょう)・芭蕉(ばしょう)科。
・学名 Musa basjoo
   Musa : バショウ属
   basjoo : バショウである

 Musa(ムサ)は、ローマ時代の
 アウグスト王の侍医、
 「Antonio Musa さん」
 の名前にちなむ。
 
・でかい♪
 見上げるほどの高さ。
・葉もビッグサイズ。
 破れやすい。
・夏に、変わった形の花をつける。
 バナナ状の小さい実を
 つけることもある。


・葉っぱの繊維から
 「芭蕉布(ばしょうふ)」を作る。
・幹の中の繊維から
 「芭蕉糸(ばしょういと)」を作る。

・江戸時代に、
 長崎にいたシーボルトが
 この芭蕉を
 「ムサ・バショウ」という学名で
 発表した。
 「ムサ」とは
 バナナの仲間を意味する学名で、
 その後、イギリスでは、芭蕉を
 ジャパニーズ・バナナと
 呼んでいた。

・同じく、江戸時代の松尾芭蕉は、
 深川の自宅の庭にあった芭蕉から
 自分の名前を芭蕉としたらしい。

・名前に「水」をつけると水芭蕉。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ナンバンギセル    花言葉:物思い

  今日の一首:               鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)