張載は、気は不生不滅であり集散を繰り返すとした。「第二部 中國倫理思想の諸問題 三 思想家としての王廷相 張載と王廷相」、本書205頁。では張のこの発想は何処から出てきたのか。
朱子は仏教と見たらしい。「朱子は氣は絶えず生産され、一旦散じた氣は復た聚まらず、遂に消滅すると考え(「文集」四五、「答廖子晦」)、張氏の聚散説は、『釋子の輪廻の説』であると貶した(「語類」九九)」(本書206頁)。
(同朋舎 1981年4月)
朱子は仏教と見たらしい。「朱子は氣は絶えず生産され、一旦散じた氣は復た聚まらず、遂に消滅すると考え(「文集」四五、「答廖子晦」)、張氏の聚散説は、『釋子の輪廻の説』であると貶した(「語類」九九)」(本書206頁)。
(同朋舎 1981年4月)