11月17日(土)に帰省した際、十日町市の市街地にある蕎麦屋で昼食をとることにした。久し振りに「へぎそば」を食べたいと思ったので、家族に「どう?」と聞くが、皆それぞれ異なるものを言う。「仕方ないな~ざるでいいか、そば自体は同じだろうから」と思ってメニューを見て驚いた。へぎそばが1人前からある。しかも、ざるそばも1人前からあった。
これまで、つなぎに布海苔を使い、一口大に丸めて(手振り)、「へぎ」という大きな器に3~4人前を盛りつける。というのが「へぎそば」だと認識していた。
大きな器を使うのは、昔から冠婚葬祭など、たくさんの人が集まるときに、へぎに盛った蕎麦を皆で食べたことによる(と言われている)。へぎは「剥ぎ」を語源とし、剥ぎ板で作った四角い器のことをいう。
なので、1人前の時はせいろに盛る。布海苔そば&手振りは同じだが、名称としては「ざるそば」「もりそば」だ。
ところが、この店では1人前のへぎそばがあるのだ。小さいへぎを作って1人前用の「へぎそば」ということにしているわけだ。(今は、こういうのが多いのかな)
でも、1人前のざるそばもある。値段は同じ1人前でもへぎそばの方が高い。では、何が違うのだろう。店員さんに聞いてみた。すると「手振りの個数が違う」という。はぁ~?
イメージとしては、ざるそば普通盛りと大盛りの間に、へぎそばの普通盛りがあるようなもの、1と1.5の間に1.25を作ったような感じだ。わざわざ器を変えて・・・。
だったら、同じ器で良いので「布海苔そば、手振り○個」と、個数で注文できるようにしたらよいのではないかと思ってしまう。
変に「へぎそば」というブランドを利用しようとしたため分かり難くなっていると思う。「へぎそば」は、やはり大きな4人前が入るくらいの器=へぎを使った時に用いてほしい。
実際に注文したへぎそば1人前。
この店の蕎麦は、独特の風味を薄くして万人に受けるようにしている感じだった。(あくまでも個人の感想です)
参考:蕎麦Web「へぎ蕎麦の由来」
http://sobaweb.com/magazine/200958/20090514173816.html