3月10日(木)、12:15に歯科クリニックの予約が入っていたので、会社を12:00に出ようと思っていた。ところが、昼まで来客があり接客していたところ、その予定が頭から抜け落ちた。なので、いつものように持参のおにぎりを食べていたらクリニックから電話があり日延べとなった。思えばこの時から“変”だったのかもしれない。
この日は、なんだかんだと仕事が遅れ残業となった。それはイイのだが、遅くとも最終電車には帰れるだろうと思っていた。
ところが、それに間に合う時間は、するっと過ぎた。最寄り駅まで行くことはあきらめた。次の方法としては、各駅で一番近くの駅まで行って、そこからはタクシーでと思い、その電車に間に合うようにしようと思っていたが、結局、その時間も過ぎてしまった。妻からは「何してんの?おかしいんじゃないの?」とLINE。
それでも行けるところまで試むことにし、JR秋葉原駅に行く。しかし、シャッターが閉まっていて、構内=駅ビルに入れない。
駅の連絡先を検索して電話するが、誰もでない・・・留守電「ピーっという音の後に、FAXの方は送信ボタンを押してください。電話の方はしばらく経ってから再度おかけください」を何度も聞くことになった。そうだ!隣にJRのホテルがあるから受付で相談してみよう!(イイこと考えた!)と思い受付に行く。(構内に行く隠れ)通路とか直通電話とかが無いかを聞くと「ありません。始発までお待ちください」って、そっけない。
次に考えたのは、JRでなくともよい。地下鉄はどうだろうと。つくばエクスプレスは入口のシャッターが閉まっていた。では、他の地下鉄はどうか?と思い、銀座線に移動する。でも同じように閉まっていた。メインの入口(JR神田駅に近い所)も確認するが閉まっていた。この場所はシャッターを正面にすると右側は薬局で、PCR検査センターとも記されていた。左側は壁だけど、手前に牛タン屋があって、その写真が貼ってある。そういえば、終電に間に合わないなんて考えてなかったから、夕飯は食べてない。お腹空いた。牛タン、とろろ、麦飯の写真が恨めしい。
念のため駅に電話してみると、やはり留守電「ピーっという音の後に、FAXの方は送信ボタンを押してください。電話の方は『名前の後に』要件をお伝えください・・・」なっ名前~要る~?とりあえず、折り返し電話をしてほしいor入口を開けてほしいという旨を伝える。しかし、折り返しかかってはこない。待ちながら、時々、ドアやシャッターをノックする。何度も何度も繰り返す。そのうち、構内側から他のシャッターの上がる音が聞こえてきた。やっと留守電に気付いたか。ここも開くかなと期待する。すると、目の前のシャッターが上がり(開き)始めた。隣のドアを開けてくれれば良いのに。と思いながら見つめる。
くぐれる高さまで開いたので構内に入る。駅員の姿はなかった。アレっ?一言二言、言いたいのに~。他の出入口を開けに行ったようだ。ということは・・・私の留守電を聞いたからではなく、単に営業時間(始発時間)になったということか。エッ!朝になっていたと気づく。これなら会社で待っていた方が良かった・・・。
それでも、ず~っと寒かったので、一息つけた。で、これからどうしよう?と考えた。
結局、JRの駅に行き帰宅した。駅そばを食べて温まりたかったけど、自宅最寄りの駅の駅蕎麦は、まだ開店前だった。遅っ!仕方が無いので、コンビニで冷凍担々麺を購入し、自宅で食べた。イマイチ。
この日(11日)は、咳をすると後頭部に痛みがあったので、ロキソニンを飲んで横になっていた。会社は休むことにした。
12日(土)は、家でおとなしくしていた。
13日(日)の午後は、妻の妹が嫁いだ家に行くことになっていた。嫁いだ家の義母が入居していた施設でのクラスターにより亡くなり、葬儀は家族葬にするというが、13日の午後に兄弟・親戚が集まる事になった。
なのに、私は「セツブンソウ」を見たいがために、13日の午前中は国営武蔵丘陵森林公園に行くことにした。昼に現地を出発すれば間に合うので早めに行けば無問題と考えたわけだ。
しかし、どこかおかしい私は、この時も現地を出発するのが遅れてしまい、私と妻は集合時間に間に合わなくなった。なので、行くこと自体をあきらめた。何ということでしょう。もうダメダメだ。
【よもやよもやの入院】
3月14日(月)、この日は個人的に出社予定でいた。しかし、家族は朝一で病院に行けという。でも、朝一で来客予定があったのでドタキャンはでき難い。そこで、折衷案ではないけど早めに帰宅して18:00頃に地元の脳神経外科クリニックに行くことにした。
車で行く距離だけど運転はダメだと家族は言うので、駅で家族と待ち合わせてタクシーで行く。
この時には、特に異常と思う症状は感じなかった。頭は痛くないか?ふらつくことはないか?などと聞かれるが、それは無いのよ。電車に乗って仕事してきたし・・・。すると、では何で病院に行こうと思ったのか?と問われる。家族が行けって言うから仕方なく・・・が本当のところだが、3月10日の深夜~11日は咳をすると後頭部に痛みがあったので、念のため診てもらおうと・・・。
問診後、MRI検査をすることになった。結果、脳出血が確認された。
検査結果の話を聞く段になり、速攻で医師から怒られた。「おかしいと思ったら、すぐに病院に行かなければダメ!」
いやいや、だからおかしいと思うほどの症状は無かったのよ。頭痛だって珍しいことではないと思うし・・・。
「この状況だと解ったからには、医師としてこのまま帰すわけにはいかない。コロナ禍で難しいかもしれないけど。近い所から入院先をあたっていく・・・」
「運よく市の中央病院で受け入れてくれるそうだ。救急車で搬送するので来るまで待ってて」
エーっ!このまま入院するのか~い。少しだけ家に寄ってほしいけど・・・。ダメに決まっているでしょ!と妻。
救急車が着いてストレッチャーの準備。医師「患者は歩けるので大丈夫です」
そうそう充分に歩けるのよ。なので、自分の足で救急車に乗り込む。どこに座れば良い?それは流石に「揺れるので、ベッドに横になって」と指示された。
血圧や心臓の動きなどをみるためか、さまざまなセンサーを身体に取り付けられる。
「血圧が高いですね。普段はどれくらいですか?」と聞かれるものの、今の数値は教えてくれない。首を回してモニターを見ると「208」という数値が見えた。えっ!これが血圧の数値なのか。いやいや、そんなわけない。何か別の数値だろう・・・と思うことにした。
病院に着いてERに入り、改めて身体にセンサーを付け直され、医師から同じことをアレコレ聞かれる。頭痛はどうか?ふらつくことはないか?何で病院に行こうと思ったのか?と。何度も同じことのQAなので・・・だから~と思うし、それよりもトイレに行きたい!我慢もそろそろ限界・・・。
すると医師から「絶対安静なので、夜間のトイレは尿瓶を使うか看護師を呼んで車いす移動のいずれかで」という。いやいや歩けるんだけど!と言っても聞いてくれない。
結局、その場で尿瓶を使うことになった。30年近く前に入院した経験はあるが、尿瓶は使わなかったので人生初。しかも自分では腕すら動かせない。勝手が分からずちょっと戸惑う。終わったらどうするのかと思ったら、ティッシュで手短にサラッと処理された。
ここでも「血圧高いですね~」と。一応、というか流石にどれくらいかと聞いてみた「救急車で搬送されてからは200を超えています」って、やはりそうだったのか。
点滴に輸液・シリンジポンプを用いて血圧を下げる薬剤を注入していく。
しばらくして、ERに近い(1階の)病室に移動して入院スタート。あわただしい。
15日は午前中に検査をし、午後に病室の移動。1階から入院病棟の6階5号室へ。
家族にスマホの充電器や入院に必要なモノを届けてもらう。
その後18日(金)に再度病室を移動し、13号室になった。聞くところによると病状が重い方ほどナースステーションに近いらしい。5号室はナースステーションに近く、13号室は一番遠い。ということは・・・。
【WiFi環境はとても大事】
病院のWiFi環境が悪すぎで困った。この機会にTVerでもゆっくり見ようかと目論んだが、繋がってもすぐ切れる。LINEでさえ送れないときがあった。
16日の深夜には大きな地震があった。スマホの警報音があちこちで鳴るので驚いたが、その後の情報がひろえない・・・。
その後、ノートPCも届けてもらったが、スマホよりも繋がり難い。役立たず。とても残念。突然の入院なので仕方がないけど、将来計画的に入院することがあったら、病院選択の条件にはWiFi環境の良いところにしたいものだと実感した。
【リハビリテーション】
脳の損傷(?)ということからか、リハビリも受けることになった。理学療法・作業療法・言語聴覚療法の3種類があるようだ。社会復帰に向けたリハビリなのだろう。ただ、私はまったく支障となるような自覚は無い。入院した時も普通に仕事した後だったし。
リハビリの3種類は、言葉を変えると運動と脳トレという認識。どちらもまったく無問題だった。担当の先生(理学療法士・作業療法士)からもそう言われた。目標は“とにかく早く退院すること”なので合格点を得なければならない。真面目に取り組んだ。ただ、脳トレ的なものは難しいのがあった。これは健常者でも難しいだろう。
【カテーテル検査】
出血の原因がハッキリしないので、主治医からカテーテル検査(脳血管造影検査)を提案された。どうだろう?と聞かれても初めてのことで判断する知見を持ち合わせていないけど、念のために受けることにした。
3月22日の朝、CTに続いてカテーテル検査。足の付け根から血管に細い管を入れるので、検査後は3~4時間(出血が止まるまで)は動くのは厳禁。後で聞いたが、ご年配の方ではついつい動く(歩く)方もいて血だらけになったという。また、止血と足が動かないようテープで止めるという。そのため、初めての紙おむつ装着&針を刺す付近の除毛を経験した。
【退院】
カテーテル検査後の主治医の話では、心配した状況(原因)はなかったようで、翌々日の3月24日(木)に退院することになった。お世話になった病院の方々に感謝。
不幸中の幸いではないが、出血の量や位置によっては機能障害になる可能性もあったわけで、おかげさまでと思う。日ごろの行いかな~。
仕事については、翌25日(金)を休み、翌週の28日は半日出社。29日・30日を休み。31日は月末ということもあって出社し、4月1日(金)は在宅勤務。
翌週の4日(月)からは通常勤務としたが、6日は歯科クリニックで定期メンテナンス、7日は高尿酸血症(尿酸値が高い)のため服用している薬が無くなるので、いつもの病院へ行く。先月と今月で医療費が・・・。
【退院後の初検診】
昨日(4月11日)、退院後初めての検診でCT検査をしてきた。入院中のCTでは出血した箇所が真っ白い塊のように写っていたけど、それが薄くなり他の場所と同じような色合いになっていた。再出血はなかったようだ。良かった良かった。
(日記の更新が遅れているので、取り急ぎの状況報告・・・みたいな備忘録。)