9月21日の川越散歩の最後になるが、喜多院の後に町並みを廻ったので記録しておく。
なお、「登録有形文化財」については、知らなかったので最後に補足。
さて、喜多院最寄りの自転車シェアリングのポートから再び自転車を借りて「蔵造りの町並み」方面に向かう。
「大正浪漫夢通り」は道幅が狭く、観光客は多いのだが車も通れる、自転車もちょっとジャマ。この通りは名前の通り、大正時代の風情があり、レトロな建築が多い。
和菓子の老舗「亀屋」の一角に立つ蔵を改造したという「山崎美術館」を曲がると、
「蔵造りの町並み」の通り。江戸時代を偲ばせる蔵造りが建ち並ぶ。“世に小京都は数あれど、小江戸は川越ばかりなり”と謳われたとか。
ここは観光のメイン通りのようで、連休中と相まって大変な人出だった。(四半世紀前の竹下通りとか軽井沢銀座を思いだす。)車で迷い込んだ方は後悔しただろう。自転車は早々にポートに返した。
通りには歴史的に価値のあるような建物もあり、建築好きには関心をひかれた。
川越商工会議所(登録有形文化財):昭和2年に武州銀行川越支店の建物として建設。鉄筋コンクリート造り2階建て、地下室あり。
埼玉りそな銀行川越支店(登録有形文化財):大正7年に第八十五銀行の本店として建設。鉄骨鉄筋コンクリート造り3階建て、搭屋付き。(↓画は1階人多くカット)
時の鐘(市指定文化財):川越大火の後に再建されたもの。1階部分は養生シートあり。耐震化工事中のようだ。
昼時なので、あまり並ばないで入れる処はないかと脇道に入りウロウロしていると、見たことある建物があった(訪れたわけではない)。仮面ライダー電王(佐藤健)のお姉さんの喫茶店(外観)ではないか。
モダン亭 太陽軒(登録有形文化財):昭和4年に洋食店として建設。木造漆喰塗り2階建ての洋館。レストランだが敷居が高すぎて・・・。
太陽軒の並びには「スカラ座」という明治38年から続く映画館があった。
結局、昼食は多少並んだけど蕎麦屋に入った。まぁ旨かった。
この後、一応「菓子屋横丁」にも行ってみた。人だらけ。妻の要望でたい焼き(芋あん)を買ってみた。まぁ旨かった。
ポートで三度自転車借りて、川越氷川神社に寄ることにした。ガイドブックに“木製では日本一の大鳥居”とあり、それなら見てみようと思ったわけだ。
流石に大きい。見上げる。併設の結婚式場までこないと入らない。高さは15mもある。ただ、後で調べてみると、北口本宮富士浅間神社の鳥居は高さ17.7m、厳島神社は16.8mあり、3番目のようだが・・・。
川越氷川神社は、今から約1,500年前の古墳時代、欽明天皇2年に創建されたという。
5柱の神様が家族で構成されていること、夫婦の神様が2組含まれていることから、夫婦円満・縁結びの神様として信仰されているという。
拝殿の様子。しばらくの後、たくさんのカップルがお祓いをうけに入っていった。何かのイベントのようだった。
本殿(県指定文化財)は立入禁止。
縁結びを願う方がたくさん来られている証。
ざっと見学した後は、お疲れなこともあり駐車場に戻ることにした。ポートで本日4度目となる自転車借り。本当に便利で役立つシステムだな。
シェアリングポートはこんな感じ(駐車場最寄り)。
今回の川越散歩は総じて有意義だった。前回も書いたようにまた行きたいとも思っている。
※登録有形文化財
歴史的価値の高い建造物を総称して「有形文化財」と呼び、重要なものを「重要文化財」に指定し、さらに世界文化の見地から特に価値の高いものを「国宝」に指定して保護を図っている。
しかし、急激に消滅しつつある近代の建造物の保護にあたっては、重要文化財指定制度のみでは不十分であり、より緩やかな規制のもとで、幅広く保護の網をかけることの必要性があった。そこで、従来の指定制度を補完するものとして、1996年(H8年)の文化財保護法改正により文化財登録制度が創設され、登録された物件を「登録有形文化財」と称している。
登録物件は江戸時代のものもあるが、主に近代(明治以降)に建造・製作されたもの登録対象になっている。