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ドキュメンタリー・ニュース

2024-02-22 11:09:05 | ニュース
我が家の夕食は毎晩7時前にNHKニュースを見ながら始まる。1月後半になっても能登半島大震災の被災状況を時間をかけて詳細に伝え、ウクライナ侵攻等の他ニュースを伝える時間が減少したのに気付いた。今月になっても大震災の被災者個人に焦点を当てた報道が続き、モチロン被災者の苦労は理解した上でこの報道姿勢は変だという意見で我が家は一致した。

息子がこれは「ニュースではない、ドキュメンタリーだ」と言い放ち、我が家ではNHKの「ドキュメンタリー・ニュース」という言葉が定着した。毎日のように被災者個々の生活苦を報じるのはいいが、それでもって大震災や我が国の全体像を見失うようなことがあってはならないと私は思う。

桁違いの被災者が出た東日本大震災ではこんな報じ方では問題を的確に把握できなかったはずだ。自治体によって復興の取り組みが異なり、その結果がどう違ったか、それと比べ能登半島のそれぞれの取り組みはどうか、ボランティアの貢献の違いがどう反映されたか等々。メディアはそんなところに焦点をあてた「ドキュメンタリー」を報じて貰いたいと思う。

一方、民放は今月に入って従来の芸能主体の放送に一気に切り替わった。NHKもそれに倣えと言う積りはない。例えば米国のように各局が独自の放送スタイルをとれば良いと思う。残念ながら、現在の注目を浴びそうな被災者に焦点を当ててドキュメンタリー・ニュースを報じるやり方と、視聴率重視の民放の芸能番組とそれほど違わないように感じる。■

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