かぶれの世界(新)

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あてこすり・トランプ大統領

2017-01-30 21:34:06 | ニュース
トランプ大統領のとんでもニュースが毎日報じられるたびにうんざりする。日本にいてそう感じるのだから、米国にいたら毎日トランプのニュースだらけで発狂しそうになるのじゃないかと思う。実際、今朝受信したワシントンポスト紙(30日付夕刊)の見出し23のうち19がトランプ大統領に関するものだった。今朝の記事はほぼ全てが中東7か国の難民の入国規制に関わるものだった。CNNもほぼすべての時間を費やして報じていた。

トランプ程にに「自分が可愛くてたまらなく、自己主張が強く、強烈な個性を持ち、喧嘩早く目先が利く」人は、私の70年の生涯で会ったなかで唯一人という極めて稀で貴重な存在だ。その人はやり手のユダヤ人だった。多分、日本人にはいないタイプだと思う。ぶっちゃけ私の嫌いなタイプの人だった。そんな人の顔を毎日見なければならないのは辛い。今日の世界人々はつくづく不幸だと思う。なので、思い切りトランプに当てこすりする。

彼は「忘れられた白人労働者に雇用を取り戻す」と約束して選ばれたが、彼の公約を実行する閣僚には全てウォール街のエリートであり前例がない程の大富豪を選んだ。具体的な政策となれば税金を35%から20%に下げるというが、その恩恵を受けるのは富裕層であり、金持ちが益々金持ちになる一方労働者の給料が上がる訳ではない。選んだ人達は鈍いからまだ気が付かないが失望するのは時間の問題だ。もう少し待って下さい。

メキシコ国境に壁を築き、その費用はメキシコからの輸入品に20%の関税をかけ賄うという。これを聞いた時彼や側近はバカしかいないのかと思わず失笑した。関税は輸入する米国の会社が支払うはずで、最終的には商品価格に反映されて米国民が負担することになるだけ。マスコミに指摘されて壁の議論が急に尻すぼみになってしまった。メキシコが本当に開き直ったら企業も米国民も経済的インパクトは半端ない。壁が本気(狂気)なのか交渉の為の材料か分かるにはそんなに時間はかからないだろう。

トランプ大統領の頭の中は鉄鋼や自動車等の製造業が栄えた80年代の論理で動いていると言われる。その後90年代のクリントン大統領時代に海外へアウトソースし、同時にIT化を進めて米国の製造業はレベルアップし復活した。私はその頃米国に赴任し製造業のIT武装化を実体験し学んだ。更に少し遅れてアップルやアマゾン、グーグル等の新世代IT企業が誕生・急成長して世界を席巻、米国経済は再び世界をリードするようになった。なのに、トランプの頭の中は30年前のままで眠っていた訳だ。

難民の入国規制に米国の核心(シリコンバレー等の新世代企業)からの反発は至極当然だった。というのも老舗IT 企業のIntel創業者(A グローブ)は東欧の難民、マイクロソフトの現会長はインド人だ。アップルやグーグルの創業者も移民、そこで働く有力スタッフの多くは移民だ。現役時代に付き合ったシリコンバレーの人達の多くも移民だったと記憶している。米国最先端のIT企業は世界中の俊英が米国に来て機能しているのだ。言い方が悪くて申し訳ないが製造業の堅い頭の連中ではとても出来ない仕事をしているのだ。

トランプ大統領の中東等7ヶ国からの入国禁止は、米国内だけではない、世界中が怒った。彼は世界中の優秀な頭脳を惹きつける力が今日の米国の力だと分かってない。白人労働者を守るという理由で米国を弱体化させている。トランプ大統領はこんな明らかなことが分かってないようだ。米国のマスコミはもっと酷いことを言っている。上記7か国は米国と取引がないから入国禁止したのだと(殆ど馬鹿にしている)。だとすれば何という近視眼的な発想だ。米国にとって死活的な問題は優秀な人材にとって魅力的であり続けることなのに。早速カナダ首相が全部引き受けると言ったのは決して人道的な理由だけではない。■
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老いの恐怖

2017-01-27 21:16:30 | 日記
日常生活のふとしたことで老いを感じる時がある。例えば名前が思い出せず「アレ」とか「ソレ」になり、眼鏡を置き忘れ探し回る、外出する時に財布や手袋などの忘れ物を一度に思い出せず何度も玄関と書斎を往復する。日曜版の「数独」が今まで出来た時間内に出来なくなる。運動能力の低下は瞬発力や筋力の衰えだけでなく、視力と身体が連動した反応の遅れを実感する。そんな時、そろそろ認知症になる前触れじゃないかと気になる。怖いのは記憶力や運動能力などが総合的に劣化し、正しい判断が出来なくなる「昔風に言うとボケる」ことだ。

ボケたことが自分で分かればいいが、現実は判断できないだろう。対策として客観的な指標として自分の体力がどの程度劣化したかを知る為、私なりの定点観測があると何度か投稿した。その一つがバドミントンのゲーム練習で、同じ相手とどの位戦えるか何度もやってると割と正確に運動能力が測れると思う。相手も平等に年をとるしパートナーによっても変わる相対的なものだが、それでも何試合もこなせば私の運動能力がここに来て急速に低下してきていると実感していた。誰と組んでも足を引っ張るだけの存在になった。

何とかしようと昨夏から庭でフットワークの練習や筋力アップに努めて来た。これが70才直前の私には口で言う程簡単ではない。5km程度のインターバルウォーキングの後、コート内をX字を書くように動きながらスイングを20-30本やり(これが一番きつい)、その後スイングを120本、ラケットを2kgのウェイトに代えて120本やる。更に腹筋を50本やると汗びっしょりになる。終わると甘いものと牛乳を飲んでタンパク質を補給する。しかしなかなか成果が出ないものだから、ついに私の限度を超えて練習をやってしまったようだ。

最近、バドミントンのゲーム練習で外目には動きが悪くミスを連発する様になった。後ろでパートナーの舌打ちが聞こえて来たのは気のせいではない。体の筋肉が枯れ木になったみたいに動かないのだ。筋肉に疲れが溜まっている感じがないのだが、もしかしたら鈍感になって筋肉痛も感じなくなったのかもしれない。10日位前から一番厳しく汗をかくX字のフットワークトレーニングを中止した。すると数日後に勝敗には関係ないが、動きが軽くなったと体感するようになった。練習のやり過ぎで身体が付いていけなくなっていたのだと思う。

それはそれで練習のやり過ぎを身体が教えてくれなくなったと思い、これも老化の一種かと失望した。こと老化については最近はすっかりマイナス志向になった。老化がどう進んでいくかは人それぞれで予想もつかない。父が定年前に死んだので私の身内に参考にする人がいなかったせいもある。「子供のためにやれることはやった、もう思い残すことはない」と言いながら、来るべき老いていく人生を恐怖をもって身構える私がいる。■
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横浜市の事件はいじめではない、犯罪だ!

2017-01-25 21:54:03 | ニュース
原発事故の為避難してきた小学生が同級生にいじめを受け150万円を払った件で、市教育委員長の発言「いじめという結論を導くのは難しい」は‘至らなかった’と横浜市の林市長が謝罪したニュースが夕方流れた。

私はこれを聞いて「これは確かにいじめじゃない、犯罪だ!」と思った。大人の世界なら立派な犯罪も小学生なら不問にされるのは筋違いだ。双方の言い分が違うとされる「おごらされた金額」の差など二次的な問題だ。

「このままではいじめた子供は何の咎も受けず大人になる、こういうことが続くようでは子供にとっても社会としてもいけない。」という思いだ。関わった子供に反省の機会を与えるとしても、絶対に放置すべきではない。

私が言うまでもなくネットでは同じような意見が沢山流れていた。同じ意見でもこの件に関しては出来るだけ多くの人が声を上げて矯正的な措置がとられるようすべきだと思い、員数稼ぎにでもと考え敢えて筆をとった。

横浜市教育委員会の人達も、だんまりを決め込んで様子眺めしていた市長などの市側も、問題の深刻さに対する感度が悪すぎると思う。これだけ明らかな事件を「払った金額の食い違い」に矮小化して処置しようとした人達の責任は親を含めて極めて大きい。■
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天邪鬼・「爆風トランプ」を評価

2017-01-22 16:32:56 | ニュース
トランプ大統領は就任演説で「米国第一」を繰り返し、米軍を強くしテロを根絶、雇用と成長を取り戻す、国境に壁を建て不法移民をなくす、全国民の為の貿易取引などの基本方針を発表した。自分に都合の悪い指摘には嘘つき呼ばわりし、言う事をコロコロ変える、およそ超大国のリーダーとして相応しくない「爆風トランプ」大統領が誕生した。女性蔑視や人種差別等論外だ。

このところ米国新大統領のニュースを聞くたびに不愉快になり、他国の大統領ながら予想もしなかった現実に向き合えない私になっていた。戦後の世界は圧倒的な軍事・経済力をもつ米国の下で、国際法に基づいて秩序を保ち発展してきた。戦後日本に自由平等・民主主義が根付き、普段米国に批判的な記事が多い朝日毎日新聞などが存在しえたのも元をたどれば米国のお蔭と私は思う。

このブログはそんな‘アメリカにかぶれた私’が、米国駐在から帰国後「かぶれの世界」と題して始めたものだ。だが、私がかぶれたのはこんなクソ大統領を選ぶアメリカではないという思いだ。最も深刻なのは、「世界の平和や自由を支えようという使命感がトランプ氏にはないことだ。」(日本経済新聞1/22) 残念だが的を得た指摘だと思う。

だが、ここで冷静になってより良き理解の為180度立場を代えてトランプの主張を考えてみた。我が国に拘らず普通の国のリーダーが「自国第一主義」を唱えるのは当たり前で、トランプ氏はその当たり前のことを言ったに過ぎない。米国だけ違う役目を続けるというのは不公平と考えてみた。つまり、米国は力の強い普通の国だと。

米国は戦後ずっと世界の警察官をやりその為に若者の血を流すこともあった。我々は米国の役割が当たり前と思い感謝することすら忘れていた。もちろん米国も警察官の役割を果たすことから巨大な恩恵を受けてもっとも豊かな国になった。だが、世界の警察官から米国第一主義への転換は何時かは来ると思い、予行練習を兼ねて準備すべきだったかもしれないと思う。

以前指摘したように強い日米の結びつきが大前提で、日本のアジア外交が成り立っている現実の再検証を強いることになる。ただ、今朝のサンデーモーニング(TBS)で米国抜きの安全保障を考える機会との指摘は、現実が分かっていない愚かで無責任な指摘だ。直近では民主党政権時代の鳩山首相の迷走がどれほど深刻な事態を招いたか分かっていない。今度は米国発で再検証が求められた時、如何にして同盟を守るかが鍵だ。

ではメキシコ国境に壁を作り違法難民を強制的に送り返すというのはどうだろうか。メキシコ国境から不法に越境して来た所謂不法移民が1100万人という数字に圧倒される。米国の倍以上の人口のEUで極右の台頭を許しドタバタしたのは100万人程度、日本では不法移民は殆どいない。トランプ氏の主張を非難するのは例え経済的な理由で受け入れた経緯を考慮しても不公平だ。他国が非難する筋合いのものではない。

それではNAFTAの再交渉やTPP離脱と言った通商条約の抜本的な変更はどうだろうか。私は理解できない。トランプ氏の最大の支持層である製造業の労働者に向けての政策としても近視眼的で、仮にその通り実現できても米国の雇用が守られ経済成長を倍増できない、失敗すると私は予測する。多くのメディアが指摘する通りで製造業は全労働者の3割以下、しかも競争力維持のため今後益々IT化・ロボット化が進む領域だ。

トランプ大統領が製造業を含めどのように経済を変えて行くか、ITが持つポテンシャルをよく理解しているようには思えない。彼の打ち出す政策が却って米国企業の競争力を弱める可能性がある。(シリコンバレー勢力の圧倒的優位を考えればその方が我が国には都合がよいかも知れない!?)彼の支持者たちが教育を受け変わらないと何れ不満が噴出することになるだろう。公平に見て米国も他国と同じ悩みを持つということだ。

長々と能書きを並べたが、結論としてトランプ大統領はただ「アメリカを普通の国にしたい」というだけではないかと思う。戦後の世界はアメリカの下での平和と繁栄(パックスアメリカーナ)の恩恵を受けて来た。米国の建国の理念である自由で民主的な価値観が世界経済を繫栄させ人々を豊かにする大きな貢献をした。だが、もう嫌だ、という訳だ。

かつて米国はソ連や中国が勝手に思い描く世界に歯止めをかけ世界は救われた。その米国が普通の国になったら何が起こるか不透明だ。だが、変化は一度には起こらない。今度は逆の意味で「日本が普通の国」になり、生き残るために目と耳を澄まして次の手を準備すべき時(変化は内側だけにしても)だと思う。是非ともそうすべきだ。私は生きているうちにそれを見たい。最後に、正直、やっぱりトランプは大嫌いだ。■
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三人の歯医者

2017-01-20 15:07:11 | 健康・病気
私は3人の歯医者がいる。半年ごとに東京の自宅と田舎の実家を行き来しているので、時々の住んでいる所で歯の治療を受け自然と2人の歯医者に診て貰うことになった。東京の歯医者は父親の代から二代に亘りお世話になっている。田舎の歯医者とは退職後の10年余りになる。

最近では年齢のせいか頻繁に歯の治療を受ける必要に迫られ、東京で治療した歯の具合が悪くなり田舎で追加治療をして貰うといった事態が良く起こる。東京の先生がカルテを見て、自分が治療したのと違う状態になって不審に思うことが起こっている。田舎の先生も同じだ。時々事情を説明して理解してもらうよう努めている。

何年かそんな状態が続いたので、私から見て二人の先生の治療に違いがあることに最近気付いた。東京の先生はぶっきらぼうで乱暴、時々治療中痛みが出そうで怖い、だが腕は良い。何しろ歯科医師会の役員先生だ。田舎の先生は若くて丁寧、優しく安心して治療を受けられる。そこから結果的に夫々の役割が違ってくる。

その一番いい例が入れ歯だ。東京で作った入れ歯は概ね問題ないのだが、多少フィット感に欠け使っていると微妙な不具合が出て来る。その頃には田舎生活をしているので、田舎で微妙な再調整して貰うと具合が良くなる。これが逆になると大変だ。一度田舎で作った入れ歯は大元の作りに問題があり、どうにも使い物にならなかった。入れ歯は専門の業者が作るはず(と思う)なので、歯医者の腕というより発注先の問題かも知れないが。

田舎の歯医者に治療を受けるようになった頃、偶然歯医者の資格を持った友人と知り合い、時々歯の治療の相談に乗って貰うようになった。今は家業を継いで歯の治療はやってないというが、私にとっては3人目の歯医者だ。なので「歯医者崩れ」とからかうのだが、東京と田舎の先生の治療の違いなどで悩んだ時にこの友人の助言を聞いて心が休まることが何度かあった。2人の歯医者より説明が懇切で分かり易いのだ。

今日も午前中東京の歯医者に診て貰った。田舎で神経を抜いたはずの歯の先端が欠け、その治療中に神経が死んでないと分かった。友人は「たまにそういうこともあり得る、じたばたするな!」みたいな感じで助言してくれ、落ち着いて治療を受けられた。歯医者としての実力は不明だが、口達者で話を聞くだけで心が安らぐのだ。

セカンド・オピニオンとサード・オピニオンを同時に聞けるという、意図せざる環境に恵まれたことになった。私がガン疑惑で元気をなくした時も、この友人のネットワークで勧めてくれた病院で診て貰い誤診だと分かった。感謝している。もう「歯医者崩れ」呼ばわりできないのだが、本人は嫌じゃないみたいだ。

蛇足ながらもう一つ、日米で生活した経験を通じて歯科医の看護婦は美人が多い。私の通っている歯科医院に限れば何故か田舎の方が美人が多い。更にもう一つ、シアトルでお世話になった日系医者によると、ロシアから移住してきた看護婦(多分、助手)は凄く美人だが仕事不熱心、目的は永住権獲得で結婚する男を狙っているという。あれは注意しろという意味だったのだろうか・・・。何でいつもこんな話で終わるのか。■
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