保険会社から保険金が銀行口座に振り込まれた。昨年11月2日にしまなみ海道で自転車転倒事故を起こし右手差指を脱臼、顔面裂傷で6針縫い、両膝擦り傷の救急医療を受け、その直後から東京に戻り整形外科医の治療を受け、12月28日にリハビリが終わった。傷害保険に加入している保険会社に連絡すると、自転車のレンタル会社の保険に連絡してまとめて対応してくれた。今月求めに応じて診断書を提出して保険金が確定、今日165,000円が支払われた。
事故に関わる費用と保険給付金を整理すると以下のようになった。
医療費(救急病院) \13,640
医療費(通常・リハビリ) \17,600
タクシー \1.680
保険給付金 \165,000
損益 \132,800
怪我をして保険金が下りると儲かったろうと友人に聞かれた。確かに直接現金のやり取りだけの収支計算だとそうなる。だが、保険掛金は昨年だけで98,840円払っているので、その分を差し引くと33,960のプラスにしかならない。更に病院に通った日の損失時間は1日平均3時間とすると3HX17日=51Hになり、最低賃金として時給900円とすると45,900円の機会損失が出る。トータルすると11,960円の損失となった。ボトムラインは赤字、これが私の実感だ。
ここまではキャッシュフローがどうだったか、お金の出入りがどうだったか損益計算だ。次に自分の体をストックだと考えてバランスシート(B/S)がどうなったか計算してみたいが、数値にして表現するのは難しい。いまだに人差指は関節が膨らみ途中までしか曲がらず、包丁が握れない。だが、趣味のバドミントンラケットは使えるし、字は支障なく書ける、タイプも打てるように回復した。
寧ろ辛いのは時々患部が痛むことだ。特に寒い時に痛みを感じる。毎年寒い季節になると指が痛くなる、持病みたいに死ぬまで続くだろう。今もキーボードをたたきながら時々痛みがチクリと感じる。これを数字で表してB/S計算し、貸しと借りがどうバランスしているだろうか。私の人生は残り10年の寿命として長期金利3%と仮定すると、自転車事故で約300万円負債が増えた程度と感じる。これが自転車事故の始末だ。■