かぶれの世界(新)

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不幸なボタンの掛け違い

2012-09-29 11:16:38 | 国際・政治

ては石原都知事の尖閣列島購入宣言から始まった。27日の国連総会で日中両国は尖閣列島国有化を巡り激しくやりあった。日本は国際法による対応を訴える一方、中国は歴史問題を取り上げ議論はかみ合わなかった。国交回復40周年を飾る皮肉で不幸な事態になった。関係修復までにはかなりの時間がかかると予想されている。

今までの報道で今回の対立に至る経過が明らかになってきた。私なりの理解を要約すると東京都の尖閣購入で日中関係の悪化を恐れた政府が中国当局の感触を確認して国有化を決意した。だが、不幸にも中国は政権移行を控え尖閣は権力闘争の材料となり、胡主席は退くに退けなくなり強硬な姿勢をとらざるを得なくなった。日本政府も領土問題では妥協する余地がなかった。

私は「天邪鬼・日中領土紛争」で経済的な報復合戦になれば、日本の方が失うものが大きい、日本にその覚悟はないだろう。とすれば理不尽な仕打ちがあってもじっと我慢して嵐が過ぎ去るのを待つのが経済的にはベストだろうと予想した。しかし、今回の騒動を見聞きして中国の失ったものも決して少なくないと思うようになった。

中国と世界の華僑の発信力が力を増していると得意げに語る評論家の解説を今朝聞いた。だが、中国の強引なやり方と世界にいる中国系の連中が威圧的なデモを繰り返す姿を見て眉をひそめた人も多いのだ。西欧民主主義的価値観からみれば中国のやり方は異常だ。それを表立って言えない雰囲気が世界にあるのは事実だが、私から見れば中国は面子を保つ為に信頼を失った。それは形を変えて自分に帰ってくる。

国に進出した日本企業は暴動による破壊より、寧ろ今後の日本商品ボイコット運動の方が経済的に厳しいだろう。だが、進出に当り中国リスクは考慮したはず、いわば自己責任の世界だ。中国は「この程度の国」という私ほど悲観的ではなかったのかもしれない。しかし、そうなのだ。欧米にはもっと用心深い企業も多い。カントリーリスクを見直し次の事態に備えるのが自己責任だ。

トータルとして中国との付き合い方はもう少し違う舵取りが必要だと思う。日本企業はバスに乗り遅れないみたいな勢いで中国に進出していった。だが、もっと相互依存関係を強めるべきだ。そもそも外国で一方的に利益を得るといった関係は不健全で、いつか何かの原因でバランスが崩壊し憎しみを生む。長続きしない。だが、既に政府も企業もその修正に向かっていると感じる。

最後にボタンに掛け違いの顛末について恒例のマスコミ批判をしたい。石原都知事が得意顔で尖閣購入を宣言した時マスコミは囃し立てた。更にマスコミはかませ犬(副知事)を登場させ、言いたい放題言わせ国民を煽った。マスコミは原発再稼動でもかませ犬(大阪市顧問)を使って煽ったのと良く似た風景だ。いずれにしろ、これが関係悪化を恐れた政府が権力移行期にある中国の出方を読み違えさせた。マスコミは今回の日中関係悪化に大きな役割を果たした。反省して欲しい。■

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新米、キター!

2012-09-28 18:21:40 | 日記・エッセイ・コラム

先週頃からこの辺り一帯で稲刈りが始まった。といっても、機械で稲を刈り取り脱穀し藁(わら)は細かく切って機械の後ろから田んぼに撒き、あぜの横につけた軽トラックの荷台のブルーシ-トにお米を流し込む。ここまで機械で一気にやってしまう。子供の頃の稲刈りとは大違いだ。あの頃は農繁期になると校が休みになり稲刈りの手伝いをした。

作業しているのは通常老夫婦の組み合わせだ。多分機械は年に1日か2日の稼働率だろう。田んぼに杭を立て刈り取った稲を干す、いわゆる「稲田干し」は今では殆ど見かけない。たまたま出会った物知りの長老によると、脱穀したお米は個人か農協の乾燥機にかけるのだそうだ。

今でも味にこだわって稲田干しをする農家がある。だが昔は違う理由で稲田干しをしたそうだ。脱穀した藁を畑に敷いて野菜を作ったという。子供のとき見たはずだが、記憶がない。今は畑でまとめて野菜を作る農家が減ったということだと思う。

今週初めいつもの地産地消の市場に行くと、期待通り新米が出ていた。蔵川というこの地方の山間部で作られているこしひかりで、エコ米という地域ブランドで売られていた。上記の長老によると、蔵川産の米は江戸時代にこの地の大名大洲藩の殿様が食べる米で、寒暖の差が大きく水が良いのが美味しい理由という。平地は生活廃水が混じった水が田んぼに流れ込むからかも。

値段は特別変わらなかった。新米だといって値段は高くならないという。3kg1200円の玄米の袋をカウンターに持って行き支払いを済ませると、好みの精米レベルを聞かれた。「八分ヅキ」でやってくれと頼み、他の買い物を済ませカウンターに戻るとツキ上がっていた。

売り子のオバサンがお米は冷蔵庫の野菜室に保存すると味が落ちないと教えてくれた。そういえば、隣のうちは業務用の精米機があり大きな恒温槽に米を保存している。頻繁に精米のモーター音が聞える。親戚一族の需要を全て賄っているのだそうだ。

その日炊いたご飯は美味しかったが、期待した程ではなかった。期待が大きかったせいか、それとも食材にこだわる家内の美味しいご飯を普段から食べつけているせいか。だが、母が昔から使ってきた保温ジャーに移し、半日後に食べたご飯は微妙に水分が抜け旨みを増したように感じた。科的な理屈は分からないが、何しろいつものより美味かった。これだ、新米、キター!■

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誰を政治家にするか

2012-09-25 23:06:02 | 国際・政治

何故今この問いかけをするのか

誰を政治家にするか、換言すると次の総選挙で国会議員候補として誰をどう選んでどう育てていくか、今国民の注目を集めている党がある。それは日本維新の会(以下維新の会と略称する)で、次の総選挙とその後の国政に大きな影響を与える可能性が高いからだ。

彼等の政策(維新八策)をどう具体化して誰がそれを実行に移して行くのか、メディアは維新の会の一挙手一投足を毎日のように報じている。維新の会はまだ国会議員がいない。国政に直接的な影響を行使する為、既成政党の議員の参加を求めている。それに応じた議員の選考過程は2度にわたる公開政策討論会で多少窺うことができ、初めて失望の声が聞かれた。

だが、次の総選挙で擁立する候補者は300人に上ると報じられている。維新の会がどういうプロセスで候補者を選ぶのか、どういう人達を選ぶのか、それによって維新の会がどういった性格を持った政党か分かるだろうと私は注目している。多分、多くの人やマスコミも。

55年体制の議員選考過程と崩壊

戦後日本の議員選考過程と育成する仕組は、事実上の自民党万年与党の55年体制下で形作られた。端的にいうと、党中央の公認・派閥・個人後援会・地盤の4つの要素が政治家になるための必須事項であった。候補者は強い政治的野心に溢れ、その多くは官僚出身・地方政治家出身・二世議員であった。

55年体制が崩壊して94年に政治改革法で小選挙区が導入され候補者数が激増したが、直後の選挙で若い年代の当選率が急落した。その後も、時々の政治テーマで小泉チルドレンや小沢ガールズのような過剰反応を生む一方、有望な新人の流入を促し育成する仕組が機能してない。政治家が小粒になったといわれている。

参加議員が維新の会の幻想を壊した

私が維新の会に注目する理由は、維新の会が新たに導入する候補者選定のプロセスが、従来なら表舞台に出ることがなかった有能な政治家を発掘・登用するかもしれないという期待だ。だが、上記の政策討論会は橋下市長等の選ぶ側の独演会となり、多くの人が失望した。

端的に言うと今までの維新の会への期待は橋下市長の個人的魅力から生まれたが、今回の政策議論を戦わせない馴れ合い討論会で、期待は議員達のレベルに引き下げられた。現在の制度では、現役の国会議員を引き込み、頭数を揃えるのは必要条件であり止むを得なかったのだが。

重要なのは候補者の選考過程

それ以上に重要なのが、来るべき総選挙に向けて議員候補選択の過程と結果だ。地方自治体の議員が主となり、加えて官僚や弁護士・経営者などが選ばれるだろう。だが、何故彼等が最終的に候補になったのか「原則に基づく選考プロセス」が未だ明確になってないように感じる。

透明で公平な原則に基づいたプロセスで候補者が選ばれるということが維新の会への信頼を高めることだと私は信じる。現在まで報じられているのは、政治家の資質とか能力ではなく、選挙資金を自ら捻出できる金持ちしか候補者にはなれないという。余り良い方向には向かっていない。

国政レベルの政策や外交案件に不安

ここからは本論とは離れる。個々の候補者の資質や魅力も党の期待値の大きさに関係する。今のところ橋下市長と松井府知事の発言以外は殆ど報じられていない。選挙戦に入ると、維新の会が日々発する主張や政策について個々に具体的な批判に耐えられるものか検証されるだろう。

橋下市長が自治体の長として自分の判断の範囲で断行した実績には見るべきものがある。だが、国政レベルの政策や外交案件についての発言には危うさを感じる。というか、とても任せられない。官僚などの専門家の助けは必須だが、彼の周りに寄って来る人達をみると人材を見る目があるか、彼等を使いこなして物事をなす能力があるか疑問だ。私の見る目が誤っているのを祈る。■

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高齢化社会の最前線で

2012-09-21 23:22:01 | 日記・エッセイ・コラム

高齢者が3000万人を越えたと総務省が敬老の日にあわせて発表した。団塊世代の1年目が65歳に達し、65歳以上が一挙に前年比102万人増え、高齢者比率は24.1%となったという。私もその一人だ。団塊世代が凄い勢いで65歳を通り過ぎていく。100歳以上も5万人を越えたそうだ。

翌日は敬老の日で、母を見舞いに行った。ついに私も高齢者が後期高齢者を見舞いに行くパターンに嵌まった。母はこのところの体調の良さを維持していた。前の週に買い物に行き何本かズボンを買ったとご機嫌だった。母が使い残していた庭や畑に撒く除草剤の使い方について私の疑問に答えてくれた。一時は認知症が進んだのではと心配したが、今は寧ろ頼りになる。

夕方食後いつもの川沿い道を散歩中に、懇意にしている近所のアマチア・カメラマンに会った。彼が見たことのある感じの良い中年女性となにやら話していた。聞くと珍しい放射夕焼けの写真を見ていた。周りの景色よりただ視野狭くガツガツ歩くだけで気がつかなかったが、いつの間にか秋の美しい夕焼け空になっていた。

正直言うと、何度か擦違って感じ良いと思っていたその女性が気になっていた。彼と別れた後歩く方向を変えて、彼女と話をしながら散歩を続けた。今の私はすぐに昔からの知り合いみたいになれる人畜無害の老人だ。聞くと彼女は38年生まれで50歳になったばかりと聞いて驚いた。アラフォー位だろうと思っていたからだ。随分と若く見えた。

ある時幼稚園に通う子供の奥さんを若いと感じるようになり、それがドンドン進んでいき小生から大生の母親でも若いと感じるようになった。いまや50歳の女性でも若い女性と見てしまう自分に気がついた。いつの間にか幅広い年齢の女性が気になるジーサンになった。若いときより選択の幅が格段に広まったという訳だ。

敬老の日には東京に住む家族の誰一人として何とも言ってこなかった。2、3日経ってから気がついた。それが彼らの思いやりだったと思う。■

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天邪鬼・日中領土紛争考

2012-09-19 17:37:09 | 国際・政治

尖閣列島を巡る日中間の緊張は収まる気配が少し出てきた。昨日は尖閣周辺の接続海域を航行中の中国監視船と海洋船が領海に近づき侵犯もあったというが、漁船が大挙して押し寄せる事態は避けられた。これからは経済領域で中国の嫌がらせが始まり長期戦になる見込みだ。

このタイミングで視点を変えてマスコミが余り報道しないポイント、私特有のへそ曲がりで皮肉っぽいタッチで考えてみたい。今、NHKでPBS(米国公共放送)が珍しく時間をかけて日中領土摩擦の解説をしていた。比較的公平な見方をしていると感じた。政府がやらせたデモとまでは言ったが、暴動になり工場が目茶目茶に破壊されたシーンまでは流してなかった。

日本の発信力と世界の受け止め

先ず日本の発信力の問題だ。東日本大震災の時はショッキングな映像が全世界に流れ、世界から直ちに支援の声が寄せられた。今回の中国の反日運動が暴動に至った映像は我々には十分ショッキングなはずだが、世界はそうでもないという印象を受ける。上記のPBSはマシで、全体的に寧ろ冷ややかに見ている気がする。

私が考える最大の理由は、アフガン・シリア等の中東を始め世界には戦争やテロなどで死者が続出し今も止まらない悲惨な映像が日常的に流れており、被害にあった日本企業の経営者はテロだと怒ったが、テロと同列の悲惨さという尺度から見ればもっと酷い映像が山ほどある。世界は酷い映像に溢れ麻痺している。領土紛争による小競り合いは聞き飽きているのだ。

経済的影響力の変化が一因

次の理由として、世界第2位のGDPの経済規模になった中国は、世界経済に大きな影響を与えていることだ。特に財政危機から中々抜け出せない欧州の財政悪化国は、中国からの資金をのどから手が出るほど欲しがっている。欧州は身の回りの問題で必死だ。日中紛争は遠い国の他人事だ。

欧米の人達の多くは詳細事情を知らないし、歴史上の領土紛争の多くはどちらかが一方的に正義というような事はないことも経験している。欧州にとっては日本に特有の問題であり、自らに火の粉が降りかかるようなことを避ける決意だ。彼らは建前を云々する前に、中国を刺激するような発現を抑制しているように感じる。それは責められない。

改めて中国は一体どういう国?

まず前提として中国はこういう国であるという認識が基本である。つまり中国は相手国との外交交渉には暴動や輸出禁止の強硬手段も躊躇わない、世界の常識やルールに従う国ではない。時には手段を選ばず威圧してでも国益を守る国である。これは善悪の問題ではない。中国はその一つという現実を認め、その上で冷静に対策を講じるべきだ。

もう少し砕けた言葉で中国人を描いてみよう。今回の暴動を見て義和団の乱を描いた映画「北京の55日」を思い出す方がいるはずだ。清朝末期に世界の帝国主義に収奪された中国人民が起こした反乱だ。列強に押さえ込まれた歴史も、映画では欧米からの視点で作られた。だが中国人にとれば、政治プロセスも外交交渉の是非もなくとも、明らかに「反乱に理あり」の出来事だった。当時の中国人のマインドセットは今も脈々と流れていると感じる。

そういう理由はさておき、娯楽映画として描いたウンカのように離散集合し破壊する人民の圧倒的な数(超大衆と呼ぶことにする)にある種の怖さを感じた。これが当時映画を見た時の無知な私の印象だ。ニュースで見た日本の進出企業に対する暴動には、同じ映画を見た時と同じ怖さを感じた。やっぱり、これが中国人のDNAか、100年経っても何も変わらないなーと。

超大衆を利用する中国政治

この超大衆を政治が利用するのも長い歴史で形作られた中国統治者の遺伝子と私は感じる。この100年を振り返ってみて、文化大革命も天安門事件もその構図だったといわれている。いわばお家芸だ。午前中ネットが伝えるニュースで、今回の政治の裏幕は実は次期主席の習近平というトクダネ(?)が流れてきた。次期政権の影響力を高める為の絶好の機会として利用したという。

直接のきっかけを辿ると、石原東京都知事の尖閣列島買取りによる日中関係の悪化を恐れた野田政権が、尖閣国有化で事を荒立てないよう国有化したことが裏目に出た。マスコミが都知事のいわば暴挙を、はやし立てたのも問題だった(中国には挑発的だったと思う)。伝えられる次期主席の狙いが本当ならば、どちらにしてもつけ込まれた可能性が高い。

日本の立つ位置

過去の経緯はおいといて、冷静に見て中国と日本は経済的にどういう関係なのか。大雑把に言うと日本企業は中国で商売をさせてもらって利益を得、中国人観光客が落とすお金で潤っている。逆もあるが、トータルすると日本は中国から相当の利益を得ている。

経済的に見ると個々の出入りはあってもトータルで日本の方が失うものがかなり多い。つまり、日本は中国で商売をさせてもらいお金を得ている関係なのだ。世界中殆どどの国ともそういう関係にある。多分、政府官僚は損得計算表を見直して、どんな理不尽な仕打ちにもじっと我慢して嵐が通り過ぎるのが経済的にベストと考えているはずだ。

失うものが大きくても、我慢できるか

紛争が長引けば双方ともに大きな損失を受ける。だが、日本の方が経済的に失うものが大きいことが、中国を強気にさせている一因だ。メディアの多くは中国がGDP世界2位になり日本の相対的地位が低下した為というが、もっと分かりやすく言うと、日本と遣り合っても失うものは中国の方が少ない。政権交代の機会を捉えて日本叩きをやってもおかしくない。

しかし、日本が失うものを覚悟すれば中国の被る損も半端ではない。実際、今まで日本が中国にとって最大の投資国であり中国急成長に大きな貢献をしてきた。この点では恩知らずの行動だ。だが今の日本人は被る損害に覚悟が出来てないと見透かされていると私は感じる。両方が大きな損害を被るのだが、日本が先にギブアップすると彼らは思っており、今回の黒幕はそれを政治成果にして権力闘争に勝とうとしていると推測する。

戦いの場を拡げる

日本が経済的に損をする構造をどうやって変えることが出来るか、これが外交当局の重要なテーマとなるはずだ。一つの方法は日中二国間関係を世界の中で位置づけ注目を集めさせることだ。欧米企業も中国市場に巨額の投資をしており、日本企業とも競争する関係にある。中国で起こっている事は自国にも起こるかもしれないと思わせれば損得勘定は逆転する。

又、中国はことあると毎にデモを許可して官製の暴動を起こし、場合によっては輸出入の制限を使って目的を達しようとする国である。極論まで踏み込めば自国の利益の為シリア内戦で政府軍が自国民を虐殺する手助けをしていると示唆するプロパガンダが効果的ではないかと私は考える。中国にとって世界の支持もしくは紛争に目を瞑ってくれる事は日中関係以上に重要だ。

本当に外交の失敗か?

そうかもしれない。マスコミや野党は日本外交の失敗、政府の対応の拙さを非難している。しかし、上記のように石原都知事が尖閣列島を買い取ると言った時から、中国は尖閣列島を理由にして権力闘争に利用しようと機会を狙っていたと推測する。東京都ならもっと刺激的な行動に及び、いずれにしても中国は暴発したろう。中国は理屈ではなく機会が欲しかったはずであり、鄧小平の現状維持を破ったらそれだけで十分だったと思う。

海外の反応を見るにつけ日本の発信力の弱さを感じた。政府の外交力を云々するマスコミだが、逆に日本のマスコミの発信力の弱さを痛切に感じた。普段から国内にしか目を向けず、海外のメディアから引用されることもない。尖閣列島を巡る日中紛争はガラパゴス化した日本メディアの発信力のなさが鮮明になったとも言える。残念ながらそういう見方を聞くことはないと思うが。

蛇足

これからの議論は蛇足で終ることを祈る。仮にこの後も事態は中々収束せず中国に進出した企業や日本人に危害が及んだり、尖閣列島周辺での事故が起こりその対応が新たな摩擦を生んだり、米国が中立的立場を続けたとすれば、今は冷静な日本の世論が右傾化する可能性を心配する。中国の次の首脳の出方も全く予想がつかない。

現在は中国内の出来事だが自国に及ぶ恐れを感じると、或いはマスコミ等でそんな風に煽られると、自国の防衛は他国には頼れないとして日本の防衛力強化→再軍備論→核武装というように世論が徐々に高まる可能性があると推測する。「日米同盟が機能しなければ」ある意味当然なのだが、何をもって機能しないのかその定義は曖昧だ。定義はその時流れる風次第で一気に変るかもしれない。そんな日が来ないことを祈りたい。■

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