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ぬか喜びの一瞬一瞬

2024-04-27 16:34:38 | 株式
帰郷後の5日間はかつてなく目まぐるしく忙しい日が続いた。健康面では「田舎暮らし雑感」に投稿した通り医者通いが通り続いたが、それに劣らず投資したお金が増えたり減ったりして毎日持ち高が乱高下した。原因は毎朝トップで報じられる「円安」だ。

90年代に米国で仕事した私はドルベースの資産が多い。為替がドル70円台まで進んだ円高で日本で生産した商品の競争力が激落ちした対応策として日本企業の海外生産が進んだ。私も否応なく米国に赴任することになった。99年に帰任する時に米国で購入したドル資産を持ち帰り、そのままドルベースで資産を金融機関に預けていたからだ。

帰国当時は持ち帰ったお金は銀行に預けっぱなしだったが、数年後に早期退職し円べースの退職金を徐々に日本企業株に投資していった。素人だったせいもあり結果的に損をした。色々と勉強して海外資金の比率が日本株価に大きな影響を与えていると知り徐々にドル資産に切り替えた。

リーマンショックで大損した試練を乗り越えドル資産の比率を高め現在まで続いている。当時巨額の損失にジタバタした素人投資家が市場から去って行ったと聞く。私の場合は米国の友人の助言と、資産が直ぐには使えないドルベースだったので慌ててアクションをとらず助かった。投資の世界で生き残ったと言っても何もせず、関係するIT関連の資産を持ち続けたからだと思う。

ここに来て進行した円安の為に物価上昇等で大騒ぎしているが、私は何にもしないのにドルベースの所有資産の値打ちが上がった。実は今年になってAI関連の株の値打ちが爆上がりしたが、私が所有するのは1世代前のIT関連株なので値下がりしていた。だが、通貨の変動は物価にも資産にも平等に影響する。ここに来ての円安は私にとっては有り難かった。

私のドル資産がまだ残っているのは、私のケチな性分で何もしないでドル資産を保有出来たからだ。そうすると、今回のように34年ぶりの円安で値打ちが上がる幸運もある。ということはリーマンショックほどではなくとも、値打ちが上がることもあれば下がることもある。このところの市場変化は逆の意味でリーマンショックを思い出させた。しかも空喜びすることもなく冷静に。

流石にこの数日の円下落は半端なく驚いた。ドル150円台で大騒ぎしたのがウソみたいで、更に日銀が様子見の態度をとり、4月の物価上昇が1.6%と予想を大幅に下回り一息ついたかと思った。しかし、一方で米国のCPIが予想以上に高まり利上げが先延ばしになる見込みから、昨夜から今朝方にかけドル158円台まで急落した。

驚いたと言っても私は何もしない。今回は嘘みたいに資産が値上がりしたが、もっと変動した経験は何度もある。時間軸を変えて考えてみれば必ずドル高の次にはドル安が来る。ケチな私には生活費に困ることもない。バタバタ反応する日本人専門家など全く信用できない、器の大きさは全く違うが、バフェットみたいに一瞬一瞬のぬか喜びはないと心掛けている。

一言追加すると、ポン友はリーマンショック時の私は酷いショックを受けて沈んだ顔で慰めようがなかったと今でもいう。この記事は強がり過ぎるかも知れない。■

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