本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

踏まれても咲くタンポポの笑顔かな

2020-01-24 19:30:28 | 住職の活動日記

ここ数日、東奔西走の日々

4日間で走った距離800キロを

ゆうに超えています

 

今日は東へ行った先で見かけた

「タンポポ」

三浦先生がよく口ずさみ

その心を自分の魂として

支えとして生きておられた

ということもあって、

タンポポを見かけると

どうしても話しかけたくなる

 

「踏まれても

  咲くタンポポの

    笑顔かな」

 

ということは

詩の世界だけかと思いきや

今日見かけたタンポポ

 

 

ほんとうに踏まれながらも

必死に花を咲かせている

 

 

このタンポポも多分、踏まれて

茎が伸びずじまいで

葉の上にいきなり花が咲いている

詩の通り

踏まれても可愛い花を

咲かせている

この詩を作られた方の観察眼は

本当によく見ておられる

 

 

このタンポポもわずかに茎が

あるのですが

たぶん随分踏まれたのでしょう

 

坂村真民さんの詩に

『タンポポ魂』があります

「踏みにじられても

 食いちぎられても

 死にもしない

 枯れもしない

 その根強さ

 そしてつねに

 太陽に向かって咲く

 その明るさ

 わたしはそれを

 わたしの魂とする」

 

そう思って見かけると

その根強さには驚かされます

 

 

花は枯れても

種を作り、風に任せて

周りに見き散らす

そして与えられた場所で

根を静かに深く下ろしていく

 

 

種を飛ばした後は

葉を広げて次の春を待つ

大体は春の花

2月から5月が最盛期とあります

ところが今日は気温も上がり

春の陽気

温暖化のせいでしょうか

今頃はどこに行っても

一輪か二輪は見かけるものです

 

なかなか、

「タンポポの笑顔」とは

いかないものです

踏まれたら萎れてしまうか

根性があれば

踏まれたら踏み返してやる

となるのです。

無理にでも笑顔を作って

それが身に付くまで

笑顔を絶やさない

(これも修行ですね!)

 

タンポポを見るたびに

思い直しています

何気なく道を歩いても

気になるのがタンポポです。

 

 

 

 

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2 コメント

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たんぽぽかな (大西)
2022-04-07 10:29:51
数十年も前、三重県の真言宗のお寺の住職から「踏まれてもなお咲くたんぽぽの笑顔かな」の短冊を「お前にやる」とさりげなくいただきましたーそれから部屋に飾ってあったのですが、ふと気がつくと見当たらないのです。しかし、心の中に、その言葉ははっきりと残り、歳を重ねる毎に重みがましてきます。住職は、私が踏まれても、立ち上がり、ささやかな笑顔で周りを幸せにしてやって欲しいと、思ってくださったのではーと今思っています。
身に沁みます (本蔵院前住)
2022-04-11 20:28:24
こういう言葉は、
年とともに実感がわいてきて
身に沁みてくるものですね
短冊はなくなっても
その言葉は心の中に残っている
そしてそれを実践される
何よりのことだと思います

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