本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

「ゆおご たいこっちゃ あした ゆわんか 」

2011-01-31 22:00:34 | 住職の活動日記
 今日の最後の札所、「 47番 光明寺 」 さんです。

まず、お茶とお芋さんのお接待です。




    



 お一人ずつ、お盆に載せてありますので、

手渡しで、お盆のリレーです。

 夕食前、 ?? なのですが、


 「 お夜食にでも、どうぞ ! 」


と、言われた時には、みなさん、すでにお芋さんはお腹の中でした。





     




 今回は尼僧の方の軽妙な法話で、みなさんあっというまに笑いの渦です。



 「 ゆおごたいこっちゃあしたゆわんか 」


まったくわかりません。


 「 言いたいことがあったら、いったん腹に収めて、あした言え 」


という意味だそうです。



 本堂の両脇には大きな大曼荼羅が掛けてありました。

前進座で 「 空海 」 の芝居があったとき、そのときのご縁で、

ここ光明寺へやってきたということで、

その時、主役の空海を演じられた 「 中村梅之助 」 さんの

『 如実知自身 』 

という色紙も掛けてありました。




    



 ここのご住職の奥様 ? 

とてもパワフルな方で、皆さんの心をわしづかみでした。

女性同士でハグハグしながら、お別れを惜しんでおられました。


「 指宿には温泉に参りますので、その時はまたお邪魔しま~す。」


       



ありがとうございました。









       

    

    
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49番 剣山寺

2011-01-31 15:07:29 | 住職の活動日記
 川内駅近くのホテルで昼食、

「 歓迎 ロッテ 」  の垂れ幕

今迎えに行っているところで、今日から2軍の合宿だそうです。




 
     




 途中吹き上げ浜を右に見て走ります。

海のなかに、黒い人影、 この寒空に 「 サーフィン 」 を

楽しんでおられます。

ここはいい波がくるのでしょう。

でも、この雪の残る中の 「 サーフィン 」

好きな方には関係ないのですね。


 「 そろそろ、剣山寺さん到着ですよ 」


バスの中は一斉に、とてもいい香りが漂ってきます。

九州八十八ヶ所は手洗い場も少なく、塗香でのお清めにしています。




      



     




 私の 「 塗香器 」 です。

結構年代もので、黒光りしています。





      





 「 剣山寺 」 ご住職、あいにくの急用で、お留守です。

いつもですと、昔の 「 さつま言葉 」 でご挨拶を頂き、

方言を交えながらの楽しいお話が聞けたのですが、

今回は残念でした。


 今から 「 指宿スカイライン 」 に入ります。


一路、指宿高野山 47番 「 光明寺 」 を目指します。







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46番 「峰浄寺」 48番 「薬師寺」

2011-01-31 12:42:24 | 住職の活動日記
 雪道にもかかわらず、順調に歩みを進めて、

午前中の二カ寺を打ち終えました。

 少々の 「 遅昼 」 ( おそびる ) になります。


46番札所 「 峰浄寺 」 はとても立派なお寺さんです。

本堂の屋根にはまだ雪が残っています。






      




 左手には大きな 「 修行大師 」 さまがお迎えいただきました。






     




本堂には 「 松 」 「 竹 」 「 梅 」  の立花が見事でした。

それぞれに、繁栄、長寿、健康、などの説明が書いてあります。





     




 お接待の場所は別棟の 「 客殿 」 のようなところで頂きます。

とても熱いおもてなしです。




そして、48番札所 「 薬師寺 」 さんです。

前回はブログの写真がうまくいかず、新たに撮り直しました。




    
    




 本堂の護摩壇はキャスター付です。

音楽会のどに本堂を利用するようで、すぐに動かして

ホールに早変わりするということです。

 本堂の奥、ご本尊様の前には 「 トー音記号 」 の鋳物 ?

お飾りが鎮座ましましておられます。




     




 そして、真っ白のピアノ、口づけをしている男女の像もおもしろい !

淡々と話されるご住職、ひきつけられるものがあります




     




 滾々と湧き出ている 「 温泉 」

530メーターほど掘られたそうです。

午後2時から7時まで入ることができます。

勿体無いほど、温泉かけ流しの湯です。


いまバスは 「 吹き上げ浜 」へ向かって移動中です。  



 もう到着かな ? !!


バスの中は 「 おかき 」 などなどおやつのにおいで充満 !









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水俣は銀世界

2011-01-31 10:40:09 | 住職の活動日記
 再びの 「 鹿児島巡礼 」 、今回は水俣経由です。

熊本を出るときは、スマート君の温度計はマイナス2度を表示しております。

水俣でトイレ休憩で道の駅に立ち寄ると、

そこは一面の銀世界でした。




    



 そこから、山越えで 「 さつま町 」 へ向かいます。

すると、ゆきが凄い !!!



   
    




 バスは 「 スタッドレスタイヤ 」 で何のそのです。


南のほうが 「 雪 」 多いということは不思議な感覚です。




     




 途中には、雪で動けなくなった 「 車 」 が道の脇に立ち往生しています。



もうすぐ 「 峰浄寺 」 さん到着です。






  
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今週の言葉 1/31~2/6 『 私が笑うと 鏡も笑う  … 』

2011-01-30 20:14:45 | 今週の言葉
        私が笑うと 鏡も笑う

        怒った顔すりゃ 鏡も怒る

         この世は すべて

        私の心の鏡だ



 2月3日は 『 節分会 』 開運厄除け 「 星祭り 」 の

ご祈願法要がつとめられます。

 このときばかりは、みなさん 「 笑顔 」 でお参りです。

大きな 『 福鬼 』 さんの登場に、本堂に笑い声が響き渡ります。

それと、豆まきも 「 福豆 」 が当たると、

豪華景品もいただけるのです。

 本蔵院もこの日だけは笑顔が絶えないお参りの日になります。


     …   …


弘法大師の言葉に


 『 心境冥会して道徳玄存す 』 ( しんきょうみょうえ どうとくげんぞん )


ということがあります。

 ここでは 「 こころ 」 と 「 環境 」 ということです。

「 心 」 と 「 環境 」 は別物ではなく、互いに関わり合っている。


別のお経には


 『 心を凝らして捨てざれば、心境相応して、ことごとくみな顕現を明らかにす

   境現ずるときにあって、鏡の中 物を見るに異なる事なきがごとし。』


と、難しい言葉ですが、

分かる分からんを超えて、噛み応えのある文章に接するのは大事ではないかと思います。


 心を正そうとすれば、環境を整えることが大事であるし、

環境を整えてこそ、心も落ち着いてくる、ということです。


 『 鏡 』    ました。

菩提樹苑の 「 偲ぶ庵 」 で法事がありました。

衣を着替えていると、視線を感じます。


 なんと、鏡に映っている我が姿です。


自分では、普段通りの顔していると、思っていたのですが、

結構、難しい顔をしているのです。

そして、気を緩めた 「 顔 」 皺が目立ってきてます。


 「 いかん !  いかん ! 」

 「 口角をあげて  」

 「 あ・い・う・え・え・お・あ・お 」


やおら、口の体操をして、法事の席に臨みました。

 年とともにでしょうか、怒って無くても、

怒った顔に見えてくるのが不思議です。

  ( 思いっきり、ニコニコ   してて普通かな ? )



 むかし、ある先生から、

  「 人間の深層心理は顔に現れている。」

という事を聞いた事があります。


 『 私が笑うと 鏡も笑う 』

  簡単なようで、深い~い !!







  


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「 毎日がスペシャル 」 ! ?

2011-01-30 18:35:24 | 住職の活動日記
 千葉県より、お参り、毎年ご両親の命日にお見えになります。

  
 「 65歳まで働けるのですが、60歳で辞めました。 」


 航空関係のお仕事のようす、割安にいろいろ旅行できるということで、


 「 定年後は、あちこち旅しようと思ってまして、

   毎日、連休のようなものです。 」

『 毎日が スペシャル  のようですね  』


 「 ところが、一端会社を辞めると、身体の方が検査に引っかかり、

   辞めて一年ほどは、病院通いでした。  」


定年を迎えたらと、あれこれと、計画を立てるのですが、

いざ !!   定年になると     どうもうまくいきません。


 『 忙中閑あり  』


ということでしょか、

忙しい時こそ、仕事も遊びもおもしろいものです。


 昔話に、

  仲の良い老夫婦が暮らしておられた。

  亡くなってからも、是非一緒にいたいものと、願っておられました。

  先に逝かれた、おじいさま

    「 極楽で待っているからね !! 」

  後を追うように、おばあさまも逝ってしまわれました。

  運良く、おじいさんの座っておられる

  極楽のハスの上で、めでたくお会いできたそうです。

    「 よかった !  よかった ! 」

  つもる話に、子どものこと、孫のこと、ご近所さんの事、

  話が盛り上がったのですが、

  その話も、そう長くは続く訳はなく、

  だんだんと、話題が無くなってきたそうです。

    「 たいくつだね~ ! 」

    「 そうですね ! 」


  …   …

ということがあります。


  旅行も帰る家があるからたのしい。

 忙しいからこそ、寸暇を惜しんでの遊びが楽しい、


悩みがあるからこそ、「 悟る 」 ということも輝きを増してきます。


 友人たちも、だんだんと定年を迎えていきます。

『 現場 』 ということがいかに大切か、ということを

しみじみと思い知ります。

 「 定年 」 という、仕事の一区切りはついたものの、

『 人生 』 という、勉強は死ぬまで続きます。


  「 極楽 」 も

  「 楽を極める 」 と書きます。

  ここが大事なところでしょう。


今日はご遠路よりの    お参り

有り難く思います。

どうぞお気を付けて、道中安全にお帰りください。










  



    
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早々の 「 お雛飾り 」

2011-01-29 21:25:21 | 住職の活動日記
 今日のお宅では、早 !!  

「 お雛飾り 」 が飾ってありました。

お仏壇の横に、ちょこんと鎮座ましましておられ、

ご先祖さまにお参りしているのですが、目の方はどうしても

お雛さまの方へいってしまいます。


 ( お参りが終わったら、ゆっくり見よう ! )  と言い聞かせて、




     




 とても小さいのですが、よくできています。

ひな壇でも20センチ四方ほどです。

 お雛さまの横には重箱が二つ、



    



 伊勢エビもよくできています。

「 縮緬 」 ( ちりめん ) の生地を使っておられるのでしょうか、

この 「 お重 」 は 「 熊本商業高校 」 の

『 熊商デパート 』 が開催された時に求められたということです。




    



 もう一重ねには 「 おいなりさん 」 のような、ものもあるようです。


最後にもう一枚、



   



 アングルを変えて、もう少し近づいて撮ってみました。

「 めで鯛 」 もよくできていますよね。



 まだまだ、寒い日  が続きますが、一足先に春のお飾り、

ちょっと心がわくわくしました。


 毎月、29日がご命日、来月2月はありませんので、

次回お邪魔するのは3月ということで、

お心遣いのお飾りではなかったのでしょうか。


  ありがとうございました。  







  
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初不動さんも終わって

2011-01-28 23:09:08 | 住職の活動日記
 今年初めての不動護摩とあって、多くの方々のお参りでした。

護摩木の数も多く、今でも右手の指は少しやけど状態です。




  
     




 初不動ということもあって、衣も本来は木綿の黄色の衣なのですが、

今年は新調した 『 五条袈裟 』 を着て護摩を焚きました。

 しかし、    ( 失敗でした )

汗の量が半端ではなく、

見た目には、金襴の衣がきれいなのでしょうが、

護摩を焚く方からいうと、木綿の衣の方が身体にしっくり来るようです。




    



 護摩が終わってしばらくしても、護摩の灰の量が減りません。

今回は 「 宗良君 」 もいろいろと役割もあり、

足のしびれもさほど無かったのではないでしょうか ???




    



 終わったあと、護摩壇を磨き上げてくれました。

掃除した後、ワックスを掛けて、さらに艶を出していきます。




    



 護摩壇は 「 ケヤキ 」 で出来ていますので、

木目がとてもきれいに出てきます。

100年以上使った護摩壇とは思えないほどでしょう。


 お掃除ありがとうございました。


ということで、



    



 きれいな護摩壇と一緒に記念撮影です。 


今日の締めの整理も終わり、ホット一段落です。



 みなさまお参りありがとうございました。  

本蔵院一同、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 





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 『 初不動 』  お不動さま大祭 

2011-01-28 10:25:38 | 住職の活動日記
 1月28日 『 不動明王護摩祈願 』 正月なので 『 初不動 』 といいます。




     



 門にも幕を張り、皆さまのお待ち受け準備完了です。




     



 庭の水仙も、ほんとうに小さな花を咲かせています。

数株あるのですが、この水仙だけが花を付けています。




    



 大玄関には 『 五色の幔幕 』 を張ります。





    



 仏具も昨日、崇正と宗良で磨き上げてくれました。


 
     …     …

 もう受付にはお参りの方がお見えです。


1時からの 「 お護摩 」 になります。

時間のある方は是非ご参拝ください。


     






 
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『 五大力念珠 』 

2011-01-27 22:49:38 | 住職の活動日記
 真言宗でも 当院の本山である 『 醍醐派 』 では、

房が五色になっている 「 五大力念珠 」 というものを使います。


 昨日、お願いしてた念珠の修理が出来上がりましたので、

京都から 『 安田念珠店 』 さんが、お届けくださいました。



   
    



 右の方の房が、使い古した房です。

これだけ、汚れてきます。

 念珠の糸が切れる前に、数年使用したら、取り替えるようにしています。




    




 『 五大力念珠 』 の特徴は、房が五色ということもさることながら、

親玉の 「 母珠 」 ( もしゅ ) のところが透明です。

そして、結び目の 「 緒留 」 ( おどめ ) のところが

親玉と左右二個ずつが透明になっているのが、違うところです。


 醍醐寺の伝法学院長だった 「 服部如実 」 という方が感得して

作られたと聞いていますが、 …  

 先日、とても便利な工夫だと感心しました。

薄暗い本堂で、念珠で真言を数えている時、

どちらが、母珠か、緒留か、が分からなくなってしまいます。

そのときです、この念珠ですと、透明の部分ですぐに分かるのです。

これは便利と    とても納得いたしました。





   



 この五色もとても綺麗でしょう 

値段的には安いのですが、お気に入りの一つです。







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