ズッキーニの味噌煮込みBlog版

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iPhone用簡単お値段比較アプリ「どっちがお得」をリリースしました

2012年09月14日 10時20分50秒 | 写落ッ子Jr
画面写真

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夫唱婦随ならぬ婦唱夫随アプリの第2弾「どっちがお得」が今朝、AppStoreの陳列棚に並んだ。ちなみに第1弾は「写落ッ子Jr」。どちらもアイデアはそこそこだが、その見せ方でたっぷりと脱力感を味わえる作りになっている。忸怩たるものがある。じくじく…

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嫁さんの買い物に付き合うとしばしば、「これ、どっちが安いと思う?」と聞かれる。暗算が得意な人はすぐに答えが出せるんだろうが、こちとら「算数は苦悶式」をギャグにしているくらいで困ってしまう。仕方がないので電卓で何度もやり直しては答えていたんだが、何度か間違って逆の答えを出してしまったかも知れない。

しかしある日、AppStoreでiPractiCalcというアプリを見つけた。

http://itunes.apple.com/jp/app/ipracticalc-bi-li-bi-jiao/id321215225?mt=8

もう本当に、涙が出るほどうれしかった。これこそアタシがほしかったアプリだった。

さっそくダウンロードしてずっと愛用していたが、人間は欲が出る。このアプリは比例計算用なので、単なる価格の比較にはちょっともどかしいところがある。価格比較専用の電卓(?)を作ればもっと使いやすいだろうと思い、半日くらいで最初の版を作った。

嫁さんに見せたところこれが大好評を博し(笑)、ああしてほしい、こうしてほしい、それはいらない、これもいらないとうるさい。面倒になって、この際思い切ってトーシロの意見どおりに作ってやることに決めた。ようやく嫁さんが納得したものが、今回公開した版になっている。

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コンセプトと呼んでいいのかどうかわからないが、とにかく簡単に使える専用ソフトで、飾りやおまけは一切ない。技術屋のスケベ根性であれも入れたい、これもあれば便利、どうだこんなこともできるぜ、というようなものは信念を持って排除した。最後まで迷ったのは「シングルロール50メートル6個で300円とダブルロール60メートル12個で650円はどっちがお得か」という計算だ。今回の版ではこれは判定できない。

入力項目が増えることに関しては、嫁さんが抵抗した。「トイレットペーパーばっかり買ってるわけじゃないしょ」と言い放った。確かにそうだ。項目を増やさずに、数値入力ルーチンに加減乗除式を入れることも検討した。もともとインタプリタなどを書く言語屋なので、式評価ルーチンくらい自前で持っている。しかしこれも「余計なボタンがあると押しにくいし間違って押すから」という理由で却下された。もはやこれまで。orz

そんなことでアプリ自体は固まった。嫁さんが自分が使っているらくらくホンでも動くようにしてくれと強く希望したが、さすがにそれはこっちが却下した。近いうちにdocomoがAndroidベースのらくらくホンを出すことがわかっていたので、そのときにAndroidに移植してらくらくスマホを買わせればいいと思っていた。

* らくらくスマホはアプリのインストールができないことが後にわかった。

ところがその前にらくらくホンがくたばりかけた。もう待てないということで、やむなくiPhone4Sを買ってやった。

質問攻めに遭うのが嫌だかららくらくホンにしたので、iPhoneなんか買わせたら毎日「奥さまスマホ教室」が展開されるのが目に見えている。しかし選択肢がない。いまガラケー探してもろくなのがない。Android端末には開発者としてさまざま恨みがあるのでお断りだ。仕事以外では見たくもない。そうなるとアタシとおなじiPhoneしかないではないか。そして、iPhoneを買うならauだ。SoftBankには個人的に大変不愉快な思いをさせられたので、自分自身もつぎのモデルはSBMからは買わないと決めていたことでもあるし。

ということでめでたく嫁さんのiPhoneにもこのアプリがインストールされた。嫁さんは喜んでご近所のiPhoneを持っている(残念ながらSBMだ)仲良しの奥さんに自慢。絶対にほしいといわれたのだが公開していないので、動作試験に協力してもらうということでインストールしてあげてたいそう喜ばれた。

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こうなると嫁さんには欲が出る。アタシのは技術者としての欲だが、嫁さんの欲はドルマークだ。強度が違う。^^;

みんなにいちいちインストールしてあげるのは大変だから(もちろんそういうことは出来ない)、公開しなさい。お金になるならもらいなさい。私が考えたんだからね。なにやってんの、さぁ出せ、やれ出せ。

ところが公開しようとするとちょっと困ることがあった。アイコンがない。スプラッシュがない。第1弾の「写落ッ子Jr」の時はお絵かきソフトなので、嫁さんがそれ自身でアイコンとスプラッシュを描いた。しかし今回のはちゃんとした(ごめん)絵を使いたかった。そこから3ヶ月ほどドタバタし、途中で引っ越しが入ったりしてグチャグチャだったんだが、ジャクスタポジションの西山さんのご協力をいただき、アイコンとスプラッシュを揃えることができた。ボタンの画像も氏の手によるものだ。細かいところにわがままを言ったのは嫁さんだが、何度もの書き直しに快く付き合っていただき、大変感謝している。

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ところでこのアプリは先に書いたように、iPractiCalcにヒントを得て書いたものだ。そのときは同種のアプリがあるかどうかなんて、まったく考えもしなかった。こんな単能アプリを書こうとするヤツがほかにもいるとは思いもしないし、そもそも公開を考えていなかったのだから。しかし公開時に付けたアプリ名が先に使われているとiTunesConnectから拒否されて、初めて同種のアプリがすでに2つ、しかもどちらも無料で公開されていることを知った。あらまぁ…(⌒_⌒;)

それでも、自分なりに納得してこれを公開した。

まず、無料でソフトを公開することは自分としてはあまり好まない。苦労して書いたのだから、幾ばくかでもお金になればうれしいし、つぎをやろうかという気持ちも出てくる。前作「写落ッ子Jr」は本当に忘れたくらいのタイミングでぽつん、またぽつんと売れている。ドイツだかどこだかの銀行から自分の口座に2千円とか振り込まれると、うれしいもんだよ。すぐに嫁さんと二人分のラーメン代に消えちゃうけどね。

無料にするためにアプリに広告を入れるというのも自分としては納得できない。いくつか広告入り無料のアプリを使ってもいるが、やはりうっとうしい。この選択肢を作ってくれたAppleの努力は大いに認めるが、自分はこの方法を使ってまで無料で公開する意義を感じない。

これはもう市場の判断というものだ。こんなチンケなソフトに大げさな言い方で恐縮だけど。^^;

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