ズッキーニの味噌煮込みBlog版

コンピュータのこと、食べ物のこと、なんでもないこと、とんでもないこと。

オモチャが大人の役に立つこと

2012年08月27日 08時20分07秒 | 写落ッ子Jr
神経系統の難病と同居している友人がいて、病院を移ったと奥方から連絡をもらったので行ってきた。医療制度の仕組みは素人なのでとんとわからんが、長期間おなじ病院で治療なり介護を受けるのが難しいという状況があるらしい。よくわからんが、今回の病院は長期療養型とかいう施設だそうで、長くいられるのだそうだ。個室をあてがわれていて本人は至って元気。

彼はもう口が廻らなくなってきて、介護の人も何度か聞き直して意志をくみ取っているようだ。たまにしか行かない見舞客には聞き取りがかなり困難だが、面白いものを用意していた。写真ではよくわからないと思うが、こういうオモチャだ。

子供に平仮名を教えるためのものらしく、「し」というボタンを押すと「し」を合成音声で発音してくれる。彼はもう腕も思ったようには動かせないんだが指はなんとか使えるので、このボードを使って意思表示ができる。聞き取りは問題なく、アタシよりずっといい頭はまったく問題ない。会話に思わず大笑いするジョークも混じる。

なんでも彼の孫が使っていたものを母親(つまり彼の娘さんだ)が彼の奥方に「これ、お父さんの役に立つんじゃない?」と教えたのだそうだ。家族ならではのことだ。

これはこれで大変便利。しかし人間は欲が出る。

合成音声を認識できるかどうかわからないが、最近のiPhoneは音声によるナビゲーションが可能だ。もしこのオモチャの発音を理解できるなら、iPhoneを使ってメールを打つことも可能かも知れないと思った。以前別のことで「でも時間かかるよね」と言ったら、「時間は余るほどある」と返されたことがある。多少時間がかかっても、意思疎通のルートが残されていることは重要だと思う。

今度見舞いに行ったときに試してみようか。

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今月の27日の花はこれ

申し訳程度のベランダだが、いろいろ並べている。下から見るとけっこうきれいだ。