ズッキーニの味噌煮込みBlog版

コンピュータのこと、食べ物のこと、なんでもないこと、とんでもないこと。

おや、こんなところにBluetoothモデムが(MacBookからW54Tを使う)

2008年02月29日 22時39分28秒 | コンピュータ
 MacFanを今月から定期購読にしたら、発売日に届いた。札幌はだいたい二日から三日遅れで店頭に並ぶので、これはうれしい。

 さっそく晩飯を食いながら眺めていたら、「Bluetooth、イッペン使ってみる?」という記事があった。MightyMouseですでに使っているが、ほかになにか使い道があるのかなと興味津々。

 ほぉーっ、Bluetooth対応のケータイをモデムとして使えるのか。もっとも対応が進んでいるのがauのケータイで、中でも東芝製の端末に最適化されたプロフィールがLeopardには標準で用意…なに?

 auの東芝製ケータイって、アタシが非常用に持っていて、最近モバイルSuicaを設定して便利しているW54Tのことじゃないのか?

 さっそく、記事に従ってケータイとMacBookの接続を初期化する。初期化のためのパスコードを入力するところで何度か失敗したが、どうもケータイ側でパスコードを入力したらOKボタンを押さないでそのまま待っていればいいらしい。一度つながったら、何度か試してみたが実にスムーズにつながる。一度だけ接続に失敗したのは、ケータイ側で時刻合わせかなにかで自動的に通信中になっていたときだけだった。

 こりゃ、いいぞ。

 いままで移動中はできるだけ公衆無線LANを使い、電波が来ていないときはW-ZERO3をUSBケーブルでつないでモデムとして使っていた。

 最近のWILLCOMはだいたいどこでも電波が届いているし、接続も思ったより短い時間でスパッとつながってくれるので重宝しているのだが、ケーブルをつなぐのが面倒だ。

 Bluetoothモデムなら無線だから、バッグの中からごそごそと専用のUSBモデムを探し出す手間がかからない。移動中はケータイもポケットの中にあるので、「機器とモデム間を10メートル以内に」という条件は軽々とクリアしている。

 実際に使ってみると、これはもう想像以上に快適だ。ケーブルがないというのは本当にうれしいことで、移動中はパソコンを膝の上に置いているのでそれでなくとも不安定だから、ケーブルがないありがたみはひとしおだ。

 気をつけなければならないのは、「モバイルパソコンやPDAなどでの通信は上限額の対象外です。」だ。いくらダブル定額やダブル定額ライトを契約していても、青天井でパケット代がかかる。いわゆる「パケ死」の恐怖があるのだ。もっともアタシの場合は移動中で、しかも公衆無線LANが使えないときにしか使わないのだから、それほど怖がることもないのだが。

 いやほんと、これは快適だ。

2008/03/01 追記

 10メートルか…やってみよう。

 という単なる好奇心だ。W54Tを三階の書斎(えっへん)に置いたままでMacBookを二階の居間に運ぶ。機器間の距離はせいぜい3メートルだが、木造とはいえ天井(床)に挟まれているので見通しではない。

 …あっけなく、なんの問題もなくつながった。やっほぅ。

 どうもBluetooth(電波)とIrDA(赤外線)を混同する傾向があって時々恥をかきそうになるのだが、これでBluetoothが無線だということが実感できた。もう混同しなくて済みそうだ。

 気になる速度だが、MacBookのBluetoothバージョンは2.0+EDR(Enhanced Data Rate)で通信速度は最大で3Mbps、非対称型通信時は約2.1Mbps。

 これに対してモデム側であるW54Tの方はVer1.2なので、最大通信速度は1Mbps、非対称型通信時で約723.2kbpsだ。

 出力レベルはどちらもClass2(10メートル)なので整合しているが、速度的にはちょっと残念。最新のau端末なら2.0対応のモデルもあるのだろうか…いや、こういうところで欲を出してはいけない。^_^;

iDiskでMacとWindows のデータを同期する

2008年02月28日 07時51分25秒 | コンピュータ
■ 手順は簡単だが、Appleの.MAC(どっとまっく)サービスを契約している人が対象。Windows のバージョンはXPであることが前提。

・まずはAppleのサイトからこれをダウンロードする。Windows XP用なので、それ以外のWindows を使っている人はここで断念。

・これは英語版なので日本語化パッチを手に入れる。

・先にiDiskUtility_Windowsのほうを解凍する。インストーラが出てくるので、これをダブルクリックするとインストールは完了。

・つぎにiDiskUtility_J_Patchを解凍してパッチユーティリティを取り出し、これをダブルクリックするとiDiskUtilityが日本語化される。

※ 英語版のままでいい人は、日本語化パッチは必要ない。

・インストールされたiDiskUtilityを起動すると、.MACのIDとパスワードならびにドライブレターの入力ダイアログが出るので、正しく入力する。

 これで指定したドライブレターの仮想ドライブが登録されるので、試しにエクスプローラで開いてみる。

 ネットワークのスピードによっては少し待たされることがあるが、MacのFinderで見えていたiDiskフォルダがWindows の仮想ドライブの中に見えるはず。

    *

 Windows とMacのデータ交換にはUSBメモリを使う方法やネットワークを経由する方法など、いろいろと手段がある。最近Macが少し勢いを取り戻しつつあるので雑誌でもWindows との共存や協調に関する記事を積極的に扱っているから、この種の情報には事欠かない。どれもごくまっとうで常識的な方法で、まぁこんなもんだろうと受け止めていた。

 ところが昨日、会社帰りに書店で見つけて買い込んできたMACPOWERの最新刊を読んでいたら、iDiskを使う方法が紹介されていた。新しい物好きのアタシとしてはじっとしていられず(笑)、さっそく試してみた。

 Appleには.MACという複合的なネットワークサービスがあって、年間9,800円を支払って契約するとIMAP4対応のメールサービスとともに10GBのネットワークストレージが提供される。

 アタシはLeopardより古いMacOSのことはわからないが、.MACを契約して設定をすませたLeopardではFinderを開くとiDiskというフォルダがあって、これが自分のネットワークストレージになっている。ここにコピーされたファイルやフォルダは自動的にネットワークストレージと同期される。これを使うと、複数のMac間で簡単にデータの同期が取れる。

 Windows マシンとは同期が取れないが、.MACサービスはWeb対応になっているので、Windows マシンからもブラウザでネットワークストレージにアクセスすることは可能だ。しかし当然ながら変更が自動的に同期されるわけではないので、頻繁ではないちょっとしたデータ交換以外は使い勝手がよろしくない。

 …と思っていたのだが、MACPOWERの記事を読むとWindows XPのみの対応ながらAppleから専用のユーティリティが提供されているらしい。おもしろがってインストールしてみたらこれが、すごいものだった。

 このユーティリティをWindows XPマシンにインストールすると、指定したドライブレターで仮想ディスクが作られる。通常のハードディスクとおなじように、ファイルやフォルダの読み書きができる。すごいというのはここからだ。なんとこの仮想ディスクへの変更は、「自動的」に.MACのネットワークストレージ、つまりiDiskと同期されるのだ。げぇっ。

 試しにWindows からiDisk上のテキストファイルを編集してみる。ファイルを保存すると同時にWindows マシンのネットワークインジケータが点滅したので、変更は即、iDiskに反映されるようだ。これをMac側からFinderのiDiskフォルダで確認すると、たしかにWindows マシンでの変更が反映されている。

 ちょっと試してみただけだから絶対大丈夫とは言い切れないが、いまのところファイル名も含めて、漢字を使った場合の文字化けなどの不都合もない。これはなかなかすごい。

    *

 会社と自宅の他にモバイル機も使っているので、いままではファイルの同期にジャストシステムのインターネットディスクという有料のサービスを使っていた。

 このサービスも一種の仮想ディスク方式で、あらかじめ決められたフォルダ(ドライブではない)に対するアクセスをネットワークストレージに反映させてくれる。通常はユーザが反映のタイミングをコントロールできる手動方式だが、設定によって自動的に反映させることもできる。この設定はかなりきめ細かな指定が可能で、安心感がある。

 またこれもWeb対応になっているので、Macからブラウザ経由でデータにアクセスすることができる。しかし実際にやってみると、漢字ファイル名の文字化け問題が発生した。残念だが使いにくさは否定できない。

 しかしこのMacとWindows のファイル同期問題が、.MACのiDiskサービスを使うことで一気に解決する。MacでもWindows でも、仮想ディスクのフォルダに対するアクセスという統一された方法で、自動的なファイル同期が実現する。

 しかも、ジャストシステムファンのアタシとしては悔しいところだが、.MACのiDiskサービスのほうがストレージ容量対コスト費で圧倒的に有利だ。あぁ悔しい、あぁうれしい。

 インターネットディスクについてはATOKの辞書の同期という便利な機能があるので全面的に.MACのiDiskに移行してしまうわけにはいかないが、しばらく使用してみて問題がないようなら、ファイル同期だけは移行しようと思う。

じょじょまっく

2008年02月27日 20時44分37秒 | コンピュータ
 徐々に、MacBookをMacOSで使う時間が増えてきた。

 おかしな言い方だが、最初はほとんどの時間をVMWareFusionで構築したWindows 環境で過ごしていたのだ。いまはほぼ100%、MacOSで暮らしている。

 どうしてもWindows の理由がふたつあって、ひとつはメールソフトのBecky!、もうひとつが親指シフト。先に解決したのが親指シフトで、Leopard対応の親指シフトドライバが公開された。これで日本語入力が「普通」に使えるようになった。

 Becky!はそうはいかなくて、結局MacBookを使っていて長文のメールを書くときはWindows 環境に飛び込んでいた。CrossoverMacも使ってみたが、とてもいただけません状態。

 まぁこんな感じで使うのかなぁと思っていたら、思わぬことでMacOS側で暮らす時間が増えた。仕事でOfficeドキュメントを編集する機会が急に増えたのだ。Windows には一太郎や三四郎もいるし、OpenOfficeもある。編集ができないわけではないが、どうも編集結果が微妙に違う。自分で使うドキュメントならいいが、客先や協力会社さんに送るドキュメントが「微妙に違う」というのはまずい。

 しゃーない、Office(本物)を買うかと思っていたところに、Office2008:macの登場だ。新しい物好きとしては迷うことなく、Windows 版の2007よりMac版の2008だ。新しきゃなんでもいいのかというと、新しきゃなんでもいいのだ。

 それでMacOSで暮らす時間が増えると、自然にほかのアプリにも目が行く。iPhotoとiWebはTRS-80の写真を公開するときに使ってみたら、すっげー使いやすかった。Visual方面はからっきしダメだが音楽ならなんとか創造性を発揮できるので、GarageBandにもたまに触れる。Numbersは我が複雑怪奇なメール転送関係を一目で見渡せるドキュメントを作成するのに使って便利している。

 気がついてみたら、メールをThunderbirdで書いていた。エディタがちんけなので使いにくいのだが、急ぐときなどにWindows とMacOSを行ったり来たりすると操作性の違いが作業効率の妨げになる。特にキーボードショートカットの違いは厳しい。

 もちろん、居間にいるときはEPSONのWindows ノートだからBecky!だし、会社でもそうだ。しかしOfficeドキュメントを編集するときはMacBookに頼るしかなく、いったん使い始めると便利だからそのままずっと使っていて、いつの間にかThunderbirdになっている。

 ちょっと、もやもやする。^^;

    *

 今日こそはとデジカメを持って街をさまよったのだが、結局使えそうな花の写真を撮ることができなかった。また蔵出しで今回も我慢してもらうことにしよう。

 いつもの27日の花。

裏庭の花

ちーん

2008年02月26日 20時46分51秒 | Weblog
 商売がらみなので書こうか書くまいかちょっと迷ったのだが、面白いので書いてしまう。

 エンジニアは夜型が多いし、事務の女性は10時出勤なので、9時ちょっと前に出社するアタシがひとりでコーヒーを入れて過ごす小一時間はすてきなロンリータイムよ(ダレのまねだよ)。

 一杯目のコーヒーを飲み終えたころ、事務所のドアをノックする音。知らない人(笑)が訪ねてくることは滅多にない会社なので、珍しいなと思いながらドアを開けると慇懃なおじさまがいらっしゃる。分厚いファイルを小脇に抱え、恭しく差し出した名刺には「○○仏壇」のロゴ体。

アタシ  仏壇…すか?
おじさま あ、本業は石の方で
アタシ  石と言いますと、あの、ぼせき?
おじさま はい、そちらが本業でこちらはまぁ…
アタシ  えー、石を?
おじさま いえ、あの、実はこの、鈴(りん)をですね
アタシ  は?
おじさま ○○した××を△△ときに
アタシ  ???(なんですと?)
おじさま …というものを作っていただけるかどうかを、はい
アタシ  (ようやくお客だということを理解する)
     あ、あの、こちらにおかけになって。ただいまコーヒーを

 詳しいことは残念ながらここには書けないが、要するに、「仏具のIT化を企画しているのだが、協力してもらえる会社かどうかを聞きに来た」というのだ。

 なんでも札幌市内のそれらしい会社(どういうのだ)に片っ端から電話をかけてみたが、どこの会社もまったく話が通じなかったらしい。たまたま地理的に近いうちの会社のホームページで「研究試作」というキーワードを見つけて、当たって砕けろと訪ねてみたということだった。

 またその訪ねてみたアタシの会社が変な会社で(自分で言うかな)、組み込み系ソフト屋のくせに最近はプラケースからホワイトボードの加工など、いわゆる筐体ものを得意技にしている。

 もちろん中に入れる電子機器のソフト開発の仕事をもらうために、たまたままとめてもらったのだ。しかしこれがやってみると非常に面白く、本業のひとつになってしまったという次第。

 話を聞いてみると技術的に難しい話ではない。予算が気絶するくらい少ないで工夫は必要だが、こんなことを引き受けられる会社は札幌市内じゃうちだけだろう。しかもうちには宣教師崩れはいるわ、アタシは一番下っ端だが僧の資格を持っている。宗教方面ならまかしときという組み込み系ソフトハウスである(どんなんだよ)。

アタシ  宗派によってやり方、ちがいますよね?
おじさま あ、はい。それで入れ替えができるような
アタシ  はぁなるほど、真言とか天台とか阿含(これはマニアック)とか
おじさま はいはい、そういうふうにそれぞれ
アタシ  ではそれはオプションと言いますか…
おじさま はい、ただベースになるのは○○で
アタシ  あぁ、なるほど。それなら共通ですね
おじさま はい、そういうことで

 と、とてもスムーズに話が進んだ。いったいどういう会社なんだ、うち。

 一週間後には、企画書を携えて先方の会社をご訪問する予定。全然儲からないんだけど、こういう話が来るから試作ものは面白い。

 やめられまへんなぁ。^^;

かのさん、foneroになる

2008年02月23日 14時20分35秒 | Weblog
 FONについて詳しいことはこちら。ソーシャルルータの設定など詳細はこちらが詳しい。

 La Fonera(FONソーシャルルータ)と呼ばれる無線LANアクセスポイントを購入して自前のインターネット接続にぶら下げると、foneroと呼ばれる会員になれる。foneroは自前のインターネット接続を開放する代わりに、別のfoneroが開放するインターネット接続を利用することができる。開放も利用も無料だ。草の根無線LAN利用互助会みたいなものか。

※ 日本ではこうだが、日本以外ではfoneroではなくても有料でfoneroが開放するインターネット接続を利用することもできるらしい。

    *

 以前から興味はあったのだが、すでに自宅にも会社にも無線LANを張っているし、有料の公衆無線LANを契約しているので、わざわざお金を出して(といっても二千円足らずだが)ルータを買ってまで試してみる気になれなかった。

 それが古くからの知人と久しぶりに話をしていてFONの話になり、関係者と親しいという彼の厚意でFONルータを試用させてもらえることになった。持つべきものはなんとやら、なのである。

 ルータは昨日、さっそく彼が会社に届けてくれた。取りあえず会社でfoneroとしての登録だけは済ませておく。

    *

 仲間内の飲み会が深夜まで盛り上がったので自宅に戻ったのが23時30分。「クサいっ、風呂に入れ、ばかーっ」という嫁さんの罵声を浴びながら(そこまで言わんでも^_^;)、とりあえずfoneraをFTTHモデムに接続されているルータのLAN側端子にぶら下げる。ランプの点滅で初期化が始まっていることを確認してシャワーを浴びに行く。

 戻ってみたら点滅が点灯に変わっており、初期化は無事に済んだようだ。MacBookから見るとFON_APという公開無線LANアクセスポイントが見えているので、さっそく無線で接続する。初回の接続はこの自宅のfoneraをFONのサーバに登録する処理が走るが、ブラウザから指示どおりにすればいいので、特に難しいことはない。foneraの位置情報を登録するところでは住所を正しく入力することに気をつけなければならないが、注意事項といえばそれくらい。

 設定が済めば、晴れてfoneroの仲間入りだ。FON_APに接続して会員認証ページで認証を受ければ、あとは単に無線LANアクセスポイントにつながったパソコンとしてなにも変わりなく使える。

 しかしこの公開アクセスポイントは誰でもつながるようになっているので、セキュリティ的には継続使用に少し不安がある。ふだんはもうひとつ用意されているプライベート用のアクセスポイントを使うのが賢明だ。デフォルト名はMyPlaceという。つまりfoneraの中には無線LANアクセスポイントがPublic用とプライベート用の、ふたつ入っているわけだ。

 MyPlaceのほうはご近所にfoneroが増えてきたときに混乱しないように、名前をデフォルト名から変更しておく。セキュリティは最初からそうなっているWPAを使用することにした。[*1]

 デフォルトのWPAパスワードがなんなのかわからなくてちょっとあわてたが、foneraのパッケージに付いているシールからシリアルナンバーを見つけてこれを入力すればいいことがわかった。

 これで、自分用にはセキュリティが利いたプライベート用のアクセスポイントを安全に使い、foneroにはオープンなPublic用のアクセスポイントを提供できる。まぁ、手稲周辺で移動中に無線LANを使いたいと思う人は珍しいと思うが。^_^;

 とりあえずこれで、foneroの仲間入りだ。

[*1] パッケージに同梱の説明書にはMacで使うときはWPA2にするようにと注意書きがあるが、実際にはWPAでも問題はなかった。もしかしたらLeopardでそのあたりが改善されているのかもしれない。

かのさん、詐欺被害に遭う

2008年02月22日 13時31分12秒 | Weblog
 世の中、自分だけは詐欺被害に遭わないと思っている人間はたくさんいる。アタシもそのひとりだった。

 …「だった」? そうなのだ、これは過去形で言わなければならない。アタシも詐欺被害に遭う可能性がある人間のひとりだったのだ。

 くそ、いま思い出しても腹立たしい。

 事の起こりは一通のメール。業界の大先輩でいまは隠居と称している人から「うちの事務所のビルの一階にコーヒーショップができた。ヒマならコーヒーを飲みに来い」というお誘い。「おごりっすか?」と確認の返信をすると「まぁ、仕方がない。おごってやろう」という返事。

 いつものように先輩の事務所のあるビルの真下から携帯で呼び出す。「ちょっと片付けてから行くので2、3分かかる。寒いから先に店に入っていてくれ。オレの分はアメリカンにしといてくれ」というので、くだんのコーヒーショップに入店。

 エスプレッソとアメリカンを注文すると「760円になります」というので、千円札を出した。

 …やられた。

 なんだ、オレが金を出しているんじゃないか。全然おごりじゃないぞ、これ。

 予告どおり先輩が顔を出したので「このペテン師め」となじると、「ひっかかったのは、おまえで五人目だ」と平然としている。

 うーん、まいった。こういうふうにやられると引っかかってしまうのか。自分だけは引っかからないと思っていると、こういう目に遭う。まいったまいった。

    *

 もっとも、あんまりなじられた(笑)ので居心地が悪くなったか、店内にあったビールとサンドイッチをご馳走してくれた。当然こっちの方がコーヒーよりは高いので、差し引きはプラス。しかも、いろいろとためになる話を聞かせてもらったので収穫は大。

 茶目っ気の多い先輩に、注意。

Thunderbird強化計画 ^_^;

2008年02月18日 22時18分03秒 | コンピュータ
 Gmail IMAP Account Setupというツールがある。Thunderbirdのアドインソフトだ。

 GmailでIMAP4プロトコルが使えるようになって久しい。IMAP4の便利さ快適さはいうまでもないのでが、GmailをメールクライアントからIMAP4で読めるようにするにはそれなりに設定が必要だ。面倒なのでWebメールとしてしか使っていなかったのだが、このツールを使うと名前とメールアカウントとパスワードを指定してやるだけでいい。

 あ、便利便利。(^_^)v

 Webメールで読んでいて不便を感じていたのは、フォントの大きさだ。これがブラウザの設定で決められるのだが、見るサイトによってはレイアウトの問題があってフォントサイズ選択の自由度が低い。

 これがメールクライアントで読めるようになると、フォントの大きさはブラウザとは関係なく決められるので、すこぶる具合がよろしい。しかもIMAP4だから、Webで読もうとメールクライアントで読もうと、削除しようと移動しようと、ちゃんと同期が取れている。あらららら、便利なんだからーっ。^_^;

    *

 ところで、Thunderbirdはアカウントリストが定義した順序で並んでいて変更ができない。せっかく作ったGmailのアカウントが一番下になっていて、少々使いにくい。しかし並び順を変更するアドインもちゃんとあった。探すとたいていのものはある。

 Folderpane tools 日本語版 というのがそれ。おなじくThunderbird用のアドインソフトだ。

 これを入れて「設定」ボタンを押すとダイアログが出るので、移動したいアカウントを選択して「上」「下」ボタンで順序を変えてやる。デフォルトアカウントも指定できるので、なかなか快適だ。

出張から帰った

2008年02月13日 20時49分42秒 | Weblog
 JR千歳空港駅の「SuicaやICOCAは使えません」という案内板を見て思わずカッとなったくらい、今回はSuicaのお世話になった。いやもぅ、生きていけませんってば、これなしじゃ。

 前回、東京であちこち歩いたときに初めてSuicaを買った。一緒に歩いてくれたTさんが「ところで、なんでSuica使わんの?」と聞くので、確かにそうだと気がついた。本当にこのあたりは自分でいうのもなんだが、変だ。

 緑の窓口で二千円出すと、カードを作ってくれる。500円は保証金で、カードを返すと戻してくれるそうだ。残りの1,500円がチャージされていて、すぐに改札で使える。これがもう,死ぬほど便利だった。なんでいままで使わなかったのか、もう訳わかんない状態になるくらい便利だった。JRも私鉄も、改札という改札はすべてこれで通れる。駅の路線掲示板で料金を探す必要もなく、小銭をじゃらじゃら出す必要もない。カードを当てると「ぴぴっ」と鳴って改札を通れる。ほんとに快適なんだってば。

 帰ってくるときに見たら、まだ1,000円近く残っていた。今回の出張の前に社員が打ち合わせで東京に行くというので、これを持たせてやったらずいぶん便利だったと喜ばれた。気をよくしてそのまま預けておき、非常用に持ち歩いているau携帯でモバイルSuicaを試してみることにした。携帯から登録しておくとクレジットカードからSuicaに直接チャージできるので、ますますキャッシュレスだ。

 しかし、不安だ。

 今回の出張で初めて使うことになる。残高は何度も確認はしたが、本当にこの携帯で改札を通れるのだろうか。もしかしてゲートが閉まっちまったら、こりゃ田舎もんだぜ。大恥だぜ。すごすごと切符売り場に並ぶのか? オラそんなのイヤだよぉ。

 ここでひらめいた。前回Suicaを買ったときにTさんが、Suicaで使える自動販売機があることを教えてくれた。「ほら、ここにそれを当てると、こっちに残高が出るんよ」と。たしかにちゃんと残高が表示されていた。

 これだこれだ。さっそく辺りを見回すと、ちゃんとSuica対応の自動販売機がある。当ててみると「ぴぴっ」というあの音がして、残高が表示された。端末の中ではなく外とのやりとりで残高が確認されたのだから、もう怖くない(なにを怖がっているのだ)。

 しかしそれでも若干緊張しながら、京急の改札に携帯を当てる…と、むこうでゲートが閉まった。いかーんっ、田舎もんじゃないかっ。

 しかしすぐに開いた。どうやらSuicaを当てるタイミングより体が(人に言われると腹が立つから自分で言うが、「腹が」だ)先に改札の中に入ってしまったという理由らしい。ほっ。

 もうこうなると怖いものなしだ(だから、なにを怖がっているのだ)。

 さらに便利なことに、ナビと同時に使える。auのauoneサービスで行き先までのナビゲーションを受けながら、改札ではその携帯を当てるだけで通れるのだ。つぎの電車は何分かなぁ、などと携帯の液晶画面を眺めながら、改札まで来たらそのまま携帯の背面を押し当てればいい。死ぬほど便利だ。本当に死ぬかと思ったくらい便利だ。

 北海道は秋には導入されると聞く。名称はKITAKAだったかな。しかし本州連携はその先になるらしい。それではあまり意味がないので、導入時に連携も同時スタートにしてほしいものだ。

    *

 おなじく初物のキャリーバッグは、床面によってはがらがらと音を立てるのがうるさいことを除けば、実に快適だった。

 リュックだと電車の乗り降りに限らずしょっちゅう背負ったり降ろしたりしなければならないし、とにかく腰にかかる垂直加重が大きい。帰宅後はいつもぐったりして、腰から下がじわーっとしびれたようになっていたのだが、今回はそれがない。

 快適なのだが、まだ取り回しになれていないせいで周囲にはずいぶん迷惑をかけているような気がする。いや気のせいではなく、多分そうだ。早く使い慣れて、迷惑をかけないようになろうと思う。

出張準備

2008年02月02日 20時15分47秒 | Weblog
 ここ数ヶ月というもの、ほぼ毎月東京出張を入れている。今度はいつ来るかと聞いてくださるお客さまもいらして、ありがたいからこれからも少なくとも月イチで行こうと決めた。

 そう言うとさっそく、「それじゃ、着るもの買わなきゃ」と来た。しまった。

 嫁さんはアタシの着るものを買いたくて、虎視眈々とチャンスを狙っている。こっちはズボンなんか穴が開いたり破れたりしていない限り、アイロンが当たっていれば十分という考えだから、スーパーなんぞ行こうものなら緊張感バリバリである。

 いままではなんとか逃げ切ったのだが、「営業に行くのにくたびれた格好だとお客さんに失礼だ」という妙な説得力で攻めてきた。「取れる仕事も取れなくなる」とかぶせられ、「社員を路頭に迷わす気か」と物騒なことまで言う。社員からは先月も「これ以上仕事を取ってきたら知らんぞ」と言われたばかりなのだが。

 替えズボンを一本だけという協定を結び、近所のスーパーへ。これがまずいことに応対の女店員が我々と同年代で、年季が入っている。サイズが合えばなんでもいいというアタシを軽くあしらって、さっさと嫁さんと共同戦線を張っている。店の奥の着替え室にアタシを押し込んだまま、しばらくしてズボンを何本も抱えてやってきた。

 これを片っ端から、「まず穿け」「腰回りはどうか」「ダメなら脱げ」「これはどうか」とやられる。さっきおなじの穿いたじゃないかと抗議すると、あれはサイズ違いだとか、おなじ色に見えるがデザインが違うとか、こちらがろくに見ていないのをいいことに押しつけてくる。しまいには女店員に「ご主人、いつもこんなにおとなしく言うこと聞いてくださるんですかぁ」などとおだてられて「いえいえ、今日はおとなしい方で」などと答えている。アタシは猛獣か。

 結局似たようなズボンを三本も買われた。「春物の背広とブレザーがあるから、これでしばらく大丈夫(なにが?)。夏物の背広は今年はどうしても買わなきゃね」などと勝ち誇ったようなことまで言われて、完敗である。年配の女店員のいる売り場には気をつけた方がいい。あれは猛獣使いだ(とうとう自分から言い出した)。

 帰りがけに嫁さんが自分用の買い物袋を買いたいというので、バッグ屋に寄る。退屈だから店内をぶらぶらしていると、取っ手付きの台車みたいなバッグがあった。キャリーバッグというのだと後で嫁さんに教えられた。

 この取っ手を思い切りのばして引っ張って歩くババアによく迷惑するので目の敵なのだが、実はアタシは男のくせにバッグが割と好きだ。暇なこともあってついついしゃがみ込んで中を見たりする。ふむふむ、中は割合よく考えて作ってあるな。深めにできているので、思ったより荷物が入りそうだ。えーと、この袋はなんだ?…といじくりまわしていると、頭上から「それも買う?」という声が聞こえた。しまった。

 いや、こんなものはいらないと逃げようとしたら、「腰が痛いんだから、リュックはやめた方がいい」とこちらの弱いところを突いてくる。「だいたい東京に行くのに背広にリュックとは情けない」と、よくわからない理屈まで言う。「せっかく替えズボンを買ったんだから」と、もうまったく意味がわからない。

 しかし、ちょっと引っ張ってみろというので言うとおりにしたら、これがずいぶんと楽だ。そりゃ、MacBookだけで2Kgだから全体で5Kg近い荷物になる。それを肩に背負うか台車のように引っ張って歩くかと言えば、後者の方が楽に決まっている。

 それで結局、目測でMacBookが楽々入ることを確かめて縦長ではなく横長のキャリーバッグを買わされる羽目になった。アタシはバッグは縦長が好きなのだが、嫁さんが推薦するのはだいたいいつも横長だ。使うのはアタシだからたいていは縦長に決めて嫁さんが不満そうにしているのだが、今回はさっきから負けの勾配を転がり落ちているので、不承不承、横長にした。「紺は合わんぞ」「茶色の縁取りがあるからいい」という、よくわからないやりとりも負けている。あぁ、惨敗だ。バーゲンだったので、思っていた金額の半額くらいで買えたのがせめてもの慰めだ。

 11日の夕方6時頃に、馬車道のあたりを紺の横長で茶色の縁取りがあるキャリーバッグを引っ張っているオヤジがいたら、アタシだよ。そうとも、絶対にそうだよ。

 家に帰ってからサポートセンターに電話をかけ、フレッツスポットの工事日を一日前倒しにしてもらった。出張は12日の予定だったのでその日を工事日に指定したのだが、一日早まったのだ。

 羽田はBBモバイルポイントもあるからいいのだが、千歳空港がフレッツスポット以外は満足に使えない。いままで出張の機会があまりないので我慢していたのだが、毎月のこととなるとそうも行かない。搭乗時刻までの間にジャンジャン来るメールを片付けられるので、数百円の定額利用料を支払う価値はある。先月はW-ZERO3でつないでいたのだが、添付ファイル付きのメールがあってめげた。えいこの、こんじょなし。

※ いま確認したら、W-ZERO3の接続先の電話番号を間違えて速度の遅い方になっていた。条件が整っていたら x4 になる番号に設定変更。これで前回よりは少し早くなるか。公衆無線LANが全然使えないエリアもまだあるからな。

 さて、準備万端整った。