矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

Tiger Mother

2011-06-30 08:28:34 | 医学教育
世界的なベストセラーになった”Tiger Mother”の日本語訳が出たので購入しました。


中国系アメリカ人で名門Harvard大学の教授である母親が娘二人を英才教育した軌跡をつづったものです。

原書のほうがニュアンスが伝わりやすいし、著者の生の声が理解しやすいのですが、電車に乗ってリラックスしながら流し読みするのはやはり日本語のほうがラクなので、訳本を買いました。

親は、こどもに自分の夢を託してしまいがちで、自分がなしえなかったことを子どもにはぜひ、と思い執念を燃やすことも多いように思います。両親との格闘、確執はだれもが経験することとは思いますが、自分の経験と照らし合わせて読んでみたいと思っています。私は、16歳で”母親の傘下から出る”経験をしました。いまから思えば、親の人生と自分の人生は別物であると明確に意識した瞬間だったように思います。日本で心配してくれている両親に罪悪感を感じつつも、在米中もずっとその気持ちは変わりませんでした。

親子の適切な距離、teacherとlearnerの適切な距離(どこまで指導するのか)などは永遠の課題のようにも思います。

とても興味深いです。

ヒトの教育について深く学べば学ぶほど、その奥深さに感嘆します。

下記はいまの私の所感(学術的な記述ではありません)です。

過去1年間で学んだことは、結局、「成人教育 adult learning」の場合には、本人の学習内容をteacherがコントロールすることはできないし、teacherが教えたつもりでも、learnerは学んでいないことも多い、つまり”強制的に学習させることはできない”ということでした。

個人個人で、以前の経験や知識が異なり、同一セッションを受けたとしても、その解釈や取り入れ方は異なります。さらにどの部分を自分のなかで取り入れるかも個人の選択になります。自分に関連性(relevance)や必要性(need)が深い内容の場合にはより定着しやすいことはわかってきています。

一般的な言葉で表現すれば、”成人は自分の好きなこと・学びたいことしか学ばない”ということのようです。

そのためにカリキュラムをデザインするときには、learnerのバックグランドやニーズを知り、relevance, needを満たす内容にして、取り入れ方や解釈は異なっても、最終的な学習目標 learning objectivesを達成できるようにアセスメント(知識、スキル、態度)するということになります。あるいは、learnerのほうが、自分のニーズに合うコースを選択するというのも一般的です。

Feedbackのやり方も、とても難しいことを実感します。

コメントをこちらが一方的に言うよりは、相手に気づきを促すほうがやはり効果は高いでしょう。。

”reflection"(振り返り)の時間を確保することが大切です。

昨日、私のプロジェクトのプロトコールについてそのドラフトへ、オランダで3週間お世話になったグループチューターの先生からフィードバックがありました。誠実で真摯なコメントをとてもありがたく思いました。

Face-to-faceで議論したことや7人のクラスメートとのディスカッションを思い出し、もうすでになつかしいなあという気持ちになります。

すばらしい恩師、メンター、指導者(これは、時空、実年齢を超えます)との出会いは、人生の最大の財産ですね。

母校のパワフルな寄付金集め法

2011-06-29 08:46:32 | Johns Hopkins Bloomb
以前から郵便で、母校のJohn Hopkins大学から毎年、数回寄付金募集のお知らせがきます。

感染症領域で、無料でJohns Hopkins大学の感染症科のケースカンファレンスを視聴できることから100-200ドルぐらいの単位で募金していました。

今回からどうもonline募金に変わったらしく、当時の大人気ProfessorのBiostaticsの
先生の名前で、同窓会を経由して募金を行うという非常にパワフルな方法が取られています。

彼女はProfessorのなかでも格段に人気があり人徳者で学生思いで、かつ非常にScientificにもsharpなため、学生から絶大な信頼がある先生です。

その彼女から、まるで自分に個人メールが来たかのような(錯覚?)お知らせEmailでした。

思わず彼女のためにと思い寄付しました。。。

母校のさらなる発展を祈り、母校に学ぶ学生の奨学金にとの寄付金の使途も指定できるので、寄付したほうも満足感が得られます。

祝賀会、断捨離、思い出写真など

2011-06-28 22:43:05 | 日記
週末に、母校の恩師で私がもっともお世話になった先生の祝賀会に行きました。

先日もお伝えしたJohns Hopkins大学でDistinguished Alumnus Award 2010を受賞されたお祝いの会です。日本人では初めてということでした。本当にすばらしいです。

森永ヒ素ミルク、スモン病などの疫学調査、プライマリケア推進による国内外での尽力などの功績を称えてとの受賞理由だそうです。

私にとっては、自分がやりたいトレーニングをやりたいだけ思う存分に許可し常にサポートしてくださった最大の恩人といっても過言ではありません。ご高齢になりつつあり健康の維持も大変な状況になりつつある恩師のお姿に、やはり感銘深く感じ入りました。

岡山までの新幹線で、駅で購入した本を読みました。「断捨離」というベストセラー書です。心身ともにすっきりした気持ちで良質の仕事をするには、物を少なくすること、常に取捨選択する重要性を改めて思いました。ともかく捨てること!ということです。

自分にとって必要かどうかと、「今」必要かどうかという観点からどんどん捨てるという教えでした。私の場合、過去6年間にまったく開いていないダンボール箱の荷物は捨てる!ということなんだなあと思いました。またオフィスのほうも、ためこまず即座に捨てることをつづけなければすぐに書類と雑誌等の山になり、埋もれたものを探す作業が必要になったりして、きわめて効率が悪くなりますね。

そうこうしていたら、Johns Hopkins時代のシンガポールのクラスメートから当時の
写真を送ってほしいとの依頼がありました。そのクラスメートはいま、シンガポールで医療政策と医学教育の中枢にいます。大抜擢され重要ポストを歴任しているようです。

その彼がDuke-NUS という米国のDuke大学とシンガポール国立大学の合同プログラムの役員の人たちに、Johns Hopkinsで彼の提案で始まった"Show and Tell" というお昼セミナーをプレゼンすることになったとのことです。Show and Tellというのは米国などの幼稚園で、自分が経験したことをクラスのみんなにお話するものですが、Hopkins時代に自分のお国自慢、文化をクラスメートにご披露するセッションとして学生主体で始まりました。

当時の写真、デジカメで取ったものが残っており、感激しながら見直しました。
2002年、もう10年近く前ですね。32歳ぐらいだった自分がなつかしいですね。

最高のアカデミア、すばらしいクラスメート、卒業後のネットワークを思うとやはりいろいろな人種が混ざった教育の利点に感謝せざるを得ません。











空を飛び回るように、若手の人たちには思う存分、やりたいことをやってほしいなと願っています。




ウインブルドンのBest Matchを観ました。

2011-06-24 09:06:38 | スポーツ
一昨日の夜中に、ニュースで大接戦だと聞いて、夜中にウインブルドンのテニスを見ました。

クルム伊達選手の大接戦に、感激しました。本当にすばらしいうなるようなショットが多く興奮しました。

大学生のころテニスが好きで少しだけテニススクールにも通っていました。十分な時間が取れずやめてしまいましたが、テニスの試合を見るのも好きで、当時無敵だったSteffi Graf の試合を岡山から東京まで見に行くくらいでした。

Steffiの冷徹なまでの”無敵さ”たまらない魅力でした。彼女が、台頭してきていた若手にフレンチオープンで負けた試合もよく覚えています。名前を忘れてしまいましたが、セレシュ?だったと思います。

久しぶりに当時大好きだったことを思い出し、感激しました。

その時点での自分のBest performanceをするということがいかに自分にとっても周囲にとっても意義深いものかを改めて感じたひとときでした。

伊達さんの笑顔がすばらしく、円熟したプレーはテニスの真骨頂のように思いました。

私も常に診療、教育、リサーチでBest performanceをします。

英国大使館 ロンドン大学合同アラムナイ開催

2011-06-22 23:56:21 | London School of Hyg
毎年恒例ですが、英国大使館でロンドン大学合同のアラムナイが開催されます。

本日開催されました。

ロンドン大学のカレッジ複数ありますが、それらカレッジごとの卒業生が一同に会する会です。

私は、London School of Hygiene and Tropical Medicine LSHTMなのですが、毎年人数制限があり4名となっています。Imperial Collegeのアラムナイはもっとも大きな会で多数の卒業生が会しています。

ロンドン大学同窓会のコーディネーターの司会で、英国領事ご夫妻のご挨拶が英国式ガーデンでありました。カクテルパーティとフィンガーフードが主体の会ですが、かなりいろいろな食べ物が出てきます。結構おなかがいっぱいになります。

今回、LSHTM同窓会の会長や役員の先生はご欠席で(枠が4名のためご遠慮されているようです)、初対面の4名が参加しました。偶然ですが、ガーデンで隣り合わせ方がLSHTMの同窓とわかり2時間の会の間、さまざまなお話ができました。

法律のバックグランドだった方で医療政策に関してPh.D.コースに入っているかた、精神科の臨床医の先生で今度WHOに赴任する先生、臨床医で腫瘍内科を専攻している先生、と私でした。みなさん非常に目的志向性が高く、自立していて、たくましさを感じる方ばかりでした。

興味深かったのは、韓国の医療政策を研究している方がいて、韓国の電子カルテ化、先進医療の取り組みは日本をはるかにしのいでいるとの現場観察してのコメントです。私もサムソンの病院を一度、見学に行ってみたいです。

WHOに赴任する方は、フランス語を勉強中とのことでした。WHOはやはり英語、フランス語が主流だそうです。昨日の日仏会館であのコンテキストではフランス語ができないのは非常にコンプレックスでしたので、気分転換にフランス語もやってみたいなあと思いました。

私は、こういう会にはなるべく時間をつくって積極的に参加するように努めています。
常に別の世界の人と交流することは、自分の世界を広げます。視野を広げたいこと、思っても見ない発想に触れたいことが大きな理由です。

組織文化が変化することを説明するモデルで、Interaction-influence model 相互交流影響モデル、というのがあることを先日学びました。

人と人が交流するinteractionすることで、相互影響がありそれが積み重なって組織全体が変わる、という説明モデルです。異なる個性が混じることがいかに組織発展に重要か
身にしみて感じます。




日仏会館の2008年ノーベル賞受賞・HIV発見者の講演会

2011-06-22 00:20:37 | 感染症関連
知人にご紹介いただき、本日、本当に幸いですが下記の講演会に参加できました。

6月21日に都内の日仏会館にて2008年ノーベル医学生理学賞を受賞したフランスの

Dr. Luc Montagnier リュック・モンタニエ先生を含む講演会がありました。

感動的でした!

モンタニエ先生は、フランスのパリ大学で医学と生物学を専攻され、その後パリ有数の世界的研究機関であるキュリー研究所とパスツール研究所で研究されたそうです。

1983年にHIV type 1 ウイルスをはじめて分離、1986年にはHIV-type 2を分離し、2008年にノーベル医学生理学賞を受賞されました。

講演は、一般向けでしたがかなり医学的な専門的な内容が含まれ非常に勉強になりました。

残念でしたのは、講演がフランス語でしたのでフランス語がわからない私は同時通訳の日本語訳を聞くしかなかったのです。そのため内容がいまひとつはっきり認識できないところがありました。日仏会館ですので、当然ながら英語ではあえて講演されなかったのです(スライドは英語でしたが)。 同時通訳がなかったらほんとんど内容はわからずじまいでしたので、同時通訳があったことには大変、感謝しています。

HIV患者の病態が、老人に似ていることを観察し、その後老化について研究をされています。老化、細胞死、細胞変性といったほうがよいのでしょう。この細胞死、細胞変性が
感染症はもとより、食事、環境、公害、タバコ、アルコールさまざまなことが原因で生じ、現在、原因が不明の病気も、もしかしたらこうした因子が原因で、細胞変性(細胞死)が起こっているのではないか、などのお話でした。

アルツハイマー病、パーキンソン病、動脈硬化などオキシダントによる損傷によって説明できるのではないかとのお話でした(正確に記憶できていないところもあり詳細は文献等でご確認ください)。

ハイライトは、微生物の検出方法で、電磁波の検出という方法を開発中との点でありました。

同時通訳の意味がつながらない部分もあり、かいつまんでしか内容を覚えていないので、全体がつながりにくいのですが、ともかくノーベル賞受賞者のご講演は、サイエンス全体を何十年先までも見越して、世界の重要課題を解決するために研究をしているという姿勢が明確でした。

これまで思いもつかないような疾患の共通性(変性疾患など)に目を開かせていただいたことは、非常に貴重でした。発想の自由さの大切さを改めて認識しました。

またモンタニエ先生と同時に講演されたサラマ先生の講演では、

老化に関して、生物学的スコアリング(項目確認)とスクリーニング(血液検査など)がすでにできていることでした。フランスでは大学病院などの大きな病院で高額な自己負担で検査が可能ということでした。多くの患者への汎用、実用化、保険診療化にはまだ時間がかかるそうでした。

日本人の研究者の方も、フランス語ができる方が何人か参加されており印象的でした。

会場の模様です。













秋に初めて中国に、学会で行きます。

2011-06-19 10:40:49 | 感染症関連
大変、光栄なことですが秋に中国、上海で開催される学会に講演にて参加させていただくことになりました。

グローバルな仕事は大好きですしチャレンジングなのでぜひがんばって成果を挙げたいところです。

十分な準備をして、世界で要求されるプロフェッショナルとしてふさわしい質の仕事にしたいと思います。

自分が試される貴重な機会なので果敢にチャレンジですね。


週末のひととき。。。

今朝、早朝に好きなピアニストの辻井さんのTV番組から流れるやさしいピアノの曲でとてもさわやかな気持ちになりました。その勢いで、庭の生い茂る草たちを草刈り、草抜きして前方が見えるように?しました。土のにおいがあっていいですね。

その後、部屋のお掃除しました。家族も週末も忙しくしているようです。昨日夕方いろいろ話せたのでお互いの状況がよくわかりました。私たちは似たもの同士で常に新しいことをするのが大好き組です。

iPADを研究用に購入する準備をしようと思っています。

あとは車のエンジンをかけてみて動くか試してみます。

その後は、集中して課題をこなしますかね。




明日は、車の運転とオランダの課題をこなします。

2011-06-18 23:07:10 | プライベート
6月末までにこなすべきことがたくさんあるので週末がんばりたいと思っています。

一方で家のこともしておかないといろいろ不都合があります。。。

私の家族もいろいろこなすことが多く多忙のようです。。。

もう数ヶ月動かしていない車をエンジンかけなければ動くかなと思ったり。。

庭の草がすばらしく”成長”しており ご近所におそらくご迷惑をおかけしている感じで。。

オランダの残り課題を来週金曜日までに済ませねばと思っています。

5月末に提出した課題は思わぬ高評価をいただき、俄然やる気になりました!

”ほめられるとやる気になる”というのは本当にそうで努力した結果が伝わるとうれしいものです。

オランダのインストラクターの方たちには、日本の状況は大変興味深いものとして映るようです。状況があまりに異なる場合、彼らにとってはまったく想像すらできず話が通じないこともありますが。。。。同じ日本人のクラスメートの方と話していたときも彼女の記述に”なぜ???”みたいな感覚になっていたとのことでした。

相手がどこがわからないのか想像できないというのもおもしろいです。こちらも盲点になっているので交流することでわかるお互いの違いと言う感じです。


日本の医学教育の現状や組織のあり方などを深く分析する課題や他の国のクラスメートと
フィードバックをお互いにする課題があるのですが相互フィードバックがいかに学習効果を高めるか身をもって感じます。

タイムマネージメントは得意なほうですが体調と相談しながら健康管理にも留意してできるかぎりのワークを今週末にこなしたいと思います。


来週は、London大学全体の年に1回のアラムナイが英国大使館で開催され出席予定であります。

日英の親善交流の政治的意味も大きい会なので震災後の日本や原発問題に関しても議論になるのではないかと思います。

恩師の受賞 Distinguished Alumnus Award 2010

2011-06-18 22:14:14 | Johns Hopkins Bloomb
帰国後、母校岡山大学の恩師が、Johns Hopkins Bloomberg School of Public Healthで、Distinguished Alumnus Award 2010を受賞された、との連絡がありました。

http://alumni.jhu.edu/distinguishedalumni2010

2002年には、私の同校入学に前後して、Hopkins 留学生向けにAoyama-Kita Scholarshipという奨学金も設立し、若手育成にご尽力されています。

来週土曜日にその祝賀会があるそうで、ご高齢になりつつある恩師のお祝いの会に駆けつけたいと思っています。

私はその恩師のおかげでいろいろ自由に希望する研修やトレーニングを思う存分に受けることができました。きっかけと自由をくださった自分のキャリア上の本当の恩人のひとりです。

国際保健では大変定評のあるHopkinsへも迷わず入学志願したのも恩師の影響も少なからずあります。医学部、publich healthの大学院も先輩で同窓にあたるその先生のすばらしい受賞のニュースを聞き、とても感動しました。

学生のころ、恩師の講義は、非常に興味深いお話が多かったです。日本社会の風刺も多かったと思いますが、そのなかでも人的流動性の国内外の相違についてもコメントはいまでも鮮明に覚えています。黒川清先生もブログなどで頻繁に人的資源の流動性の問題点について述べられています。

いわゆる”4行履歴書”は国内では標準でエリートだからストレートで昇進したと受け止められます。

ところが、国際的には”ずっと同じ場所にとどまったのか”などとちょっと”面白みがない””ひとつの施設だけの経験では経験や応用力が足りない可能性があり”とも解釈される場合もあります。

国際的には、条件のよい施設にどんどん移動しているほうが”華やかな経歴”のように受け止められる、など当時学生だった私にとっては興味深いお話をしてくださいました。


それの影響?か、私も自分の道は自分で切り開き獲得する人生を選択してきたので、自分で懸命にはい上がり実力を磨きそれを十分にプレゼンテーションし、納得するポジションに落ち着くという経験を繰り返してきました。

私自身の人生のなかで、公私ともどもそうした”たくましさ”と”変人力”を身につけるうえでもすばらしいロールモデルのひとりである恩師の快挙に感無量です。


人と同じことをしてもおもしろくない!というのが私のモットーですかね。

いかに自分はユニークか、そこを磨くことが大切と思います。。。

”それはだめ””あれはできない””これは無理”などと考えるのをやめて、自分が自分にあれもOK,これもOK、あれも挑戦、などとOKを出し続ける人は、結果としてとてつもないことを成し遂げている人が多いように思います。いろいろなノンフィクションや伝記物などを読みますと。。。


自分が自分の枠を超えるときもっともワクワクするのではないでしょうか~。


若い人をどんどん外へ!!

2011-06-16 15:12:19 | グローバリゼーション関連
私の日課ですが、毎日、尊敬してやまない石倉洋子先生、黒川清先生のBlog, twitterなどを拝見しながら、いつも本当に勉強させていただいています。

世界のリアルタイムの動き、Decision-makingのその現場を体験しているそのコメントは、すごくスリリングですね。

私は2-3年前に、World Economic Forum (WEF)に10年後には参加するという目標を立てています。それに見合う世界貢献をしなければなりませんので、いま懸命になにか世の中のために、世界の健康のためにできる限りのことをやっています。

さて、ここのところ石倉先生のblogで、情報や言語についてのコメントが多数あります。

私もまったく同感で、オランダに行っている間も、”意識的に発言を増やす”ことをしたり、”日本人もこれほど積極的なのだ”ということを印象づけるように意識的に行動したりもしていました。一般化はできないですが、自分が”母国国家のステレオタイプ”をある意味背負っていると認識しているからです。

英語は基本ツールですが、先日ベルギーのブルージュという古都に日帰り旅行したときに、現地の舟の操縦士さん兼ガイドさんがいとも簡単に、フランス語、英語、ドイツ語で同じ内容を3つの言語で繰り返してガイドしてくださる場面に遭遇し、本当にびっくりと感激しました。

看板もメニューもフランス語ばかりで読めないし、フランス語ばかりが聞こえてくるので、よくわからないなあ、と思いながら観光していたら、その舟のガイドは英語、ドイツ語付きでしたので、感激もひとしおだったのです。同行していたインド系カナダ人の友人は、フランス語の教育を受けているので簡単な会話や言語は読めるのでとても助かりましたが。。

しかしひとりで4-5ヶ国語以上操れる人が多いヨーロッパは、とてもエキゾチックで私はとてもワクワクしてしまいます。

21歳のときに英国オックスフォードで出会ったイタリア人の親友が、英語、イタリア語、フランス語、スペイン語、ドイツ語など相手によって自由自在に使い分けているのが衝撃的で、医学部卒業後に臨床留学する大きな原動力になったことを思い出していました。

多言語文化、多民族国家は、無限の可能性を見せてくれる感じがします。

今週はじめに帰国して、ようやく時差ぼけも解消しつつあり、いま若手の方の短期留学、短期研修等のお手伝いを懸命にしています。若手の方の国内外での教育機会を増やしたいと思い、できる限りサポートしています。

40歳代の私がいまでもこれほどの刺激を受けるのですから、20歳、30歳代の若手の方なら同じかそれ以上の刺激を受けるでしょう。ぜひそれを体験させてあげたいと願っています。そのためいろいろ自分でできる最大限のサポートをしています。

多国籍のひとと、堂々と渡り合える自信と振る舞いは、経験以外からは学べないと確信するからです。

若手の人にはどんどん外へ向けていってほしいです。外に出るということは、逆説的なのですが、より深く内側(国内)や自分自身を知る最短の方法でもあります。

7月23日土曜日 国際女性ビジネス会議

2011-06-14 23:55:41 | グローバリゼーション関連
今年は予定が重なって残念ながら参加できませんが、毎年楽しみにしている会議があります。

国際女性ビジネス会議です。

毎年お台場のホテルで開催され、参加費3-4万円近いのですが、1000名以上参加が殺到する人気の会です。

佐々木かをりさんという方がされています。

プログラムは下記です。

http://www.women.co.jp/conf/program.html

林文子さん(元日本BMW社長、元ダイエー会長、現横浜市長)など魅力的な方が多数です。

昨年の様子は下記です。
http://ewoman.jp/iwb/15/


無事に帰国しました。

2011-06-13 22:30:27 | Maastricht Universit
家族が恋しい時期になっていましたので帰国できてほっとしています。

帰国後、日本らしい梅雨の時期でちょっとじめじめしていますが、アジサイがきれいですね。

今回はアムステルダムからKLMで、10時間30分あまりであっという間に帰国しました。

快適な席でゆっくりできました。

フライト中はできるだけ自分の感性を磨くこと、世界の最新情報に触れる意味もこめ最新映画を見るようにしています。今回は2本見ました。

”Hall Pass"という軽いタッチのアメリカンコメディを見ました。


”Juan”という天才アーティストが主役で、モーツアルトのDon Giovanniの現代解釈で、オペラ音楽がずっと聴ける映画。オペラがよかったです。最後のほうで寝てしまい結末がわかりません。

あっという間で、オランダ滞在はまるで夢のような日々だったことを改めて感じています。多国籍合宿生活が恋しいですね。。。

明日から、かなりタイトなスケジュールでプロジェクトをこなしていく予定です。


同時進行の大きなプロジェクトが4本あるので、ひとつひとつ確実にと思っています。


久しぶりに家族の元気な声を聞いて安心しました。来年は一緒に行けるといいなと思っています。今年は週末の日帰り旅行では達成できませんでしたが、ドイツのロマンチック街道へ行ってみたいです。

今後、毎日することとして、英語力強化と運動・健康管理ですかね。

特にWriting 公式文書を書くことをもっと頻度をあげて行うこと。

CNN, BBCでの情報収集

体力づくり(運動ですね!)

体重コントロール(オランダでかなり太った感じです)

Facebook, skypeでのクラスメートの交流(超重要!)

個人的な信頼、友情を絶やさないためには、現地に学会などで行くときにはこまめに連絡を取り、ひとことでも、facebookなどでコメントすることかなと思います。

マストリヒト大学での自分のリサーチメンターには定期的に連絡を取ることで合意済み。
3-4週間に一度は進行状況を報告できるとよいと思います。




本日ですべての予定を終了しました。

2011-06-11 08:15:03 | Maastricht Universit
マストリヒト大学でのセッションも本日ですべて終了しました。


前回と比べ、地域の様子がわかっていた分、かなり活動的、効率よく動けたと思います。
北米の大学院と比べ、組織文化として、相手の文化に対する配慮がきめ細かい印象です。

人数が30名弱であることから、かなりみんな親しくなり、個人的な話も仲間同士とファカルティの間でもできることが、かぎりなく貴重です。

今日は、みんなとフェアウェルパーティ(ランチ)がありました。

また私のリサーチのメインメンターが4人のメンティーをディナーに誘ってくれて、地元の料理を食べました。このあたりは、白アスパラが有名なのですが、その白アスパラをつかった魚料理、極上の白ワイン(これまで経験した白ワインのなかでもっともおいしいと感じるワインでした)をみんなで堪能しました。

その後、近くのメンターの自宅にお招きいただき、個人的なことをみんなでシェアしました。家族のことなどいろいろな仕事以外のことをおしゃべりして、そのメンターが我々のことを個人的によく知りたいと思っていることがよくわかりました。

すばらしい指導者だと思いました。今後、リサーチを指導していただけることをとても光栄に思います。

みんなですべてのプロジェクトを終了して、来年またここに戻ってこようねと約束しました。







早朝skype meeting とGraduation ceremony

2011-06-09 21:20:25 | Maastricht Universit
今日は早朝にskype meetingがありました。はじめての公式skype meetingで緊張しましたが、なんとか終了できほっとしています。現地のディスカッションを直接聴く事ができたことをとても幸いに思います。

その後SPSSを使った最後の統計workshopが本日ありました。3時間の長丁場でしたが、こちらも無事に終了しました。

8年前に1年間かけて学んだbiostaticsですが、詳細の大半を忘れているため思い出す作業を続けてきました。コンセプトを深く理解するためには積み上げが必要ですが、今回は3週間という短いなかで、平均値のtest, 2つの集団の平均の比較、2つの変数の関係性などに関して、最低限の基本が扱われていました。SPSSを必要なときにどのように操作するかのトレーニングもほぼ終了しました。独立してSPSSを使って、簡単なデータ処理はできるようになったと思いますが、やはり、統計処理の妥当性を証明することや大きなデータファイルを扱うことになるとStaticianの協力なしでは無理であることに変わりありません。

また今日は午後から夕方にかけて、1年先にセッションを開始した方々の"Graduation ceremony"があります。2年間、distance-learningで医学教育学を学び、リサーチプロジェクトを終了した方がたです。昨年は、7名ぐらいが卒業されました。今年は例年よりも多い年で特別とのコメントを事務局から聞きました。

卒業生の方々のハードワークをを一緒にたたえお祝いしたいと思います。

卒業生のためのお祝いディナーも用意されており、我々や今年初めて参加した人たちも招待されており、よいネットワーキングの場にもあります。世界中の医療機関で医学教育に携わる医療従事者たちなので、すばらしい機会です。

Facebook内につくったMHPE Maastricht というグループに、大学の公式アラムナイも加わることになりました。大学の公式アラムナイSHEILA といいます。Abstract・ポスター を発表予定の8月末からのウイーンでのAMEE 欧州医学教育学会では、アラムナイの会があり楽しみにしています。


Class 写真とSemi-farewell party!

2011-06-09 05:58:15 | Maastricht Universit
今日、今回のセッションの開始直後にとったクラス写真ができました。

ハードコピーでみんなに配布されたのですが、本当にすばらしい思い出になる写真です。

またセッションも明日と明後日で終了で、終盤、みんな金曜日までに提出すべきペーパーとプレゼンテーションの準備に追われています。

その合間ですが、金曜日には母国に帰国するクラスメートも多いため、Semi-farewell partyをしました。たくさん集まってくれて、とても楽しいひとときでした。





今日は、午後、University of MaastrichtのInfection Control, Department of Clinical MicrobiologyのHeadの先生とお会いできました。ご多忙のなか、無理にお願いしたアポイントメントでしたが、快く時間を確保してくださり、感激しました。今後、
プロジェクトで協力していただく予定です。プロジェクト以外に、一度、別の機会に病院を見学させてほしい旨をお願いしたらこちらも快諾していただけました。MRSAの比率が0.03%程度という驚異的な業績を維持しているオランダの現場を私も体験させてもらえそうです。