矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

インフルエンザのBaloxavir 耐性株:慎重に適応の検討が必要。

2019-01-29 23:22:51 | 感染症関連
微生物と人間のイタチごっこですが、

やはり早々にに耐性株が出現しました。

インフルエンザウイルスのBaloxavir耐性株の出現が報告されています。子供は4人に1人ぐらいの割合で、驚きます。

本当に必要な患者に届けられるように、65才以上の高齢者、心臓病、肺疾患、透析、糖尿病などの既往歴のある患者、免疫抑制薬使用中の患者など、適応をしっかり考えた投与を実践しましょう。

患者教育も必須です。


Baloxavirは、予防の適応はありません。

Oseltamivirも、医療従事者への「予防投与」は、原則、行わないことをお勧めしたいです。お勧めしたいです。

医療現場のみならず、外出先でも暴露しているはずのため、投与が際限なく広がります。

手洗い、手指消毒ができていないことが多く、もっと手洗い、手指消毒を推進しましょう。

「アゴ」にマスクをかけている医療者、「肘」にマスクをつけている医療者、マスクは、もっとも汚染された汚染物であることをぜひ、ご認識いただけたら、とお願い申し上げます。

週末のヨガで自分に集中 と週末のパナマゲイシャ

2019-01-27 21:37:21 | 日記
今、ストレス解消とMindfulnessのため、ヨガに通っています。

いろいろなタイプの先生がいますが、日曜日午前か、夕方の先生の雰囲気が好きで、なんとか行けるようにしています。

午前中は、日曜日にちょっとゆっくりしたいので、厳しい。。。今朝も起きれず、間に合わなかったです。

世界最高級と言われるパナマゲイシャを、家族と週末にゆっくり朝、いただきました。くせのないフルーティなコーヒーです。温度が難しいですね。


祝! 全豪オープン 大坂なおみ選手 優勝!!!

2019-01-27 21:33:17 | スポーツ
昨日、夕食時、固唾を飲んで、Liveの決勝を見ていました。

第1セットから第2セット、息をのむような緊張する場面が多く、感動的でした。

途中で、シャワーを浴びたりして、第3セットの終盤からまた見ました。

精神力が強い、追い込まれても、すぐに立ち直る底力を見ました。Resilienceしなやかな耐久力でした。

自分などはすぐに素晴らしい方に影響されて、ひるんでしまうことがありますが、室伏選手の"ゾーンの入り方”などを読んで、常に自分に集中する精神力をトレーニングします。

テニスファンは大学時代から変わらず、"無敵のグラフ”以来、日本人選手でこんなに強い選手が出てきて、とてもうれしいです!!

My dream has come true! Kenny G

2019-01-20 18:04:47 | 芸術 Art
Smooth jazzの大ファンになったきっかけのKenny G.

New Yorkのフラッシングメドーに駆けつけたコンサートから、早 24年!! Can you imagine???

母国日本で、Japan tourしてください、ステキな音色。

ファンへのサービスもすばらしく、最初で最後かもしれないと思ってサインの列に並びました。



自分への誕生日プレゼントです!



愛する家族からも思いがけないステキなプレゼントをもらいました。家族の思いやりが心にしみました ❤️

What a nice surprise! My lovely friends and mentees!

2019-01-20 17:31:42 | 日記
大好きな仲間の先生方とお食事会の予定でした。


仲間の先生がたなので、とてもリラックスして、ワインのペアリングなどもしながらのお食事会でした。

お心遣いをいただき、最近、誕生日でしたので、お祝いしてくださいました。

ワインも7種類。

シャンパーニュからスタートし、スペインならではのシェリー酒、白2種類、赤2種類、デザートワインの盛りだくさんでした。

シャンパーニュとデザートワインだけグラスをあけましたが、他は少しだけ。









Take home 3 "Programmatic assessment"

2019-01-15 00:10:49 | 医学教育
Maastricht大学のメンターの一人の先生の素晴らしいレクチャー。

サイト



Programmatic assessment.


学修者の評価に関する最新理論と実践であるProgrammatic assessment.

私自身の言葉で説明しますと、
学修者の評価が、それぞれ散在的にスポットで行われてもあまり有効でなく、誤った判断になる可能性があり、複数のポイントで、いろいろな方法でいろいろな評価者が評価するのが望ましいと
言われています。そのような全体の評価ポイント、評価方法が体系化され一つのプログラムになった状態です。

究極は、"Assessment drives learning." から、"Learning should drive assessment."とも上記のビデオで提唱されています。

すごい時代になってきました。

APMEC 2019 私のtake home message

2019-01-14 23:17:53 | 医学教育
無事に帰国しました。

APMEC 2019の私の3つのtake home message.

Dr. Ronald Harden先生の素晴らしいメッセージ。

"Dream, decide and do."

理想的な医学教育の実現に向けて、一歩を踏み出す大きなエネルギーをいただきました。

-Extensive collaborationも必須です。

2つ目は、
Physician/student wellness
医療従事者の健康


3つ目は、
Community of educators
教育者のコミュニティーの構築。

APMEC 2019 報告

2019-01-12 22:56:11 | 医学教育
今年も幸いAPMEC 2019に参加させていただきました。













本日、無事に参加終了しました。

今年は、Pre-conferenceワークショップに飛び入りで参加でき(Faculty developmentのDr. Yvonne Steiner先生)、Maastricht大学のLambert先生ともProgrammatic assessmentについて
ディスカッションできました。

とてもよいスタートでした!

今回は、初めて大役をいただきましたがなんとかクリアできました。

Plenaryにて、文化が医学教育における意思決定にどのように影響するのか、についてお話いたしました。
講演後、いろいろな方から、わかりやすかった、よかった、などのフィードバックをいただき、ほっといたしました。

筑波大学・水戸の若手の先生、母校岡山大学のご関係者の若手の先生など、ゆかりの先生方や旧友たちと再会してとても勇気付けられました。
Maastricht大学のメンターとも、事前に連絡はしていなかったのですが、リサーチについて相談できてとてもよかったです。

2019年 書き初め ”いのしし”

2019-01-06 17:40:56 | 日記
週末、運動を開始しました。減量して、体脂肪を減らします!

エアロビクスの基本コースに初めて参加しました。一番前の場所を確保してインストラクターの先生の真似をしやすいようにしましたが。。。
やっぱり体が硬く、リズムとステップについていけてませんでした。練習ですね。

その後、高速道路を運転中に、標識が見えにくく、間違えてユータンしたエピソードがありました。視力が悪くなっているようでしたので眼科受診して確認していただきました。
それほど視力は変わっていなかったのですが、コンタクトレンズ(ハード)を買い換えて、眼鏡もつくり替えました。

さらに書き初め ”いのしし”


我ながら、小学生のころやっていた書道を久しぶりにやって、なつかしかったです。高校時代に習った王羲之の書展にもまた行ってみたいです。

サザコーヒーも。




"Palms and soles" 手のひらと足の裏に皮疹を起こす疾患

2019-01-06 01:15:17 | 感染症関連
感染症科の専門診療で、手のひらと足の裏は、くまなく診察する習慣があります。

手のひらと足の裏は、通常、皮疹は起こりにく場所ですが、逆に、皮疹があれば、鑑別がかなり絞られてきます。

麻疹、風疹、そのほかのウイルス、薬疹などが鑑別の患者の相談をさせていただきました。

手のひら、足の裏の皮疹で、感染症科医師が考える疾患

感染性心内膜炎
梅毒
Stevens Johnson syndrome

そのほか
麻疹
水痘
天然痘

さらにコモンな疾患で
手足口病
最近の学生さんがほぼ全員回答する"掌蹠膿疱症” 難しい疾患をよくご存知ですね。

疾患の可能性Likelihoodに大きく関わる情報 (Semantic qualifier)をしっかりと理解して、医療面接できるとよいですね。
各疾患のsemantic qualifierが理路整然と並んだプレゼンテーションは、いつも、”Art"  or 圧巻です。

バッタの本に魅せられて

2019-01-06 01:05:26 | 著書紹介
新聞広告をみて、とても興味深いと思い、一昨年ぐらいに購入して読めていなかったバッタの本。

"バッタを倒しにアフリカへ"  光文社新書  前野ウルド浩太郎著

引越し後、そういえば購入していたことを思い出し、年末年始の移動中などに読み始めました。

タイトルやアフリカが舞台であることが最初からとても魅力的で、私も旅立ちたい!衝動を抑えつつ、読み進めました。

色々な苦労の末に、自分の思っていることを実現していく過程は、とても素晴らしく、勇気付けられました。

自分の30代とも重なり、冒険好きの私には大いなる刺激でした。

まだ数ページ残っていますが、終盤に差し掛かり、著者のファンになりました。

私の大学時代の同級生が、世界100か国以上、旅行しており、とてもうらやましいです。

私にとっての”バッタ”は、「感染症の微生物」で、いつまでも追いかけてます。楽しいし面白いことに改めて気づきました。
Clinical Microbiologyのフェローシップに、生涯教育の一環で、参加したいなあ。

医学教育学も、文化人類学とつながって、とてもおもしろい。

私も、"二刀流"を貫く感じのキャリアになってきました。