2019年3月末に、日本政府観光局(JNTO)のMICEアンバセダーに就任しました。
(MICEとは、カンファレンスなどの招聘大使という意味です)
(日本政府観光局websiteより)
MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議 (Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語で、これらのビジネスイベントの総称です。JNTOはMICEの日本への誘致に取り組んでおります。
2026年を目標に日本にOttawa Conferenceの招聘に向けて、始動します。
医学教育の基本を、多くの方と共有できれば、と願っております!
日本文学の名作である谷崎潤一郎の「細雪」(上中下巻)を読了しました。
戦争中から戦後にかけて執筆された本で、当時の日本の様子や、日本人としての感性、
人との関わり方、など日本文化を学ぶ上でも、最高傑作と感じました。
(すでに高く評価されている小説ですが、改めまして、長く残る小説の本質を感じました)
感染症科医師としても、医療関係の描写が多く、
猩紅熱、
壊死性筋膜炎
結核
赤痢
死産
それに当時使われていた、いろいろな薬
上巻を終了するのにかなり時間がかかりましたが、上巻の終盤から展開や文体に魅せられて、一気に読むようになりました。中巻も非常にスリリングでおもしろく、下巻が400ページを超えていたので、あらすじをwebで先取りしてしまいました。
(展開を知らずに読み進めたら、もっと楽しめたと思いました)
20代-30代は実用書を読むことが多く、特に指南書や啓発本、ビジネス関連本を
移動中に数冊まとめ読みすることが多かったです。当時は、文学の意味や意義がまだ
わかっていませんでした。
大きな転機となったのが、Kazuo Ishiguroがノーベル文学賞を受賞し、日本でTV番組に出て、日本人の大学生向けに、face-to-faceの対話をした番組を見てからです。
文学の中にある「真理」について、明快に解説してくださいました。
また、読者へのメッセージのため、「時代背景」「場所」「登場人物」「ストーリー」などの設定する過程を話していたのがとても印象的でした。
フィクションだからこそ表現できる「真理」truthなどについても言及されていました。
そこから、文学の芸術性についても考えるようになり、遅ればせながらも、できれば「世界の名作」を読んでみたいと思っています。
しかしまずは、母国語の名作からと、中学生・高校生の頃、読んでみたかった本から
読み始めました。
「細雪」は、高校生の方から、文体が美しい、と教えていただいたことがきっかけです。
文学にひたる機会が少なかったため、「教養」や自身の考え方の幅を広げるためにも
読んで行きたいです。
次は、島崎藤村の「破戒」
シュリーマンの「古代への情熱」が途中になっています。
うれしいニュースが入りました。
もう数年来になりますが、学生時代にお会いして、その先生が私をmentorとして
色々なご相談や進路の近況などをご連絡いただいておりました。
卒後6-7年目で渡米され、今度、内科系のフェローシップが決まりました。
研修医時代および米国での内科レジデント時代に多数のpublicationを出され、
高く評価されたとのことです。
今度、クリーブランドクリニックでフェローシップをされるそうです。
素晴らしいですね!
自分の限界に挑戦すること、最大限を発揮すること、
このような経験が、人生を大きく展開させると思います。
感染症科の仲間と会話するととても楽しいです。
感染症科医師としてチャレンジングな感染症の一つに、非結核性抗酸菌があります。
テクノロジーが高度に発達している日本でも、医学的な検査の領域では、様々な理由から、世界の最先端には追いついていない部分があり、抗酸菌の同定や感受性検査はその一つです。
微生物検査は、今、「革命的」に進化しています。
一刻も目が離せない状況です。
予定が合わず、今年はID Weekに参加できないので、非常に残念です。
微生物の同定検査で、大学病院でも導入が開始されたMALDI-TOF(質量分析)、
遺伝子sequencingの検査など多数、新しい検査方法があります。
実臨床レベルでルーティン化するまでには時間がかかります。
一部では、血液培養が陽性化後の同定検査が遺伝子レベルで1-2時間でできる時代になりました。 MALDI-TOFでもできます。 検査には、感度、特異度を加味したvalidityの観点からの評価が必須です。さらにcost effectiveness(経済学的効率性)の分析も必須です。
医療者の教育、医師のみならず、医療者教育も非常に進化しており、全職種で、
臨床現場に即した、最新の成人学習理論に基づいた教育の提供が求められる時代です。
教育とテクノロジーが相乗効果となるよう、今後もさらに、現場で働きかけたいと思っております。
夏休みの課題図書のように 夢中で読み進めている名作 「細雪」
昭和初期の設定ですが、興味深い描写がありご紹介させていただきます。
感染症診療が大好きな私としては、非常に興味深いです。
主人公の四姉妹の中の次女 幸子の子供 悦子がA群連鎖球菌のScarlet fever しょうこう熱で 治療されます。
肺炎球菌による乳突ほうそう炎 mastoiditisと推定され手術する場面
術後に A群連鎖球菌(または黄色ブドウ球菌)と推測される壊死性筋膜炎で、片側の下肢を切断するが、救命できなかった描写があります。
その当時から、小説家も知っている病態だったのか、非常に興味深い描写でした。
日本が誇る東京慈恵会医大の高木先生が発見された脚気の原因。
ビタミンB1。wet beriberi, dry beriberi
脚気で、ビタミンBの投与も出てきます。
まだ下巻が残っており、楽しみに読み進めております。
自宅にて 郵便受け取り、お掃除、洗濯、買い物を済ませて向かっております!
第3回日本NP 研究会関東ブロックにて、教育講演でオリンピック パラリンピックを控え感染症診療、感染対策ついてお話させていただきます。
15:15-16:10
本学の赤坂キャンパスが会場です。
新しい病理の本が出されました。
とても興味深いので購入しました。
ケーススタディの本は実臨床に直結して、学修しやすいと思います。
ご紹介まで。
素敵な眼差しの研修医の先生と出会えて、とても幸せに思いました。
大変、お優しい院長先生のお人柄、看護部の方、支えてくださっている教育研修部の方、などここでも「多職種」のチームプレーが大きいことを実感します。
感謝、感謝です。
明日、第2弾、研修医セミナーです!
「青い森」で、本当に深い緑の青森県へ。
数年前から東北に魅せられ、夏の「青い森」に。
むつ総合病院の皆様と、毎年、お会いする機会をいただき感謝しております。
研修医セミナーと院内講習会の二本立てで、させていただきます。
予防から始まる感染症診療。
予防、医療面接、身体診察、微生物検査、治療。
一連の流れで、もっとも重要な予防について、特に力を込めます!
学生時代からご縁あり、卒業後、感染症科医師としてご活躍の先生。
今年ご卒業の先生。セミナーでは、たくさんの質問にお答えいただき、助かりました!
素敵な若手の先生とご縁をいただきました!
雄大な自然を見ながら、移動中です。
夏の風物詩となってきました高山赤十字病院での感染症セミナーです。
毎年のご縁に感謝。
今年は、富山周りで高山に入り、高山から名古屋周りで東京に戻ります。
午後いっぱいAST 抗菌薬適正使用チームとのミーティング、
薬剤部の先生方と
2時間の研修医セミナーに、最後は院内講演会でした。
熱心な方々が多く、毎年、力をいただいております!
少しずつ、しかし、確実に、進んでいます。
今年のtake home messageは、医療安全面からも、「呼吸数」をカルテに記載しよう!
という院内の全職種へのお願いでした。
Sepsisを早期にキャッチして、患者アウトカムを良くしよう!との声かけです。
うれしかったのは、”ミニ自治医大同窓会”でした!
感染症仲間が増えて、誠にうれしい限りです。
ありがとうございます!