御嶽山・清水寺から向かったのは、
西国三十三箇所巡礼の番外札所。
西国巡礼を再興された、花山法皇隠棲の寺です。
まず、麓から、標高418m山上にある花山院までは急坂の参道を上ります。
この坂道は、花山法皇を慕う11人の女官たちが女人禁制のため
入山を許されず、尼となって山麓に住み、法皇の心を慰めようと
琴を弾いたことから『琴弾坂』と名付けられたそうな。
麓の集落は今も、『尼寺』(にんじ)と呼ばれておるそうな。
そして、この11人の尼と、花山法皇が出家前、寵愛されていたものの、
早くして亡くなった、弘徽殿女御を弔った墓、『一二尼妃の墓』が残っています。
さて、東光山上に構える花山院は、
インド渡来の法道仙人によって密教修行の聖地として開かれたのが始まり。
立派な仁王門を潜ります。
花山法皇が西国三十三箇所観音霊場を再興された後、
この山に登り、美しい景観に感銘されて余生を送る場所に定めたそうな。
本堂の向かいには、花山院御廟所が静かにたたずんでます。
41歳で崩御されるまで、この寺で隠棲生活を送られたことから
各霊場の中でも別格の存在。
なので、この花山院を参拝してから、西国巡礼へ出る、第0番札所とも言われたそうな。
余生を送る場所にと、決意させた景観
もっと天気がスッキリしてたら、
有馬富士や千丈寺湖、遠くは播磨灘までも、望むことができるそうな。
秋は紅葉の名所として名高く、
冬の早朝に訪れると、雲海も見られるそうな。
さぁ、本堂は、花山法皇殿と呼ばれております。
ご朱印を戴いて、
バスツアーの団体さんに追いつかれないように、先にまいりましょ。
東光山 花山院菩提寺
兵庫県三田市尼寺352
TEL 079-566-0125
拝観時間 8:00~17:00