雑木林の中に入ってひんやりした空気にほっとしたとき、少し遠くに白っぽい花を見つけた。
近付いてみたらヤマホトトギスだった。ゴールデンウィークの頃にはギンランが咲いていたところだ。
花が2つずつついているが、その一輪がきれいに開いていた。拡大してみると、雄しべもよく見える。模様も美しい。
小さなチョウである。ササの近くでよく見かける。小さい割にはよく動く。しばらく待って葉の上に止まったのを撮ろうとカメラを向けると、また飛び立ってしまう。
そんなことを何度か繰り返しているうちに、目の前の葉に止まった。かなり近い距離から何枚か撮ることができた。さらに、クローズアップレンズをつけても、そのままの状態である。おかげでかなりアップの写真が撮れた。凛々しい顔をしている。
林縁にオカトラノオの白い花が咲き出した。先がまさに尾のように垂れ下がっている。遠くから見ると、いくつもの花のカーブが美しい。
花は基の方から順々に咲いていく。全部が一度に咲くということはない。中頃の花が開いている頃には基の方の花はもう散っている。今年はちょうどいい時期に写真が撮れたような気がする。(2005.6.26 撮影)
雑木林の周辺でネジバナがたくさん咲いている。小さな花がねじれてついているのだが、その一つ一つの花から丁寧に蜜を吸っているチョウを見かける。キチョウやモンシロチョウをよく見かけた。
そよ風が吹くと、向きによってチョウの体が大きく流される。(2005.6.26 撮影)