(承前)
湧別町役場(旧上湧別町役場)の前には、坂坦道氏の「飛翔」のほかに、もう1点、作品が設置されている。
遠軽・湧別地方に野外彫刻が何点かある、埼玉県在住の彫刻家滝錬太郎さんの作である。
この作品は、ほかの滝さんのものと少し異なる感じがする。
全体的には写実的なのだけど、頭上に掲げた両腕の処理が特徴的だ。かなりデフォルメされている。人間の腕はこんなにまんまるにならないだろう。
この処理によって、「輪」「和」というテーマが強調されることになった。
表面の処理も粗く、胴体部分や顔に比べるとざらざらしている。
表面が粗いのは、両腕だけではない。
リズミカルに後ろ向きに跳ね上げた右脚、台座についている左脚も、ざらざらした表面が残っている。
細い左足だけで全体を無理なく支えられるように作るのは、けっこう大変だったのではないかと思う。
かかとが台座から離れ、つま先だけで全身とつながっているのだ。
筆者の知る限りでは、これまで挙げた以外に町内に野外彫刻は設置されておらず、このシリーズもこれで終了である。
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「姉妹像」
滝錬太郎「神鳥ふくろう」
滝錬太郎「オホーツクの風」
滝錬太郎「やすらぎ」 湧別町のパブリックアート(5)
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この作品は、ほかの滝さんのものと少し異なる感じがする。
全体的には写実的なのだけど、頭上に掲げた両腕の処理が特徴的だ。かなりデフォルメされている。人間の腕はこんなにまんまるにならないだろう。
この処理によって、「輪」「和」というテーマが強調されることになった。
表面の処理も粗く、胴体部分や顔に比べるとざらざらしている。
表面が粗いのは、両腕だけではない。
リズミカルに後ろ向きに跳ね上げた右脚、台座についている左脚も、ざらざらした表面が残っている。
細い左足だけで全体を無理なく支えられるように作るのは、けっこう大変だったのではないかと思う。
かかとが台座から離れ、つま先だけで全身とつながっているのだ。
筆者の知る限りでは、これまで挙げた以外に町内に野外彫刻は設置されておらず、このシリーズもこれで終了である。
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