北海道美術ネット別館

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第6回二科北海道支部展(絵画) 4月25日まで

2006年04月23日 06時30分14秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 全国規模の美術公募展としては最大の規模と高い知名度を誇る二科会ですが、道内の出品者はそれほど多くありません。北海道支部としては絵画部のメンバーが6年前から毎年支部展をひらいています。田中睦子さんという、筆者にとっては未知の会員の「雪中風景」が目を引きました。
 白、黒、茶色からなる幾何学的な抽象です。黒い部分は、おそらく故意にでしょうが、ひび割れを生じており、下の白や水色の層が顔をのぞかせています。
 もうひとりの会員の園田郁夫さんは、今回もエキゾチシズムあふれる「遊牧の民」を出品。意外と背景に数多くの色が使われ、砂漠をイメージしたなかにも、華やかさを宿しています。
 会友の作品から。
 熊谷邦子さん「ハイランドの風」は、3列をなして横切るフラミンゴの列と、そそりたつトーテムポールを前に、白髪の若い女性がすわりこんでいるという絵。ポールの頂点には太陽が輝いています。動物の持つ生命感のようなものが表現されていると思います。
 大築笙子さんは「窓」と題する作品を2点。ほとんど抽象画のように見えますが、中央部分に、窓と人の首が描かれています。さまざまな色の上から白を重ね、全体を引き締めています。
 柴崎康男さん「船のある風景」は、黒く鋭い直線が縦横に引かれ、見るものに強い印象を残します。

 他の出品者は次のとおり。
高橋記代美「マリオネットI」「マリオネットII」「マリオネットIII」
飯田由美子(会友)「夏よぶ鳥I」「夏よぶ鳥II」
澤田和子「時のひずみ(ときにわ)」「時のひずみ(幸せを)」
平井久美子「惑星整合」
小柴弘「火口」「ネパール山脈」
川端満之「心のシルクロード」
北田弘美「破壊」「辺疆」
新井千鶴子「ある空間A」「ある空間B」
三浦ミツ子ミツエ「愛」「少年から青年へ」

 山田美代子さんも2点出品していますが、じぶんで書いたメモの字が汚くて判読できません。申し訳ありません。

4月20日(木)-25日(火) 10:00-18:00
大同ギャラリー(中央区北3西3、大同生命ビル3階 地図A

 ところで、大同ギャラリーは、この展覧会よりあとの日程が「未定」になっています。だいじょうぶでしょうか。

(07年4月追記。三浦さんのお名前を訂正いたしました。お詫び申し上げます)


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