北広島では毎年、市内の陶芸家松原成樹さんのプロデュースによるユニークなグループ展がひらかれています。市の行事ですが、「市内の作家じゃないとダメ」みたいな、ケチくさいことを言わないのには、好感が持てます。
昨年のテーマは「はしご」。
その展覧会に出品した9氏が、ふたたび集結したのが、今回の「いすのゆめ」。みなさん、いすをテーマにした作品を発表しています。
■はしご展(2008年)
■はしご展・続き
全員、忙しい合間をぬって出品しているのがすごいです。
作品はバラエティーに富んでいます。
作品写真がちょっと露出アンダーぎみですが、ご了承ください。
藤井葉子「翔てよ! アフロディティ」。
正面からの画像だとわかりにくいと思いますが、フェルトで作ったひとの形が4枚あって、シャドウボックスのように間隔を開けて重なり合っています(シャドウボックスと異なるのは、壁側のほうが傾いていること)。デフォルメした女性なのですが、どこかなまめかしくセクシーな印象を受けました。
左右には、紅白の小さないすが置かれています。
手前は、清水郁太郎「さんぽ(いす)」。
今回の出品作の中では、いちばんふつうのいすっぽい木工品です。
もっとも、おとなが腰かけるには小さすぎるのですが。
右に並んでいるのは、齋藤周「つながるかんけい」。
七つのキャンバスからなる作品です。
今回、いわゆるタブローは、この作品しかありません。
齋藤周さんというと、ドローイングふうの、紙に描いた部品が平面インスタレーションふうの展開の中にある場合が多いのですが、今回のキャンバスはかなり厚く、物質感があります。
□http://shusaito.com/
小林大「刻 機をまつ私の可能性は童のよう」。
小林さんはどこか幻想性を漂わせる版画を制作する人ですが、「はしご展」あたりから、タブロー以外にも手を染めるようになってきました。
今回のインスタレーションで、中央に置かれてチクタクと音を発しているのは、おそらく柱時計をなかば分解したものなのでしょう。
右手にも、かごのような物が置かれています。
いすの上に載っている赤ん坊は、平面で、これがたぶん版画なのだと思います。
名前の「大」の字にも見えるのは、意図していなかったそうです。
松原成樹「巨石の廻りで」
それほど大きくはないのですが、なんだかストーンヘンジに見えます。
松原さんの陶の作品は、何千万年か経てきた石のような存在感を放っています。
中橋修「内包-志向」
会場を睥睨しているかのような大作です。高さは2.4メートルもあります。
例によって白いアクリル板を規則正しくつなげて作っています。
いすは、坐る部分があいており、中に入って首を出すことができます。
「見るだけの作品から、『内包』の題の通り、包まれるような作品にしていきたい」
と中橋さんは笑顔でした。
□http://www5.ocn.ne.jp/~naka565/
永田まさゆき「朝は四つ足でやってくる」
楽しい動物園のような作品。木彫5体が輪になっています。
□http://homepage.mac.com/onnn/ONN/onn_home.html
國松希根太「DUO」
壁にかかっている作品です。
永田さんにくらべるとやや小ぶり。
□http://www.kinetakunimatsu.com/
佐々木雅子「ひとりですわる」「やわらかい場所」「有頂天の椅子」
画像はこのうちの2点。
お母さんになってこれほど優しい作品を作るとは。
この会場には、中央に隠し小部屋のようなスペースがあるのですが、そこにひっそりと息づいているのがふさわしい小品。
2009年11月3日(火)-8日(日)10:00-6:00
コンチネンタルギャラリー(中央区南1西11、コンチネンタルビル地下 地図C)
・市電「中央区役所前」から徒歩1分
・地下鉄東西線「西11丁目」から徒歩2分
・中央バス、ジェイアール北海道バス「厚生年金会館前」から徒歩5分
昨年のテーマは「はしご」。
その展覧会に出品した9氏が、ふたたび集結したのが、今回の「いすのゆめ」。みなさん、いすをテーマにした作品を発表しています。
■はしご展(2008年)
■はしご展・続き
全員、忙しい合間をぬって出品しているのがすごいです。
作品はバラエティーに富んでいます。
作品写真がちょっと露出アンダーぎみですが、ご了承ください。
藤井葉子「翔てよ! アフロディティ」。
正面からの画像だとわかりにくいと思いますが、フェルトで作ったひとの形が4枚あって、シャドウボックスのように間隔を開けて重なり合っています(シャドウボックスと異なるのは、壁側のほうが傾いていること)。デフォルメした女性なのですが、どこかなまめかしくセクシーな印象を受けました。
左右には、紅白の小さないすが置かれています。
手前は、清水郁太郎「さんぽ(いす)」。
今回の出品作の中では、いちばんふつうのいすっぽい木工品です。
もっとも、おとなが腰かけるには小さすぎるのですが。
右に並んでいるのは、齋藤周「つながるかんけい」。
七つのキャンバスからなる作品です。
今回、いわゆるタブローは、この作品しかありません。
齋藤周さんというと、ドローイングふうの、紙に描いた部品が平面インスタレーションふうの展開の中にある場合が多いのですが、今回のキャンバスはかなり厚く、物質感があります。
□http://shusaito.com/
小林大「刻 機をまつ私の可能性は童のよう」。
小林さんはどこか幻想性を漂わせる版画を制作する人ですが、「はしご展」あたりから、タブロー以外にも手を染めるようになってきました。
今回のインスタレーションで、中央に置かれてチクタクと音を発しているのは、おそらく柱時計をなかば分解したものなのでしょう。
右手にも、かごのような物が置かれています。
いすの上に載っている赤ん坊は、平面で、これがたぶん版画なのだと思います。
名前の「大」の字にも見えるのは、意図していなかったそうです。
松原成樹「巨石の廻りで」
それほど大きくはないのですが、なんだかストーンヘンジに見えます。
松原さんの陶の作品は、何千万年か経てきた石のような存在感を放っています。
中橋修「内包-志向」
会場を睥睨しているかのような大作です。高さは2.4メートルもあります。
例によって白いアクリル板を規則正しくつなげて作っています。
いすは、坐る部分があいており、中に入って首を出すことができます。
「見るだけの作品から、『内包』の題の通り、包まれるような作品にしていきたい」
と中橋さんは笑顔でした。
□http://www5.ocn.ne.jp/~naka565/
永田まさゆき「朝は四つ足でやってくる」
楽しい動物園のような作品。木彫5体が輪になっています。
□http://homepage.mac.com/onnn/ONN/onn_home.html
國松希根太「DUO」
壁にかかっている作品です。
永田さんにくらべるとやや小ぶり。
□http://www.kinetakunimatsu.com/
佐々木雅子「ひとりですわる」「やわらかい場所」「有頂天の椅子」
画像はこのうちの2点。
お母さんになってこれほど優しい作品を作るとは。
この会場には、中央に隠し小部屋のようなスペースがあるのですが、そこにひっそりと息づいているのがふさわしい小品。
2009年11月3日(火)-8日(日)10:00-6:00
コンチネンタルギャラリー(中央区南1西11、コンチネンタルビル地下 地図C)
・市電「中央区役所前」から徒歩1分
・地下鉄東西線「西11丁目」から徒歩2分
・中央バス、ジェイアール北海道バス「厚生年金会館前」から徒歩5分