●絵画の場合(1月20日まで) お知らせ

　出品者は、安藤文絵さん、大井敏恭さん、小林麻美さん、渋谷俊彦さん、谷口明志さん、田畑卓也さん、林亨さん、八子直子さん、レスリー・タナヒルさんの9人。
　ほかに、穂積利明さんと不肖ヤナイが名を連ねており、筆者は、開催にあたってつぎのようなテキストを書きました。

　抽象表現主義とミニマルアートに至って、絵画の歴史は一種の飽和点に達したかのような観がある。その後はインスタレーションやビデオアートといった新しい表現手法が広がり、現代の美術は拡散を強めている。にもかかわらず、絵画は描かれ続けているし、美術の最先端を担うことをやめていない。なぜだろう。それは、おそらく、絵画を描くということが、人間の精神の深い部分からおのずと出てくるものだからではないのか。
　ここには「いま、なぜ絵画なのか」という問いに取り組んだメンバーの真摯な模索と対話の結実がある。画面に向き合うあなたが、その対話の息遣いを感じていただければ幸いである。

　ナンだ、かっこつけやがって、という感じの文章ですが（苦笑)、作品は良いので、ぜひご覧ください。

　なお、今回は小品中心ですが、ことし10月ごろに、北方圏学術情報センター ポルトギャラリー（中央区南1西22）などを会場に、大きな規模の展覧会を予定しています。

1月9日(火)－20日(土)　10：00－19：00(13日は－18：00、最終日－17：00)。14日休み
札幌アリアンス・フランセーズ・ギャラリー(中央区南2西5、南2西5ビル2階 地図B)

■05年の詳報